2008/07/05 - 2008/07/08
27位(同エリア108件中)
ハンクさん
学生時代からドイツは本当に何回も旅をした。北から南までくまなく歩いた。今でも飛行機に乗ることは怖いが、さすがに緻密さを誇るドイツが運行するルフトハンザ航空に乗ることはいつも楽しみだ。この会社はドイツのお国柄、質実剛健で無駄がない。また機内サービスにはクラシック音楽の最新のCDやDVDなど楽しむことができて楽しい。2008年のロシア出張時にはたびたび搭乗したが、「カラヤン・美そのもの」や「ベルリンフィル/サイモン・ラットルのアジアへの旅」などそれぞれ2回ずつ見てしまって、ほとんど寝ている暇がなかった。
あるときはフライトアテンダントにドイツ語を教えてもらった。ドイツ語教室の宿題の文法の問題を、例えばある前置詞が要求するのは3格か4格か、またなぜ接続法2式が使われるのか、などを何人かに教えてもらったりした。これほど複雑な文法構造を持つ言語が如何にして出来上がったのか大変興味深い。次回ルフトハンザに搭乗されるときはドイツ語文法の問題集を持ち込まれることをお勧めする。
ここではフランクフルト空港での乗り継ぎの間に立ち寄ることのできるドイツの2つの世界遺産の町、ヴュルツブルクとトリーアを紹介しておく。まずはトリーア、ローマ遺跡と大聖堂と聖母聖堂で名高いトリーアはどうしても行きたい町であったが、なかなか行く機会がなかった。今回短時間ではあったが、数年来の希望を叶えることができた。フランクフルト発のICEでコブレンツへ約1時間、ICに乗換え約1時間半、途中ライン川に沿ってローレライを眺め、マイン川に沿ってブドウ畑を眺めていると到着した。
トリーアは2,000年の歴史をもつドイツ最古の町。紀元前15年、ローマ帝国のライン地方統治の拠点として建設され、帝国の拡大と共に発展した町である。ドイツにあるローマ時代の遺跡としては最も貴重なポルタ・二グラ(黒い門)をはじめ、大浴場跡や古代円形劇場など、多くのローマ時代の遺跡が残っている町である。 9世紀以降は大司教座のあるキリスト教の都として栄えた。 ポルタ・ニグラは2世紀半に造られた城門、同時に造られた町を取り囲む城壁は今は残っていない。黒い門という意味の名のとおり、黒い砂岩のブロックを積み上げてできている。 カイザーテルメンは4世紀に造られた皇帝の大浴場の跡、カラカラ浴場ほどの規模ではないが、ローマの威勢がしのばれる。中央広場の中央には958年に建てられたマルクトの十字架が立つ。
もう一つはヴュルツブルクの司教館、庭園と広場。フランクフルトからICEで約1時間、ヴュルツブルクはフランケン地方の中心都市で、ロマンティック街道の北の起点でもある。歴史は古く、紀元前1,000年ころにはケルト人がマイン川沿いに城砦を築いていた。7世紀に聖キリアンがこの地で殉教を遂げると、8世紀には司教座がおかれ、歴代司教領主のもとで,町は発展した。この町の出身者としてオランダ人として来日したシーボルト、第1回ノーベル物理学賞を受賞したレントゲンがいる。
世界遺産に登録されているレジデンツは、司教の宮殿として1744年に建設された。18世紀に入り政局が安定してくると、大司教は山の上の堅固な要塞に居住する必要性がなくなった(それ以前までは、大司教は丘の上に建つマリーエンベルク要塞に居住していた) 。レジデンツで最も有名なのは階段の間で、その天井画は世界最大のフレスコ画で、ヴェネツィアのフレスコ画家のティエボロの作。 橋の欄干に12人の聖人像が立つアルテ・マイン橋はプラハのカレル橋を思い出させる。ホーフ教会はレジデンツの横にあり、内装が見事である。また教会に隣接するホーフ庭園は市民の憩いの場となっており,子供連れの家族がゆっくりと散策を楽しんでいた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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