2011/04/14 - 2011/04/15
133位(同エリア392件中)
CANさん
1日目の宿泊は長門湯本温泉の「せせらぎ亭しぇふず」です。山村別館という大きな旅館の離れで、9室全てにかけ流しの温泉がついているお宿です。2日目はバスで海辺の静かな街、仙崎へ行きました。ここは金子みすゞさんが生まれ、育った街です。以前、松たか子さんの「明るい方へ」というドラマを見てから、金子みすゞさんの詩に興味をもつようになりました。震災があってから良くCMで「あそぼう・・ていうとあそぼうっていう・・・」『こだまでしょう』かという、なぜかふっと心に残る詩を書くのが金子みすゞさんです。
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「おいでませ山口号」の観光の途中となりますが、今日のお宿のある長門湯本温泉に到着です。途中で降りても観光料金は変わりません。
仙崎まで行ってもよかったのですが、「金子みすゞ記念館」の見学時間が30分ほどらしく、できればゆっくり見たかったので明日行くことにしました。今日のお宿は山村別館の離れ「せせらぎ亭しぇふず」さんです。 -
チェックインは山村別館のロビーでおこないます。到着時にはお抹茶とお菓子が運ばれてきました。
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お部屋は「花尾」です。「せせらぎ亭」は「師衣釜厨」とも書くそうです。全部で9室あるそうですが、今日はなんと2組だけ・・金曜日とはいえ、やはりここでも震災の影響で関東からのお客さんのキャンセルが多いとのことでした。
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お部屋は10畳の和室と、奥には堀コタツのスペースもあります。
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窓をあけると結構広いお庭が広がっています。
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そしてお部屋には温泉が引かれています。窓を開けるとお庭がみれて半露天風呂にも・・到着時にはお湯は入っていません。好きな時に入れて入ります。山村別館にも温泉がひかれていますが、これは湯本温泉のもの。
そしてこの離れは敷地の中から出る源泉です。両方入りましたがこちらのほうが少しヌルヌルとした感じの良い湯でした。 -
山村別館の湯にも入ることができるので、まずは大浴場へ向かいます。
とっても明るくて広々とした温泉です。 -
湯の中にはなんと女湯には大ぶりの薔薇の花が・・「薔薇風呂」です。結構入っています。
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露天風呂もあります。ちょっとスタイリッシュ!でも、少しプールで良くある塩素系の香りがしました。桜の木がそばにあり、花びらが露天風呂の中に散っていました。
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ちょっと塩素系が苦手なので、早速、離れにある女風呂「笹島」に入ります。泉質がぜんぜん違ってもちろん塩素系の臭いもなく、無色透明ですが少しトロリとした感じです。ここは19時30分まで、そのあとは貸切風呂になるようです。
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お部屋に戻る時に気がついたのですが、足湯もありました。
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お待ちかねのお食事です。お部屋ではなく、カウンター風の食事処「おとずれ」でいただきます。椅子なので楽でした。
食前酒は「桜ワイン」この時期ならではで、桜の花びらが浮いていました。 -
春らしい色合いの先附と八寸です。
先附は「赤貝とげんごろべえきらず和え」
八寸は「卯月五種盛り」桜餅やスモークサーモンなど -
そして・・「ふぐ刺し」だ〜!!
大好きなんですよ。。これ!めったに食べれないしね。
シーズンは3月までのようなので冷凍物だそうです。 -
造里は鯛・まぐろ・車海老・ウニ
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煮合せは「飯蛸柔ら煮」です。
柔ら煮というだけあってやわらかい蛸です。
付け合せに筍・菜の花・百合根という春の食材が添えてありました。 -
このあたりで冷酒に突入!吟醸「のみね」
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焼物ででてきたのは「高森牛一口ステーキ」
お昼控えめにしていたのでまだまだいけます!! -
揚物は「ふぐ荒と松葉」ということでふぐの唐揚げだ〜!!
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温物「茶碗蒸し」・・これは普通
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そして鍋物ででてきたのは、ふぐの〆「ふぐちり」だ!!
