2011/06/22 - 2011/06/22
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flatsunさん
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5日目の今日も日帰り旅行へ旅立ちます。
(実は、予定ではドイツのドレスデンに行こうかと思っていたのですが…思ったよりも鉄道の運賃が高そうなので取り止めました)
目指す町は「クトナー・ホラ」。
クトナー・ホラは10世紀頃から16世紀頃にかけて、銀の採掘で一世を風靡したそうです。銀が採掘され尽くされてしまった今は、小さな、静かな町ですが、往時はプラハに次ぐ規模の都市だったそうです。
中心部の一帯が世界遺産にも登録されているこの町は、プラハから鉄道で1時間程度と日帰り旅行に最適な距離。著名な地ビールもあるという事で、向かってみることにしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
本日も地下鉄に乗ってプラハ本駅を目指します。
前日の教訓を生かして、ちゃんとC線に乗り換え、到着。 -
昨日と同じように窓口で切符を買ったのですが…
クレジットカードが上手く読み込めなかったようで、端末がフリーズ!受付のおばちゃんが不機嫌そうにEscキーを連打しますが状況は全く好転しません…。更に不機嫌そうにどこかのコールセンターに電話して、端末を再起動して、何やらカチカチクリックして、ようやくチケットが発券されてきました。
こんな事もあるようなので、時間には余裕を持って駅に行きましょう…。 -
出発予定ホームに上がってみたところ。まだ入線しておりませんでした。先にオーストリアへ向かう国際特急を通すようで、ホーム自体は結構な混雑具合。
-
ホームに備え付けられていたこの長細いモニタに、到着する列車の編成表が表示されていました。昨日もちゃんとこれを見ておけば良かったんですね。
上部がウィーン行きの特急「Antonin Dvorak」号の編成表、下が我々の乗り込む予定のR709「Hradistan」号の編成表です。 -
今回乗り込む列車はこちら。
プラハからクトナー・ホラへは2時間に1本の間隔で直通列車もあるようなのですが、今回はタイミングが合いませんで…。
この列車は10時48分プラハ発の急行[R709]で、途中駅の[Kolin](コリーン)という駅で乗り換えが必要となります。 -
またキヨスクで買っておいたビールを飲みながら。
この列車は割と混んでいるようで、出発直前にやってきた若いカップルとコンパートメント同席となりました。 -
今日もプラハは微妙な雲行き。外を見てみると本降りの雨が降り始めていました。
窓を雨粒で濡らしながら、列車はプラハ本駅を出発です。 -
今回は旅の途中でもwebに繋げるべく、グローバルデータさんの端末レンタルサービスを利用してみました。
http://www.globaldata.jp/internationalcoverage/ceh.html
レンタル価格は、1日1,180円×8日間(日本出発日から到着日まで)で9,440円。受取手数料525円と、任意で付与した保険1日262.5円とで締めて12,065円。
成田空港にてこの黒い「Mifi」という機器を借りたのですが、チェコについて電源を入れるだけですぐにwebに繋げる事が出来ました。電波も良好。ソフトバンクの海外パケット定額制に比べると、この端末1台で、2台以上のiphoneを同時に繋げる事が出来るのも利点ですね。
ただ、バッテリーが4時間ほどしか持たないということで、今のように列車の中やレストランでまったりしているときなどに電源オン、それ以外は電源オフにしておくという使い方になりました。
しかしながら、出先でいざという時にwebにつなげて色々と調べられるというのは心強かったです。2カ国以上行くとなるとまた高くなってしまうようですが、今回の旅のように2人で1カ国にずっといるような旅程には最適なレンタルプランでした。 -
今回購入に大苦戦した、チェコ鉄道のきっぷはこんな感じです。
-
ほぼ定刻通りに乗換駅のコリーンに到着しました。
ここで一旦ホームの階段を下り、違うホームに停まっていた[Os5957]という[Caslav]行きの2両編成のローカル線に乗り換えです。 -
乗客はほとんど地元の方でしょうか。
出発してまもなく、先ほどの列車内ではなかった検札がありました。 -
コリーンを出て10分。目的地に到着しました。駅名標のフォントがかわいいこちらはクトナー・ホラ「本駅」。
クトナー・ホラの主な見所の1つである世界遺産指定の地域は、ここからローカル線に乗り換えて数駅の「クトナー・ホラ・ムニェスト」駅からの方が近いのですが、ガイドブックにも載っている著名な教会はこちら本駅からの方が近いのです。
とりあえず歩いてその教会へ向かってみます。 -
列車の中で行き損ねたので、駅のトイレに寄っていこう…と思っていたら閉まっているというトラップ…!
