2010/04/25 - 2010/05/10
35位(同エリア64件中)
ちゃおさん
日本の国会に入る為には、いろいろ事前の申し込みとか登録が必要で、面倒な手続きをする必要があるが、豪州の場合は、誰でも自由に、思いつくままいつでも入館できる。これだけでも主権在民の理想を実現しているのだが、そうした手続き上の問題とは別に、この館内の芸術性の高さ。そこには単に権威の上に乗っかって、庶民を近寄らせるべからずの思想とは180度違った、Common Service,公共施設との考えが底辺にある。
だからこの議事堂に一歩足を踏み入れれば直ぐに分かることであるが、各コーナーに設置されている休憩用の椅子、息抜きの場、或いは絵画、美術品、骨董品、等々館内全体が、そうしたAmenityに満たされている。議事堂は単に代議員が国政を議論するだけの場ではなく、一般人が議事堂を訪ね、論戦を参観し、その合間に芸術に触れることができる。そうした一般に開放されている施設とのPolicyの元にこの建物が建設されたものと思われた。
館内の美術品をゆっくり見ようとすれば、半日1日の時間を優に有するだろう。多分それだけ価値高いものが展示されている。主権在民を集約する場所がここであるとすれば、豪州政府は当然それだけの費用をかけているに違いない。
日本では、国会参観と言っても、地方の小中学生が修学旅行のワンスポットとして議事堂周辺をバスで一巡する程度で、ましてや、外国人がわざわざ議事堂を見に来る、ということは殆ど無いが、この豪州の議事堂は、ここ自体が重要な観光スポットになっていて、豪州人のみか、多くの外国人の観光場所ともなっている。
1階の入り口横にある土産物店は、売り場も広く、色々な豪州の産物、歴史書、この国の生い立ち、国を思う心の涵養に資する土産物が多数展示されている。議事堂内の観光を終えた中国人の一行なども、旺盛な購買力で品物を漁っている。実に良いことではないか! 豪州は国権の最高の場を人種を問わず自由に見せると同時に、自己のIdentityを如何なくPRしている。豪州人の考え方、やり方にある種、羨ましさすら覚えた。
- 旅行の満足度
- 4.0
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議事堂内には数々の美術品が展示されている。
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ノルウェー、ムンクの作品をアレンジしたような作品もある。
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これは又賑やかなアンリルソーを思わせる作品。
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上院議会前には、歴史的エベントのパネルなども展示されている。
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実際、美術館が議事堂に移ってきたか、議事堂の中に美術館が併設されているようなものである。
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この建物の真ん中、最奥の場所には、湧き出る水が心臓のように脈打っていた。
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磨き抜かれた大理石の階段。
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Magna Carta,権利の章典。この国の人々の心の中心となっているに違いない。
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観光を終えて議会場から出て来る中国人観光客の一団。
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同じ立憲民主の国であっても、民主化の度合いは日本とこんなに違うのか・・
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さて、土産物ショップでも覗いてみようか・・。
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1階入り口横には大きな土産物ショップがある。
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豪州にもカーボーイがいた?豪州の歴史を知り、国を愛する支えとなっている。
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