2011/07/23 - 2011/07/23
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ゆらのとさん
7月23日,義兄の法要で八王子霊園に行った。その隣の丘陵が多摩森林科学園であった。かねてからここには是非一度訪れたいと思っていたので、よいチャンスを与えてくれたと今は亡き義兄に感謝した。「
私は「多摩森林科学園」は日本で一番桜の種類が多いのを図書館の資料やインターネットで知っていた。 今は春の桜の咲く季節ではないが、葉桜を観るだけでもでもいい、と1人で訪ねたのである。
多摩森林科学園はJR高尾駅から徒歩で15分足らずで、丘陵一帯が森林公園なのである。名前の通り、桜だけではない。保存すべき森林が公園となって管理されているのである。ここが東京都かと思われるほど静寂で樹木が生い茂っていた。幸いなことに桜は一区域に纏まって生えていた。その数、250種以上で本数は千本以上あるのだそうだ。
桜は早咲き、遅咲き、秋咲く桜もあれば冬咲く桜もある。真夏のこの時期は残念ながら、花は咲いていなかったが、桜の葉が鬱蒼と茂り深緑の態(てい)をなしていた。桜の花弁も匂うが深緑の桜の葉も匂う。ツンと鼻を突き刺すような爽やか匂いだ。(ちょっと薄荷の匂いに似ている)
私はタイトルを「深緑の葉桜」としたが「新緑」の間違いではない。 私は桜の林を歩いている時、ふと、去年他界した友のことを思い出した。10年程前の初夏、その友からもらったはがきに「新緑から深緑の季節になりました...」と書いてあった。 「なかなか粋なことを書くジャン」と友の文学的才能に感動した。
昼下がりの桜の森を歩いていたら次の俳句が浮んだ。私としては上出来である。
深緑の
葉桜の森
蝉しぐれ
2時間半近く歩いたが出会った人は3人だけだった。(1人は60歳代の女性、二人はボランテイアの森林警備員) 森林の中はそよ風が舞っていた。木漏れ日がキラキラと光輝いていた。まさしく森林浴の世界だった。(すっぽんぽんになりたい心境だった)
、ここで発行している桜の書物を買いたかったので、受付で尋ねたら、今は販売していないのだそうだ。この森林科学園の管理機関が昨年の国家予算削減の対象となって、この4月からバッサリ切られてしまったのだそうだ。
あの怖〜い女大臣の手にかかってしまったのかな。 桜は日本の伝統文化である。外国にも桜の咲く国はいっぱいあるが日本ほど、桜の種類が多い国はない。日本人の暮らしの中に桜は生きている。どれだけ日本人の心を桜が支えているか、時の政治家から考え直していただきたい。
この先、多摩森林科学園の桜はどうなるのかと心配になった。近い将来、春の満開時に又、来るぞ、と心に誓って閉園ギリギリの5時に多摩森林科学園を後にしたのであった。
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