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家に帰ってきた。<br />3度目の初夏のヨーロッパを体感。<br /><br />今回はブルガリアへ行ってきた。<br /><br />ブルガリア。<br /><br />琴欧州、ヨーグルトの他に思い浮かぶことはあまりない国である。<br />ヨーロッパの東に位置し、どことなくアジアの雰囲気も流れている国でもある。町行く人は美人が多く、でも脱色して黒髪を金髪にしている女性も見かける。<br /><br />始まりは3ヶ月前だったか。<br /><br />今年一年の仕事のスケジュール表を見て、今年夏迄の旅程をくむ。<br />当初は6月11日から13日までの3連休にブルガリアへ行く予定でチケットを取ったのだが、大学時代からの友人の結婚が12日に日本であるということでキャンセル、6月2日(木)から5日(日)迄の4連休にチケットを取り直した。<br /><br />駐在員の間での2ヶ月の1回の飲み会だったか、30半ばの営業のゼニイさんと話をし、ブルガリアへ行く話をした。そして2週間前、仕事も落ち着いた夕方18時過ぎにゼニイさんから電話があった。<br /><br />「お疲れ。今大丈夫?いきなりだけど、お前6月の4連休はどこ行くんだっけ?」<br />「ブルガリアに行く予定ですよ~」<br />「おお どこの航空会社で行くの?」<br />「ブルガリア航空で2日の朝の8時50分発です!」<br />「一緒じゃん!」<br />「まじっすか!?ゼニイさんもブルガリア行くんですか?」<br /><br />という話からあっという間に迎えた当日。<br /><br />6月2日の朝8時30分過ぎ、ブリュッセル国際空港。朝7時前に起き、朝食を食べずに車で空港へ行ったので少しぼーとしながらチェックインカウンターで待っていると、ゼニイさんがやってくる。<br /><br />「少し体調が悪いんだよね。」と言うゼニイさん。<br /><br />「熱とかあるんですか?」と聞くと、<br /><br />「おれ、そういうの計らない質なんだけど、大丈夫よ。ありがと。」って気さくに返してくださる。<br /><br />ゼニイさん。<br /><br />30代半ばの営業の先輩。<br /><br />もともと日本人が誰もいないUKに30代前半で赴任し、1年を過ごしてからベルギー赴任になった方。自分は2ヶ月に一度あるベルギー駐在員懇親会(日本ではありえないが、副社長初め役員も参加される懇親会)でここ2年ずっと幹事を務めているのだけど、ゼニイさんは何かと気を遣ってくださる方。すごく面白い、大阪出身の方。兄貴肌でいて、すごく細かいところにも必ず気を遣われ、でもそれを『気を遣っているようにださない』方。<br /><br />面白くなりそうな旅の始まり。<br /><br />機内ではお互い日経新聞を読む。<br />日々、政治面、国際面、経済面等を中心に日経新聞を読む自分。対して、素材価格等のページも丹念に読まれるゼニイさん。新聞以外に新聞と一緒に配達されるチラシをどっさり持ってこられていたので「すごい持ってこられているんですね。」と言うと、「普段読まないから、良い機会だからな。」と。 新聞、チラシと一緒に社内報も小さなバックに入れて効率よく見ては、小さなノートを取り出し、「歩き方」片手に旅程を検討するゼニイさん。<br /><br />3泊4日ブルガリア旅行。<br /><br />2日はソフィア観光、2日夜と4日夜は既にソフィアで宿手配済み。<br />3日はレンタカーでソフィアから180キロ南にある世界遺産リラの僧院に行き、その後温泉のある南部の町に行き、メルニックという赤ワインで世界的に有名なギリシャとの国境近くの町に行く。4日はギリシャへ入って、マケドニアに入ってその後ソフィアに戻るー。<br /><br />というのがゼニイさんの旅程。<br /><br />そのためにレンタカーをかりるという段取りだ。<br /><br />一方自分は、2日はソフィア観光、3日はリラの僧院へ日帰り、4日は一年に一度のバラ祭りが開かれるカザンラクへ日帰り、5日はソフィアでゆったりというプラン。<br /><br />「一緒に行かないのか。