2010/10/02 - 2010/10/09
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今日も快晴!で観光日和です。朝晩は涼しいですが、日中も空気が澄んでいるので暑さも苦になりません。
いよいよ今回の旅行で最も有名な遺跡「バールベック」へ!
本日はニハの神殿 → 石切り場 → バールベック → 昼食 → ヘルメルの塔 → オロンテス川 → シュトゥーラ(泊)です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
今日は同じホテル泊なのでパッキングの必要がなく、気楽です。
少し窓を開けて寝たのですが、排気ガスの臭いで目が覚めました。折角ベランダがあるのに・・・・・
朝食のためレストランに行くと、冷房で寒い!そそくさと引き揚げ、部屋でユックリです。 -
ニハの神殿(Niha)
「ニハ村」にあるこの遺跡は、西暦2〜3世紀に建築されたと考えられていますが、誰が何の為に建築したのか解明されていないそうです。
バスから少し歩き、神殿へ。
のどかな町にある遺跡です。これだけのものが残されているというのに、解明されておらず、全て想像と言うのがロマンあふれます。 -
手前の小さな寺院は、奥にある神殿と対になっていると考えられる事から「太陽の神殿」と呼ばれています。
-
こちらの奥にある神殿は、神官のレリーフから「月の神殿」と呼ばれています。
-
何をイメージしたものなのでしょう????
私は一瞬茅の輪を想像しましたが、そんな訳ないですね・・・・
他の方もクロワッサン?とか色々おっしゃっていました。 -
神官のレリーフです。
確かに!頭頂部に月のモチーフがありました。 -
神殿上部に装飾されているライオンの頭部は「雨どい」なんだそうです。
雨が降るとライオンの口から水が下へ吐き出されていたそうです。
素敵!!!!! -
神殿の入り口天井には「翼を広げた鷲」と「天使」が彫刻されています。鷲は、亡くなった魂を天国に導くと言われています。
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月の神殿右手にある小さな空間では、大麦を焚いて神官がトランス状態になったと考えられています。
内部は2〜3人入れば身動きが取れないほど、とっても小さな空間で、黒く焦げた状態で残っていました。 -
数字の「3」を重要視する為、山の上にも神殿があったと考えられていますが、崩れてしまい現存していません。
説明も「多分」「〜だと思われています。」と断定できない様子で、皆さん各自が色々と想像されているようでした。
神殿を後にし、お喋りしながら歩いていると、1台の車が止まり、2〜3歳の男の子を助手席に乗せた若いお母さんが「どこからきたの?」と話しかけてこられました。
日本からだと答えると「レバノンはどう思う?」と質問され、2人で間髪置かず「すごく素敵!大好きです。」と答えるととても喜んでくれ「コーヒーでもいかが?」と誘ってくださいましたが、「ツアーなので、ごめんなさい。」とお断りしました。
本当にみなさんニコニコしていて優しいです。 -
石切り場(The Midi Stone)
バールベック遺跡、ジュピター神殿から南西に約1キロ離れた場所に通称「南方の石」と呼ばれる世界最大を誇る巨石が横たわっています。
長さが約21.5m、高さ4.2m、幅4.8m、重さはなんと1000トン以上もあるそうで、紀元前2000年当時の人々が、これほど大きな石をどうやって運ぶことができたのか?と、古代の謎として一時期話題になった事もあるそうです。
実際はこの巨石が存在している場所が「石切り場」であるため、建築物に使う石材を切り出す自然の岩場からは移動しておらず、巨石自体も下は土に埋もれているため、加工後、元々あった場所から動かした形跡は確認されていません。 -
石はすぐそこにあるように見えるのに、実は20〜30m先、と遠近感が分からなくなりました。
結局、運び出す事は出来ませんでしたが、古代人の運搬技術は今よりも優れていたのかも知れません。 -
バールベック(Baalbeck) 1984年世界遺産登録
ベイルートの北東約85km、ベカー高原の中央にあります。名前の由来は、バアル=最高神の名前、ベック=平原「ベカー高原の主神」を意味しており、本来はフェニキア系の神々の聖地だったと考えられています。
しかし後にギリシア・ローマ系の神々と習合し、祭神は、天地を創造する最高神ジュピター、愛と美の女神ビーナス、酒神バッカスと言われるようになりました。
200年以上かけ、これら三神をそれぞれ祀る三つの神殿が建築された世界でも有数のローマ神殿跡なんだそうです。
バスを降り少し歩いたのですが、早速お土産売りのおじさんが近づいてきました。トリポリでの教訓を生かし、英語のガイドブックを即購入。文章は読めなくても(笑)挿絵がとても素敵です。
その後、見掛ける機会がなかったので、買っておいて正解!でした。 -
ビーナス神殿(The Circle Temple of Venus)
大神殿前にあります。
小ぶりで優雅なこの神殿は、ジュピター神殿から200mほど離れた場所にあり、建物は王冠か、貝殻か、7角形の星のような形をしています。
地下でバッカス神殿とつながっていたそうです。 -
いよいよ大神殿内部へ!
