八甲田・酸ヶ湯温泉旅行記(ブログ) 一覧に戻る
函館から東北へ(2) 表紙は銚子大滝 7.23-30<br /><br />☆今回は函館・三内丸山遺跡(1)から始まります。<br /> http://4travel.jp/traveler/janal/album/10587749/<br /><br /> 早朝、青森駅前からJRバスで八甲田ロープウェイへ。<br />9:00発の一番便で田茂萢(たもやち)岳へ、10分で一気に1,300mへ、もう悲しいかな、麓から歩いて登る元気はないし、山は年齢相当の登り方というものがある、と割り切っている。<br />田茂萢湿原から右手下方に広大な毛無岱湿原が見える。もう天国の庭のようで気分は一気にルンルンだ。<br /><br />まずは手前の赤倉岳に向かう。このあたりはまだ石楠花が咲いている。あたり一面はあの樹氷となるアオモリトドマツで覆われている。残雪もあり吹き上げてくる風が心地いい。<br />ただ雲が出始めており、見えるはずの岩木山は見えない。<br /><br />身体も久しぶりの登山で疲れること夥しい。<br />やっとの思いで赤倉岳頂上へ 10:30<br />東側は火口らしいが霧で見えない。<br />残雪がある。赤トンボがもう飛んでいる。<br /><br />尾根伝いに井戸岳へ 11:00<br />ガスが出てきたので、ゆっくりする間もなく避難小屋へと下る。 こんなところで迷ってはいられない。 昼食を取る。<br />目の前の大岳はガスで見えず登頂は断念。 それより毛無岱の湿原をゆっくり周りたいのだ。<br /><br />やはりこの湿原はすばらしい。この湿原の生成には大量の降雪が大いに関係してるに違いない。湿原にはたくさんの池塘があり、ワタスゲ、キンコウカ、モウセンゴケが咲いている。<br /><br />小雨も降り始めたので酸ケ湯に向かい下山。<br />次のバスが来るまで千人風呂で汗を流す。<br />そして、日本三秘湯「谷地温泉」へ 14:40着<br />「谷地」とは湿原好きにはたまらないネーミングである。<br />名前の通り、宿の前には湿原が拡がっている。(谷地温泉泊)<br /><br />次の日はバスで20分ほどの蔦温泉へ<br />蔦といえば大町桂月、奥入瀬を世に紹介した文人だ。<br />宿の前には彼の歌碑がある。<br />ここの七沼めぐりはお薦めだ。沼から湿原に変わろうとするひょうたん沼。森に溶け込んだ菅沼、長沼、そしていちばん大きな蔦沼。行程徒歩1.5時間。見所は十和田瑚や奥入瀬だけではない。特にこの地の紅葉は筆舌に尽くしがたいものだ。<br /><br />谷地温泉にはもう1泊し、翌朝奥入瀬を歩き、子ノ口から船で休屋に渡る。奥入瀬のすばらしさは、水面すれすれの高さを14kmに渡って歩けることだ。まるで川面を歩いているようで他の渓流とは趣きがまったくちがう。<br /><br /> ・奥入瀬や水面に撥ねる白い玉  <青い森><br /><br />ここで鷹巣在住の友人と合流 (休屋泊)<br />温泉は秋田の玉川や乳頭もよし、また十和田もや<br /><br />(次回は大湯ストーンサークルから平泉中尊寺へ)<br />http://4travel.jp/traveler/janal/album/10588076/<br />☆いい写真を撮るには<br />http://www.janal.co.jp/TeaTime.html

○八甲田山&谷地温泉、そして奥入瀬・十和田

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2011/07/26 - 2011/07/28

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悠遊人(ゆうゆうじん)

