2007/04/27 - 2007/05/06
8位(同エリア17件中)
ポゾさん
2005年にヴィクトリア滝(ジンバブエ)にいったとき、いろんな人にいわれたのが、「イグアスはもっとでかいよ」。
え?ヴィクトリア滝よりでかい?ほう、それはすごい、いつかは、と心に決めて早2年。ようやく実現しました。
イグアス+あとはどこだろ?
アルゼンチンかブラジルか。
両方とも見どころがたくさんありますね。
悩んだ挙句、結局ブラジルに。
●プロローグ●
ブラジルまではJALがNY経由サンパウロ行きを飛ばしています。昔はヴァリグも出てたらしいですが、いまやスタアラも抜け、更生中でディレイしまくりの航空会社になり下がっています。
で、GWで日本出発はとても高い。当たり前です。
では貯まってたマイルで、と思ったもののJALはGW期間中は太平洋線でマイルは使わせてくれないのですよ(日本から85000マイル)。
なら北米からアメリカン航空で、と考えてみましたが、日本から直行便のあるすべての都市からのブラジル便は満席(北米から40000マイル)。みんな早いね。
気持ちを切り替え、アメリカまでは普通に飛んで(NW)、LAからはNWのマイルで北米⇔ブラジルまでヒューストン経由でコンチネンタル航空で行くことにしました(50000マイル)。
あと、ブラジル国内線。これが結構高い。
ブラジル最大の航空会社・TAM航空の「ブラジルエアパス」を利用しました。これはブラジル国外でのみ販売しているもので、4区間で$560(+TAXほか)、トータル日本円で¥75000程度でした(某南米専門旅行代理店)。
●旅程●
結局ルートは下記の通り。
4/27 成田1545⇒0915LA1220⇒1741ヒューストン2110
4/28 ⇒0850サンパウロ(街へ)1551⇒1629カンポグランジ1900(バス)⇒2345ボニート
4/29 ボニート(am:のんびり pm:ラフティング?ツアー)
4/30 ボニート(プラタ川フローティング)
5/1 ボニート(am:青の地底湖) 1000(バス)⇒1430カンポグランジ1830⇒2115サンパウロ2355⇒
5/2 0135フォス・ド・イグアス イグアスの滝(アルゼンチン側)
5/3 イグアスの滝(ブラジル側) フォス・ド・イグアス1745⇒1920リオ・デ・ジャネイロ
5/4 リオ・デ・ジャネイロ 1855⇒
5/5 0520ヒューストン0830⇒1005LA1305⇒
5/6 1640成田
LA経由にしちゃったので2回乗り換え。トータルは行き28時間、帰りは30時間程度。(もちろん、1回の乗換えだともっと早いです。)あと、短い日程だったので、移動をどの時間でどういうルートで行くのかが大事です。僕は夜に移動し、出来るだけ昼間は観光に当てました。日中観光⇒夕方~夜に移動⇒目的地に着いたら寝る、といったかんじです。昼間に移動したほうが安全なのは安全。ってことで、今回は到着して宿探しをしなくてもいいように(っていっても、安宿はもともとユースくらいしかないので)ボニート、イグアス、リオともに事前にネット予約し、ボニートとイグアスではバス停や空港までの送迎もお願いしておきました。宿泊先が決まっていたら、無料もしくはタクシーより安いので大いに利用するべきです。
●レート●
$1=R$2(ブラジルレアル)=¥120
このレートだと物価は日本レベルでしょうか。
マクドナルドのセットメニューも大体R$10くらいです。
つい数年前から考えるとどんどん円安ヘアル高が進んでいるようです。
●マイル●
TAM航空はAAで貯められます。
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さぁ、ここからが本当の旅です!
夕方、カンポグランジ空港。 -
ボニート行きのバスは19:00。
それまで、街をぶらついてみようかと…思ったものの、何もなさそうなこの街。
今は使われていない駅舎では毎週水・土は沖縄そば市が建つのだとか。おお、それは行って食べてみなければ。
そう、ここカンポグランジは日系人が多く、そのほとんどが沖縄から移住者らしいのです。で、沖縄そば文化もあるのだとか。 -
野菜などを売る店の奥がそば屋さんです。
道の両サイドに10軒以上の沖縄そば屋が並んでいます。
沖縄に行ってもここまでないよなー? -
適当に入ったお店。
「ニポニカ」!!