カザンラクはたしかにすてがたいよな」というゼニイさん。<br /><br />ゼニイさんと一緒に車で旅するなんて本当にプレシャスな時間になると思う反面、カザンラクでのバラ祭りは1年に1度しかなく(といっても、メインの4日夜のミスバラ2011や5日朝のバラ摘みなどはホテル手配が無理だったのでできない)迷う。 <br /><br />結局、2日のみソフィアで一緒。3、4日は別行動で4日夜に最後一緒に飲みましょうということになった。<br /><br />閑話休題、今このブログを書いているのはブルガリア旅行を終えて、ゼニイさんを家迄車で運んでから自分のアパートに戻り、洗濯をまわして、シャワーを浴びてビールを飲んでいる最中だ。ビールはベルギーですごく有名。世界最大のビール会社はベルギーにあるし、ベルギーのビールの種類は数百種類。スタンダードなJupilerの250mlを飲み、今はAbbey Aleでアルコール度数10%のものを飲んでいる。<br /><br />最近ワインをよく飲んでいるが、やはりベルギーのビールはうまい。日本のビールでは絶対に味わえない、しかしながらすっごく美味しい。上記のAbbety Aleもあるしすごく幸せな気分だ。<br /><br />話を戻す。<br /><br />空港に着いた僕ら。ゼニイさんがレンタカーの手続きをする。そしてフォードの車をゲットし、ゼニイさんと二人、ソフィアのターミナル2の前で写真をとり市内へ行く。道中、ジプシーの集落を通り過ぎる。<br /><br />皆さんはジプシーと聞いてどのような印象を抱きますか?欧州では依然としてジプシー(ロマ人)に対する差別が社会的な問題となっているけれども、彼ら彼女らのいくらかの人が強盗やスリ、ゴミあさり等で生計をたてている面があるのは現実であって、そういった現実を生で体感しているとそういった世論、考えに傾くのはある意味仕方ない面もあるのだと思った。<br /><br />反捕鯨活動で有名な国際環境団体シーシェパードの問題もそうだけど、彼らもやっていることは反捕鯨ということだけど実際はテロリストのような行為で自分たちの信条に反する調査捕鯨船を妨害したりしている。反捕鯨でアカデミー賞外国語映画賞を取った&quot;The Cove&quot;という映画を1年前に見たけども、あまりにも一方的な視野、価値観での映画で非常に落胆した。<br /><br />ジプシーの問題もそうだけれども、こういった問題はその前後の文化的、社会的、経済的、歴史的背景を考慮した上で議論しないと、感情論だけで「かわいそう」という考えだけでは解決もできないし、問題の焦点がぼやけてくると思う。こういった点、ボランティア団体は忘れがちになる傾向があるので注意すべきだと思う。(以前自分もNGOに従事していたが、一般的な話として) やはり「百聞は一見に如かずで生で体験すること」+「広い視野で物事を見ること」が重要だと思う。<br /><br />ソフィア市内のゼニイさんのホテルに着き、その後自分のB&Bにチェックインしてから二人で世界遺産のボヤナ教会博物館へ行く。ここはバスとトラムを乗り継いで来れるが、来てみた感想は車、もしくはタクシーが一番だ。ボヤナ教会はソフィア市に接しているヴィトシャ山にある世界遺産で13世紀に描かれた「最後の晩餐」が教会内部の壁に描かれている。<br /><br />ゼニイさんと二人でチケットを購入し、協会内部に入る。<br /><br />他の外人観光客のガイドをしていた方が、教会内部で、「あれを見て。最後の晩餐よ」と教えてくれる。「最後の晩餐」というのは「ラスト&#8226;スパー」というのだが、それが「ラスト&#8226;サムライ」と聞こえて、ゼニイさんと二人で笑っていた。<br /><br />その後、山の展望台、5つ星ホテルの展望台からソフィア市内を一望。<br /><br />空港からのレンタカーでソフィア市内に入って、「結構汚い町なんだな」という印象を抱いたがソフィアは山に囲まれた、ヨーロッパでもマドリードの次に高所にある首都のようだ。<br /><br />実際に町を歩いた感想は、オスマン(今のトルコ)朝に500年もの間支配されていたということで、トルコ風というかアジア風の屋台っぽい作りのお店が並んでいる印象を抱いた。