悠遊人(ゆうゆうじん)さん

函館から東北へ(2) 表紙は銚子大滝 7.23-30

☆今回は函館・三内丸山遺跡(1)から始まります。
 http://4travel.jp/traveler/janal/album/10587749/

 早朝、青森駅前からJRバスで八甲田ロープウェイへ。
9:00発の一番便で田茂萢(たもやち)岳へ、10分で一気に1,300mへ、もう悲しいかな、麓から歩いて登る元気はないし、山は年齢相当の登り方というものがある、と割り切っている。
田茂萢湿原から右手下方に広大な毛無岱湿原が見える。もう天国の庭のようで気分は一気にルンルンだ。

まずは手前の赤倉岳に向かう。このあたりはまだ石楠花が咲いている。あたり一面はあの樹氷となるアオモリトドマツで覆われている。残雪もあり吹き上げてくる風が心地いい。
ただ雲が出始めており、見えるはずの岩木山は見えない。

身体も久しぶりの登山で疲れること夥しい。
やっとの思いで赤倉岳頂上へ 10:30
東側は火口らしいが霧で見えない。
残雪がある。赤トンボがもう飛んでいる。

尾根伝いに井戸岳へ 11:00
ガスが出てきたので、ゆっくりする間もなく避難小屋へと下る。 こんなところで迷ってはいられない。 昼食を取る。
目の前の大岳はガスで見えず登頂は断念。 それより毛無岱の湿原をゆっくり周りたいのだ。

やはりこの湿原はすばらしい。この湿原の生成には大量の降雪が大いに関係してるに違いない。湿原にはたくさんの池塘があり、ワタスゲ、キンコウカ、モウセンゴケが咲いている。

小雨も降り始めたので酸ケ湯に向かい下山。
次のバスが来るまで千人風呂で汗を流す。
そして、日本三秘湯「谷地温泉」へ 14:40着
「谷地」とは湿原好きにはたまらないネーミングである。
名前の通り、宿の前には湿原が拡がっている。(谷地温泉泊)

次の日はバスで20分ほどの蔦温泉へ
蔦といえば大町桂月、奥入瀬を世に紹介した文人だ。
宿の前には彼の歌碑がある。
ここの七沼めぐりはお薦めだ。沼から湿原に変わろうとするひょうたん沼。森に溶け込んだ菅沼、長沼、そしていちばん大きな蔦沼。行程徒歩1.5時間。見所は十和田瑚や奥入瀬だけではない。特にこの地の紅葉は筆舌に尽くしがたいものだ。

谷地温泉にはもう1泊し、翌朝奥入瀬を歩き、子ノ口から船で休屋に渡る。奥入瀬のすばらしさは、水面すれすれの高さを14kmに渡って歩けることだ。まるで川面を歩いているようで他の渓流とは趣きがまったくちがう。

 ・奥入瀬や水面に撥ねる白い玉  <青い森>

ここで鷹巣在住の友人と合流 (休屋泊)
温泉は秋田の玉川や乳頭もよし、また十和田もや

(次回は大湯ストーンサークルから平泉中尊寺へ)
http://4travel.jp/traveler/janal/album/10588076/
☆いい写真を撮るには
http://www.janal.co.jp/TeaTime.html

同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配
  • 八甲田山:田茂萢のハクサン石楠花、奥は赤倉岳<br /><br /> この石楠花はこの地が好きだから、ここに住み着いて毎年花を咲かせます。ここがいやならとっくに朽ちるか引っ越しています。<br />石楠花が好きな八甲田を、多分同じ理由で私も好きになりました。<br /><br /> 同じように尾瀬に行けばさらにたくさんの花が咲いています。尾瀬に咲く花はみんな尾瀬が好きなのです。「好き」とはそういうことなのです。<br /><br />

    八甲田山:田茂萢のハクサン石楠花、奥は赤倉岳

     この石楠花はこの地が好きだから、ここに住み着いて毎年花を咲かせます。ここがいやならとっくに朽ちるか引っ越しています。
    石楠花が好きな八甲田を、多分同じ理由で私も好きになりました。