…意味不明。 -
暑いのでやっぱりビール。
サンパウロは涼しかったけどここは蒸し暑い。
そばの上にはどどーんと牛肉が。
とっても量が多い。ちなみにこれは「小」。
沖縄そば特有の和風トンコツの出汁の効いたスープ…ではなく、イマイチな醤油味。
なかなか1世の味は守れんもんですなぁ。 -
沖縄そばを食べたあとはバスターミナルへ。
チケット売場でのこと。
素敵な出会いがありました。
カンポグランジからボニートはバスで5時間くらいかかるのです。彼女はポル語の全くできない私を助けてくれました。
っていっても 彼女もブラジル人でポルトガル語しかできません。聞くと、自分もボニート方向へ行くとのこと。
インド系でしょうか、小さいお顔に目鼻立ちがしっかりしナイスバディ。
愛くるしい人でした。
座席番号を無視し隣に座ってくれました。
会話らしい会話も無かったのですが、持っていった日本の音楽を聞かせてあげました。
ミスチルではなくもっと踊れる曲がいい、とのこと。
ボニートの手前で先に降りる彼女はつけていた指輪を差し出しボクの指にはめました。
そして、自分の胸に手を当て私のことを忘れないでね、とジェスチャーし、ボクの頬にキスしてくれました。
降り際、運転手に『この人をボニートまでよろしくね』 と伝えて、彼女は降りて行きました。
ボクはチョコレートしかあげられませんでした。
でもボクはキミのコトをずーっとおぼえているよ。
優しく明るく情熱的なブラジル人のコトを。
ありがとう!
Obrigado!
この3日後、思わぬ形で再会することになるのです。 -
23:45、ようやくバスはボニートに到着。
あらかじめ予約していた宿の人にバス停まで迎えに来てもらって、久々にベッドで横になっての睡眠。
4/29
朝はゆっくり。
ホテルの近くで。
空が広い。 -
オウムと話している人が。
…んなわけない。
電話ボックスもステキです。 -
宿の隣の牧場の、牛さん。
-
4/29の午前中はやることがなく(ってか疲れを取るため予定を入れなかったのですが。。)朝ご飯を食べたあと、11時過ぎから街をプラプラ。
午後飛び乗れるツアーはない?と旅行代理店を訪れると、ブラジル人だらけのボートトリップ(ラフティングもある)があるらしい。
英語は通じないけど、ま、いっか。
僕の乗ったボートは美しいブラジル人のお姉さんだらけ。おお、ラッキー。
とにかく底抜けに明るいですな、この人たちは。 -
歩き方には「ラフティング」と紹介されていますが、ところどころ2mくらいの滝がある程度。
あとはなだらかに漕いでいるだけ。
そんなことでブラジル人が満足するわけがありません。
水がある、バケツがある、櫓がある。
それなら…水掛け合戦ぢゃーー!!
小学生の枕投げに近いものがある。 -
老若男女、老いも若きも、隣のボートにみんなで水を掛けあう。
全体的にブラジル人は寛容です。
日本をはじめ、世界各国から移住してきたハイブリッドなブラジル人ですが、みんながそれぞれに楽しもうとする。
知らない人同士でも歌も歌うしみんなで騒ぐ。
もしこれが、日本人のボートと韓国人のボートだったりしたら、こんなに和気藹々にはならんよなー。
ツアー内容よりもブラジル人のツアーに入れたことでかなり楽しいものになりました。 -
日本人のご夫婦が経営している宿「ヘカント・ドス・パッサロス」は、なかなか快適な宿でした。
蚊は多いですが、それはしょうがない。
写真は同じ宿に宿泊した皆様。
日本人経営ということで、偶然にも日本人が集まりました。
商社でサンパウロ駐在のご夫妻、新婚旅行のお二人、ブラジルに移住して50年の方。
果実をお酒に漬け込んだ宿オリジナルのカシャーサを飲みながら、僕の全く知らないブラジルの内面について、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
ブラジルは移民同士の混血の国で、そのせいか●●系だから…といった差別もなく、とにかく寛容でテキトウなんだそうです。
この国に滞在する1週間余で僕もそれを体感することになります。 -
4/30
この日はボニートのハイライト、プラタ川のフローティング(川流れ)。
この手のものはいくつかコースがありますが、スクリ川は透明度が高く、プラタ川は魚が多いのだとか。 -
赤土と青い空、どこまでも広がるブラジルの大地。
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リオ(川)・ダ・プラタ!
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ウェットスーツに着替えて歩くこと30分、ようやく川に入ります。
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川の上流からゆっくりと一列になって流れていきます。
いろんな魚が。
これは淡水魚ピラプタンガ。
この焼き魚を昨日食べました。
なかなか美味。 -
ピンタード。
ナマズのようなコイのような。 -
魚と。
とにかく魚がいっぱい。 -
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ここは湧水なんですね。
潜って湧き出る水にタッチ! -
俺も!!
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ブクブク。。
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これでもかとゆらゆら流れた後は、ハンモックで一休みzzz…
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このあとはアララ(コンゴウインコ)の森へ。
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しーーーっ!
