2011/05/21 - 2011/05/24
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frau.himmelさん
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…人吉は、旅情あふれる九州の小京都…。
このコピーは人吉駅で見かけた観光カタログのパクリです。
落ち着いてしっとりした情緒あるたたずまい、それでいて街中には華やかさも垣間見られる…、そんな歴史ある町「ひとよし」…、まさに九州の小京都というにふさわしい街です。
ところが地元の方にお話を伺うと、昔に比べて人が少なくなり寂しくなってきた…と。
最近でこそ青井阿蘇神社が国宝に指定され、SLも走るようになって観光客も増えつつあるようですが、それとて昼間だけの観光客であり、それらを見た後は、みんなさっとバスに乗っていずこにか去ってしまう…と嘆いておられました。
勿体無い話ですね。
1泊して、ゆっくりと良質な温泉に浸かり、おいしい球磨焼酎に舌鼓をうって、文字通り(ひとよし)人情豊かな人々と触れ合えば、きっと九州の小京都、人吉を実感できるはずです。
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ゆうれい寺を後にします。
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ここにも温泉の案内が…。
こちらは高級温泉、日帰りも宿泊も、食事もできるようです。 -
食事と言えば、さっき一人で入ったレストランのランチがとても気に入ったのでご紹介します。
街の目抜き通り、九日町に「旅館・一富士」という看板があり、中が雰囲気良さげです。 -
中にはこのように誰もがちょっと休憩できるようにテーブル、イスなどがおいてあります。
片隅には人吉・球磨の観光案内パンフレットが並べてありました。 -
そして傍らに「ランチ」って看板がたててありました。
お腹がすいていた私は、小石を敷き詰めたタタキを通って、中に入りました。
ステキなお店でしょう?
せっかく人吉に来たのだから美味しいものを食べたいわよね。 -
中に入ると、女将さんらしき人が「ご予約は?」って…。
え、予約がいるの?
でもお一人だから大丈夫ですよ。あー良かった。
やっぱり期待を裏切りませんでした。
まず出てきた前菜は…、かわいいでしょう?
女将さんの説明では、左から野菜のゼリー寄せ(かぼちゃ、サトイモ、ブロッコリーなど)、球磨のゴマ豆腐と塩昆布、そしてエンドウまめ。 -
次にかつおのカルパッチョ。
香ばしいあられがトッピングしてあります。
ここはドイツではないんだし、女一人で昼間っからお酒なんてとんでもない!と思っていました、最初は。
でも、こんな美味しそうなご馳走を目の前にして、それはないでしょう。
小さな声で…、「あのー、白ワインありますか?」って。
結局ワインいただいちゃいました。 -
次にくずし豆腐とわかめのくずあんスープ。
自家製お豆腐が味がまろやかで美味しいー! -
焼き物皿は、白身魚と豚角煮のタケノコ皮の包み焼き木の芽添え。
山椒の香りが効いて、一緒に付け合せてあるささがきごぼうのお味もばっちり、お魚とお肉が一度に楽しめました。 -
サトイモまんじゅうです。
一口食べてからあわてて写真を撮りました。 -
お食事は、五穀米ご飯とモズクのお吸い物、高菜・もろみみそ・沢庵の香の物。
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まだまだデザートがあるんですよ。
サツマイモのレアケーキって説明がありました。
モンブランのようで、モンブランのマロンより美味しかった。
コーヒーの入れ物もシャレていますでしょ?。
いやー、満足、満足。
京都のステキな料亭に迷い込んだ気持ちでした。
お値段はワイン込みで2千2,3百円、安いでしょ?
