2011/03/11 - 2011/03/14
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3月11日から4日間、1人でユタ州方面にあるロックアートを求めて旅に出た。3月11日−東日本大震災のあった日。朝出発するときにインターネットで2行の地震と津波の情報を見た後に出発した。それ以外には何も情報がなかったような覚えがある。その11日の夜、ユタ州の田舎町richfieldのホテルでCNNニュースを見て愕然とした。ユタの田舎町で日本の惨状をTV越しに見ているとひどく非日常的、非現実な感覚に襲われてきた。この大災害の為、今回の旅行は忘れることができない深く心に残るものになった。それは、ユタの大自然の中で日本で起きた自然災害を考えることは自然への畏敬の念を抱かせ、さらに、はるか千年ちかく昔に刻まれたロックアートを見ることで、脈々と続く人類の生活の営みを知り、同時に運命のいたずらと命の儚さを痛切した。
この東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の旅で撮った写真に埋め込まれたGPS情報から起こしたマップビュー。
ラスベガス(Las Vegas)、ソルトレイクシティ(Salt Lake City)、そして、デンバー(Denver)からほぼ等距離にあるユタ州のこの地域が今回の目的地。ユタ州にあるサンラファエルスゥエル(San Rafael Swell)と呼ばれる地域がメイン。この地図上には、メジャーな国立公園、州立公園が見られるが、それ以外にも、写真でその存在は知っているが人が容易に近づけないマイナーな場所がある。今回のテーマはロックアートに絞り、比較的、アクセスしやすい場所を選んでいる。総走行距離1900マイル。 -
朝、7:00に出発。I-15を北上。
砂漠の中の町、Bakerを過ぎると目の前を果てしなく直線道路が伸びている。このBarkerや手前のBarstowの周りの砂漠地帯にもやはり、ロックアートが点在している。カリフォルニアで見られるのは、やや、抽象的なものが多く、解読不能なものが多い。比較するとUtahにあるのは、見る側に深い印象を与える。 -
ネバダに入る手前、山越えから下るところ。ここも直線道路がはるか地平線まで伸びている。ここを降りきりしばらく走るとネバダに入る。
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旅は順調で4時間半ちょっとでラスベガス(Las Vegas)。観光地のこの街も僕にとっては通過点のひとつ。知らぬ間に街中を走るI-15にexpress laneなるものができており、おそらく、渋滞緩和が目的だと思うけど、ハイウェイを降りる必要のない車はそちらを走る。
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さらに、Las Vegasを離れ、1時間半程度走ると、St. George手前のこの場所に。Virgin River Gorge。バージン川で削られた谷を登る。ユタへの、冒険への入り口。(実際にはアリゾナ州を少しかじる。)
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Virgin River Gorge。
この場所は、何も知らないと、どこに道があるか不思議に思うところ。地層が隆起しており、ここを登りつめたところからユタ独特の風景が広がる。 -
さらに、シーダーシティ(cedar city)を通り過ぎ、小さな町、パロワン(Parowan)に到着。ここでハイウェイを降り、北西に向けて未舗装道を走る。小高い山の一部が谷になっている。ここがパロワン ギャップ(Parowan gap)。
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ところで、誰もこんなところに来ていないだろうなと思ったら、4travelに旅行記があった。検索してみるものです。
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谷の東側入り口にある岩に刻まれたペトログリフ(petroglyph)
ロックアートに関して簡単に言うとペトログリフ(petroglyph)は岩に刻まれたもの、ピクトグリフ(pictoglyph)は樹液等の絵の具でペイントしたもの。
保護の為に柵で囲っているものに関しては何も言うことはないけども、大半のロックアートはすぐ近くまで近寄れます。絶対に触らないように、ましては、近くの岩でも絵を描かないように。何も持ち込まない、残さない。が基本です。とっていいのは写真だけです。僕にとっては、次に紹介するRochester rock art panelは最高級の部類にはいるのだけど、柵なんてものは存在しません。 -
Zipperと呼ばれる独特のペトログリフ。
ここのペトログリフは幾何学模様が多い。その為、太陽や月の動き、つまり、暦であったり、また、惑星の周期を観測していたという説がある。谷に丁度、沈む太陽の写真を見ていると信憑性が増してくる。このZipperに刻まれた節は180個あるらしい。Nal Morrisという人の説を説明している以下のページを参照。
http://www.parowangap.org/ -
太陽。だと思う。そういう予備情報を入れてペトログリフを見ると。
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右側は隕石?流星?