<br /><br />さてさて、その後ゼニイさんのホテルに車を置き、二人で日本人バックパッカーのたまり場である、「アジア」という中華料理やへ行く。道中、トラムのチケットを買う最中、ブルガリアの学生、女性に話しかけられる。<br /><br />「ここでは一日券を買うのがいいわよ」<br /><br />いろいろ心配してくれたその女性と別れて、ゼニイさんと二人で「アジア」へ向かう。ゼニイさんと二人でトラムの乗る前、乗ってから、その子は自分たちを追いかけてきては親切にいろいろ教えてくれた。<br /><br />話が前後するが、ここに来て思ったことに食べ物のおいしさと現地の人々の親切さがある。食べ物は本当に美味しい。そして安く、日本人の口に合うと思う。ビールも美味しく、ワインは世界的に有名なメルニックの赤ワインが美味しい!(お土産に5本購入)そして現地の人々。あとで後述するクラブの人、ジプシーの人、その他諸々だけど、全体的にすごく親切で素朴な人々という印象を持った。<br /><br />さて、ゼニイさんと2人で行った「アジア」では、二人で、ブルガリアビール、豚肉チャーハン、麻婆豆腐を頼んだ。ここは「歩き方」にも載っている有名店で、量が多く価格が安いということでパッカーのたまり場のようなところ。 今は二人社会人だけど、ゼニイさんはバックパック、自分も小型のスーツケーツだけど、気分はパッカーだ。 二人でおいしいご飯を堪能。<br /><br />その後、二人で文化宮殿へ行ったりしてから、中央駅前でビールと簡単な夕食。仕事の話を少しして、いろいろ話をして、お別れした。こういった機会がすごく貴重だなと思いながら部屋に帰り、日本の彼女とスカイプをして2日は終わった。<br /><br /><br />3日はリラの僧院に一人で行った。当初、3日にカザンラクに行こうと思っていたのだが、カザンラクは4日と5日の週末が一番盛り上がるということで3日にリラの僧院へ行くことにした。 <br /><br />自分が泊まっていたのはB&B。欧州では一般的な、ベッドと朝食が着いた簡易宿だ。8時半に朝食を食べ、その後トラムを乗り継ぎ、西バスターミナルへ。そこで10時20分発のバスに乗り、リラに13時10分に着く。 リラの僧院。ここに来たときに、「ああ 来て良かった。 ここに来れただけでブルガリにくる価値はあったな」と思うくらい、圧倒的なスケールの人間の可能性を感じた。 そして、ここでゼニイさんと再会! 一通り見てから昼食をどうしようかと歩いていたときに、「わっ!!」っと驚かされて見たらゼニイさんがいた。今日聞いた話では、ゼニイさんも3日は当初予定の8時発ではなく10時過ぎにソフィアを発ったので、リラの僧院にはお昼前後についたようだ。<br /><br />ゼニイさんに勧めて頂いた「マス」と「贓物のスープ(ブルガリアの典型的スープ)」とビールを食べたが美味しかった!<br /><br />その後、15時のバスに乗り、ソフィアに帰り、町中を散策してきた。<br /><br />4日はカザンラクに行ってきた。香料のバラの70%を生産するという世界でも屈指のバラ生産国ブルガリア。ネット情報ではブルガリアに来る日本人の3割が1年に1度の6月のカザンラクでのバラ祭りを目当てにしているという。 いかない訳は無いでしょう。 <br /><br />調べると日帰りでも行けるようで、でも列車で行った方がジプシーにナイフで脅されたという情報をネットで見て、財布は宿に、最低限のお金70ユーロだけ持ってソフィアの中央駅へ行った。<br /> <br />朝の7時20分発のチケットを取れ、カザンラクへ向かう。中央駅で「(列車の席は)2等席」と手で2ってやって切符を買うと、2人分のお金を請求、その後、プラットホームはここだという駅員には「5レバ(2ユーロ)」くれと言われたりした(もちろんあげません。)。<br /><br />カザンラクには朝の11時前に到着。その後、トラキア人のお墓、バラの博物館を見たりしてからソフィアへ帰る。ここはバラがすごくいっぱいあるというわけではないけれど、例年6月第1週のバラ祭りのときは非常に盛り上がるし、列車からの景色も延々と続く緑や青空があってお薦めだ。<br /><br />ソフィアに帰ってきたのが22時前。最後の夜ということでゼニイさんと合流、夜ご飯、バーそしてクラブへ行こうと歩いて行く。そしてクラブへ。