６度目のテオティワカン。毎回少しずつ変わっています。

2011/04/22 - 2011/04/22

日本からの来客を連れて行く事がよくあるので、長女達と家族で訪問した今回のテオティワカンは６度目の訪問となりました。
同じようで、毎回少しずつ改修が進んだりして変化が見られます。
そう言えば、前回太陽のミラミッドの廻りにライトアップ用と思われる照明機器を準備していたようですが、今回はありませんでした。
チチェンイッツァやウシュマルが夜間のライトアップショーで客を呼んでいるとの話を聞いて、地元自治体が計画したらしいですが、議会の反対にあって中止になったとか？
チチェンのライトアップショーは俗っぽい「アホ！」の様なものだったので、此処で中止になったことは良かった。

エリア テオティワカン遺跡周辺(メキシコ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 旅行の手配内容: 個別手配

太陽のピラミッドはセマナサンタ休暇で大勢の観光客が殺到する事を想定して、あちこちに転落防止のネットが張られていました。
頂上にもあり、オレンジ色のネットが少し興ざめですが、安全の為には仕方ありません。
今日は朝早めにメキシコ市を出発したので10時頃は人も少なく未だ空いていました。

いつもは余り頂上まで登らないピラミッドに、これまで頂上まで登ったことが無い家内に付き合って今回は登ることにしました。
登りも楽ではありませんが、下りはもっと大変なので、過去5回の訪問で1回しか頂上まで登ったことはありません。
頂上から遺跡の下手方向、左手にケツァルコアトルの神殿が見えます。

遺跡上手を眺めると月のピラミッドが見えます。
未だ「死者の道」を歩く観光客が少ないことが判ります。
これが昼過ぎには大変な人ごみになります。
また当地では一日の最高気温は午後3-4時ごろに記録される事が多いので、特に暑期である今のシーズンは未だ涼しい午前中に訪問しないと暑さでばててしまいます。

さて死者の道を月のピラミッドに向かって右方向に小さな屋根で保護されたジャガーの壁画があります。
通り沿いには沢山の土産物売りが居て、牧歌的な土笛の音に混じって、最近誰かが作って売り出した「ジャガーの笛」の吼え声の様な濁りささくれ立った音がアチコチで聞こえるのが不愉快です。

これがジャガーの壁画です。
死者の道の反対西側のジャガーの宮殿とは別物です。

月のピラミッド前にある舞台のような場所の直ぐ前にある石の彫塑。
余り目立たないので気づかずに通り過ぎる観光客が多い。

ケツァルパパロトルの宮殿は以前は内部まで入ることが出来たが、今は補修の為か？入場できません。
それでも壁画の鮮明な色はよく判ります。
もし次回訪問することがあれば、多分その時は入場できるようになっている事でしょう。

ジャガーの宮殿地下への入り口に向かう。
途中のいくつかの部屋にも壁画が残る。

宮殿地下は改修されて天井の明かり取りと照明で壁画を見ることが出来る。

鮮やかな色の壁画が祭壇のへりを飾っている。

色彩が残った壁画。

実は此処の改修が終わって中に入るのは今回が初めて。

修復が終わった神殿の新しい展示。未だ入場は出来ず入り口から中を覗くだけ。

レリーフも見事だ。

さてこれは遺跡下手南東端にあるケツァコアトルの神殿のピラミッド。

此処はレリーフや装飾が特に美しい場所です。
これはトラロック（雨の女神）

これはケツァコアトル（羽毛の蛇、水と農耕の神）
東洋の龍神さんみたいなもので、遠く離れた場所で龍や蛇が同じように水と関連付けられるのは面白い。

トラロックとケツァコアトルが並ぶ壁面。
最近の研究者の説に因ると、左側はトラロックではなく、頭飾りを付けたケツアコアトルであるとの意見もある。

またケツァコアトルは蛇ではなく、蛇とジャガーと鳥が合体した者であるとの説も有るそうです。

此処の装飾のレプリカは人類学博物館にもあります。

今回は少し詳細な写真をそろえました。

ケツァコアトル神殿から遺跡上手北側を見る。
昼ごろには遺跡を後にしてメキシコ市に戻りましたが、渋滞も無く道も空いていて快適でした。

これは太陽のピラミッド裏手のPuerta５（ゲート５）の傍を少し入った所にある洞窟レストラン「La Gruta」の入り口です。

階段を下るとこの様な洞窟の中にレストランが・・・。

手前にあるのは食用にもなる「うちわサボテン」。
平たい葉の先端にボツボツと並んで付いているのは「トゥナ」と呼ばれるサボテンの実！
６月ごろがシーズンで甘くてジューシーです。
こちらではよくジュースにして飲みます。