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Zipperとそのまわりのペトログリフ。
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左上に書かれている意味不明なペトログリフ。ロックアートのシンボルを説明、解釈を総括的にまとめた本(ROCK ART SYMBOLS of the Greater Southwest)を持っているのだが、それで調べると一番近い絵柄は、ケツァルコアトル(Quetzalcoatl)。古代メキシコでは有名な神様。そう言われると右向きのケツァルコアトル(Quetzalcoatl)に見える。ちなみにそれは金星を表わす。
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他の場所であれば、蛇といいたいところだけど、何か天から落ちてきたのだろうか。
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そうやってひとつひとつ、何が描かれているか、確認しながら、絵を見ていくと時間があっという間に立ち、飽きない。描かれている人らしき絵もどことなく宇宙人に見える。
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The Lunar Metonic Panal(と呼ばれているパネル)
割れ目(スロット)から上がる太陽系惑星の動きを観測していたというこのペトログリフ。東から昇る月を観測していたという説がある。右上の割れ目に沿って書かれた線が19本あり、月の周期(19年)と一致するらしい。正直、真偽は不明だけど、そういう話はロマンがある。 -
その拡大。
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少し高いところに位置している岩に書かれた、この波線は何を表わしているのだろう。
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何かのシンボル?
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一番上に書かれた太陽は分かるとしてもその他はやはり不明。
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パロワンギャップの西側の入り口にある岩にも何か書かれている。
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少し引いて写真をとるとこんな感じ。
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西側からパロワンギャップを望む。
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南側の壁にはほとんど何も書かれていないけど、近年のものが。1882や1887年に書かれたものがある。はるか昔のFremontの人々、1世紀前の人々、そして、今、自分がここに立っていると思うと、感慨深い。
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南側には小さい洞穴があり、その中にも、いろいろ書かれているけど、何が書かれているのかよくわからない。写真の繋がった三角形はここでは頻繁に見ることができる。
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東側の入り口まで戻ってきて、最初のZipperのある岩とそのまわり。
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パロワンギャップから東を向いた写真。春を迎えようとしている。まわりは何もない。時々、車がここを通るけど、静か。
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その後、パロワンを後にして、そのまま、I-15を北上、I-70に乗り換え、デンバー方面へ。そして、途中の小さな町、Richfield(リッチフィールド)にあるDays innにチェックイン。そして、買出しをして戻ってきて、TVをつけて日本の震災の惨状を知ることになる。CNNでは一晩中この件を放送していた。
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翌日、モーテルを後にして、I-70を走っていると警察に捕まった。理由が分からずに??と思っていると、右側の路肩にパトカーが止まっている時(つまり、違反車両を停車させているとき)は、車線変更して右側から左側に移り、万が一でも警官の安全を考慮するに。ということ。知らなかったというと、カルフォルニアでも同じだと言われた。職場でこの話をしたけど、「へ〜、知らなかった。」というリアクションばかり。ちなみにユタはこうして車を停められるイメージがあるので運転には気をつけて。このときはWarning(警告)だけでした。
さて、I-70をExit91で降り(実は警察に捕まったショックで出口を見過ごす)、UT-10で北上しPrice方面へ。Emeryの町を過ぎ、Mooreという町へ向かう道へ右折し、さらに、右折して未舗装道を南下。Rochester rock art panelがある。ここに着いたときに、オフロード車が10台近く停車していて人で混雑していた。おそらく、何かの集会だったのだろう。ロックアートのある岩までのトレイルに蟻の列のように人の列ができていた。おかげでトレイルを探さずにすんだけども、パネルに着いたときには人が多くてうざったい。 -
Rochester rock art panel
キャニオンランズ近くのニュースペーパーロック同様、びっしりと書かれている。 -
このパネルも太陽の動きを観測していたという。
Nal Morrisという人の説を説明している以下のページを参照。
http://www.parowangap.org/
日時計と同じ理屈で、棒を立ててその影の位置をもって、今がどの季節かを知っていたのではという。おそらく虹だと思われる、その頂上部に縦線が刻まれており、それが、春分秋分を表わしている。そして、右側の線は冬至、左側の線が夏至。間にある人と首飾りみたいな模様は何かのイベントの季節を表わしていたのでは。と勝手な想像。 -
さて、じっくりとチェック。主観でそれが何なのかを書きます。
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パネル左上。
爬虫類系(左)と、なんだろう、豚か猪、牛?みたいな動物。その下には、犬かコヨーテ。
いずれの口にも歯があり、舌を出している。その描写の細かさには驚かされる。 -
犬、コヨーテ。
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ココペリかなと思ったけども、演奏しているようには見えず。祈り?儀式?