個人的にクラブはあまり好きではないのだけど、どういった人がいるんだろうという好奇心もありクラブへ行くが、クラブの前にいる人から「予約はしているか」と聞かれたり、「ここは入れない。隣は大丈夫だ」と隣のバーに案内された。<br /><br />クラブに行き慣れていないのもあり、「残念ですね」という自分にゼニイさんが言う。<br /><br />「お前ばかか。これは差別だよ。」<br /><br />海外、欧米で思春期、ある期間を過ごされた方ならわかるのだろうか。UKで働いていたゼニイさんいわく、これは差別なのだという。アジア人は入れさせないという。これは何もここだけの話でなく、残念ながらドイツでもそういうことがあったようだ。つまり、クラブ自体はすいていて、後ろに並んでいる人は入れたのに、自分たちは拒否されるということ。<br /><br />自分に取っては初めての経験だった。<br /><br />欧州で働いているとはいえ、日本企業の欧米人、ベルギー、イタリア、フランス、カナダ人等と働いているわけで、上記のような差別はうけなかったが、やはり欧米人は根底に「有色人種/白人」という意識をもっているのだろうと思う。英語教師のイギリス人女性のクリステーヌとは何でも話せる中だけど、やっぱり根底にそういったイメージは程度の差はあれ持っているのだろうし、クラブのようなところではそういうのが実際に運用されてもいるのだろう。<br /><br />「南アのアパルトヘイトじゃないけど、今更こんなのあるんだっ」って思っては、腹が立ってきた。<br /><br />いつまでも、欧米中心主義の今。その影響を受ける中東、アジア。一方で世界の覇権を目指し活動を積極化させる中国、インド。政治に足をひっぱられ国の力が低下して行く日本。<br /><br />ブルガリアのクラブの店員が神妙な顔で言ったのが印象に残っている。<br />『ここはフルで入れない』 <br />その後に並んでいた欧米人がクラブに入っていて腹が立ったけれども、こういった経験ができたことは欧州での一つの経験としてすごく大きな物だなって思った。<br /><br />そういったことを改めて肌で実感するとともに、日本人はもっとしっかりと意志を表示すべきだと感じた。欧米は欧米で割り切るのもいいかと思うが、やはり、言うべきことはしっかり言わないとなめられる。それが無いと、欧州のように地続きの国では存在できなかった面もあるのだろう。<br /><br />そう思っては、日本のどうしようもない政治の現状が思い浮かんだ。<br /><br />AKBなんかどうでもいいとは言わないけど、もっと政治への理解を深める時間を作って欲しい。芸能ニュースなんかに時間を割く暇あれば、政治の、国際情勢の一つのニュースを報じて欲しい。日本の国の未来を担う政治家の討論会をセットしてほしい。<br /><br />自分ももうすぐ20代最後の年だけど、30歳過ぎて、政治等の話をしていて、一般的な政治状況の認識を持てていなかったりしてはちょっと恥ずかしいと思う。最低限、国民として果たす義務だと思う。といっても自分はいうほど完全じゃないから、そういった意味ではしっかり理解しておきたいと、ここベルギーから日本の情勢を把握しようとしている。<br /><br />自分は政治の世界にそれほど詳しくないけれど、今の日本の人が、将来を担う、20代、30代の人がどれだけ政治に興味をもっているのかってすごく重要だと思う。話がだいぶそれたが、やはり、今の日本は平和ぼけもいきすぎて、本当に国として凋落するタイミングにきている危ういときだと思う。現在の民主党の政治はあまりにも酷すぎる。<br /><br />自分たちにできることは何か。少なくとも、正確な情報を入手することから始まる気がする。それなくしては、何もできないし、何も大きなことはできないと思う。<br /><br />縁あってブルガリアに来て、これまた縁あってゼニイさんと一緒に旅行でき、駅前で徒党を組んだり、周囲を威嚇するジプシーを見て、クラブに入れなく、欧州でまだ依然としてある人種差別について生で体感した。<br /><br />楽しいだけじゃなく、色々と考えることのあった旅行になった。以上、思いつくままに。<br /><br />6月5日 20時3分 ブリュッセル ダイサク(6日一部修正加筆)

