2011/05/14 - 2011/05/15
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wonwonさん
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彷徨いオヤジは美術館廻りに執念を燃やし、アレも観たい、コレも観たいで徘徊が続いてます。
少し前から気になっていた静岡県立美術館に行きました。あまり計画もたてずにとりあえずハンドルを握るのは、一人旅の良い所。
気の向くまま絵画で日本、西洋の旅が続きます。
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オイラは酔っ払うと早寝、鳥がさえずり出すと起きる。自然に任せるのが健康の秘訣です。
7時前に一人朝食、我が家から10分ほどで東名高速道路に乗れます。正面に、右手に富士山見ながら西に走る。清水ICで降りて国道1号線を草薙駅を過ぎて美術館に到着。10時の開館前だから、広い敷地をウロウロです。
ここが駐車場から美術館に向かう入り口、広そうな敷地の入り口にいきなり
一対の狛犬みたいな奴が? -
狛犬じゃなくて獅子ですねー、漢白玉石獅子像って書いてある。
寺社で見かける風神雷神、阿吽の狛犬みたいなもんですね。
たぶん守護神みたいで、ここを護っているんでしょう。
中国あたりからの頂き物みたいです。 -
小高い丘に芝生に囲まれるように石畳の路が続きます。
自然の丘を利用したらしく大きなケヤキ、桜、紅葉の木々が目に付く。おそらく5週間ほど前には桜白色の花びらが競い合うように咲き誇り、人々の目を楽しませたんでしょう。
今はツツジも咲き終わりました。。
所々にベンチ、彫刻があり、秋にも訪れたいプロムナードです。
オイラ的には東京、世田谷美術館の周辺を思い起こされます。 -
左手に図書館が見えるあたりで大きな美術展の案内パネル発見。
ワクワク、オイラを楽しませてくれるかな? -
正面から見た美術館です。この奥にロダン館があるらしい。
敷地内の石畳の歩道は緩い坂道だったり、階段があったり変化があって楽しい。入り口まで行ったんですがまだ開館前なんで人もまばらです。
少し歩道を戻ってウロウロです。 -
百花繚乱展は静岡県立美術館の開館25周年記念の企画で多くの所蔵品を展示する企画展です。オイラは洋画を中心に日本画、ついでに彫刻(ロダンさん、ごめんなさい!)たくさん観られれば幸せです。
10時になったんでエントランスに戻ります。まだ入館者の列ができるほどじゃない。やっぱり、早起きは三文の得ですねー -
館内に入ると、いきなりエントランスホールに3点の絵画の展示が!
もしかしてこれはスーチンの作品では? やっぱりー
「カーニュ風景」だとおもいます。カーニュをモチーフにした作品は何枚か画集で観た記憶ありますが、これは初めておめにかかります。スーチンの目に映ったものが頭の中で再構築される。激しいタッチに屈折した心情が見え隠れします。
ここは展示室内ではないので写真取り放題です。喜稀嬉(キキキ)
あと、日本画と富士山の油絵が展示されてます。ホール展示は時々入れ替えがあるんでしょうか?
ハイム・スーチン(カイム・スーチン、シャイム・スーチン読み方色々、気にしません、ここでは静岡県立美術館の表記に従います)最近、気になる画家です。これだけではるばる静岡まで来た甲斐があるってもんです。
オイラ幸せーです。
あとで、も一度ジックリ観るつもりでとりあえず上階へ上がりチケット買って(買ったか、無料だったか忘れた)展示室へ、、、、
ここからノーフォトです。残念! -
展示室は落ち着いた感じでキレイ!洋画、版画、日本画、現代アートなど展示室ごとにテーマが分かれウキウキ気分です。すみません、ここからほんの一部ポストカードです。私のつたないカメラワークでは何十分の一も感じ取れません。できれば原画を、最低でも画集をご覧ください。
