『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（１８７）Ｃａｐｉｔａｌ　Ｈｉｌｌへ。

2010/04/25 - 2010/05/10

このキャンベラに立ち寄った理由は、豪州連邦の首都として人工的に作られた町、就中その国会議事堂、Ｃａｐｉｔａｌ　Ｈｉｌｌを見ることだった。だから僅か半日しかない日程を割いて、食後、議事堂を見に行く。その前にいつでも荷物を持って出かけられるよう先にチェックアウトし、リュックをフロントに預けて置く。

人工的に作られた町だけあって、全く街全体が公園の中にあるようだ。地図を見ながら、議事堂に向かって歩く。２０分も歩くと、前方、丘の上にＣａｐｉｔａｌ　Ｈｉｌｌの鉄塔が見える。それを目標に丘に向かう。この辺り、外務省とか警察庁、その他幾つかの官公署のビルがあるが、どれも３−４階程度の低層ビルで、環境に配慮している様だ。又案内板も出ていないので、近寄って建物表示を見ないと、それがどこの役所かも分からない。

丘の周辺にはそうした建物の一切なく、緑の芝生に覆われた丘の中央に真っ白の議事堂が鎮座している。誠に芸術的な配置だ。優れた美的感覚の持ち主が構造設計したに違いない。人工的に作られた美の最高傑作を表現している。建物の正面にはせせらぎの流れが作られ、細かい波紋が光を受けて輝いている。日本は水の自然な流れ、自然美を尊重するが、ここでは人工的に作られた水の流れ、人工流体がきめ細かく表現され、今まで豪州人は体も大きく、芸術作品も大きく雄大なものが多いと思い込んでいたが、この繊細さは日本人以上かも知れない。

そのせせらぎを回り込んで、議事堂正面から中に入る。入る前から何か大きな期待に胸が膨らむ。誰でも好きな時に、事前の予約もなしに、自由に国会内に入れる。全く民主主義、国民本位の政治だ。日本も民主国家を標榜するなら、本来はこうでなくてはならないのだろう。

エリア キャンベラ(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5

全く街全体が公園の中にあるようなキャンベラの町。

５月初め。日本で言えば秋の１０月。街路樹は既に紅葉が始まっている。

住んでいる人も心が休まるに違いない。つくば市とは全く異なる都市計画だ。

秋の赤い実を付けている。ナナカマドに似ているが、実が大きい。

元どこかの役所が入っていたようだが、合理化で空きビルになっている。

外務省か何かだと思う。

日本で言う警察庁か・・

警察庁の横に併設されている警察学校。

これも警察関係の建物。宿舎か・・。

Ｃａｐｉｔｏｌ　Ｈｉｌｌの丘の下にある教会。

漸く丘の上に立つ議事堂の塔が見えてきた。

議事堂はまさに名前の通り丘の上に立ち、周囲を芝生で覆われている。

巡回する警察官（ガードマン）も自転車で巡回している。

漸く議事堂の正面に着いた。

議事堂を背にしても記念撮影。