Highlight Vol.34 ~ ソフィアで考えた~

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2011/06/02 - 2011/06/05

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ダイサク

ダイサクさん

家に帰ってきた。
3度目の初夏のヨーロッパを体感。

今回はブルガリアへ行ってきた。

ブルガリア。

琴欧州、ヨーグルトの他に思い浮かぶことはあまりない国である。
ヨーロッパの東に位置し、どことなくアジアの雰囲気も流れている国でもある。町行く人は美人が多く、でも脱色して黒髪を金髪にしている女性も見かける。

始まりは3ヶ月前だったか。

今年一年の仕事のスケジュール表を見て、今年夏迄の旅程をくむ。
当初は6月11日から13日までの3連休にブルガリアへ行く予定でチケットを取ったのだが、大学時代からの友人の結婚が12日に日本であるということでキャンセル、6月2日(木)から5日(日)迄の4連休にチケットを取り直した。

駐在員の間での2ヶ月の1回の飲み会だったか、30半ばの営業のゼニイさんと話をし、ブルガリアへ行く話をした。そして2週間前、仕事も落ち着いた夕方18時過ぎにゼニイさんから電話があった。

「お疲れ。今大丈夫?いきなりだけど、お前6月の4連休はどこ行くんだっけ?」
「ブルガリアに行く予定ですよ~」
「おお どこの航空会社で行くの?」
「ブルガリア航空で2日の朝の8時50分発です!」
「一緒じゃん!」
「まじっすか!?ゼニイさんもブルガリア行くんですか?」

という話からあっという間に迎えた当日。

6月2日の朝8時30分過ぎ、ブリュッセル国際空港。朝7時前に起き、朝食を食べずに車で空港へ行ったので少しぼーとしながらチェックインカウンターで待っていると、ゼニイさんがやってくる。

「少し体調が悪いんだよね。」と言うゼニイさん。

「熱とかあるんですか?」と聞くと、

「おれ、そういうの計らない質なんだけど、大丈夫よ。ありがと。」って気さくに返してくださる。

ゼニイさん。

30代半ばの営業の先輩。

もともと日本人が誰もいないUKに30代前半で赴任し、1年を過ごしてからベルギー赴任になった方。自分は2ヶ月に一度あるベルギー駐在員懇親会(日本ではありえないが、副社長初め役員も参加される懇親会)でここ2年ずっと幹事を務めているのだけど、ゼニイさんは何かと気を遣ってくださる方。すごく面白い、大阪出身の方。兄貴肌でいて、すごく細かいところにも必ず気を遣われ、でもそれを『気を遣っているようにださない』方。

面白くなりそうな旅の始まり。

機内ではお互い日経新聞を読む。
日々、政治面、国際面、経済面等を中心に日経新聞を読む自分。対して、素材価格等のページも丹念に読まれるゼニイさん。新聞以外に新聞と一緒に配達されるチラシをどっさり持ってこられていたので「すごい持ってこられているんですね。」と言うと、「普段読まないから、良い機会だからな。」と。 新聞、チラシと一緒に社内報も小さなバックに入れて効率よく見ては、小さなノートを取り出し、「歩き方」片手に旅程を検討するゼニイさん。

3泊4日ブルガリア旅行。

2日はソフィア観光、2日夜と4日夜は既にソフィアで宿手配済み。
3日はレンタカーでソフィアから180キロ南にある世界遺産リラの僧院に行き、その後温泉のある南部の町に行き、メルニックという赤ワインで世界的に有名なギリシャとの国境近くの町に行く。4日はギリシャへ入って、マケドニアに入ってその後ソフィアに戻るー。

