『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（１８５）キャンベラの夜明け「霧・湖・鳥」。

2010/04/25 - 2010/05/10

旅行の終盤、キャンベラは最後の訪問先になる。１泊２日の日程であるが、昨日夕方到着し、今日の午後シドニーに向け出発するので、実質的には今日の午前半日の旅程である。キャンベラに立ち寄った理由はこの国の首都、就中キャピトルヒルを見ておくことで、半日あれば十分だった。ホテルで聞いたらキャピトルヒルまで歩いても２０−３０分の距離とのこと。

今朝は早めに起き、このホテルから歩いて５−６分のところにある湖に行く。早朝の湖を散歩してみたかった。外に出ると霧が流れている。キャンベラは海岸からかなり離れた場所にあるが、霧が出るということは、霧の摩周湖ではないが、湖から立ち上る水蒸気が霧になって町を流れているのだろうか。

この今いるホテルはＫｉｎｇｓｔｏｎという地区にあり、キャンベラ駅にも程近いキングストンショッピングセンターの裏側にある。街路は広く、街路樹は高く、秋の気配に色づいている。少しなだらかな坂を下って行くと湖に突き当たる。一面に霧の中。霧の中から鳥の鳴き声が聞こえてくる。どこの国でも鳥は朝が早い。この時間、散歩している人もいない。タイのように放し飼いの犬もいない。乳白色の霧の中に見え隠れする水鳥と、群れを成して泣き叫ぶ甲高い鳥声。全く幻想的な水墨画の世界。それをたった一人で占めている。何という贅沢か。

エリア キャンベラ(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 5.0

ホテルを出て湖に向かうと、町に霧が流れている。

湖に向かうと霧が段々深くなってくる。

霧は湖面からたちこめている。

霧が深く対岸も見えない。

キャンベラタワーも霧の中に浮かんでいる。

早朝の鳥の鳴き声もけたたましい。

いろんな種類の水鳥、陸上の鳥が行き来している。

あちこちに鳥の群れが飛び交っている。

キャンベラは鳥にとっての楽園か・・

霧に浮かぶ湖岸。鳥の鳴き声しか聞こえない。

霧の中に町が浮かぶ。

町の上空に浮かぶ三日月。

霧の中に遊ぶ水鳥。

漸く朝が明けてくる。