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おーー、いたいた。
結構でかいぞ。 -
電話ボックスの、あの鳥ですな。
赤いのは正式には「アララ・ヴェルメーリャ(ベニコンゴウインコ)」というそうです。 -
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みんなが展望台から覗いているのは・・・
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大地にぽっかりと空いた「穴」。
直径100mはゆうにあるでしょうか。
写真では分かりにくいですが、ストンと陥没しているのです。
「世界ふしぎ発見!」の1000回SPのときも南米のどこかにあるもっと大きなの穴のことをやっていましたよね。
こんなところにあると思わなかったので、ちょっと驚き。 -
穴の前で。
ブラジル人は基本的にポル語しかしゃべれません。
このフローティングツアーでも、英語がしゃべれる数人が、僕のために一生懸命通訳してくれました。
ほんと、感謝です。 -
ってことで、そのまま飲むことに。
ブラジルのビールはキンキンに冷えてて、うまいです。 -
5/1
早朝、「GRUTA DO LAGO AZUL(青の地底湖)」を見に。
前の日、ツアーを探すものの、早朝過ぎて、どの旅行会社に聞いてもツアーは出ていないという。
(私は10:00のバスでカンポグランジに戻らなくてはならない。)
しょうがないので、初日にボートトリップを頼んだ旅行会社のドライバーと車をチャーターして行くことに。 -
入り口。
ブラジルはカード社会なので、観光地、旅行代理店、レストラン、店などではたいていカードが使えます。 -
15分ほど歩いていよいよ洞窟の中へ。
下っていきます。 -
写真右に人がいるのがわかるでしょうか?
前の組のツアーの人たちです。
それを考えても、結構大きくて立派な鍾乳洞ですね。
もちろん青い水は澄んでいて神秘的です。 -
-
-
予定通り9:00過ぎには街中まで戻ってきました。
バス乗り場はのバスのオフィス前。
10:00、バスはボニートを出発。
このバスは途中で乗換をしなければなりませんでした。 そこで奇跡が起きます。
その下りたバス停でなんとあの彼女と会ってしまったのです(この写真のバス停)。
この広いブラジルの大地で再会するなんて、こんなことがあるなんて。 私も驚きましたが彼女も大変驚いた様子で大きな目を さらに丸くしていました。
彼女は男の人と一緒でした。
たまたま帰りのバスチケットをバイクで 買いに来てたみたいでした。
それがどういう関係のひとかは見た瞬間分かりました。
それでも彼女はこちらにあの微笑を浮かべ男に僕を紹介しました。
彼と私は握手をして挨拶 し、バスチケットを買い終えた 彼らはバイクで去っていきました。
走り去るバイクの後部座席で彼女は右手の薬指を高く指差しました。
そのとき初めて私は気付いたのです。
彼女がくれた指輪のことを。
そしてちょっと焦りました。
僕はそのとき 指輪をしていなかったのです。
複雑....
そんな3日間の奇跡のボニート滞在でした。
このあと、バスは14:30頃カンポグランジに着き、サンパウロを経由して深夜2時前イグアスの滝の拠点となるフォス・ド・イグアスに到着します。
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この旅行記へのコメント (3)
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- SATO195202さん 2007/05/27 10:55:25
- なつかしく拝見させて頂きました。
- ポゾさん 初めまして、sato195202です。
ブラジルの旅行記をなつかしく読ませて頂きました。
私と妻は2001年から3年ほどサンパウロ州に住んでいました。
そしてブラジルの人々の素晴らしい人柄に触れ幾度となく
感激しました。
明るく優しく親切で、開放的で他の国では見られないくらい
差別のない国ですね!その上に最初に移住した日本人が礼儀
正しく働きものだったので、それが定説になっていて日本人
は今でも好かれていて親切にしてもらえます。
特に少し太めで知的、メガネの男性は女性にもてるようです。
ポゾさんの旅行記を読みながら妻と思い出話に花が咲きました。
有難うございました。
- ポゾさん からの返信 2007/05/27 23:40:43
- RE: なつかしく拝見させて頂きました。
- sato195202さま
まだ書き掛けにもかかわらず、ご訪問オブリガードでございます。
オブリガードとアリガトウは響きが似てますよね。
密かにブラジル滞在中、感謝の意を述べるタイミングで、
故意的に「アリガトー」と言ったら、
左の親指を立ててウィンクしてくれました。
その人が日本語を知っていたか知らなかったかはともかくとして、
発音の雰囲気では一緒ですもんね。
>特に少し太めで知的、メガネの男性は女性にもてるようです。
お、良くも悪くも私のことですね!
ブラジル行くときはちょいデブ眼鏡で決まりですね。
「クチコミ」にでも書いちゃいましょうか(笑)。
>ポゾさんの旅行記を読みながら妻と思い出話に花が咲きました。
有難うございました。
いえいえ、こちらこそです。
また完成したら遊びに来てくださいね。
- ポゾさん からの返信 2008/01/16 02:25:29
- RE: こんにちは。
- 星野さん、
コメントありがとうございます。
旅行記拝見させていただきました。
ほんと、同じですね。
ボニートは遠いところでしたが、ほんと日本で体験できないことができました。田舎風情があってなかなかステキな観光地でしたね。
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