     同じように尾瀬に行けばさらにたくさんの花が咲いています。尾瀬に咲く花はみんな尾瀬が好きなのです。「好き」とはそういうことなのです。

  • 赤倉岳から井戸岳へ<br /><br /> 火口から湧き上がる霧と赤とんぼ<br /> 私にとっては天国のような光景です。<br /> ヘリではありませんよ。

    赤倉岳から井戸岳へ

     火口から湧き上がる霧と赤とんぼ
     私にとっては天国のような光景です。
     ヘリではありませんよ。

  • アオモリトドマツ(オオシラビソ)の中を抜ける登山道<br /><br /> 新緑がきれい

    アオモリトドマツ(オオシラビソ)の中を抜ける登山道

     新緑がきれい

  • 毛無岱:手前の木は冬樹氷となるアオモリトドマツ<br /><br /> そういえば名前のとおり頭が禿げ上がっているようにも見えますね。<br /> さあ、これから天国の庭に入ります。

    毛無岱:手前の木は冬樹氷となるアオモリトドマツ

     そういえば名前のとおり頭が禿げ上がっているようにも見えますね。
     さあ、これから天国の庭に入ります。

  • 毛無岱の池塘<br /><br />・刻(とき)止めて毛無の原の静けさよ<br />   きょうも夢見つ明日も夢見つ    <静午前><br /><br /> 静かに、静かに!<br /> もうちっと(池塘)眠らせてあげましょう。

    毛無岱の池塘

    ・刻(とき)止めて毛無の原の静けさよ
       きょうも夢見つ明日も夢見つ    <静午前>

     静かに、静かに!
     もうちっと(池塘)眠らせてあげましょう。

  • 酸ケ湯<br /> 国民保養温泉第1号<br /> 千人風呂は白濁した公認の混浴湯だ。<br /> 奥は八甲田大岳<br /><br />・仙人も飲めば酸っぱい酸ケ湯のゆ  <いい湯棚>

    酸ケ湯
     国民保養温泉第1号
     千人風呂は白濁した公認の混浴湯だ。
     奥は八甲田大岳

    ・仙人も飲めば酸っぱい酸ケ湯のゆ  <いい湯棚>

  • 谷地温泉:開湯400年、日本三秘湯に連泊する<br /><br /> 瀬戸内寂聴さんが源氏物語をここで執筆した由。<br /><br /> ・夏に来て頭丸めて谷地坊主  <南無網><br />

    谷地温泉:開湯400年、日本三秘湯に連泊する

     瀬戸内寂聴さんが源氏物語をここで執筆した由。

     ・夏に来て頭丸めて谷地坊主  <南無網>

  • 谷地温泉の湯舟<br /><br /> 手前は下湯38度C、奥は白濁の上湯42度C<br />かつてはもちろん混浴でした。ここに30人程の男女が<br />一斉に入ったのです。

    谷地温泉の湯舟

     手前は下湯38度C、奥は白濁の上湯42度C
    かつてはもちろん混浴でした。ここに30人程の男女が
    一斉に入ったのです。

  • 蔦温泉:手前左は大町桂月の歌碑、一件宿だ。<br /><br />十和田・奥入瀬のすばらしさを世に伝えたのは桂月です。<br /><br />・住まば日の本遊ばゝ十和田歩きゃ奥入瀬三里半  <<桂月>><br /><br />彼の辞世の句は、<br /><br />「極楽に越ゆる峠のひと休み,蔦のいで湯に身をば清めて」<br /><br />死に場所に出会った彼は旅ヤの理想でしょう