尿意と戦いつつ早足で歩いて目的地に向かいます。 -
15分ほど歩くと、最初の目的地「墓地教会」付近です。
駅から歩いている観光客は他にいませんでした…。 -
「墓地教会」入口にて。クトナー・ホラの主な見どころを全部まとめたチケットも売っているようです。
-
外見はこんな感じで、いたって普通のたたずまいです。
-
チケット売り場入り口の様子。小さな教会ですが、結構な人気です。
我々はとりあえず墓地教会オンリーのチケット60kcをゲット。 -
さてこの「セドレツ墓地教会」。何故この小さな教会が注目を浴びる観光地なのかと言いますと…。
その内部になんと…大量の人骨で作り上げられた装飾が施されているのです。
普段なかなか人骨を見る機会などありませんので、ちょっと怖いかな…とも思っていたのですが、内部に入ってみると余りにその数が大量過ぎて、逆に怖さを感じないくらいでした。苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、写真は1枚だけ。
Wikipediaの該当項目で詳細が分かります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%84%E7%B4%8D%E9%AA%A8%E5%A0%82 -
そのホネホネ装飾のある上階には、普通の教会がありました。来訪記念ノートのようなものも置いてあったのでぱらぱらと見てみたのですが、日本人の方のコメントは以下のようなものでした。
「ホネホネロック!」
確かに、そう思わざるを得ません…。 -
墓地教会自体は大変小さな建物なので、20分ほどで見学終了。市街地の方へ向かってみたいと思います。
墓地教会近く、写真の「聖マリア大聖堂」も見どころの1つ。…らしいのですが、とりあえず今回はスルー。 -
旧市街までは2キロ以上あるようなのですが、歩いて向かってみます。写真のような静かな町を眺めながらの散歩です。
…が、途中で雲行きが急に怪しくなり、そして豪雨。止みそうにもないので折りたたみ傘を引っ張り出し、足下を濡らしながらひたすらに歩を進めていきます。 -
目的地のレストラン「ダチツキー」に到着。時間は14時ちょっと前、墓地教会を出てから結局50分ほどかかりました。
レストラン内は何だか団体さんで大混雑です。一番奥のテーブルに着席。 -
[DACICKY]
http://www.dacicky.com/en -
早速乾杯。
よく歩いたのでビール(27kc)が美味いのです。 -
外はまだ雨。ですが、ちょっと明るくなってきたかな?
-
最初に頂いたのは、またまたですが、キノコのスープ。49kc。こちらには色々な種類のキノコがワイルドに入っていて、深い味わいでした。中には見た事も食べた事もないようなキノコも。
-
そしてメインにポークシュニッツェル(119kc)。この間と違ってヒレ肉っぽい、あっさりヘルシー路線でした。
-
ダチツキーは黒ビールも有名との事で、おかわりは黒をオーダーしてみました。こちらも飲みやすくキレのいい甘みで、おいしい。
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しばしゆったりして、お会計。2人で392kc。
こちらダチツキーの入口です。雨も止みました。 -
道路の足下に町の地図が描かれていました。今いる所に赤い●が付いているのが分かるでしょうか。
-
「プラハに次ぐ賑わい」は今はもうありませんが、静かでいい雰囲気の町です。
そんな町中のアパート入口でおじさんが上空に向かって何か言っておりまして、こちらも上方を仰ぎ見てみたら3階バルコニーには女性が、恐らく奥様でしょう。
おじさん、家を出てくるときに持ってくるのを忘れてしまったのでしょうか、奥さんに3階から鍵を落とし投げてもらっていました。おじさん、ナイスキャッチで満足げ。
そんなチェコの日常(?)を感じながら、すっかり天気も回復した、静かな町中の路地をゆっくり歩いて、[KUTNA HORA MESTO]駅を目指します。 -
地図を見ながら15分ほど歩くと、踏切が、そして左手に駅舎らしき建物が見えてきました。ちょうど列車が到着したのか、幾人かが駅方面からこちらへ歩いてきます。
写真の小さなかわいい建物が、[KUTNA HORA MESTO]の駅舎のようです。 -
駅舎前には、クトナー・ホラ全体の地図が掲示されておりました。黄色く色がかかっているのが先ほどまでビールを飲んでいた市街地近辺、地図右端がクトナー・ホラ本駅です。
結構な距離歩いたんだなぁ…。 -
今朝にプラハ本駅で買ったきっぷは、あくまでプラハ〜クトナーホラ本駅間のものなので、ここMESTOからクトナーホラ本駅までのきっぷを別途購入せねばなりません。
[KUTNA HORA MESTO]駅舎はローカル線の風情がある小さなものでしたが、中に入ると職員さんのいる窓口があり、クトナーホラ本駅までのきっぷが購入できました。2人で16kcです。 -
こちらがそのきっぷです。
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ホームに入ってみると1両編成の小さな汽車が既に停車しておりました。発車まではまだ15分以上の時間があります。
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ちょっと遠くに目をやると、いつから留置されているのでしょうか、すっかり錆びてしまった車両が。何だか、昔の栄華を思わせるような気がしないでもありません。
