高知が好き！鰹が好き！　～独断と偏見で選ぶ｢鰹｣が旨すぎる店～

2010/04/03 - 2010/04/04

春と言えば、「桜」「新生活」など様々な言葉が連想されますが、忘れちゃいけないのが「初鰹」。ただの高知好き（高知人も大好き）の私ですが、”最後の晩餐は高知で鰹！”というくらい、素人の横好きなので、「初鰹」の時期を前に美味しいお店を何軒かご紹介したいと思います。

※ネタに困ると、グルメネタに走る傾向がありますが、ご参考頂ければ幸いです。

エリア 高知市(高知)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車

まず初めに、他県の地物でも同じ様な事が言えるかもしれませんが、高知の鰹は地元の客が集まる居酒屋的な店ほど旨いという傾向が強いかもしれません。とは言っても、間口も狭く、カウンターオンリー、店内も雑然としていて、メニューも少なく偏ってる、ましてや酒好きの地元客でわいわい異様に盛り上がっている。。。となったら、いくら美味しい店でも入りづらいと思う方が多いかと思います。

そこで、「美味しさ」と「観光で来た方などの入りやすさ（雰囲気・メニュー・居心地など）」について、私見ですが採点し、ちょっとしたコメントを載せたいと思いますので、店決めの参考にして頂いたらと思います。
※略号：味→鰹の旨さ、入→(初めての方、家族連れ･女性も含めた)入りやすさ、メ→メニューの豊富さ(地物とそれ以外も含めた幅広さ)　居：(初めての方、家族連れ･女性も含めた)居心地

恐らく、遠方の方などは、そう何回も高知に訪れる事はないと思いますので、せっかくの機会、美味しい鰹を堪能して下さい！

それともう１つ。「初鰹(GW前後)」と｢戻り鰹(10月中旬〜)｣。

一般的には、新鮮で身も締まっていてあっさりした初鰹はﾀﾀｷ向き、一方、栄養を蓄え脂の乗った｢戻り鰹｣は刺身向き言われています(新鮮な初鰹こそ刺身で！という人など、好みはそれぞれですが)。

が、普通の観光の方であれば、まずは塩タタキ、次に普通のタタキ、まだ余裕があれば刺身という優先順位で間違いないかと思います。
やはり、高知に来たら、時期を問わずにまずは｢ﾀﾀｷ｣をご賞味下さい！

それでは、店の紹介を始めたいと思います。写真は鰹が写ってても違いが分からないと思いますので、外観を中心に載せたいと思います。

■明神丸　　味：７．０　入：１０．０　メ：１．５　居：９．０

・ひろめ市場内の超有名店。メニューこそ限られますが、入りやすさは寄りやすさは１番です。
・目の前で藁で焼く光景は食欲をそそります。
・ですが、味については高知の中では。。。なレベル。
・昼間から営業してるので、宿泊されない方は良いかも。

ちなみに、他県の鰹の｢味｣はスーパーが２〜３点、魚料理屋でも５点以上の店は少ないという感じかと思います。

■磯の茶屋　　味：９．５　入：３．５　メ：６．０　居：７．５

・小料理屋風。ビル２Ｆ奥の間口が狭い店ですが、入ってしまえば、家庭的な雰囲気と明るい女将のいる居心地の良い店です。
・メニューは魚が中心に、家庭料理・郷土料理といった感じ。大人なら問題ない品揃え。若い女性や子供向きメニューは少ないかな。
・ちなみに、僕が最後の晩餐を頂きたいのは、こちらの店です。鰹の旨さは勿論、高知らしい明るく陽気で人間味のある店です。

※ｸﾁｺﾐも投稿してるので、よろしければ。
http://4travel.jp/domestic/area/shikoku/kochi/kochi/kochi/tips/10157680/

■魚の店つづき　　味：９．０　入：２．５　メ：５．０　居：３．０

・温かい鰹のタタキ発祥の店。鰹の旨さは高知でも指折り。
・まさに地元客が集う店。小さな店なので予約必須です。
・そんな店なので、旨いのは間違いない。ですが、観光客は居づらいかと思います。
・メニューは魚が中心。タコ料理もここの売り。

※こちらも宜しければｺﾁｺﾐを。
http://4travel.jp/domestic/area/shikoku/kochi/kochi/kochi/tips/10167979/

■魚頭大熊　　味：８．５　入：７．５　メ：８．０　居：８．５

・親会社は水産業者なので、鰹など海鮮類の質も確か。
・小奇麗で、広い店内、高知では珍しい4人掛けのBOX席が中心。
・ﾒﾆｭｰも、地物も幅広く、一般的な唐揚げなどの一品料理なども豊富。
・全ての面で、高いﾚﾍﾞﾙでﾊﾞﾗﾝｽがいい店だと思います。