ふぐ大好きだけど、前回食べたのはいったいいつだろう・・
もう大満足であります。 -
ご飯物は「鯛飯」いくらや錦糸玉子、木の芽などが添えてあって春の彩り。
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デザートは「クリームチーズのタルト」と季節の果物です。
もう・・お腹いっぱい!!
大好きなふぐをタップリ食べれて大満足のお食事でした。 -
ぐっすりと眠った後は、また温泉。お部屋の風呂も新しい湯に入れ替えてはいり、離れの浴場「龍宮」にも入りました。なんせ2組しかいなくて、且つ部屋にもお風呂があるので、もう専用風呂のようなもの・・こちらは周りの壁も檜なのでとってもいい香り。
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朝食も干物や野菜・手作り豆腐などが並びます。最初ご飯ではなく、とっても珍しい「モズクの雑炊」が出されました。ほんのりお出汁が効いていて、サラサラ・・といただけ、お腹に優しいご飯です。
でもこの後、白いご飯もお代わりしちゃった!!
せせらぎ亭しぇふずさんは、この施設そしてお料理でなんと1人16,950円です。絶対にお得なお宿だと思いました!
お宿の方に長門湯本のバス停まで車で送っていただき、昨日行かなかった仙崎へ向かいます。 -
仙崎まではバスで20分位。とっても近いんです。昨日行かなかったのは、「金子みすゞ記念館」をゆっくり見たかったから・・
観光バスだと30分だけだったんです。
そう・・ここは今CMでとっても有名になった詩人金子みすゞさんの実家があったところで、その跡地が記念館になっているんです。このCMが流れるずっと前から金子みすゞさんの詩には惹かれるものがあり、あの詩が流れた時もぜったいに金子みすゞさんのものだろうな・・と思いました。
今回の旅行で絶対に来たかった場所のひとつです。 -
コインロッカーを探しに仙崎駅の中にはいると、ビックリ!!駅の中のタイルが金子みすゞさんの顔になっているんです。
ちなみに荷物はロッカーに入らなかったので、観光案内の方に預かっていただきました。300円ぐらいでした。 -
そして、そのタイルをよ〜く見ると、ここに来た感想や思い出が一つ一つに書かれていました。
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金子みすゞ記念館は駅から歩いて5分位のところ。どっちかな・・と上を見ると「みすゞ通り」の上に「いいこと通り」だって、、いいね。
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駅前の地図も本みたい。
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金子みすゞ記念館へは駅前の道をまっすぐに歩くだけ・・
のんびりとした港町と言った感じです。 -
八坂神社です。小さい頃遊んだんだろうな。
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途中、金子みすゞさんのタイルなどが、道すがら見られます。
金子みすゞさんは童謡詩人で、26歳の若さで自ら命を絶ちました。
みすゞさんの作品はその後、半世紀を経て出版され知られるようになりました。なんともあたたかい詩に多くの人が引かれるのでしょうね。 -
ここが実家跡に書店「金子文英堂」を再現した記念館です。入場料350円です。
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店先もリアルに再現されています。
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本も置いてあります。
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ここがお会計をするところかな!金子みすゞさんもお手伝いしたのかしら・・
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2階にあがると「みすゞの部屋」があります。ここでいろいろなことを考えながら沢山の小説や詩を書いたのでしょう。座ってる姿が想像できるような空間です。
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記念館の本館には生まれてから26歳までの生涯や各時期に書かれた作品が常設展示されていたり、ギャラリーなどがあります。常設展示は写真撮影禁止となっていました。
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私が金子みすゞに興味を持ったドラマ「明るい方へ」に主演していたのが松たかこさん。とっても印象的なドラマでした。
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奥にあるのが「みすゞギャラリー」
ところどころに椅子が置いてあるのですが、ここに座ると両方の耳横から詩が聞こえて来るんです。 -
そして、みすゞさんが残した3冊の手帳の直筆現行を額装展示してあります。
ありました・・「こだまでしょうか」
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。 -
そして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、だれでも。
もう忘れていたけど、小さい頃思い出すと本当にそうでしたよね。
あらためてみると、やっぱり心に残る詩ですね。 -