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きっぷを買っている間に中学生位(小学生かな?)の団体さんがやってきて、1両編成の小さな汽車はあっという間に満席に。仕方がないので運転席後ろのスペースで立ち。
そして汽車は定刻通りに駅を出発しました。森の中を小川に沿って、結構な速さで疾走していきます。結構激しく揺れました…。 -
途中1駅小さな小さな駅に停まって、5分ほど距離にして2キロほどでクトナーホラ本駅着です。到着直前にはスイッチバック。こういうローカル色溢れる路線も悪くないですね。
本駅で乗り換え先のホームから、さっきまで乗っていた車両が見えました。 -
さて、行きと同じく残念ながら直通列車とタイミングが合わなかったため、プラハに帰るためにはコリーン駅で乗り換えが必要になります。ここクトナーホラ本駅で、これもまた行きと同じような2両編成の列車へ。
-
10分でコリーン駅に着。乗り換え時間が4分しかありませんので、バタバタと乗り換えますが、運よく空いているコンパートメントを確保。
Kutna Hora mesto駅
15:34発
15:40着
Kutna Hora hl.n.駅
15:45発
15:55着
Kolin駅
15:59発
16:48着
Praha hl.n.駅
というルートでした。
途中、左側から列車に追い抜かれました。写真の真ん中に小さく写っていますが、「チェコ版新幹線」スーパーシティでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3
1回乗ってみたいな。 -
プラハ本駅に無事到着です。トラムに乗って、途中降りつつスーパーなどに寄って買い出しをして、一旦ホテルへ帰着します。
-
スーパーで念願の「ベヘロフカ」を購入!早速いただいてみます。
かはっ!
強い!…が確かに胃がすっきりします。 -
本日まで色々な銘柄のビールを飲みましたが、実はここプラハに工場のある地ビールもあります。名前は[STAROPRAMEN(スタロプラメン)]。
というわけで、その工場方面へ向かってみることにしました。トラム[Andel]停留所で下車。更にもう少し南下すると工場が見えてまいります。 -
目的地、工場併設のスタロプラメン直営店[Potrefena Husa]です。
…が、会社終業後と思われる地元の若いサラリーマン・OL風で満席、とても賑やか…というか賑やか過ぎて余り落ち着きません…。
このPotrefena Husaはプラハ市内に何店舗かあって、実は前回もプラハ本駅近くのお店に行き、やはり同じように落ち着かずに退散したという事があったのでした。どうも余り相性がよくないようです…。
スタロプラメンを1杯だけいただいて、後にします。
スタロプラメン自体はあっさり目で、ゴクゴクと「喉で飲める」タイプのビール。暑い日に外で飲むのにマッチしそうな味わいです。 -
というわけで地球の歩き方をチェック。トラムでホテル方面まで戻って、「チェコ料理の楽しめる庶民的な店」と書かれているレストランへ行ってみました。
こぢんまりとした雰囲気で「食堂」と言った趣き。
[U trí zlatych trojek]
http://goo.gl/3t8q8 -
ウェイター係のおじちゃん、一見ぶっきらぼうで無愛想な感じではありますが、オーダーを頼むとふむふむと頷き、厨房のおばちゃんへそれを伝えてくれます。
淡々としたそんな様子が、どことなくチェコっぽくてGood。
チキングヤーシュとライスの組み合わせをオーダーしてみました。
久々の米です!グヤーシュの味付けは優しめ、ご飯にマッチ。美味しくいただきました。
サービス料15%込みで、505kc。 -
とても満足して、暗くなったプラハの路地を歩いてホテルへ。夜の石畳を疾走するトラムも、いい雰囲気です。
明日はいよいよ最終日。まだまだプラハにいたい気持ちで一杯です。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ももであさん 2011/07/10 10:14:21
- 緊張して拝見!
- flatsunさん
はじめまして。
ホネホネ教会とダチツキー行きました。
ダチツキーでは、日本人ツアーの団体が来たので、珍しいなぁと
思って、添乗員さんと話しをすると、相手も日本人の個人旅行者
を珍しいと思っていたそうです。
「地球の歩き方」にすら載ってますよ〜って話したら、“もうそんな
時代ですかぁ”って驚かれました。
兎にも角にも、ビールも料理も旨いし、雰囲気良し♪
また行ってみたいお店です。
聖バルバラ聖堂の見事なフライングバットレス、お茶目なホネホネ。
良い街ですね。尿意の緊張感がヒシヒシと伝わって来ました!
ももであ
- flatsunさん からの返信 2011/07/23 09:53:15
- RE: 緊張して拝見!
- こんにちは。
なかなかいい町ですよね、クトナー・ホラ。1泊してダチツキー三昧になるのも良さそうでした。
自分たちが行ったときにも、ツアー客と思しき方がたくさんでした(日本人はいませんでしたが)。向こうのツアーにはよく組み込まれる名物レストランなのかもしれませんね。
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