ドイツのシュパーゲル(白アスパラガス)1皿の値段ですものね。 -
さて、国宝青井阿蘇神社は左へ100メートルとあります。そちらに向かいます。
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青井神社のほうに曲がると、桜馬場と地名があり、そこに箱庭のようなステキな公園がありました。
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これは球磨川と球磨川くだりのミニチュアですね。
船に乗っているスゲ笠の、石でできたお人形がかわいい! -
桜馬場と言うからにはこの付近は、花見の時季は桜の花が綺麗なのでしょうね。
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もう少し歩を進めると、神社の前には人吉郷土民芸品の「雉車(きじぐるま)」のモニュメント。
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あそこに人吉の観光市内バス「じゅぐりっと号」が停車しています。
このバスに乗ると、人吉の名所をじゅぐりっと(ぐるりと)回ってくれます。
「じゅぐりっと」とは先にゆうれい寺(永国寺)でご説明した、日本の歯科医師の先駆け「一井正典先生、別名じゅぐりっと先生」から名づけられたものと思います。 -
契橋(ちぎりばし)と呼ばれる赤い太鼓橋と蓮池。
「球磨の六調子」というこの地方の民謡に
「球磨で一番、青井さんのご門、前は蓮池 桜馬場」
と、さっきの桜馬場とともに唄われています。 -
御鎮座から1200年以上の歴史を超える青井阿蘇神社、3年前には国宝の指定を受けました。
一連の国宝に指定された建物は、慶長15年に造営されたものだそうですから400年以上経っているわけです。
これは楼門。
高さ12メートルにおよぶ禅宗(ぜんしゅう)様式と桃山(ももやま)様式が華麗に調和した建造物です。
また上層の隅木下には「人吉様式」(のちほど説明します)と呼ばれる神面が取り付けられており、全国的にも類例がありません。
赤鳥居がとても映えています。 -
青井阿蘇神社の平成20年6月9日の国宝指定は、
○熊本県 初
○茅葺社寺建築物 初
○神社の指定 47年ぶり
○九州内建造物 55年ぶり
○日本最南端国宝建造物
だそうです。
いかに今回の国宝指定が重要なものであったか、人吉市民の喜びもひとしおだったことでしょう。 -
青井阿蘇神社の由緒書
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「かたりつづける物語」御鎮座1200年目の平成18年に特別展の催しでもあったのでしょうか。
それにしても人吉ってホントに歴史ある町なのですね。
ここにも、球磨の六調子の歌詞ががありますね。
「球磨で一番 青井さんの御門…」 -
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拝殿は後にして左から回ってみます。
ここは幣殿と呼ばれます。
壁の青・赤・緑の彩色が400年以上もたったものとは思えなくらい鮮やかです。 -
幣殿の上部のこの色彩の模様を格狭間(こうざま)と呼びます。
本来、格狭間は仏像や厨子を安置する壇の基壇部分(下の方)に用いられる様式で、建物の上部にあるものは他では見ることができないこの地方独特のもので「人吉様式」と呼ばれます。
またその上部の幣殿外壁は下絵の墨を入れただけで、彫刻も施さず色付けもせず400年たったいまでも未完成の状態です。
完成させてしまえばあとは朽ちゆくだけ…との観点から、故意にこの一部分を残したものだとか…。 -
本殿。写真が見難くてすみません。
説明によると、昇龍や降龍、瑞雲(ずいうん)や藤の彫刻が一面に施され豪華な造りとなっているそうです。
また、人吉球磨の社寺建造物の特徴である「人吉様式」の格狭間(こうざま)文様がここでも見られます。 -
左手前より
①本殿、本殿と幣殿をつなぐ②廊、③幣殿、④拝殿、⑤楼門
この5つの建造物が国宝に指定されています。 -
本殿の後ろから回り込むと、ご神木の楠(クスノキ)の大木がありました。
隣の白い鳥居とその奥は青井大神宮です。 -
青井阿蘇神社御神木の説明があります。
人吉市指定天然記念物で、郡市最大の楠(クスノキ)だそうです。
樹齢は不詳だそう。 -
上を見上げてみました。
大きく張った枝にはまだ若葉が萌え出たばかり。
夏になり緑の葉が生い茂ったら、この電力節減の折、市民の涼のオアシスとなるでしょうね。 -
拝殿を横から見ました。
国宝に指定されてからたくさんの観光客が訪れています。 -
拝殿の正面
私も早速お参りしました。
この内部は拝殿・神楽殿(かぐらでん)・神供所(じんくしょ)の三部屋に仕切られているそうです。
神楽殿にはこの地方独特な舞台装飾が施され、10月8日の夕刻には国の無形民俗文化財に選択されている球磨神楽(くまかぐら)が演じられます。 -
お手水
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お参りをして神社を出ると、人力車が待っていました。
これに乗って記念写真を撮っていただけるそう。
「私はいいから、あなた人力車の横に立っていただけません?」
ってお願いしたら、
「じゃ、人力車を引くポーズの方が良いでしょう」と、気さくにモデルになってくれました。
人吉観光局の相良屋清兵衛さん、ありがとうございました。 -
神社の駐車場に入ると、人吉温泉物産館の入口があります。
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中に入ります。
地元の特産品売り場や、地元の食材にこだわった郷土料理屋さん、ソフトクリーム・鮎の塩焼きの店頭販売などあります。
観光バスの団体さんもここで休憩するようです。 -
物産館のお店の中。
見て回っているとみんな欲しくなってしまいます。
特に、お茶やシイタケ、干しタケノコなどの自然食材は、このご時勢魅力ですね。
お土産用に新茶をいくつか求めました。 -
これかわいいでしょう?
人吉の郷土民芸品の、下の段が雉車(きじぐるま)、真ん中は花手箱。椿(つばき)の絵が1個1個手書きされています。
どうして椿なのか?