-
神殿正面入り口です。
建築時にはエジプトから輸入した高さ8mの継ぎ目のない柱が12本あり、バラ色の花崗岩上部は黄金色をした銅製の蛇腹で装飾されていたそうです。
3つの踊り場のついた51段の階段は、アラブ時代に取り壊され、階段に使用されていた石は中庭への入り口を塞ぐ城塞の材料に利用されていたそうですが、1901年にドイツの考古学チームが復元しました。 -
六角形の中庭を抜けると2つめの中庭に入ります。
この中庭と1つ目の中庭は、大神殿の回廊の役割も果たしていました。
中庭には数々の彫刻されたエクセドラ(半円状の休憩用階段状座席)があり、1つ1つがとても細かく緻密で、驚きました。
ローマ神話の偶像230体(六角形の中庭のものも含めると330体!)があったそうですが、現在は1体も残っていないそうです -
祭壇のある中庭からジュピター神殿の大列柱が見えます。
離れていても桁違いの大きさがわかります! -
中庭右手にある大祭壇跡です。
今は21.15m×20.25mの土台だけが残っていますが、元々は4階建ての建物で、中には長さ18mの階段が造られていたそうです。
そこで儀式の生贄がささげられたと考えられています。 -
階段を横から見て気づいたのですが、積み上げた訳ではなく、大きな岩を階段状に削っていました。
-
祭壇のある中庭(The Courtyard of The Altar)
神聖な中庭には水盤に囲まれた祭壇があったそうです。
8つの四角いエクセドラ(休憩用の階段状座席)にはローマ神話の8つの神が飾られていました。 -
ジュピター神殿(The Temple of Jupiter)
太陽神の大神殿とも呼ばれているこの神殿の大部分は損壊してしまっていますが、唯一残っている「6本大列柱」はバールベック遺跡の象徴となっています。 -
神殿の周囲には54本の列柱が並び、四辺のうち2つの辺には10本、残りの2辺には19本ずつ立っていました。
柱の土台石が10m×4m×3m、柱が20m、柱頭が5mの高さがあり、大きさは106m×69m、総面積は7314?にもなったそうです。
数字を並べてみましたが、ただただ巨大! -
柱に支えられた柱頭は長さ5mもあるそうです。
アーキトラーブ(上部装飾)には卵形、真珠、小さな椰子の木などが彫られ、ライオンや雄牛の頭を支えたコンソール部分と比べて対称的となっています。
周りには花輪や葉、果物模様が彫られており、権力と帝の威厳を示すシンボルとなっていました。 -
神殿の北西の角には、狭くて小さな入口があり、アラブ様式の2階建ての塔「バブ・エル・ハワ(風の入口)」へと続いています。
ここはオススメ撮影スポットで、レバノン山脈、アンチレバノン山脈とバッカス神殿がキレイに納まります。 -
バッカス神殿(The said Temple of Bacchus)
大神殿から南へ50mのところにある神殿は、シリア地方を代表するギリシャ・ローマ建築であり、中近東地域の寺院の中で最も美しく保存状態も良い建築物です。
大神殿と比べ小神殿と呼ばれていますが、大きさは縦69m×横36mもあります。 -
ジュピター神殿を降りてくると、落下した装飾部分が飾られていました。
装飾部分だけでも、こんなに大きいんです!
