2010/12/03 - 2010/12/06
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アルデバランさん
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清朝末の中国を描いた浅田次郎の「蒼穹の昴」、科挙に合格して官僚になり光緒帝を助け改革を進める梁文秀、
梁文秀を兄と慕いながら貧しい生まれで自ら宦官になり、西太后の側近として仕えるチュンルこと李春雲。
清朝滅亡の歴史の中で運命に翻弄される二人と彼らを取り巻く人々(カスティリオーネと乾隆帝まで登場する場面は助長だったが…)
これが歴史ドラマになってNHKで放送された…
田中裕子演じた西太后はなかなかだったが、科挙や宦官の描き方が足りずやはりドラマは小説を越えられなかった。
ただし、ビックカメラで買った東芝レグザの映像は大変綺麗だった。
この「蒼穹の昴」を撮影したのが浙江省義烏近くの東陽市横店にある映画村 横店影視城。
なんと時代劇の撮影セットで実物大の紫禁城で撮影したという。
しかも、横店影視城にはあの張択端が描いた中国の至宝「清明上河図」の開封の街も再現したうえで
さらに秦の城宮もあるという!
ここに行けば盆と正月とクリスマスを同時に味わえるようなもんだ!
という事で杭州から日帰りで行ってきました。
まずは、紫禁城の明清宮
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
PR
-
横店までの行き方は列車で義烏までゆくか、さんざ迷った。
難点は義烏からバスで東陽まで行き更に横店という時間のかかるルート。
更に探すと、杭州南バスセンターから朝6時50分に横店行きのバスがある(62元!)
と言う事で杭州南バスセンターからバスに乗って出発! -
杭州南バスセンターを出発するとすぐに大きな川。
そう 銭塘江を渡る。
バスは8人しか乗っておらずガラガラ… -
杭州郊外の戸建て住宅の屋上にはよくアンテナ状のものが立ってる。
一体なんだろう? -
いろんなタイプのものがあり中には塔屋の上にエッフェル塔のようなものも…
-
屋上にはエレベーターシャフトがあるわけじゃないだろうけど塔屋状の小屋、ペントハウスが…
ここでは建築基準法ってないのかな? -
2時間で東陽のバスセンターに着いた。
ここで半分の人が降りる。
もともと、8人しかいなかったけど…
トイレタイムの間に東陽バスセンターからから杭州南までの帰りのバスの最終便をチェック。
6時10分、58元なので購入。
横店からの直通バスは一日一往復で、帰りは4時30分
帰るにはちょっと早すぎるので、横店から東陽までは自力で帰ることにする。 -
小さな峠を越えて20分で横店に着きました。
-
おおー!
観光地とビル名がずらりと。
高揚します。 -
そして現れたのが明清宮。
バスがまん前で停まり、乗っていた3人娘が降りようと席を立ち、我輩に「降りないの?」という顔をしたので釣られて降りた。
それにしてもでかい、ひろい… -
階段を上がって振り返る。
前がバス通り。左方面が横店市内。
バスは我々を降ろして、空になり横店市内に走り去った。
3人娘は帰りの事をバスの運ちゃんに聞いており、彼女らに「帰りは何時?」と聞くと
「4時なんたらにどうのこうの」と意味が分からなかった…
でも、東陽からの最終便のチケット持ってるからいいや。 -
全体図がありました。
最低でも訪れたい「明清宮」「秦王宮」「清明上河図」はというと…
見て愕然!
ネットでの事前確認では隣接してると勝手に思ってたが、は、離れてる。
しかも、横店市内をはさんで反対側… -
とりあえず、チケットを買いに…
目的の3か所をバラで買うより、1〜5のセット券の方が安い!
それにしても高いですね。
一か所90元… -
明清宮の地図と説明、表演の案内時間が出てました。
入場券は磁気カードです… -
中華門から入った所。
とにかく広い!
本物も広いけど…
正面は承天門いわゆる天安門。
じゃによって中軸線上に立ち毛主席紀念堂から天安門を眺めた図だ。
龍が巻きついた石柱がずらっと並びます、今はないけど。 -
そして左右に目を転じると…
驚くべきことにあの門こそは!
中国建築界の父、梁思成が必死の反対にもかかわらず、
天安門で毛主席の観閲を受ける軍事パレード等の隊列の邪魔という理由で1952年8月の取り壊された長安左門が!
左方向には長安右門がありました。
長安左門、右門を見る事が出来て感激!
考えてみれば、今あの広い長安街にこの門が左右に2つもあったら交通の邪魔だよね… -
長安街の真ん中辺りか国旗掲揚台辺りに立って承天門(天安門)をバックに…
-
そして、承天門(天安門)
手前は金水河にかかる5本の金水橋が忠実に再現してあります。 -
ただし、欄干の鳳凰は漢白玉石ではなくコンクリなので精緻な彫刻とはほど遠いザラザラな代物。
-
広いので利用する人が結構いますが、テクテク歩いても同じだと思うけど…
-
承天門(天安門)をくぐると、
そう午門です。真ん中の門はしっかり閉まってます。
天安門と午門の間は実際にはもっと距離があり間には端門があるけど、省略したようですね、さすがに… -
午門に直進せずに、本物の故宮だと料金所の辺りにある表演会場に入ってみる…
-
で、中で見たものと言えば…
観客の中から志願者を募り合成映画の再現。
こんなもののどこがおもしろいのか、結構うけてました。 -
貴重な時間を使ってしまった…
と反省しながら午門を入ると、内金水橋と大和門です。 -
午門を内側から見ると、両脇に掖門が…
忠実に「明三暗五」で5つの門があります。 -
そして大和殿
額はないけど。 -
うーん…
歴史の重みが感じられないのは気のせいだろうか。 -
大和殿の中はそっくりそのままですね。
撮影のセットだからあたりまえか。 -
と、よくみると西太后のような女性が玉座に!