佐伯祐三の「ラ・クロッシュ」。2度の渡仏で自分の表現方法を追求した大正、昭和初期の油彩画家、フォービズムのヴラマンクを尊敬し知人の紹介で作品を抱えヴラマンクに会いに行くが このアカデミックめ!と罵倒され、失意の元に自画像の顔を削り取るという蛮行に躍り出た悲しい男です。彼のたたきつけるような情熱の表現のどこが気に入られなかったか、個人の感性の問題といえばそれまでですが、のちの彼の作風に大きな影響を与えたのは間違いありません。ユトリロの影響も受け共通性が興味深い。 -
佐伯を非難したヴラマンクの「小麦畑と赤い屋根の家」。一見ゴッホ、セザンヌに近い印象ですが、彼独自の表現方法です。佐伯が注視する意味が解りますし、ヴラマンクも佐伯を叱咤、激励する意味でいったん彼を叱ったのだと思います。
日本画でも伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)の「樹花鳥獣図屏風」などウキウキ、ワクワクする作品など確かに百花繚乱です。伊藤若冲は狩野派の絵師だそうですが、動物や鳥、空想上の動物たちの屏風画は独創性があります。 -
とりあえずモネの「ルーアンのセーヌ川」
ルソー、クールベ、ピサロ、ゴーギャン、シニャックetc、、、数え切れないほどの名品がずらり!頭ゾクゾクです。
モネのあの著名な「印象-日の出-」と同年の作品ですが、光と大気の表現に夢中になった頃の作品です。オルセーにも「アルジャントゥイユのレガッタ」がありますが同じタッチが味わえます。
ロダン館も少し覗きますが、「地獄の門」「カレーの市民」は東京、上野の国立西洋美術館で屋外展示、他のブロンズ像も東京、町田の西山美術館などで多くを堪能済みです。昼過ぎちゃったんで退館、もう一度エントランスホールへ、 -
イチオシ
ふたたびスーチンの作品をじっくり。
友人達とリトアニアから歩いてパリにやったきた!どんだけ遠いかオイラには想像もつきません。モンパルナス界隈をうろつき回り、モディリアーニに出会い面倒をみてもらい、兄と慕い絵を描き、酒を飲み、語り合ったようです。レオナール・フジタとも交流があったようです。ピーン!
激情をたたきつけるような画風は彼の自虐的な性格が垣間見えます。
国内ではあまりお目にかかる機会が少ないスーチンの作品。上野の国立西洋美術館にスーチンの「気違い女 (もしくは 狂女)」が、ブリジストン美術館にも「南仏風景」がありましたが、やはりねじくれてゆがんだ形で描かれていました。もっとたくさん作品観たいなーと思っていました。
アメリカに多くの作品が存在するようですが、どなたか大量に買い付けて
持ってきてください!ダメならせめて借りてきてスーチン展を開催してください。
オイラすぐ観に行きます。 -
退館しましたが頭のなかにはゴーギャンの「家畜番の少女」も印象に残りました。タヒチに移る前の作品です。対象物をハッキリ区切り、平面的に表現するゴーギャンらしさが楽しい。
駐車場までプロムナードを歩きながら考えるオイラ。
次はクレマチスの丘に移動してベルナール・ビュフェでも観ようかと思ってたけどスーチンの作品みてピーンときたのはエコール・ド・パリつながりでフジタ!ポーラ美術館でフジタの企画展やってたはず。モディリアーニもきっと展示されてる。よしっ、予定変更です。
でも、高速を沼津で降りるならその前に寄り道を、、、
土肥の恋人岬って夕日がキレイなはず。何かで聞いたことある。
JR草薙駅前でラーメン食べながらさらに考える。
夕日見てたらポーラ美術館閉館しちゃうかー?
んじゃ、どこかに泊まって明日、ポーラにいこかな? そうなるとほかにも美術館に寄り道できるな。
日帰りの予定がたった今、1泊に変更になりました。 -
沼津から土肥へ向かう道は山中をグニグニ廻るかと思えば、いきなり眼前に海が開ける楽しい道です。
オット、今夜の宿を探さないと、、、
海が見えるお宿も良いけど富士山も見たい!土肥はあまりお宿なさそうなんで、修善寺か伊豆長岡のお宿にしましょ。
適当に何軒か電話して長岡のホテル天坊GETしました。
アノー、オイラ一人今日やっかいになりたいんですけどー
ハイ、お部屋あります。
富士山見えますかー?
ハイ、お天気良ければ(当たり前!)
