2010/12/24 - 2011/01/08
2147位(同エリア2322件中)
ちゃおさん
ほぼ100m程の狭くて真っ暗なトンネルを登り詰めた先に急に空が開け、眼下に南シナ海の海岸線が見える。この海岸線の先にホイアンがある。
400年前、何艘ものご朱印船がこの港に着岸し、この町にも唐行きさん、サンダカンと同じような娼婦町もあり、今でも「日本橋」という名前の屋根つきの橋が残っていて、確か皇太子訪問に折にも、ここを訪問した筈だ。当時の記録によれば約1000人からの日本人が住んでいたようであり、規模的にはタイのアユタヤに引けを取らない。
当時の船乗りが休日にこの山までやってきて、山に登ったとは思えない。戦国時代のまだ戦塵がくすぶっている中、当時の日本人には物見遊山とかレジャーの習慣はなかった。漸く江戸の中ごろから伊勢講、富士講などのお伊勢参りがレジャー化し、そうした遠出以外はごく近くの小金井桜、飛鳥山辺りの花見程度だった。
ベトナム戦争時、多くの米兵がダナンに上陸し、この山の近くに海兵隊基地を作っていたが、その彼等、若者たちもたまの休日、この山まで来たとは思えない。明日をも知れぬ命、風鳥花月、風光明媚に心を奪われることも無かっただろう。もっと刹那的な、もっと切実な、今生きている命を証を求めたに違いない。
こうして小山の上から海を眺め、陸地に浮かぶ4つの他の山、実際、金、木、水、火、土がどの山で、今自分が立っているこの峯は何という名前の山かも分からないが、平野の中にぽっかり浮いている山は絶妙な光景だ。チャンパの王様、阮朝の王様がこの小山を愛で、仏教の一大聖地にしようとした意味は、この頂きから眺めれば、自ずと理解できるようだった。
- 旅行の満足度
- 4.5
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今登ってきた深いトンネル。五行山にはこうしたトンネル、洞などが各所にある。
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五行山は金、木、水、火、土の5つの峯から出来ているが、どの山がどれかは分からない。
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高さはそれ程でもないが、平地の中にあるから、恰好が良い。
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南シナ海の海岸線。この海岸の先、約20キロ位にホイアンの港がある。
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ダナンの方向の海岸線は、今高級リゾートホテルがラッシュのように建設されている。
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山頂で寛ぐベトナムの若者。
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200mにも満たない小山であるが、大変疲れました。
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岩峰の山で、厳しい岩肌に立派な松柏などが自生しているみたいだ。
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盆栽家が来たら、山の中に入り込むかも知れない。
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正倉院の銘木「伽羅」の木片は、こんな山の中から採れたのだろうか・・。
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全く恰好の良い山だ。
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