きっと近隣の「五木の子守唄」の、
♪…花は何のは〜な(花)、つんつんつばきー(椿)♪…だからでしょうね。 -
球磨焼酎コーナー
球磨焼酎は米だけを原料とし、良質な球磨の地下水でできた蒸留酒です。
人吉・球磨には28の大小酒造メーカーがあり、それぞれがいろんな銘柄を出していますから、何種類の焼酎があるのかしら。
全国発送もしてくれるそうです。 -
人吉駅にやってきました。
駅前には人吉城を模したからくり時計があります。 -
駅前にある人吉市の観光マップ
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からくり時計の前に人が大勢集まり始めました。
9時から18時まで毎時、ここでからくり時計が動き出します。
1回の作動時間3分10秒。 -
からくり時計のあらすじが紹介してあります。
【あらすじ】
「お祭りの日、相良の殿様、城下へー。
刻の太鼓の音とともに、からくり時計が作動し、城の一階部分から臼太鼓踊り手達が登場。
臼太鼓の音に誘われて、殿様は庄屋ドンに扮して城下見物に行くことに。
人吉温泉で一汗流し、立ち寄った町屋では相良乙女と球磨焼酎を楽しんで、
ごきげんでお城に帰った殿様は、今日一日のできごとを想い「天晴れ」と城下を望むのでした…。」 -
「ゆうぞ 人吉イ 来てくだはんもした」
通訳しますね(笑)。
(ようこそ人吉にお出でくださいました。) -
城下で臼太鼓踊りが始まり、殿様は何の音かと気になり、天守閣から眺めています。
太鼓踊りは球磨の六調子の曲にあわせて動きます。 -
殿様は庄屋どんに扮して、人吉温泉で一汗流したあと、町娘たちのお酌で球磨焼酎を楽しみます。
お殿様はたいそうご機嫌です。 -
扉が閉まり観光客は去っていきました。
時計の文字盤が 子・丑・寅・卯…、昔の十二支の時刻表示になっており面白いです。
まぁ、本場ドイツのミュンヘンなどのからくり時計(グロッケンシュピール)に比べるとちょっとチャチかなーと思いますが。
でも大丈夫、こんなに観光客が来ているんですもの、相良の殿様は人吉観光に大きな役割を果たしています。 -
もう少し人吉駅付近を散策します。
ここにこのような碑が…。
「渋谷禮 樅木義道 両翁顕彰の碑」
肥薩線の開通に尽力した人吉出身の方です。
近年肥薩線が大きく注目されており、今また、ユネスコの世界未来遺産に申請しようとの機運も高まっています。
肥薩線が世界遺産に登録されるようになると、このお二人はまさに人吉市にとって救世主となりますね。 -
その先にバラ園があり、バラが綺麗に花開いていました。
-
そして、その先に見える建物は、石造りの人吉機関車庫。
1911年(明治44年)に造られました。
その頃は手軽にコンクリートで造られたものが殆どで、わざわざ石造りで造られた機関車庫は全国でも珍しいそうです。
今では、日本で現存している唯一の石造りの機関車庫だとか…。 -
近づいてみましょう。
コンクリート造と比べると、やっぱりとても重厚で威厳がありますね。
そしてその中にはこういうものも残っているのです。 -
これは案内図ですが、転車台(ターンテーブル)が残っているのです。
蒸気機関車の時代は方向転換のために転車台(ターンテーブル)は必要な設備でした。
しかし、今やその使命はほとんどなく過去の遺産となっていました。
ところが人吉駅の転車台は、ここにきて再び陽の目を見ることになったのです。 -
そうなんです、平成21年4月より「SL人吉号」が復活したのです。
概ね春から秋にかけての、金〜月・祝日に「人吉駅⇔熊本駅間」を1日1往復します。
この蒸気機関車に乗るために、大勢の鉄道マニアが人吉に詰め掛けるようになりました。 -
SLに乗れない人は、せめてSLを一目見ようと押しかけます。
そこで駅ではこのような展望施設を造りました。
線路に沿って造られた木造の通路。
なんかレトロな感じがとてもいいですね。 -
雨に濡れることなくSLが見れるということです。
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ところでその「SL人吉号」の勇姿をお見せします。
この写真は1昨年人吉を訪れた時に、この列車に乗車していたガイドさん(?女性乗務員さん)に撮っていただいたものです。
柵の外から撮っていたら
「私が撮ってあげましょうか?」と親切に声をかけていただきました。
通称「ハチロク」と呼ばれているそうです。
私は「鉄子さん」ではないので、詳しいことは、このSLについて他のかたが詳しく書いていらっしゃいますのでそちらをご覧ください。 -
今日はSLは走っていませんので、このようにホームはガランとしています。
-
人吉駅の観光案内所でも、球磨焼酎が綺麗に並べられていました。
そして郷土民芸の「雉くるま」と「花手箱」と…。 -
別な日、ホームで撮りました。
やっぱり「人吉は、九州の小京都」でした。
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