2008/04/22 - 2008/04/22
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frau.himmelさん
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旅行6日目。
ゴスラーから200?離れたライプツィヒに移動します。3時間ものバスの長旅。
ライプツィヒは若き日のゲーテが学生時代を過ごした街です。ゲーテの足跡がべたべた残っています。
ゲーテは、言わずもがなドイツを代表する大文豪です。
1749年フランクフルトの裕福な家に生まれ、1756年ゲーテ16歳の時、ライプツィヒ大学の法学部に入学します。
ところが病気(たぶん結核)に罹り退学を余儀なくされ、フランクフルトに戻らなければなりませんでした。
その間の3年間、学生時代を過ごした街ライプティヒで彼は恋もしました、ワイン酒場にもしょっちゅう出入りするなど青春を謳歌したようです。
ゲーテの作品「ファウスト」の中に、ゲーテが通ったワイン酒場・アウアスバッハスケラーがいくつかの場面の舞台となっています。
私たちの今日の昼食は、そのゲーテゆかりのレストランで摂ることになっています。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
ゴスラーのホテル・ラマダを出発です。
これからライプチヒに向かいます。
昨夜の相部屋はFさん。
静岡からご参加で家庭菜園を楽しんだり、絵画がお好きで日本国中の美術館に行ったりと優雅な生活を楽しんでいらっしゃる奥様です。
二人で旅や美術の話をしたり、経済の話題(二人ともほんの少しばかり株をやっている)などで話が弾みました。
旅行後も、東京に有名なヨーロッパの絵画が来ると一緒にいきませんか?とお誘いがあったりで、交流が続いています。 -
3時間ものバスの旅。
あの菜の花、おひたしや芥子和えにしたら美味しそう…。
少し前、北ドイツを回っている時、ガイドさんがバスに乗っていたのでそのことを質問しました。ところが、こちらの菜の花は筋が多くて食用に向かないのだそうです。
じゃ、ガソリンに代用できるか?との別な方からの質問には、
菜の花は油分が非常に強くて、車の部品を腐食させるとかで、自動車会社が反対しているそうです。自動車王国ドイツで自動車会社の反対は絶対的なものですからね。
でも、最近は菜の花をディーゼルエンジンに利用する研究もなされているようで、バイオエネルギーの取り組みにも力をいれているようです。
では、どうしてドイツはこのように菜の花を?
農作物は連作すると土地が疲弊するので、何年かに一度はこのように菜の花を植えて、枯れたら鋤きこんで肥料にしているのだそうです。国から菜の花を植えると休耕畑として補助金も出るそうです。
とても役に立つお話を聞きました。
菜の花と風車、環境国ドイツらしい風景が続きます。 -
3時間近くかかってライプツィヒに着きました。
バスのすぐ側を黄色と青の路面電車が走っていきます。
この車両は旧式ですね、まだ旧東ドイツ時代の車両のようです。
ライプツィヒも逐次新しい低床型の車両に入れ替えつつあるようですがまだ何割かは古いものが使われているとか…。
2005年(だったかな?)、ライプツィヒに2日間滞在して路面電車に乗った折、乗客の方からそんな話を聞きました。 -
あら、もう目の前にアウアーバッハスケラーの看板が…。
ツアーって便利ですね。あっという間に、バスで着いてしまいます。
今日はこのゲーテゆかりのレストランで昼食を摂ることになっています。1525年創業の歴史のあるレストランです。 -
メドラーパッサージュの地下にあるこのワイン酒場、アウアーバッハスケラーはライプチヒ大学の学生だったゲーテがよく通ったレストランでした。
日本の森鴎外や滝廉太郎も通ったそうです。 -
今日のメニューは鶏肉のクリーム煮とジャガイモのおやき風。
美味しかったです。 -
店内にはゲーテの「ファウスト」の、メフィストフェレスとファウストがワイン樽にまたがっている一場面が飾ってあります。
この場面もここが舞台となっています。
この席の近くで食事をしていたドイツ人に写真を撮っていいか聞きました。「カインプロブレム!」ですって。
でも、急いで撮ったのでボケボケの写真ですみません。 -
売店のショーウインドーにも、ゲーテ関係のものが多いです。
ファウストのシーンを描いた陶磁器や紙人形、本など…。 -
歴史的なワイン酒場・アウアーハッハスケラーの看板。
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お店の入口には、ファウスト博士とメフィストフェレスの銅像が立っています。
とても判りやすい目印ですね。 -
旧市庁舎の東側、ナッシュマルクト広場には、若き日のゲーテ像が立っています。
都会的な服に身を包んだゲーテは学生時代、このライプツィヒでずいぶん青春を謳歌したようです。 -
ゲーテ像の背後には、美しいバロック様式の旧交易会館で元証券取引所があります。
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ガイドさんに連れられて通ったどこぞのパッサージュの内部。
現代的な壁画が目を惹きました。
ちなみにパッサージュとは、アーケードのある商店街のことです。 -
もう1枚別の角度から。
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ニコライ教会です。
ここはベルリンの壁崩壊に重要な役割を果たしました。
