北海道をただ走っただけの旅行記２

2011/06/11 - 2011/06/12

前回の旅行記は「ただ走っただけ」ではなく「鉄道遺跡探訪旅行」でしたね。今回は1か所だけの訪問です。
「名寄」「保存」と聞いただけでピンと来たあなたは立派な鉄ちゃんです。しかも筋金入りです。

実は今回の旅の真の目的はこれだったりする…。ぐへへ、オタクワールド全開！

※表紙の写真は本文とは「まるっきり」関係ありません。

エリア 名寄(北海道)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

サロマ湖畔のあまりパッとしないホテルでイマイチな朝食を摂って出発です。
行先は名寄市。興部まではオホーツク海沿いを北上しますが、天気は「霧」のため、眺めは論外。晴れていれば右手にオホーツク、左手に荒涼とした風景（風が強く吹き続けて樹木は横に伸びている）が広がるはずなんですが。

約2時間半で名寄市到着。ここの北国博物館前にお目当てのものが保存されています。キマロキ、編成の形で保存されているのは日本でここだけです。

「キマロキ」…「キ」機関車「マ」マックレー車（かき寄せ雪かき車）「ロ」ロータリー車「キ」機関車　　の略。実際には最後尾に車掌車（ヨ）が付きます。蒸気機関車時代最強の除雪列車です。
通常、ラッセル車で線路上に積もった雪を線路脇に押しのけるのですが、線路脇の雪が高く積もって線路上に崩落の危険が出てくると「キマロキ編成」の出番です。機関車とマックレー車のコンビが線路脇の雪を線路上に落とします。その雪をロータリー車と機関車のコンビが遠くに跳ね飛ばします。

詳細です。
先頭は59601号。大正10年に生産されてから昭和47年の廃車まで、ずっと北海道にいた機関車です。キマロキは「準鉄道記念物」に指定されてるんですねぇ。

こういう組み合わせはよくあること。
スノープラウ（排雪器）はC11 274のもの。
こちらの主であった機関車は、昭和50年3月に、釧路機関区に残った国鉄最後のC11全7両のうちの1両です。SL全廃後、この7両のうち5両は保存（うち2両が動態保存、JR北海道と大井川鐡道各1両）されましたが、保存先も決まらず解体された2両のうちの1両です。ちなみに浦臼町にこの機関車の動輪が保存されています。

先頭、59601号。キャブ（運転台）の後ろには、キャンバス地のカーテンが付いていて、冬の冷気の侵入を防いでいました。

2両目、マックレ−車「キ911」

昭和13年苗穂工場製。
鉄道省の銘板なんて初めて見た。

3両目、ロータリー除雪車、銘板が見当たらなかったのでわからなかったが昭和15年製とのこと。

ロータリー除雪車は蒸気で動きます。
運用の時は機関助士が石炭をくべますが、普通の機関車の運転よりもハードな仕業だったらしい。

D51 398号
昭和15年製。
ナンバープレート横のイカツい金具はタブレットキャッチャーです。
こちらの機関車のキャブは密閉式で、バリバリの北海道仕様でした。

最後は緩急車（いわゆる車掌車）。地方のローカル線では駅舎替わりに使われてたりしますね。

案内の看板。

オタクワールドはこれで終了。
再びドライブ「だけ」をします。

名寄から道の駅「ライスランド深川」に移動。飯です。

アサリ釜めし。
注文を受けてから炊くので少し時間がかかりますが、うまいです。
「ごはんがたってる」てのはこういうことなのかと認識。
おこげもうまい。日本人サイコー。

この後食べたソフトクリームもうまかった。
「なんで北海道のソフトクリームはこんなにうまいんだ畜生！」

その後は特に盛り上がりもなく淡々と札幌到着。「YOSAKOIソーラン」なんてのをやってましたが、私はこれが大嫌いなので（道民でも嫌いな人は結構います）、中心部を避けて友人宅へ。飲み明かした翌日、千歳に行くのにまわり道をして中山峠へ。ハズシ技の「いももち」。

中山峠を越えて喜茂別から道の駅「フォレスト276大滝」へ、ここでキノコの天丼＆ミニそばを食べる。
でもって「1億円のトイレ」で用をたす。

大滝から美笛峠を越えて支笏湖へ、さらに千歳へ。

千歳でレンタカーを返却。2日半で走った距離は1200キロ。1日500キロ弱の走行は疲れましたが満足でおなかいっぱいです。
観光地（というか入場料のかかるところ）を避けても十分楽しめます。てか俺がやっているのはライダーの行動か？

おまけ
新千歳にて、JALの新旧塗装そろい踏み。