というのがゼニイさんの旅程。

そのためにレンタカーをかりるという段取りだ。

一方自分は、2日はソフィア観光、3日はリラの僧院へ日帰り、4日は一年に一度のバラ祭りが開かれるカザンラクへ日帰り、5日はソフィアでゆったりというプラン。

「一緒に行かないのか。カザンラクはたしかにすてがたいよな」というゼニイさん。

ゼニイさんと一緒に車で旅するなんて本当にプレシャスな時間になると思う反面、カザンラクでのバラ祭りは1年に1度しかなく(といっても、メインの4日夜のミスバラ2011や5日朝のバラ摘みなどはホテル手配が無理だったのでできない)迷う。 

結局、2日のみソフィアで一緒。3、4日は別行動で4日夜に最後一緒に飲みましょうということになった。

閑話休題、今このブログを書いているのはブルガリア旅行を終えて、ゼニイさんを家迄車で運んでから自分のアパートに戻り、洗濯をまわして、シャワーを浴びてビールを飲んでいる最中だ。ビールはベルギーですごく有名。世界最大のビール会社はベルギーにあるし、ベルギーのビールの種類は数百種類。スタンダードなJupilerの250mlを飲み、今はAbbey Aleでアルコール度数10%のものを飲んでいる。

最近ワインをよく飲んでいるが、やはりベルギーのビールはうまい。日本のビールでは絶対に味わえない、しかしながらすっごく美味しい。上記のAbbety Aleもあるしすごく幸せな気分だ。

話を戻す。

空港に着いた僕ら。ゼニイさんがレンタカーの手続きをする。そしてフォードの車をゲットし、ゼニイさんと二人、ソフィアのターミナル2の前で写真をとり市内へ行く。道中、ジプシーの集落を通り過ぎる。

皆さんはジプシーと聞いてどのような印象を抱きますか?欧州では依然としてジプシー(ロマ人)に対する差別が社会的な問題となっているけれども、彼ら彼女らのいくらかの人が強盗やスリ、ゴミあさり等で生計をたてている面があるのは現実であって、そういった現実を生で体感しているとそういった世論、考えに傾くのはある意味仕方ない面もあるのだと思った。

反捕鯨活動で有名な国際環境団体シーシェパードの問題もそうだけど、彼らもやっていることは反捕鯨ということだけど実際はテロリストのような行為で自分たちの信条に反する調査捕鯨船を妨害したりしている。反捕鯨でアカデミー賞外国語映画賞を取った"The Cove"という映画を1年前に見たけども、あまりにも一方的な視野、価値観での映画で非常に落胆した。

ジプシーの問題もそうだけれども、こういった問題はその前後の文化的、社会的、経済的、歴史的背景を考慮した上で議論しないと、感情論だけで「かわいそう」という考えだけでは解決もできないし、問題の焦点がぼやけてくると思う。こういった点、ボランティア団体は忘れがちになる傾向があるので注意すべきだと思う。(以前自分もNGOに従事していたが、一般的な話として) やはり「百聞は一見に如かずで生で体験すること」+「広い視野で物事を見ること」が重要だと思う。

ソフィア市内のゼニイさんのホテルに着き、その後自分のB&Bにチェックインしてから二人で世界遺産のボヤナ教会博物館へ行く。ここはバスとトラムを乗り継いで来れるが、来てみた感想は車、もしくはタクシーが一番だ。ボヤナ教会はソフィア市に接しているヴィトシャ山にある世界遺産で13世紀に描かれた「最後の晩餐」が教会内部の壁に描かれている。

ゼニイさんと二人でチケットを購入し、協会内部に入る。

他の外人観光客のガイドをしていた方が、教会内部で、「あれを見て。最後の晩餐よ」と教えてくれる。「最後の晩餐」というのは「ラスト•スパー」というのだが、それが「ラスト•サムライ」と聞こえて、ゼニイさんと二人で笑っていた。

その後、山の展望台、5つ星ホテルの展望台からソフィア市内を一望。

空港からのレンタカーでソフィア市内に入って、「結構汚い町なんだな」という印象を抱いたがソフィアは山に囲まれた、ヨーロッパでもマドリードの次に高所にある首都のようだ。

実際に町を歩いた感想は、オスマン(今のトルコ)朝に500年もの間支配されていたということで、トルコ風というかアジア風の屋台っぽい作りのお店が並んでいる印象を抱いた。

