2010/12/24 - 2011/01/08
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ちゃおさん
「Marble Mountain」(大理石山)は英語表記であるが、この山のベトナム語での正式な表記は「Ngu Hanh Son」(グ ハン ソン=五行山)である。ベトナム語は全く分からないが、これ等の表示を見ると、中国の呉音、上海、福建辺りの海岸沿いの中国語がそのままベトナム表記になっているようである。
五はゴ→グ、行はギョウ→ハン、銀行などを中国語ではインハン、と呼ぶのと同じである。山はサン→ソン。こんな具合で、中国文化、中国語、中国の因習などが深く入り込んでいるようである。
大体がこの五行にしても、陰陽五行から来ているもので、中国思想の最たるものであるが、この海岸間近にポコンと飛び出している山は、五つの峰からなっていて、それぞれ五行、水・金・(地)・火・木・土の名前が付けられている。水山はThuy Son,金山はKim Son,火山はHoa Son,木山はMoc Son,土山はTho Son,天はTienの呼び方を見れば、ベトナム文化の中に如何に中国の思想が深く入り込んでいるのが理解できるものである。
尤もこの山の開発は14−5世紀、阮朝時代の前のチャンパ王朝時代に始められたものであり、この頃は、この山の直ぐ南にあるホイアン港には多くの日本船、ご朱印船などが来航していて、当時とすれば中国の宗権が絶大で、そうした文物を積極的に取り入れていたのかも知れない。
信心深く、且つ商売熱心な中国人が開発したものなのか、ベトナム人にも中国人同様の気質があるのかどうかは知らないが、この山全体が宗教的な雰囲気に満ち、あちこちに仏像やら寺院やら、祈祷所が設けられ、その都度、喜捨するようになっている。仏像の前やらあちこちに案内人や、線香売り、ろうそく売りが待っていて、近づく前に向こうから寄ってきて、買うまで付き纏ってくるから、小銭の用意が必要になる。いちいち線香も上げていられないので、小銭を渡し、立ち去ってもらう。
山の中には深い洞窟やら、神秘的なトンネルなどもあり、一説によれば、ベトナム戦争時、米軍の爆撃機がこの山に爆弾を落し、穴が開いてトンネルが出来た、とも言われているが、真っ暗な洞穴を案内人のライトの光に導かれ、足元の滑るのを厭わず、上に向かって進んで行くと、先に小さな陽の光が見え、トンネルを突き出た先は山の頂だった。この真っ暗なトンネルの中でライトの光は大変有難く、この老婆のような案内人には5万ドンのチップを渡してやった。いやなに、最初1万ドンを渡そうとしたら、それでは少ないと受け取らず、5万と言われて、出しただのだったが・・。
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