2010/12/03 - 2010/12/06
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アルデバランさん
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開封(べん京)は唐を滅ぼした朱全忠が国都を置いて以来、古の都長安、洛陽を尻目に発展をとげ、北宋の時代にはそれまでの都市の概念を一変する賑わいをみせたが、黄河の大洪水で現在の開封市の下10mのところに埋まっているという。
この目で見たわけでもないのに、賑わっていたなんてどうして言えるのかと言うと…
あるんですねえ、『東京夢華録』って本が。
南宋に逃れた孟元老っちゅう人が旧都開封を回想して街の様子を活写している。
そして絵も。
『清明上河図』この中国絵画の至宝は開封城内外の清明節の賑わいを数百人の人々や建物、店舗、動物で生き生きと描き、当時の社会風俗を見事に表現している。
その、『清明上河図』をここ横店で撮影の為に再現したのが、名前もそのまま「清明上河図」だ。
さあ、明清宮のつぎは逆に清明上河図に行ってみよう…
なんせ宋の時代といったら、いくさはからっきしダメだったけど、
農業も工業も医学も建築も芸術も何から何までが完成度の高いレベルにまで達した時代だから…
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 3.0
-
明清宮から横店の街を横断して、数キロ離れた清明上河図に着いた。
絵の名前がそのまま施設名になってるんですね。 -
入場すると全体図がありました。
あーら、水泊梁山まである。
水滸伝とべん京は切っても切り離せないからね。
時間はちょうど1時です。 -
入るとすぐに虹橋に出くわします。
でも、道普請してる…
よく見ると、橋のたもとに木柱が立ってる!
張択端の「清明上河図」を忠実に再現してますネエ。
この木柱こそ「華表」の原型といわれる華表木です。 -
虹橋を渡らず、やり過ごしてちょいと遠くから眺めるが、工事中じゃあねェ…
-
イメージしていた橋とはだいぶ違ってる…
だいいち、木造の橋らしくない。
中山道は奈良井宿にある木曽の大橋のような木造の橋を想像してたんだけど…
実際にも土が敷かれてた、というからこんな感じだったのか。
では渡ってみましょう。
「清明上河図」のように人が橋からこぼれおちそうな賑わいはないけど…
だいいち、橋の端に露天の店が出てません -
盡道隋亡爲此河、至今千里?通波(べん河懷古)
橋の上からべん河を眺める
開封城内を貫く4本の運河の一つだ。
煬帝が掘って物議をかもしたいわゆる広済渠(通済渠)は
洛陽から黄河の水を引いて淮水まで通ずる流通の大動脈。
東名高速道路のようなもんだ。
流れも結構速かったというから… -
橋の上から進行方向を眺める
団体の観光客がどっと入って行ったので、大宋坊は敬遠して反対方向に… -
宋の時代もこんな感じで木造平屋の建物が並んでいたんですね
あまり人が来ないんで大胆にも車庫代わりに使ってます。 -
傍らに吹台がありました。
この上でホラの吹き放題… -
いえいえ、日本語の説明もあって
「フルートを演奏するためのステージだそうです」
オーレル・ニコレとかランパルとかゴールウエイとかが徽宗の招きで吹いたんだね、きっと。 -
べん河のほとりに立って虹橋を見る
槽船が行き来するので無橋脚で、大きくせり上がった木造の橋は塗られた朱の色とアーチから「虹橋」と呼ばれた。
虹橋は普通名詞で特定の固有名詞ではなく、開封には複数の虹橋があったそうだ。
それにしても、木造らしくない…
でも橋の下にある手摺りと柱は絵と同じだ。人力で船を引っ張るので通路になっていたんだね。
河べりは木がじゃまして、これじゃあ船を引っ張れません… -
清明上河図の郊外にも描かれてるワラ葺きの家もあった。
-
また虹橋のたもとに戻って来た。
-
しまった!
ドンチャカ音がして、あそこで表演をやってる。
ツアーの団体と一緒に行動すればよかった… -
絵と違って閑散としてるのはしょうがないか…
-
清明上河図にも描かれてる占い師がいました。
-
清明上河図の中心、虹橋は開封の城外、いわば郊外にあったという。
この時代、街はこれまでの城塞都市から外に広がったんだ -
表演をやってた所をむなしく見る…
ツアー客は表演の時間に合わせて巡っているようだ -
餅つきのようにトントン音をたてて作っていた、開封名物の花生糕。
そういえば昼飯も食べてなかったので1袋6元で購入
これがやたらと甘くて、飴が歯にくっついて虫歯の元…
しかも、ポロポロ崩れて、始末に負えない。 -
行く先をみると大きな門が見えてきました…
-
宋の都、開封は3重の城壁に囲まれてた。
しかも、防衛力を高める為に高く、厚く版築で固めた上に磚で覆って現在のような形にしたという。
唐の長安の城壁なんて土がむき出しだったというからね… -
絵と同じように門の前の橋から汴河を眺めると、なぜか金魚が沢山いました。
買った花生糕のバラバラになった屑を水に放ると。
あつまるわ、あつまるわ… -
そして、謎のお騒がせ「上善門」…
案内板ではそう表示されているが、上善門は孟元老が当時を懐かしんで書いた「東京夢華録」では水門のはず。
城門だという説が有力だけど、絵では甕城になってないし、どう見ても鼓楼。 -
そもそも、絵では単独で立っているのにここでは城壁にアレンジしてます。
テレビドラマ「大宗提刑官」で主人公の宋慈がここの城壁沿いを歩くシーンとかあったネエ。 -
門を入ったところ。
左側の建物は案内を見ると酒楼の「曹記脚店」
でも、閉まってます。
右のトラックと柳に隠れているのが酒楼の「孫羊正店」 -
その門をくぐって中に入って振り返ると、門の廡殿式の屋根はアレンジしてますねェ。走獣もないし…
そして左が酒楼の「孫羊正店」
べつに改修中ではありません。