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引いた写真。ココペリらしき人の右下。明らかに誰かパネルを切り取ろうとした跡がある。こういうのを見ると悲しくなる。
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これに相当する動物は何だろう。豚か猪か牛か。カバはアメリカにはいないし。それよりも夏至の線上に万歳をした怪しげな奴がここにも。
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結構、大型の爬虫類を思わせる。左側には小さな爬虫類と下には少し様相の異なった動物が。なんだろう。手足が長く顔が長い。
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人が何らかの道具を使っている?
もしくは、人が、でかい鳥を布の上に、枕に頭を乗せて寝かせている、看病している。ように見える。 -
大体、人間を書くとき、触覚みたいな角が2本付いてる。しかし、人間離れしている。前の絵は人間と言えるけども、ここに書かれている絵は明らかに異なる。宇宙人説を唱えたくなる。もしくは特別な人間(シャーマン)か何かかな。
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胴体のつながった山羊(mountain sheep)。角が後ろに曲がっているのは山羊と考えられている。虹の頂上部にも頭をひょっこりだした不気味なやつが。
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夏至の線ははるか上の方まで延びている。
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Coitus(性交)
ここに書かれているのも人間で、2組のカップルで男女が区別できると思う。 -
鹿かエルク。角が上に伸び分岐している。
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足が8本あることから、蜘蛛だと思うけど。お尻から糸も出しているし。
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生命の誕生、もしくは、性交を表わしているもの。
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虹の右側、外。
牛? -
隣にある別のパネル。
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熊と鹿(エルク)が喧嘩している。
足跡。狩りをしている人間。子供の熊。
ここのパネルは見ていて飽きない。しかし、次の目的地へ行かなくては。 -
パネルを後にて振り返ったところ。中央の巨大な岩が目指すパネルがあるところ。
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パネルを後にて振り返ったところ。谷全体。2つの流れの細い川が交わるこの谷ではるか昔、人々が生活をしていたのだ。
次はあのナインマイルキャニオン(Nine Mile Canyon)。
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この旅行記へのコメント (2)
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- tuviajeroさん 2011/05/08 15:01:01
- 興味深いですネェ
- 旅行記面白いですネェ。1票入れさせて頂きました。
線刻画に関して一つ気になるのが、“ひょっとすると後から描き足したのも・・・”と云う可能性です。
この絵の牛のような動物とか、オオトカゲと猪、コヨーテ、他に何点かが他の絵(ここだけではなく他の場所のも含んで)“絵のタッチ”が違うような気がします。それと、少し写実的に過ぎるのも気になります。
ま、単なる私の感覚だけの話ですので無視して御容赦下さい。
続けて拝見させて頂きます。
- something like thatさん からの返信 2011/05/08 21:29:33
- RE: 興味深いですネェ
- コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、確かにパネルの左上に描かれた動物たちはパネル中央部に描かれたものとタッチが異なり、こうしたタッチの細かさはユタ州もしくは他の場所の絵ではあまり見ることはできないと思います。爬虫類のものも含めて何の動物かよく分からないところや刻まれた高さなどもポイントです。外側に描かれていることから、おそらく時代的には後でしょう。近くにある切り取ろうとした部分の白さ(つまり19〜20世紀)と比べると、その日焼け具合から、それでも、かなり前に彫られたものには違いないと思います。
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