    蔦温泉:手前左は大町桂月の歌碑、一件宿だ。

    十和田・奥入瀬のすばらしさを世に伝えたのは桂月です。

    ・住まば日の本遊ばゝ十和田歩きゃ奥入瀬三里半  <<桂月>>

    彼の辞世の句は、

    「極楽に越ゆる峠のひと休み,蔦のいで湯に身をば清めて」

    死に場所に出会った彼は旅ヤの理想でしょう

  • 蔦の七沼めぐり:菅沼<br /><br /> 湖面に薄く霧が出てきました

    蔦の七沼めぐり:菅沼

     湖面に薄く霧が出てきました

  • 蔦の七沼めぐり:菅沼2<br /><br /> 朽木の沼にある様はまるで緑の九塞溝

    蔦の七沼めぐり:菅沼2

     朽木の沼にある様はまるで緑の九塞溝

  • 蔦の七沼巡り:菅沼3<br /><br /> さらに霧が出てきました。<br />進入禁止区域に踏み込んで、迷うこと1時間

    蔦の七沼巡り:菅沼3

     さらに霧が出てきました。
    進入禁止区域に踏み込んで、迷うこと1時間

  • 蔦沼めぐり<br /><br /> 最初に訪れたのは40年ほど前でしょうか。<br />好きなコースです。

    蔦沼めぐり

    最初に訪れたのは40年ほど前でしょうか。
    好きなコースです。

  • 蔦沼 雨も盛んに降ってきました<br /> 七沼のなかで一番大きい とても静かな湖です<br /><br /> ・静けさの聞こえる蔦の夕まぐれ  <静午後><br /><br /> ※私の旅句(たびく)は季語代わりに地名と読み手が入ります。

    蔦沼 雨も盛んに降ってきました
     七沼のなかで一番大きい とても静かな湖です

     ・静けさの聞こえる蔦の夕まぐれ  <静午後>

     ※私の旅句(たびく)は季語代わりに地名と読み手が入ります。

  • 奥入瀬:雲井の滝から銚子の滝へ<br /><br /> 奥入瀬はいつ来ても川の水は濁らない、たとえ大雨の後でも。<br />カルデラの十和田湖に流れ込む大きな川はないからです<br />奥入瀬に滝数あれど銚子に及ぶものなし<br />魚さえ入れなかった十和田湖の番人でもあるのです<br /><br /> ・奥入瀬の流れを止めて銚子瀧  <此処迄代>

    奥入瀬:雲井の滝から銚子の滝へ

     奥入瀬はいつ来ても川の水は濁らない、たとえ大雨の後でも。
    カルデラの十和田湖に流れ込む大きな川はないからです
    奥入瀬に滝数あれど銚子に及ぶものなし
    魚さえ入れなかった十和田湖の番人でもあるのです

     ・奥入瀬の流れを止めて銚子瀧  <此処迄代>

  • 奥入瀬:<br /><br />・忘れ傘主人(あるじ)来るまでひと休み  <傘お松>

    奥入瀬:

    ・忘れ傘主人(あるじ)来るまでひと休み  <傘お松>

  • 奥入瀬川上流<br /><br /> 十和田湖から奥入瀬へ流れ込むところ  川の緑は水藻の色<br /> このすぐ下に銚子の滝があります。

    奥入瀬川上流

     十和田湖から奥入瀬へ流れ込むところ  川の緑は水藻の色
     このすぐ下に銚子の滝があります。

  • 十和田湖休屋:高村光太郎作「湖畔の乙女」<br /><br /> ・気が付けば森と泉にかこまれて   <森いづみ><br /> ・夏の雨ときに生き様振り返る    <悠遊人><br /><br />次は大湯のストーンサークルへ<br />http://4travel.jp/traveler/janal/album/10588076/<br />☆いい写真を撮るには<br />http://www.janal.co.jp/TeaTime.html

    十和田湖休屋:高村光太郎作「湖畔の乙女」

     ・気が付けば森と泉にかこまれて   <森いづみ>
     ・夏の雨ときに生き様振り返る    <悠遊人>

    次は大湯のストーンサークルへ
    http://4travel.jp/traveler/janal/album/10588076/
    ☆いい写真を撮るには
    http://www.janal.co.jp/TeaTime.html

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