足場のような魯は「綵楼歓門」といって旗飾りとおなじように酒楼を誇示する看板のようなもの。
いまでもあるよね、例えばカニ道楽…
撮影の為とはいえ、案内板が道の反対側の建物(閉店した曹記脚店)の前に移動させてあり間違えるところでした。 -
孫羊正店を正面からみた。
綵楼歓門が道にまで侵出して違法建築…
北宋時代に一般化した「侵街」だ
ちなみに、撮影の為か店の名前が別の看板になってます。
重ねてちなみに「正店」とは本店、「脚店」は支点のこと(諸説あるけど) -
御街を左に入ると、鉄筋ながら楼閣の入り組んだ建物があり上がってみる。
正面は戯台だ。
ここでも何やら撮影をしていたようだ。 -
そして礬楼(はんろう)
開封第一の酒楼。先程の孫羊正店が霞んでしまいます。
明礬屋さんが商売替えして飲み屋になったんで「礬楼」ということだ。
楼主の姓からきたという人がいるけどそうじゃないらしい。
なんせ3層の楼閣でしかも出組の斗きょうを派手に彩色。
今と同じように規制緩和が進んだ時代だったんだね。 -
楼閣から眺めます。
いかにも中国の北宋らしい眺め。
宋時代の開封は見たことないけど…
でも、あの丘の上のどでかい建物はなんだろ? -
礬楼は真ん中と東西南北に計5楼が建ち、互いに鉄骨の飛橋で結ばれています。
でも、かなり入り組んで堂々巡り… -
店開きから数日間は先着順に景品として金旗を配ったというから気前がよかった。
北宋の時代からバブルってあったんだ。 -
礬楼でも西側の一番奥にあるこの建物は徽宗お気に入りのナンバーワン名妓「李師師」にちなんだ李師師綉楼。
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うーん…
どうですかこの眺め。 -
あとであそこも行ってみよっと。
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うーん…
ここも表演会場ですね、きっと。 -
礬楼から通りに出ると何処かでまた表演が演じられているらしい…
音楽が聞こえる方角に行くと。 -
ボリショイサーカスではありません。
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「べん梁一夢」の表演です
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通りはどうりで人が少ないと思った。
みんなココにいたんだ。 -
べん梁一夢がはねて礬楼の正面まで戻ってきた…
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一斉に皆出て来たもんだから急に賑やかになりました。
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エキストラも暇で、暇で楽ではありません…
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お次は…
先程の表演から出てきた連中がみな殺到するから中は満員電車並みの大混雑だけど、面白くもなんともないお化け屋敷。
ちょいと時間をずらすとガラガラ… -
おっ!ありました!
大宋提刑。
今ちょうどスカパーの785chで放映してるけど、
画面が暗い上に主人公の宋慈も地味で韓国ドラマの方が数段上だというのは偏見でしょうか… -
さきほどの金祥湖の中の金祥亭にも渡って礬楼を振り返る。
-
こんどは池の中の金祥亭とその向こうの礬楼
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明、清の玉座だけでなくここでは宋の玉座にも座って写真を撮る事ができます。
10元で… -
しかも、貸し衣装もそろってる。
-
池の反対側にやって来ました。
-
水門もありました。
開封は3重の城壁に囲まれそれを穿って4本の運河があったというから水門も10はあったはず。 -
どこかでギャアギャア鳴声がすると思ったら、なぜか闘鶏…
舞台の下が選手控え室で沢山いました。
しかも40元!
40元でどうやるんだろ -
舞台の下の楽屋は大部屋だけど、こちらはちょいと狭いけど個室なんで三役クラスなんだろうね…
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水滸伝の梁山泊にも上ってみましたが石膏製の庫裏から悶々の九紋龍とか花和尚とかが不気味に突っ立っているだけでした。
それより脇道に逸れて獣道のような所を降りると、城壁に続いてました… -
城壁の上は立ち入り禁止でしたがその手前からは先程の礬楼方面が一望できます。
それにしても、あの丘のうえの大きな建物はなんだろう。 -
あっ、杭州からバスで一緒だった3人組だ。
ちゃっかり撮影隊の役者と写真撮ってる。 -
で、我輩も…
-
また、キャアキャア悲鳴が聞こえてきた先を見ると…
-
べん河にはこんなものも架かってました。
-
そして、少し前にドンドンと太鼓やら何やら大きな音を出していたのは、
司令官が兵を動かす為に指揮した場所「点将台」で表演をやっていたようです。
演目は「轅門斬子」
先程の「べん梁一夢」が終って池の周りをテクテク歩くとちょうど表演の開始時間になるよう、時間が設定してあるようですが、
なんせあっちでウロウロ、こっちでウロウロと進むペースが遅くてとても間に合いません。 -
ウ〜ン…
やっぱし、画からイメージしてた橋と違う。
もっと、豪快にせり上がっているものと思っていたけど、これは優美すぎるんだよね。 -
やっぱ、こんなもんかなあ…
なんせ船の帆は倒して通過したとマルコポーロは言っているから。 -
もう一度べん河を眺めて…
清明上河図はこのくらいにしてつぎ、行ってみよう…
もう3時になる…
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