-
貸衣装で写真撮影もできるよう、しっかり営業してます。
-
本物の大和殿では見れません、玉座の裏側…
-
そして大和殿から内廷方面は保和殿、中和殿がなくて乾清門が…
-
大和殿の月台から内廷東六宮方面を見ると…
黄の瑠璃瓦でなく緑色の瓦で葺かれてる。きっとあの一角は紫禁城内じゃない建物でしょうね。
ちなみに彼方の山の斜面のリフトは山の上の屏岩洞府へゆくリフトで
我輩の5箇所のセット料金には含まれていない。
単独で買うと70元!
全て込みのセット料金は、よ420元!
買う人いるんだろうか… -
大和殿の月台をさらにぐるぐるまわります。
海缸もありました。ピカピカの張りぼてでしたが、暖める台も再現してます。 -
乾清門の横にはあの軍機処もちゃんとあります。
それにしても丘の上の建物はなんだろう?
勝手に、景山にたつ万春亭と名付ける… -
さらに行くと、乾清宮。
-
ありました!
雍正帝の明光大正… -
おー!
これが、雍正帝も使ってたというPCか…
なになに?
ディスプレイはHYUNDAI… -
そして、雍正帝の第四子にして英傑の噂が高い「弘暦君」長じて乾隆帝がオベンキョしてる…さすが!
-
「父ちゃん、ココわかんないんだけど。教えて…」
乾隆帝でもわからない事あったんだ… -
乾清宮の後ろのコンパクトな宝形造りの建物は交泰殿。
中を覗こうとしたら「しー!」と2,3人の女性に取り囲まれた。
撮影隊が撮影をしているようでした。 -
どうやら学生たちの制作現場に出くわしたようです。
-
「物好きにも日本から見に来た」と言ったらモテモテ…
北京大学の映像学科の学生と言っていたが、北京だってずいぶん遠くでっせ… -
写真を撮ってくれたニイちゃん。
-
坤寧門と神武門の間ではプロの撮影隊が撮影してました。
清代の時代劇ですね、履物が歩きにくそうです。 -
本番スタート!
ということで行列シーン -
撮影クルーの間をぬって神武門の外に出てみると…
なにもありません。 -
帰りは中軸線をそれて養心殿とか長春宮、漱芳斎を見ながら引き返します。
撮影隊はまだ撮影してます…
あまり、うろうろ出来ません。 -
蒼穹の昴の「暢音閣」がありました!
-
こちらは暢音閣に対面する閲是楼。
田中裕子扮する西太后と張博の光緒帝やら翰林院に出世した梁文秀らがここから見守る中、
だれも演じられない「樊江関」を見事に演じきって西太后に「黒牡丹」の再来と言わしめた
チュンルこと李春雲。
蒼穹の昴の見せ場でしたねェ。 -
実際の建物より
ハイビジョンで見る映像の方がはるかに華やかだったのはやはり編集技術のせいでしょうか… -
さんざ探して養心殿はとうとう見つけられんせんでした。
この改修中の建物あたりなんだけど… -
あらら、あの隆宗門もありました。
矢じりは刺さっていないけど… -
そしてやってきたのは八旗馬戦の表演会場。
でも、午後の開演時間にはまだ1時間以上ある。
ちなみに表演は9時、14時の2回。
すでに入場して3時間半…
14時を待っていたら他の二か所のうち一か所は行けなくなる。 -
満洲八旗軍の騎馬戦も見たかったが、馬が数頭、繋がれていただけなんで大したことは無いと勝手に判断して、次に行くため出口に向かう…
-
最後にここを抜けると出口です。
-
合羽橋にあるような各種食品サンプルを眺めながら出口に…
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この旅行記へのコメント (2)
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- 銭形幸一さん 2012/06/12 22:35:47
- スケールの大きなテーマパークですね!
- 5月に北京に行ったばかりでしたので興味深く旅行記を見させていただきました。
そのまんま紫禁城を再現していてビックリ!
写真見る限りですとスケールもそのまんま。
日光江戸村や太秦なんかちっぽけに霞んでしまうくらいの規模に違いない(ですよね?)。
それにしても杭州から随分と足を伸ばされたんですね!
- アルデバランさん からの返信 2012/06/13 05:47:32
- RE: スケールの大きなテーマパークですね!
- 銭形幸一様
こんにちは
横店の影視城
とにかくそのスケールに腰を抜かします。
もちろん、本物の重厚感には負けますが…
スケールの大きい、複数のテーマのセットが横店にはあるのですが、
一つ一つが離れておりその点だけが欠点です。
個人的には「秦王宮」という秦時代のセットに感激しました。
実物はないだけに目の当たりにすると鳥肌ものでした。
杭州からのルートは悩みましたが、直通のバス便があり
簡単に行けました。
でも、人々が生活している本物の街の路地もいいですよね。
胡同めぐりや江南水郷古鎮めぐり、我輩も大好きです。
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