北摂三山寺（北山本山寺、根本山神峰山寺、南山安岡寺）を訪ねて

2011/07/31 - 2011/07/31

高槻市の北部には、北摂三山寺があり、すべて天台宗の寺院で、しかも一直線上に並んでいるのです。

光仁天皇の子・開成皇子が諸堂宇を建立して本格的な仏教寺院として創建し、勧請掛（かんじょうがけ）があることも共通しています。

そして、北山本山寺、根本山神峰山寺は、（もしかしたら南山安岡寺も）役小角がその起源に関係しています。

まずは、一番北に位置する本山寺（ほんざんじ）から順に、神峯山寺（かぶさんじ）そして安岡寺（あんこうじ）と廻ります。

【写真は、本山寺の勧請掛です。】

エリア 高槻・島本(大阪)

• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

神峯山寺（かぶさんじ）の脇を通って、本山寺（ほんざんじ）の駐車場に着きました。
そこからは、かなり急な坂道を歩いて上っていきます。

駐車場から本山寺までは、約１Ｋｍ急な坂道です。
この道は、東海自然歩道です。

本山寺の勧請掛のところまできました。
右にいくと、ポンポン山です。
「勧請掛は当山を守護し給ふ天神地神を勧請祭祀する行事で毎年１２月２５日に奉修せられるのでありまして表参道に面する老松樹の間に１２筋の〆縄を掛け諸天善神の来光を乞ふのでありますが往古より世人此の〆縄１２筋の長短を以って翌年度の社会情勢農作物の良作諸物価の高低を暗示するものとして参詣さるゝのであります。」と看板に書かれています。

勧請掛をくぐってすぐ左側に、石の五重塔があります。

さらに進んでいくと、三社権現さんがあります。

さらに歩くと、中の門があります。

中の門をくぐったところに、〆縄のついた大きな杉の木が。

本堂までには、さらに階段があります。

階段の下にある手水には、龍から水が出ています。
湧き水のようです。

本山寺の本堂です。
本尊は、役小角が彫ったといわれる毘沙門天です。
鞍馬寺、朝護孫子寺とともに「日本三毘沙門天」といわれています。

本堂からちょっと上った所にある、開山堂の屋根飾りです。

本堂から階段を下りて、手水の近くにある、水掛不動尊です。

本山寺の鐘楼です。

神峯山寺（かぶさんじ）の仁王門です。
本山寺から車で来ました。

仁王門の仁王像です。

仁王門から本堂にまっすぐ参道が続きます。

石段を上ると本堂が見えてきます。

神峯山寺の本堂です。

観音堂です。

鐘楼堂です。

この階段を上ると開山堂です。
役の行者と書かれていますね。

開山堂です。

九頭龍滝です。
滝行が出来るようですね。

白龍王社です。

安岡寺（あんこうじ）に着きました。
住宅地の中にあるのかと思ったら、最後にすごい急な坂が待っていました。
駐車場に車を停めて、歩いてすぐでの、西山門です。

安岡寺の本堂です。
ここの案内板には、役小角（役行者）の記述はありませんが、インターネットでは、役小角と書いている人もいます。
三寺が一直線上にあるということから、役小角が開山に関係していると考えた方が面白いですよね。

本堂の内部です。
本尊は、如意輪観音像です。
ここで見えるのは、お前立ち像です。
本尊は秘仏で、いつご開帳になるのかは決まっていないようです。
前回は、現住職の晋山の時（三十年くらい前）だそうです。
近くに寄らなければ撮影してもいいですとのことなので、撮らせていただきました。

本堂内の不動明王像です。

鐘楼と青梅観音堂です。
さきほど、今日は青梅観音堂は、開けてありますので、是非拝んでいってくださいといわれたお堂です。

十一面千手観世音菩薩です。
青梅観音とも呼ばれています。
日曜日と祝祭日は、この十一面千手観世音菩薩を拝観することができるようです。

叶観音像の安置されている、お堂です。

お堂の中の、叶観世音菩薩像です。
この金銅の観音像は、大阪の篤志家からこのお寺に奉安されたもので、諸々の願いを叶え奉ることから叶観音と呼ばれています。

安岡寺の駐車場からの景色です。
名神高速道路、淀川、そして大阪の高層ビル群を見ることができます。
表参道のほうには、勧請掛そして総門があるので、車でそちらに回ろうと思ったのですが、道がわかりませんでした。

（おしまい）