思いつきでテキトーな宿探しですから、当たり外れはやむを得ない。
夕食なしでリーズナブルなバイキング朝食込みで、たしか14,000円くらい。ホテルのすぐ下に食事処あるそうです。何時に到着するか分からないんで、夜は外食です。
オイラ、なりゆきの流れに身を任せるの大好きです。 ワクワク -
恋人岬の駐車場からは、こんな階段をドンドン下って岬に向かう。
あまり人影はないけど時々杖ついた怪しいオヤジをカップルが追い越して行く。
ここは二人で永遠の愛を誓いに訪れる場所だろうから、オヤジ一人は相当怪しいと思います。
石投げつけたり、欄干から突き落とそうとしないでください。
ナンマイダブー オイラ怪しいだろうけど、悪い奴じゃありません。 -
仲むつまじそうな二人の彫刻もあります。ロダンでもミケランジェロでもなさそうですが、誰が創ったかではなく、どこで見たかで印象に残る彫刻もあります。
今日は雲が多くてあいにくですが、ここからも富士山みえるようです。
残念! -
階段をドンドン降りて海に近づくと2カ所ある踊り場みたいなところが展望台です。
それぞれに愛の鐘があって決まり事通りに二人で鐘を打つと願いが叶うそうです。
どうしても愛を誓い合いたい二人にはオススメスポットです。
愛を誓わないオイラみたいな奴は、あまりにも場違いです。
でも全然気にしません。 -
時折カップルが現れ、なにやら楽しそうにコソコソ、イチャイチャしてる。
オイラ、別に妬んだり羨んだりしませんが、二人の世界に入り込んだ若者を突き落とすには絶好のチャンスです。防犯カメラも無いようだし、ミステリーにも絶好のロケーションになります。
ところがあるカップルはカメラぶらさげたオイラ見て、アノーよければ写真撮ってさしあげますよ? と、気を利かせてくれたのはカワイイ女性。
ハイありがとう、でもオイラ写真撮って作画の構図、イメージ作りしてるだけだから、自分の写真はいらないんです。 と丁寧にお断りしました。
日本の若者にも悪い奴いません! -
オイラは鐘もならしませんでしたが、どうか駿河湾に大きな津波来ませんように、浜中原発から放射能漏れませんように! と祈願しました。
薄桃色になった雲の向こうに陽が降りて行きますがオイラが想像していた茜色の世界にはなりそうもありません。無念!
こうなりゃサッサと撤退して伊豆長岡のホテルに向かいましょ、富士山見えるかも知れません。 -
これは翌朝の画像ですが、伊豆長岡のホテル天坊です。
6時過ぎに到着しました。
オイラに相応しくないほどなかなか立派なホテルです。9階建てかな?フロントでチェックインすますと801のキーを受け取ってエレベーターで8階へ、どうやら角部屋ですねー。 -
ホー、コレはたいそうな純和風の広いお部屋です。なんでも通常は6人部屋だそうで、広すぎてどこに座ったらよいのか少し落ち着きません。
北と西に窓があって伊豆の低い山並みの向こうに富士山が見えます。
とりあえず源泉掛け流しの展望風呂につかって旅の疲れを癒します。今日はたいして疲れちゃいませんがねー
オイラこういうときはホントに日本人で温泉好きで良かったと思います。 -
イチオシ
風呂上がりに自販機で買ったビール片手に部屋に戻ると、
オオーッ!シルエットも威風堂々と富士山です。
横浜の自宅のリビングも西向きの窓から富士山望めますが、今日は南からの富士山の勇姿。少し形が違います。
春秋の大気が澄んだ時の姿、夏のおぼろげな姿、冬の冠雪した凜とした姿
それぞれに味わい深く、見つめ続けても飽きることはありません。
夕食にホテル下の道に降りて、夕餉は居酒屋「串焼き特急」です。串揚げ、焼き餃子、薩摩揚げでビールジョッキに二杯。ほろ酔いでゴキゲンです。
部屋に戻ってコンビニで調達しといたワンカップ酒とつまみで仕上げです。
も一度露天風呂はいっておやすみなさーい。
よい子と老人は入浴前に飲酒はいけません。 -
オイラは明るくなれば目覚めます。どこでも鳥たちより早起きです。
朝風呂入って北窓を見れば右(東側)から朝日を浴びた明るい富士、山開きの7月までに白い化粧は一度落とすんでしょう。見飽きません。
7時からの朝食は和洋お好みバイキング、オイラはパンからご飯、スープに味噌汁と好き嫌いなくなんでも召しあがります。ごちそうさまでしたー
さっさとチェックアウトして伊豆半島を東に横断します。 -
今日は美術館3カ所の予定ですが、その前に寄り道を、
JR熱海駅の隣、来宮(キノミヤ)駅、直ぐ近くに来宮神社があります。うっそうとした木々に囲まれた由緒ある神社です。何年も前から近くを訪れる度、家を新築する時、大きな転機があるときにお詣りしてます。
社の左手に樹齢二千年以上と言われる大きな楠があります。
