2011/05/21 - 2011/05/22
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空飛ぶドクターさん
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【ヘルシンキへ】
今日は夜の便で、フィンランドのヘルシンキへ乗り換えのために行く日です。でも時間はたっぷりあります。のんびり朝食を取った後、自分の部屋に近い屋上のサンテラスでのんびり日光浴です。教会と背後の山が見え、反対側には海が見える場所でこのホテルでのお気に入りの場所です。教会からは毎時の鐘がなります。
10時半頃ゆっくり出発します。高速道路A7をほぼまっすぐ北上するとミラノへ向かっていきます。この路線は直線が多く、瞬間的に未体験の170kmの猛スピードを出しました。法定速度は130kmらしく、今回のイタリアの高速では流れに乗って普通に140〜150kmは出していました。
ミラノは日本からの直行便の関係もあり、ずいぶん何度も行っています。列車の移動で、いつも巨大さに圧倒されるミラノ中央駅や、マルペンサ空港への列車が出るミラノ北駅周辺をうろちょろしたことが多いのですが、今回はミラノにも運河があったと知り、名残のあるナヴィリオ地区へ行くことに決めていました。今回のイタリア最後の食事です。12時半頃には到着しました。
大正解でした。ミラノ名物のコトレッタ(肉のカツレツ)でも食べようかと思っていましたが、ここは運河のせいか内陸部なのに、魚介類のメニューが多いのです。予定変更して、ムール貝の白ワイン蒸しを頼みます。パスタも珍しいねじれ麺のショートパスタです。少し、ジェノバのパスタに似ていますが、違います。これもアルデンテで微妙な食感でおいしかったです。今回の北イタリアの旅では、普通のスパゲッティは1回だけで、後は全て珍しいパスタでしたが、どれもおいしかったです。
最後のイタリアでの食事に満足し、マルペンサ空港へ向かいます。相変わらずカーナビは一般道を行かせようと指示しますが、さすがに空港への標識はわかりやすいので、自信を持って運転します。時間も余裕をみています。満タン返しの契約なので、途中でセルフのガソリンスタンドへ寄ります。使い方がわかりにくかったのですが、親切な女性が手伝ってくれました。レンタカーを返すと、合計1100kmほどの8日間のドライブでした。料金は750ユーロでした。実際には、ガソリン代が120ユーロ、高速料金が全部で40ユーロ程度、合計910ユーロ程度です。予想通り、中型車でもアメリカよりはずいぶん高いです。
シェンゲン条約とやらで、午後7時発のイタリアからフィンランドへの便は国内線扱いです。税関は通過しません。3時間弱でヘルシンキ到着ですが、時差が1時間あるので午後10時50分頃ヴァンター空港へ着きます。ところが、暗くないのです! 薄暗い程度で本が読めるくらい明るいのです。これが、白夜なのでしょうか?空港バスで中央駅まで行きます。フィンランドも通貨がユーロなので小銭、6.2ユーロも難なく払えます。そこからタクシーでホテルへ着きました。ここは前もって日本で予約しています。もう遅いので寝るだけですが、テレビをつけると当然の如く初めて聞くフィンランド語で喋っています。
最近は、海外旅行時も割と軽い自分のネットブックを持参しています。面白いことに気が付きました。ヤフー.japan はもちろん日本語のヤフーに繋がります。でも、もう一つのお気に入りのヤフー.com は日本ではインターネット発祥の地、アメリカ(英語)ヤフーに繋がります。ところが、ヤフー.com は訪問地のヤフーに自動的に繋がるようです。イタリアで気が付いていました。アメリカでは、日本国内と同じでアメリカ(英語)のヤフーです。ですから、不思議にも思っていませんでした。ところが、今回イタリアではイタリアヤフーに繋がるのに気が付きました。それで、ここフィンランドで試すとやはりフィンランド・ヤフーに繋がります。
【ヘルシンキへ】
私の偏見は、北欧は寒過ぎて野菜もない貧弱な食生活でした。実際、スウェーデンに留学した先輩は、食生活の貧しさを嘆いていました。ましてや、私が泊まる程度の値段のホテルの朝食には全く期待していませんでした。ところが、嬉しい誤算でイタリアでさえ滅多にない野菜サラダがあります。それも、ドレッシング用にオリーブ油とバルサミコ酢まであります。フィンランドにまであるとは思ってもみませんでした。アメリカ式にゆで卵まであります(これもイタリアではむしろ珍しい)。
8時からの朝食を済ませ、ヘルシンキの町を歩き回る予定です。飛行機は午後3時半の便ですから、半日以上あります。ぎりぎりまで時間を有効に使えるように、中央駅からの空港バスの時刻もチェックしています。まず、駅のコインロッカーに荷物を預けます。今日は日曜日のせいか、人影が少ない印象です。特に、午前中の早い時間はなおさらのようです。地図を参考に、北西へ歩きます。思ったより暖かかった昨夜より、朝の方が少し冷え込んで感じます。まず、テンペリアウキオという不思議な教会に着きます。周囲を岩に囲まれたユニークなデザインで教会らしくありません。次に、むしろ外観が教会のような国立博物館に行きます。時間もないので、外から写真を撮るだけです。標識を見ると、全て2ヶ国語で書いているようです。道行く人に尋ねると、予想通り一つはフィンランド語で、もう一つは関係が深そうなスウェーデン語でした。