さてさて、その後ゼニイさんのホテルに車を置き、二人で日本人バックパッカーのたまり場である、「アジア」という中華料理やへ行く。道中、トラムのチケットを買う最中、ブルガリアの学生、女性に話しかけられる。

「ここでは一日券を買うのがいいわよ」

いろいろ心配してくれたその女性と別れて、ゼニイさんと二人で「アジア」へ向かう。ゼニイさんと二人でトラムの乗る前、乗ってから、その子は自分たちを追いかけてきては親切にいろいろ教えてくれた。

話が前後するが、ここに来て思ったことに食べ物のおいしさと現地の人々の親切さがある。食べ物は本当に美味しい。そして安く、日本人の口に合うと思う。ビールも美味しく、ワインは世界的に有名なメルニックの赤ワインが美味しい!(お土産に5本購入)そして現地の人々。あとで後述するクラブの人、ジプシーの人、その他諸々だけど、全体的にすごく親切で素朴な人々という印象を持った。

さて、ゼニイさんと2人で行った「アジア」では、二人で、ブルガリアビール、豚肉チャーハン、麻婆豆腐を頼んだ。ここは「歩き方」にも載っている有名店で、量が多く価格が安いということでパッカーのたまり場のようなところ。 今は二人社会人だけど、ゼニイさんはバックパック、自分も小型のスーツケーツだけど、気分はパッカーだ。 二人でおいしいご飯を堪能。

その後、二人で文化宮殿へ行ったりしてから、中央駅前でビールと簡単な夕食。仕事の話を少しして、いろいろ話をして、お別れした。こういった機会がすごく貴重だなと思いながら部屋に帰り、日本の彼女とスカイプをして2日は終わった。


3日はリラの僧院に一人で行った。当初、3日にカザンラクに行こうと思っていたのだが、カザンラクは4日と5日の週末が一番盛り上がるということで3日にリラの僧院へ行くことにした。 

自分が泊まっていたのはB&B。欧州では一般的な、ベッドと朝食が着いた簡易宿だ。8時半に朝食を食べ、その後トラムを乗り継ぎ、西バスターミナルへ。そこで10時20分発のバスに乗り、リラに13時10分に着く。 リラの僧院。ここに来たときに、「ああ 来て良かった。 ここに来れただけでブルガリにくる価値はあったな」と思うくらい、圧倒的なスケールの人間の可能性を感じた。 そして、ここでゼニイさんと再会! 一通り見てから昼食をどうしようかと歩いていたときに、「わっ!!」っと驚かされて見たらゼニイさんがいた。今日聞いた話では、ゼニイさんも3日は当初予定の8時発ではなく10時過ぎにソフィアを発ったので、リラの僧院にはお昼前後についたようだ。

ゼニイさんに勧めて頂いた「マス」と「贓物のスープ(ブルガリアの典型的スープ)」とビールを食べたが美味しかった!

その後、15時のバスに乗り、ソフィアに帰り、町中を散策してきた。

4日はカザンラクに行ってきた。香料のバラの70%を生産するという世界でも屈指のバラ生産国ブルガリア。ネット情報ではブルガリアに来る日本人の3割が1年に1度の6月のカザンラクでのバラ祭りを目当てにしているという。 いかない訳は無いでしょう。 

調べると日帰りでも行けるようで、でも列車で行った方がジプシーにナイフで脅されたという情報をネットで見て、財布は宿に、最低限のお金70ユーロだけ持ってソフィアの中央駅へ行った。
 
朝の7時20分発のチケットを取れ、カザンラクへ向かう。中央駅で「(列車の席は)2等席」と手で2ってやって切符を買うと、2人分のお金を請求、その後、プラットホームはここだという駅員には「5レバ(2ユーロ)」くれと言われたりした(もちろんあげません。)。

カザンラクには朝の11時前に到着。その後、トラキア人のお墓、バラの博物館を見たりしてからソフィアへ帰る。ここはバラがすごくいっぱいあるというわけではないけれど、例年6月第1週のバラ祭りのときは非常に盛り上がるし、列車からの景色も延々と続く緑や青空があってお薦めだ。