今はパワースポットなどともてはやされているようですが、大和時代より前から相模湾を見守り続けた自然の驚異です。
ここでも相模湾に大きな津波来ませんようにとお願いしました。
さあ、美術館巡りの始まりです。 -
MOA美術館は熱海駅から少し狭い道を登った所にあります。駅から路線バスもあります。ここが入り口です。「江戸のファッションUKIYOE」と題して所蔵品展を開催中でした。写楽、歌麿などが当時の人々を描いた浮世絵が多く展示されてます。浮世絵も洋画の世界に大きな影響を与えました。19世紀末に西洋でジャポニズムというブームが起こり印象派前後の多くの画家達が影響を受けています。フジタの作品では面相筆で描かれた細い輪郭線、平面的に塗られた人の肌が印象的。浮世絵を連想するのはオイラだけじゃないと思います。
洋画はモネの「睡蓮」「ポプラ並木」、レンブラントの自画像が展示されてるだけです。ちょっと消化不良です。 -
ロビーから見下ろすとヘンリー・ムアの「王と王妃」のある広場、さらに熱海港が目に入ります。昨日より良い天気です。
この美術館は絵画、書籍、工芸品が豊富ですが、オイラには興味深いものがほかにもあります。館内には立派な能楽堂があります。定期的に演能会が開かれるようです。冥土の土産に一度くらい能舞台を堪能してみたい!オイラの脳は能にどのような刺激を受けるんでしょうか?(オヤジギャグです、ゴメンナサイ。)
あと、驚いたのは黄金の茶室。ふすまから天井、茶器に至るまですべて金箔か純金で作られている。ここで茶を点てたら目がチカチカして落ち着かないと思うけど、、、、、、? どんだけ拝金主義なんでしょう。
次の美術館に移動です。 -
熱海から西に向かい芦ノ湖畔へ、オイラ的には、日本画なら成川(なるかわ)美術館です。元箱根の遊覧船乗り場の向かい側、少し登った所にあります。
これは、ちょっとボケボケで申し訳ありません。以前に訪れたときの画像です。湖畔の国道1号線沿いに入り口があります。車ならそのまま登る、歩いても途中から登りの屋根付きエスカレーターがあります。
展示数はさほど多くありませんが良い日本画を入れ替えて展示してあります。
今日は何がオイラをドキドキさせてくれるかなー? -
イチオシ
ここでは多くの日本画が堪能できます。何度も訪れていますがオイラのお気に入りは平山郁夫のシルクロードをテーマにした作品、加山又造の猫と花、内藤五琅の繊細な鳥、、、きりがありません。東山魁夷を忘れてはいけませんね。淡い感触は魁偉ならではです。
日本画制作に使われる筆や岩絵の具等の展示と解説もあります。日本画を描けないオイラは興味深い。
東京、恵比寿にある山種美術館もワクワクさせてくれますが、ここはプラスαがあります。
画像は成川のラウンジからです。左隅に澄んだ空に残雪の富士が美しい。その下の小さな赤は箱根神社の鳥居です。遊覧船が出入りする船着き場も望めます。
庭園に出て眺めると何時間でも見飽きることはありません。が、お昼過ぎちゃったんで、また移動です。 -
芦ノ湖から仙石原に向かうとオイラにゃおなじみのポーラ美術館です。まわりからはあまり目立たない美術館です。なんでも自然に調和するように配慮して建てたそうで窪地を利用してほとんど地下に埋没するような造りです。誇らしげに堂々としてるより謙虚で好感が持ててイイカモ!?道路に面したここがエントランス。いつも開催中の展覧会の垂れ幕が一つあるだけです。でもポーラファンはこれだけでウキウキしちゃうんです。
今回は「Fujita:mon Paris,mon atelier」フジタ 私のパリ、私のアトリエ と題した企画です。ガラス扉の中はいきなりエスカレーター!ここを降りると、 -
チケット売り場、レストラン、ミュージアムショップ etc
チケット買って さらエスカレーターで下に、ここから展示室がその階下まで続きます。
ご存じのかたも多いと思いますが、エコール・ド・パリには前述のスーチンやパスキン、モディリアーニ、シャガール、ユトリロ等々多くの画家がいますが共通するのは革新的で抒情的な絵を描く!というだけでパリ派といっても画風や理念に共通するものがあるわけではありません。それぞれ独自の道を歩んだ人々、20世紀初頭にパリのモンパルナス、モンマルトル付近で暮らした画家達の総称です。
それぞれの画家については又の機会にお話したいと思います。オイラ、絵の話になるとキリがありません。
フジタ(日本名、藤田嗣治)もエコール・ド・パリ(日本語でパリ派?)を代表する画家の一人です。多くはフランス人以外、芸術の都パリに憧れ、それぞれにこころざし、野心を抱きパリにやってきた。絵描き達は語り合い、作品を見せ合い、画法を盗み合い、ルネサンスから始まる絵画の潮流に敢然と向き合って新しい絵画の方向性を探り合った。
