モンブランドライブ【Ｃ06】「ホテル・コルドナン」の心温まる応接

2011/06/18 - 2011/06/18

２０１１年６月１８日（土）


テラスに出て、緑の広がりを観賞していると、人の気配がして、隣室のテラスにおばあさんが現われ、私に話しかけて来る。

見かけるところ、私とほぼ同年輩のようだ。


こんなことは、普通のホテルでは余りないことなので、チョッと驚く。

ここまで山に入ると、人の心が開かれるらしい。


このおばあさんは、三週間もここに滞在しているという。

「ジュネーヴに住んでいる息子が、車で送ってくれるんですよ」

親孝行の息子が、彼女の自慢のようだ。


「三週間も〜・・・？　退屈しませんか？」

「ここは景色が良く、何よりも食事が美味しいのです」

「えぇ？　食事がそんなにおいしいのですか？」


彼女は答える代りに、人差し指と親指で丸を作りながら、強い目線で肯定を示す。

「毎年ここに来て、三週間過ごします」


部屋に入って見渡すと、ドアや壁などに綺麗な絵模様が描かれている。

なかなか手の込んだホテルなのだと思う。


とりあえず一階に降りて、ソファが置かれたバーに行き、コーヒーをいただくことにする。

途中の廊下も階段も、面白そうなあるいは珍しい飾りがいっぱいである。


カフェ兼バーのソファに落着いたら、直ぐ隣の部屋が食堂になっており、席がほぼ満席だ。

このホテルには、三食付きのペンション契約が多いのだろう。


そこですぐに気がついたことは、食堂の和やかなムードと、客たちの満足げな表情だった。

私はこんなに込み合っている状況で、コーヒーを頼めるのだろうかと危惧したが、先刻の若女将がゆっくり親切に対応してくれた。


読み易い「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もご訪問下さい。

「ソフィさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/には、この記事に関連した写真があります。


（2011.8.1　片瀬貴文）

エリア フランス

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの掛け時計は
止まったままだ
宿泊客に
時間の経過を忘れさせようとする
配慮だろう

ホテルの食堂

私の部屋からの眺め

雲が動き始め
空が明るくなりだした
牧草の重々しさが
何とも言えない・・・

私の寝室には
木材がふんだんに使われていて
素晴らしい

バスルームのデザインにも
並々ならぬ配慮が見られる

雨が上がり
部屋の窓から
若女将の言う「小さな山」が
うっすら現れた来た

「小さな山」のかたちは
刻々変化する

部屋の壁に描かれた絵は
おかみの作品

部屋のドアにも
おかみの絵が描かれている