※こちらもｸﾁｺﾐに書きました。
http://4travel.jp/domestic/area/shikoku/kochi/kochi/kochi/tips/10177061/

■一旬　　味：８．０　入：７．０　メ：８．５　居：８．０

・高知では珍しい、小洒落た居酒屋。
・鰹の質に関しても、充分満足できるﾚﾍﾞﾙだと思います。店内で、藁焼きの光景も見れます。
・高知の地物と(何故か)沖縄料理中心が中心。そして、それ以外のデザートやお酒も種類豊富。
・なので、鰹だけが目当てじゃない女性や、二軒目などに適した店。

言い忘れてましたが、高知の居酒屋さんのメニューには、金額が書いていない店が多いのも特徴です。｢磯の茶屋｣や｢つづき｣もそうです。

(推測込みの話ですが)これは、"値段を気にしてたら、酒が不味くなる"という高知人の気質。
それと、東京など他県では、寿司屋や料亭、少なくとも個室のある高級な居酒屋などで、接待或いは大事な人を持て成す事が一般的で、そういった店では値段を伏せる事は多々ありますが、高知では美味しい魚とお酒さえあれば、店自体の格や質などは関係ないという考えがあり、小さな安い居酒屋でも、大事な人を持て成す店に十分成り得る訳です。

なので、高知では、値段を伏せる＝"高級店"ではなく、"地元の人が認める魚の旨い店"という所だと思いますので、値段が伏せてあってもあまり恐れる事はないかと思います。

■一本釣り　　味：８．５　入：５．０　メ：７．０　居：５．０

・雰囲気的には、地元客で賑わう居酒屋。
・ただ、前述の｢つづき｣に比べると、居心地も良く、メニューも多い。しかし、鰹は｢つづき｣の方が上だと思う。
・鰹の他にも、高知県各地の海、山、川の幸が割と美味しい。特に、清水のｻﾊﾞを使った料理は、相当旨かった。
・前述の明神丸を除く4軒は、飲んで食べて4〜5000円程度ですが、こちらは3000円前後でいけます。CP的には◎で、地元に人気なのは頷けます。

■居酒屋しゅん　　味：８．０　入：６．５　メ：６．５　居：７．０

・上の｢一本釣り｣と似たタイプの居酒屋。
・ただ、観光客も割と見かけるくらいなので、入りやすいかと思う。その分、少し高め(といっても4000円あればOK)。
・こちらも高知県の地物が美味しいが、特に四万十料理が人気で、川ｴﾋﾞの唐揚げや青さ海苔の天ぷらなどはお奨め。

■和食酒座 虚空　　味：８．０　入：４．５　メ：７．０　居：７．０

・こちらは、鰹も食べられる"和風創作居酒屋"。創作料理がメインです。
・他の店のように、地物そのものの料理(刺身･てんぷらなど)ではなく、創作料理の具材として、地物が散りばめられているという感じです。でも、料理としては、かなりのﾊｲﾚﾍﾞﾙだと思います。
・二軒目でしか使った事はないのですが、値段は少し高め。がっつり飲んで食べたら5000円超えるかもしれません。

それ以外では、写真の｢黒尊｣も鰹を中心に、魚料理が抜群に美味しいですが、中心部から少し離れるので、詳細は省きます(イメージ的には｢魚頭大熊｣に近くて、魚の質も高く、観光客などにも入りやすい店です。｢大熊｣に居酒屋色を少し強くした感じです)。

逆に、有名店だけど、僕の中での印象はいまいちという店(人によって、お店選びのポイントは様々ですが)は。。。1万円以上する｢得月楼｣。仕事で何回か行きましたが、鰹自体の質は今回紹介した店の中の平均レベルという感想です(但し、料理としての質は数段格上)。また、観光客相手に評判は稼いでいるけど7千円以上する｢藤のや｣は、地元からの評価はそれ程でもありませんので、行った事すらありません。
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という事で、店の紹介は以上になります。

今回の店を選んだ基準について説明しますと、高知に何度も行っている方は｢一本釣り｣のような安くて旨い店をお奨めしたいのですが、初めての方もいる訳で、せっかくの高知の夜、ちょっとだけ高くても｢一本釣り｣と同等以上の鰹の旨さ、雰囲気の良さ、メニューの幅広さなど、それ以外にもお奨めできるポイントがある店を紹介しました(比較対象として有名な｢明神丸｣も載せてます)。

最後に、個人的なお奨め店を言わせてもらうと、鰹の旨さの｢磯の茶屋｣、観光客でも入りやすい｢魚頭大熊｣、鰹も食べたいけど普通の料理も楽しみたいという女性などには｢一旬｣、この辺りになります。

評価･コメントには、多少個人の趣味が出てると思いますが、楽しい高知の夜を過ごして頂くために、少しでも参考になれば幸いです。