絵画の新しい夜明けを造りだした人々がエコール・ド・パリと呼ばれます。 -
今回はポーラ美術館で新たに手に入れたフジタの作品を加えた国内最大のフジタ展ということです。
フジタの展覧会はあちこちで観た記憶があります。たしか東京、上野の森美術館で、横浜そごう美術館で、、、、出展内容は違うんですがどこでもフジタの多彩ぶりが味わえます。
油彩はもちろん水彩、版画、タイル画、自身の理想とするアトリエをミニュチュアサイズで作る、ブリキでじょうろまで作る不思議なアーチストです。
有名な乳白色の美女たち、猫やデフォルメした動物、子供達を自由な画材で自由な対象物に刻み込む。オイラは彼に万能の画力を感じます。
フランス北部のランスには晩年、意匠を全て(内外装、壁のフレスコ画、ステンドグラスまで!)創作した礼拝堂が残ります。彼の遺骨もここに眠ります。
いつまでも去りがたい思いですが暗くなる前に今日は帰りましょ。
オイラすんごく幸せでした。 がー、、、、 -
すみませんイキオイでもう少し続きますがあと2館ほど美術館を紹介しますね。
この旅行の2週後(5月28日)なんですが、とある総会が熱海でありました。熱海ならオイラ電車で行くこと多いんですが、ちょいと下心があってマイカーで総会出席、1泊して翌日曜、帰路につきます。真鶴、平塚と寄り道して帰宅です。
熱海から10キロほどで真鶴です。前から行ってみたかった中川一政美術館が真鶴半島にあるんです。また開館前に到着してしまいました。
この画家も最近気になる人です。 -
小さな真鶴半島の真ん中あたり、ここから海は見えません。こんもりした林の中に美術館があります。以前に中川の風景画を初めて観て(多分、都心の美術館でしょう)、力強く確信的に乱暴な表現に心打たれました。いつかたくさんの作品を観たい!と思っていたのが今日、かなえられました。
隣接する公園には彼のアトリエが再現されています。この近くにアトリエを構え、堤防にイーゼルを立て描いた作品、箱根駒ヶ岳をモチーフにした作品。対象物に向かい内面と対峙して必死に立ち向かったように思えます。バラやひまわりの静物画も多く展示されています。花を外面的に捉えようとせず、内に秘められた自然力を全身で感じ取ろうともがきカンバスに表現しようと格闘したようにも思えます。ゴッホやルノアールと全く違う花葉茎の表現です。とても70過ぎのジーサンの画力と思えません。 -
中川は独学で絵を描き始め、大正から平成の始まりまで創作活動に明け暮れた美術家、文筆家です。油彩、岩彩、墨まで自由に使いこなし、絵画、陶芸、詩、随筆、装丁、あらゆる表現方法に独自性を感じます。美術館入り口のカンバン?も彼の直筆をモチーフに表札となりました。
97歳で天命を全うするまで創作を続けたことは驚嘆に値します。
オイラもたった50を過ぎたばかりでモウロクするわけにいきません!
我を忘れ、道に迷ったときはまたここを訪れようと思います。
よしっ。次! -
西湘バイパスを通って平塚に向かいます。電車で来るときは平塚駅からバスで5分くらい、平塚市美術館があります。
ここも良い企画展が多いんで、年に数度、訪れてます。今回は「画家たちの二十歳の原点」日本人画家が二十歳前後に描いた作品展です。
駐車場から見た美術館ですが近すぎて全景は収まりません。美術館はかなり意匠を凝らした物多いんですが、建築デザインはオイラ良く分かりません。でも外観見ただけで,また来たなーって思います。
次回の企画展は7月から「花ひらくエコール・ド・パリの画家たち」と、あります。オイラまた足を運ぶ事になりますねー、ウキウキ。 -
これは美術館の前庭。館内はほとんどノーフォトなのがちょいと残念です。
2階へ上がると展示室です。初めて観る作品も多いのでドキドキです。
黒田清輝、青木繁、安井曾太郎、岸田劉生、河野通勢、、、多くの画家達が若い頃の作品群がズラリです。多くの彼らの作品は晩年のものに比べれば、おとなしい、静かな印象を受けます。
中川一政なんて晩年から逆に数えれば70年以上前から描いていたなんて、気が遠くなりそうです。彼の作品もまだ穏やかです。
また、青木繁、村山槐多、関根正二、佐伯祐三、、、夭折の画家達の作品も見応えあります。彼らにはきっと神様がほんのひとときに全ての力を出し切れるようにしてくださったんだと思います。エネルギッシュが哀しい。
後ろ髪を引かれる思いで退館して帰宅の途につきますが、オイラの絵画を求める旅はまだまだ続きます。
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