これも結構ぐっと来た詩です。
「 雀のかあさん 」
子どもが
子すずめ
つかまえた。
その子の
かあさん
わらってた。
すずめの
かあさん
それみてた。
お屋根で
鳴かずに
それ見てた。 -
母親の優しさを感じます。
「私の髪の」
私の髪の光るのは
いつも母さま撫でるから
私のお鼻の低いのは
いつも私が鳴らすから
私のエプロンの白いのは
いつも母さま洗うから
私のお色の黒いのは
私が煎豆食べるから -
写真を撮ったので片手ですが、両手をかざすと、手の中に詩が浮かび上がります。
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これもCMで以前ながれてました。
「星とたんぽぽ」
青いお空の底ふかく
海の小石のそのやうに
夜がくるまで沈んでる
ひるのお星は眼にみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
散ってすがれたたんぽぽの
瓦(かわら)のすきまにだあまって
春がくるまでかくれてる
つよいその根は眼にみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ -
ゆっくりと金子みすゞ記念館を見ることができました。
まだ萩行きのバスの時間まであるので、仙崎の街を散歩してみることにしました。 -
古い家があるな〜と思っていたら
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ニャンコが3匹寄り添って寝てた!かわいい〜
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海辺の街の住所標識ですね。
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金子みすゞさんが通った小学校
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路地裏
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みすゞ通りには普通の八百屋さんとか雑貨屋さんがありますが、結構お店の軒先にみすゞさんの詩が飾ってあります。
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みすゞ通りの入口には由来の石碑がありました。
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屋根にも・・
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これは木に書かれています。
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駅に戻ってきました。
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以前は捕鯨基地だった仙崎らしく駅には鯨の絵が書かれています
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駅の椅子に座っていた猫
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仙崎駅の門番?
さて、大満足の仙崎を後にして東萩まで防長バスで移動します。バスで大体約1時間ちょっと・・のんびりした旅です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- おかかさん 2011/05/01 13:45:19
- いい所ですね〜!
- CANさん、こんにちは!
秋吉台は昔海だったのですか!
今回の地震でも実感していたところだったんですが、
一見不動のように見える大地も生き物のように変化しているんですね。
秋芳洞もまた途方もない年月を感じることができる場所ですね。
日本にもパムッカレや黄龍のような石灰棚があるんですね、しかも洞窟内に!
ステキなお宿が空いていて勿体無いですね。
この連休で人が戻るといいですよね。
金子みすゞさんの詩、いつかちゃんと読んでみたいと思いつつまだ読めていませんが
少し拝見しただけでも、温もりというようなものを感じることができました。
それに忘れていたことや見逃してしまうことを気づかせてくれますね。
街もまた趣があっていいですね〜
街歩きをしながら詩も読めて昭和の気配も感じることができるなんて素敵ですね。
にゃんこ達が風景に溶け込んでいますね〜。
こんな駅に通ってみたいです。
- CANさん からの返信 2011/05/01 15:09:12
- RE: いい所ですね〜!
- おかかさん
CANです!ご訪問&投票ありがとうございました。
>
> 秋吉台は昔海だったのですか!
> 今回の地震でも実感していたところだったんですが、
> 一見不動のように見える大地も生き物のように変化しているんですね。
なかなか見ごたえがありました。景色もとても良くて・・
>
> 金子みすゞさんの詩、いつかちゃんと読んでみたいと思いつつまだ読めていませんが少し拝見しただけでも、温もりというようなものを感じることができました。
仙崎はとっても良かったです。萩・津和野旅行では、あまり行かない場所
かもしれませんが、昔からどうしても行きたかったんです。海のクルージングなんかもあるんですが、津波の光景が目に浮かび今回はパスしました。
その分、ゆっくりと金子みすゞさんの世界に浸ることができました。
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