ソフィアに帰ってきたのが22時前。最後の夜ということでゼニイさんと合流、夜ご飯、バーそしてクラブへ行こうと歩いて行く。そしてクラブへ。個人的にクラブはあまり好きではないのだけど、どういった人がいるんだろうという好奇心もありクラブへ行くが、クラブの前にいる人から「予約はしているか」と聞かれたり、「ここは入れない。隣は大丈夫だ」と隣のバーに案内された。

クラブに行き慣れていないのもあり、「残念ですね」という自分にゼニイさんが言う。

「お前ばかか。これは差別だよ。」

海外、欧米で思春期、ある期間を過ごされた方ならわかるのだろうか。UKで働いていたゼニイさんいわく、これは差別なのだという。アジア人は入れさせないという。これは何もここだけの話でなく、残念ながらドイツでもそういうことがあったようだ。つまり、クラブ自体はすいていて、後ろに並んでいる人は入れたのに、自分たちは拒否されるということ。

自分に取っては初めての経験だった。

欧州で働いているとはいえ、日本企業の欧米人、ベルギー、イタリア、フランス、カナダ人等と働いているわけで、上記のような差別はうけなかったが、やはり欧米人は根底に「有色人種/白人」という意識をもっているのだろうと思う。英語教師のイギリス人女性のクリステーヌとは何でも話せる中だけど、やっぱり根底にそういったイメージは程度の差はあれ持っているのだろうし、クラブのようなところではそういうのが実際に運用されてもいるのだろう。

「南アのアパルトヘイトじゃないけど、今更こんなのあるんだっ」って思っては、腹が立ってきた。

いつまでも、欧米中心主義の今。その影響を受ける中東、アジア。一方で世界の覇権を目指し活動を積極化させる中国、インド。政治に足をひっぱられ国の力が低下して行く日本。

ブルガリアのクラブの店員が神妙な顔で言ったのが印象に残っている。
『ここはフルで入れない』 
その後に並んでいた欧米人がクラブに入っていて腹が立ったけれども、こういった経験ができたことは欧州での一つの経験としてすごく大きな物だなって思った。

そういったことを改めて肌で実感するとともに、日本人はもっとしっかりと意志を表示すべきだと感じた。欧米は欧米で割り切るのもいいかと思うが、やはり、言うべきことはしっかり言わないとなめられる。それが無いと、欧州のように地続きの国では存在できなかった面もあるのだろう。

そう思っては、日本のどうしようもない政治の現状が思い浮かんだ。

AKBなんかどうでもいいとは言わないけど、もっと政治への理解を深める時間を作って欲しい。芸能ニュースなんかに時間を割く暇あれば、政治の、国際情勢の一つのニュースを報じて欲しい。日本の国の未来を担う政治家の討論会をセットしてほしい。

自分ももうすぐ20代最後の年だけど、30歳過ぎて、政治等の話をしていて、一般的な政治状況の認識を持てていなかったりしてはちょっと恥ずかしいと思う。最低限、国民として果たす義務だと思う。といっても自分はいうほど完全じゃないから、そういった意味ではしっかり理解しておきたいと、ここベルギーから日本の情勢を把握しようとしている。

自分は政治の世界にそれほど詳しくないけれど、今の日本の人が、将来を担う、20代、30代の人がどれだけ政治に興味をもっているのかってすごく重要だと思う。話がだいぶそれたが、やはり、今の日本は平和ぼけもいきすぎて、本当に国として凋落するタイミングにきている危ういときだと思う。現在の民主党の政治はあまりにも酷すぎる。

自分たちにできることは何か。少なくとも、正確な情報を入手することから始まる気がする。それなくしては、何もできないし、何も大きなことはできないと思う。

縁あってブルガリアに来て、これまた縁あってゼニイさんと一緒に旅行でき、駅前で徒党を組んだり、周囲を威嚇するジプシーを見て、クラブに入れなく、欧州でまだ依然としてある人種差別について生で体感した。

楽しいだけじゃなく、色々と考えることのあった旅行になった。以上、思いつくままに。

6月5日 20時3分 ブリュッセル ダイサク(6日一部修正加筆)

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