駅に戻り、東へ行くと一番有名そうな白い建物、ヘルシンキ大聖堂があり、その前に元老院広場があります。ベンチに座って休憩している時に、隣のおばちゃんにどこから来たか聞くとノースカロライナ州からのアメリカ人でした。たわいない話をしたのですが、意外だったのは、アメリカ人でもツアーでないと来れないという人がいるということでした。続いて、ロシア正教教会のウスペンスキー寺院に行きました。こちらは赤レンガ造りです。旧ソ連諸国には行ったことがないので、物珍しく感じました。ちょうど日曜日でミサをやっていました。見慣れたプロテスタントやカトリックとは少し違う雰囲気でした。一番ビックリしたのが、教会のそばに物乞いの男性がいたことです。色々な貧しい国や途上国では珍しくもありませんが、ここ北欧はかなり福祉が進んでいると聞いています。その分、税金も高いようです。それなのに、何故?本人に聞いてみたいという衝動に駆られましたが、さすがの私も躊躇しました。
近くに港があり、マーケット広場があり屋台風の軽食店や市場があります。ちょっと早いけどそろそろ昼食でもと思い、若い金髪女性のいる屋台を見ると、ソーセージやミンチボールがあります。ジャガイモやハーブで味付けしているようです。でも、若い女性が料理しているので、大学祭の模擬店みたいな雰囲気です。最初は、通り過ぎようとしましたが、reindeer という英単語が気になりました。電子辞書で調べると、トナカイです。好奇心でトナカイの肉でできたソーセージとミンチボールのドイツ風の料理を頼みました。見た目ほどはおいしくないものの、まずくはないし、物珍しく話の種にはなります。値段も物価の高そうなこの国にしては8ユーロと手頃です。いかにも観光客向けの屋台なのでしょう。
残り時間も限られるし、もう一軒ちょっとしたレストラン(Ravoltenというらしい、こういう単語は重要なのですぐに覚えます)はないかといつものように歩きながら探します。それで気が付いたのは、極端に食べ物屋が少ないということでした。女性がウィンド−・ショッピングするように、何気なくレストランを物色しながら歩くことの多い私です。色々な国を回りましたが、貧しい国ほど意外と食べ物屋が充実しています。半日歩き回って、小ぎれいだけど味気ない理由がわかりました。やはり、この町は生理的に合わない。アジアやイタリアの雑踏の方が好きです。
そこで、ふとひらめいて Stockmann というデパートの最上階8階へ行ってみました。正解で、大きなレストランがありました。半分セルフサービスのようで、ペパーステーキと野菜サラダなどを頼み、コーヒーをつけてレジに並ぶと20ユーロでした。ボリュームを考えれば意外と高くないと感じました。物価が高そうな北欧です。いつものように、回りの家族連れを観察すると、やはりかなり大食いのようです。日本ではありえない巨大な皿に、たっぷりと料理を盛りつけている人が多いようです。アメリカのような超肥満はあまりいませんが、北欧らしく背は高いしやはりでかい人が多いです。もちろん、きれいな金髪も多いです。
駅でエスプレッソを頼むと1ユーロのイタリアと違い2.30ユーロもします。しかも案の定、イタリアほどはおいしくありません。駅の外にあるバス停から空港バスで早めに空港へ着きます。チェックインの列に並ぶと、何と来る時のヘルシンキからミラノ(引き返して、乗り換えた便)で一緒だったツアー客の二人連れとバッタリ会いました。偶然、帰りの便も同じようです。出国審査があり、搭乗するわけですが、私にとってはイタリア旅行なのにパスポートにはフィンランドへの出・入国のスタンプしか残らないのが何となく理不尽です。
フィンエアーの機内食の印象は炭水化物が多すぎるということです。ひどいのは、パスタにパンにざるそばです。あまり食べ物のセンスはよくありません。いつものように、みんなが寝ている時間帯、つまり客室乗務員が暇な時間帯に機内最後尾に遊びに行きます。思ったより多くの日本人乗務員がいます。二人は福岡出身で話がはずみます。スウェーデン人と結婚しているという赤ちゃん連れの日本人女性客とも話をします。我が家の4人の子連れで飛行機に乗り、かみさんが嘆いていたのを思い出します。いつものように、翌日成田に午前9時に着いても、福岡への便は午後3時半でしばらくぶらぶらしないといけません。
私は医者として(海外)旅行へ添乗する本邦初の専門医です。
興味のある方は、以下のウェブサイトへ
http://www.kanoya-travelmedica.com
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