強烈な日差しに腕がピリピリと痛いので、日焼け止め手袋を装着です! -
装飾部分が素晴らしいのは勿論ですが、土台となっているブロック石も隙間なく積まれています。
重機のない時代にどうやって運び、積み上げたのかと不思議になります。 -
バッカス神殿の入口です。
現在は1つの入口だけが確認できます。
両側にはコリント式装飾が施されており、花や果物、葡萄の木、実を摘む恋人達が描かれています。
上部の横石は1759年の大地震で、中央のブロックが2mほどずれてしまったそうです。
落ちてこないかドキドキしました。 -
横石は3つの大きなブロックからなっています。
内側にはジュピターのシンボルである鷹が描かれています。
鷹の爪にはマーキュリーの服と、2枝になった鍵が握られており、嘴には花やザクロの実、松でできた輪をくわえています。 -
両脇の壁は7つの柱間に区切られ、その間には3mの溝状に彫られた柱が立っています。
柱には精巧に作られてたコリント式柱頭も付いており、壁には2列の壁がんが連なっていて、柱間を飾っています。 -
どこまでも巨大、豪華で、ツアーの皆さんと「何だか凄さがマヒしてきて、よくわからなくなってきたね。」と話していました。
バールベックは専門のガイドさんがいらっしゃり、熱心に説明してくださいましたが、最後の方はどうでもよくなってしまいました。
もっと歴史を勉強してくれば良かった・・・・と反省でした。 -
さすがバールベック!世界中から大勢の観光客です。と言っても、込み合う程ではありませんが・・・
ゆったりとした空気が流れています。 -
博物館?美術館もあり、発掘された品々が展示されていました。
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頭部は争いか何かでなくなってしまったのでしょうか。これだけ美しく残っているのに残念です。
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街中のビル上階での昼食です。
こちらのメッゼはいつもと一味違い、ジャガイモや高菜?「すり潰していない」茄子や豆などがありました。
お味もピリ辛だったり、甘辛だったりとバリエーションがあり、とても美味しかったです。
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メインはお米とひき肉のお料理でしたが、これもとても美味しかったです。
食事中、おじさんが空いているテーブルの上に細々としたお土産物を広げはじめ、食後に早速皆さんと物色!絵葉書とピンバッチを購入しました。
食後、少しフリータイムがあり、ビルのエレベーター横に飾ってあった黄緑のワンピースを購入!よく見ると「MADE IN THAI」でした(笑) -
レストランからはバールベックの全景が見えました。
奥に見えるレバノン山脈と歴史の授業で習った遺跡が目の前にあるなんて!感動です。 -
満足&満腹で次の観光地である「ヘルメルの塔」へ向かいます。
参加者のお2人がフリータイム時に購入されたイスラム女性が髪を隠すスカーフのようなもの(ヒジャブと言うそうです。)を購入され、被ってご披露!
お1人は初めてお会いした時「ハーフですか?」と伺ったほど彫りが深く、美しい方だったのですが、余計に国籍不明になっていました!
バスの中は爆笑の渦でした。
個人旅行も良いですが、ツアーって楽しい!!!! -
ヘルメルの塔
何もない道をひた走った丘の上にポツンとありました。
これも一体何なのか確認されていないそうです。お墓なのか見張り塔だったのか・・・・・ -
落書きだらけで遺跡なのかもよくわかりませんでした。
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360°このような風景で、周りには何もありません。
日本にはない荒涼とした景色を見ていると、緑豊かな日本の良さを発見したような気持になりました。 -
オロンテス川(アシ川)
オロンテス川はレバノン山脈とアンチレバノン山脈の間にある谷間・ベッカー高原の東側にあるラブウェ(Labweh)の泉に発しています。
また、泉の近くには南へ流れるリタニ川の水源の泉もあります。
オロンテス川は地中海岸と並行して、落差600mの岩の多い渓谷を北(シリア)へ向かって流れており、名前の由来は「アシ=逆らう」と言う意味でることから、この名の由来を、「流れの激しさ」「メッカとは逆の方向へ流れているから」と考えられているそうです。 -
イスラム教の迫害を逃れたマロン派の人々が隠れていた崖を少し見学し、下を覗くとオロンテス川が流れていました。
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中を覗いてみましたが、本当に狭く、このような場所で必死で隠れ生活していたのかと思うと、宗教はいつの時代も難しい問題だな・・・・と思わずにいられませんでした。
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迫害から逃れてきた人たちは毎日のどのような思いでこの景色を眺め、日々を過ごしていたのでしょう?
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銃声が聞こえるなぁ・・・・と思い、下を覗いてみると狩りをしている人が居ました。こんな所に何が住んでいるのかな?
手を振ると振り返してくれました(笑) -
川岸まで行くとの事でバスに乗ったのですが、バックでガードレールもない細い道を降りる怖さといったら!ドキドキでした。
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何とか無事にたどり着くと、小さなお店があり休憩タイム。青空トイレも堪能できました(笑)
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本日の観光も楽しく終わり、ホテルへ到着!
一旦部屋に荷物を置きに戻り、皆さんと昨日行ったスーパーへお土産を買いに行きました。
ナッツやチーズ、昨日試飲させていただいたワインも購入でき、大満足です。
皆さんと過ごす最後の食事にしんみりした気持ちになりました。初日から楽しく過ごせたのも皆さんのおかげだな、と感謝です。
感傷的になりながらも美味しく食事をいただき、ホテルの方から全員にプリンのプレゼントもあり、お腹いっぱいになりました。
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