8月16日、久々に京都を訪れ「五山送り火」の大文字を見た。旅行記にあまり深刻なことは書きたくないが、今年の送り火は岩手・陸前高田の松を薪にして燃やす計画が二転三転し、結局中止になる、という何とも後味の悪いものとなった。被災地の方々の心労を思うとあらためて胸が痛む。心からお見舞いを申し上げたい。<br /><br />昨年から京都の年中行事にはできる限り参加することにした。といっても年間の半分を海外で暮らしている身ではなかなか容易なことではない。名古屋から京都は順調なら２時間の距離であるが、帰省ラッシュのさなか、渋滞は覚悟で出掛けたが、案の定行きは３時間、帰りは一宮近くの事故渋滞のため４時間、帰宅は深夜２時となった。<br /><br />「五山送り火」とは毎年8月16日に行われる京都の名物行事・伝統行事であり、葵祭・祇園祭・時代祭とともに京都四大行事の一つと言われる。五山とは以下の山々で、以下の時間に順番に点火され、お精霊（しょらい）さんと呼ばれる死者の霊をあの世へ送り届けるための行事である。起源については諸説があり、平安時代とも江戸時代とも言われている。<br />「大文字」（京都市左京区浄土寺・大文字山。20時00分点火）<br />「松ヶ崎妙法」（京都市左京区松ヶ崎・西山及び東山。20時10分点火）<br />「舟形万灯籠」（京都市北区西賀茂・船山。20時15分点火）<br />「左大文字」（京都市北区大北山・左大文字山。20時15分点火）<br />「鳥居形松明」（京都市右京区嵯峨鳥居本・曼陀羅山。20時20分点火）<br /><br />今回の京都ドライブは、途中竜王のアウトレットで数時間を過ごし、午後北白川に到着、息子の下宿に荷を降ろしたあと、今出川通りから大文字山を下見した。送り火が点火されているのは午後８時からそれぞれ15分ほどであり、５ヶ所をすべて見るのは難しいが、まずは大文字を見るのであれば、今出川通りがベストであろう。その後小腹がすいたため、行きつけのゴマクレープの店に出かけた。ゴマソムリエを自称する深堀さんのゴマクレープのメニューは豊富で、三条通でも人気の店のひとつである。なお夕食には、白川通りの行列のできるラーメン屋「東龍」がお勧めである。<br /><br />五山送り火の前には世界遺産の下鴨（下賀茂）神社に参拝した。1994年、ユネスコ世界文化遺産に登録されている。上賀茂神社とともに古代の賀茂氏の氏神を祀る神社であり、賀茂祭（通称葵祭）で有名である。境内は広く、参道の糺（ただす）の森は深々としている。縁結びの神「相生社」、霊石のさざれ石などの見所がある。<br /><br />そして８時直前に再び今出川通りに戻る。すでに沿道は人だかりである。最初にも述べたように、今年の送り火には様々の想いを抱いた人も多いことだろう。<br /><br />京都を出発したのは９時少し前、すでに名神高速道路のインターチェンジまでが大渋滞で、30分以上かかった。岐阜羽島までは順調であったが、一宮での事故渋滞のため家にたどり着いたのは午前２時となった。

京都のお盆：物議をかもした「五山送り火」

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2011/08/16 - 2011/08/17

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#歴史・芸術

ハンクさん

8月16日、久々に京都を訪れ「五山送り火」の大文字を見た。旅行記にあまり深刻なことは書きたくないが、今年の送り火は岩手・陸前高田の松を薪にして燃やす計画が二転三転し、結局中止になる、という何とも後味の悪いものとなった。被災地の方々の心労を思うとあらためて胸が痛む。心からお見舞いを申し上げたい。

昨年から京都の年中行事にはできる限り参加することにした。といっても年間の半分を海外で暮らしている身ではなかなか容易なことではない。名古屋から京都は順調なら２時間の距離であるが、帰省ラッシュのさなか、渋滞は覚悟で出掛けたが、案の定行きは３時間、帰りは一宮近くの事故渋滞のため４時間、帰宅は深夜２時となった。

「五山送り火」とは毎年8月16日に行われる京都の名物行事・伝統行事であり、葵祭・祇園祭・時代祭とともに京都四大行事の一つと言われる。五山とは以下の山々で、以下の時間に順番に点火され、お精霊（しょらい）さんと呼ばれる死者の霊をあの世へ送り届けるための行事である。起源については諸説があり、平安時代とも江戸時代とも言われている。
「大文字」（京都市左京区浄土寺・大文字山。20時00分点火）
「松ヶ崎妙法」（京都市左京区松ヶ崎・西山及び東山。20時10分点火）
「舟形万灯籠」（京都市北区西賀茂・船山。20時15分点火）
「左大文字」（京都市北区大北山・左大文字山。20時15分点火）
「鳥居形松明」（京都市右京区嵯峨鳥居本・曼陀羅山。20時20分点火）

今回の京都ドライブは、途中竜王のアウトレットで数時間を過ごし、午後北白川に到着、息子の下宿に荷を降ろしたあと、今出川通りから大文字山を下見した。送り火が点火されているのは午後８時からそれぞれ15分ほどであり、５ヶ所をすべて見るのは難しいが、まずは大文字を見るのであれば、今出川通りがベストであろう。その後小腹がすいたため、行きつけのゴマクレープの店に出かけた。ゴマソムリエを自称する深堀さんのゴマクレープのメニューは豊富で、三条通でも人気の店のひとつである。なお夕食には、白川通りの行列のできるラーメン屋「東龍」がお勧めである。

五山送り火の前には世界遺産の下鴨（下賀茂）神社に参拝した。1994年、ユネスコ世界文化遺産に登録されている。上賀茂神社とともに古代の賀茂氏の氏神を祀る神社であり、賀茂祭（通称葵祭）で有名である。境内は広く、参道の糺（ただす）の森は深々としている。縁結びの神「相生社」、霊石のさざれ石などの見所がある。

そして８時直前に再び今出川通りに戻る。すでに沿道は人だかりである。最初にも述べたように、今年の送り火には様々の想いを抱いた人も多いことだろう。

京都を出発したのは９時少し前、すでに名神高速道路のインターチェンジまでが大渋滞で、30分以上かかった。岐阜羽島までは順調であったが、一宮での事故渋滞のため家にたどり着いたのは午前２時となった。