ニコライ教会の祈りの集会が発端となり、1989年に行われた「月曜デモ」では、7万人の人々が東ドイツの民主化を求めて行進しました。
それがベルリンの壁崩壊のきっかけとなり東西ドイツ再統一につながりました。
*2009秋 「月曜デモ」から20年 ライプツィヒ編参照☆ -
ニコライ教会の内部。
1165年に造られたライプツィヒで一番大きな教会です。
内部は意外にも明るくてビックリしました。 -
この白で統一された美しい内部。
このとても明るい教会がドイツ統一のキッカケとなったのね、と感慨深い思いがしました。 -
立派なパイプオルガンはザクセン州最大のオルガンだそうです。
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ニコライ教会の前の建物。
何かの学校だったと思います。 -
もうひとつの有名な教会トーマス教会に向かいます。
マルクト広場からきれいなサクラの花越しにトーマス教会の鐘楼を撮りました。
日本のサクラと色は同じような感じがしますけど、種類はちょっと違うような気がしました。
何にしてもお花見が何度も出来るなんて、シアワセですね。 -
トーマス教会のお馴染みバッハ像。
一説によると、このバッハ像の上着のポケットが裏返っていて、「お金がない」とアピールしているとか、またチョッキの上から2番目のボタンが外れているのはさっと指揮棒をしまうためだとか…。
子沢山のバッハの生活はそんなに豊かではなかったようです。 -
1ユーロの寄付をして中に入りました。
祭壇とバッハのお墓があります。
なお、バッハの名声に隠れてしまいましたが、マルティン・ルターも1539年宗教改革の際にこの教会で布教を行ったそうです。 -
バッハのお墓にはいつもお花が手向けられています。
世界中のバッハの愛好者が捧げているのでしょうね。 -
バッハはこの教会で27年間、パイプオルガン奏者兼合唱団の指揮者として働いていました。
この教会にはパイプオルガンが2つあります。
これは古いほうのオルガン、主オルガン。 -
新しいほうは「バッハオルガン」と呼ばれ、バッハ年2000年を記念して造られたものです。
バッハ時代のオルガンの音を再現するよう造られたそうで、バッハの曲はこちらで演奏されるそうです。 -
トーマス教会の横にあった公園のバッハの像です。
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ここで一旦解散して自由時間に入ります。
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私はマルクト広場の方に向かいました。
まだ市が出ていて出始めのシュパーゲルが売られています。
どこかでガイドさんに聞いたら、今出ているのはスペイン産でドイツ産は未だだと言っていましたが、ここのはちゃんとドイツ産って書いてありますね。 -
これがシュパーゲル売り場のテントです。
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広場でOさん、Fさんと出会ったのでカフェに入りました。
ここで私達はトイレタイムも…。
これが後で幸いしました。 -
トーマス教会。
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集合時間が迫ってきました。集合場所に急ぎます。
ここはライプツィヒのオフィス街でしょうか?銀行などがあります。 -
トーマス教会の裏手。サクラがきれいです。
この建物にトイレがあります。添乗員さんが、
「皆さんトイレを済ませておいてくださいね、ワイマールまで1時間45分かかりますが、その間にはトイレタイムはとりませんから!」
って伝えていました。
ところがトイレに鍵がかかって使えないのです。
トーマス教会が6時閉館ですから当然と言えば当然ですね。
私達はカフェでトイレを済ませていてよかったね、なんて暢気に構えていますが、他の方にとっては深刻な問題です。
でもちゃんと途中でトイレタイムを取ってくれました。 -
ライプツィヒから1時間45分ほどでワイマールに着きました。
夕食はホテルのレストランで…。
私たちが指示された10人ほど座れる席には、何を間違ったかドイツ人の団体のご夫婦が1組…。
私にとっては、ドイツ語を勉強するチャンスですから率先してお隣に座りましたよ。
アーヘンから来られたそうです。
ツアー仲間から私に、「日本のことをどう思っていますか?」とか「日本の企業を知っていますか?」とかその他いろいろ難しいことを聞いてくれって要望が出ましたが、私のドイツ語力を考えてよ…(泣)!
幸い、日本は経済が発達していて素晴らしい国だと思っているとか、トヨタを知っているとか、少しお世辞を交えて、私にもわかるような言葉を選んで答えてくれました。
◆◇
今日のデザートは豪華版、パフェでした。
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この旅行記へのコメント (1)
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- とんちゃん健康一番さん 2011/03/09 09:44:41
- 美味しいですよねぇ〜☆
- frau.himmelさんへ♪
お邪魔しますぅ☆
ここのレストラン!!
お料理美味しいですよね。
私達はビアーとスープしかオーダーしなかったのですが、
いつか、再訪してランチを食べたいですぅ☆
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