アリススプリングス旅行記(ブログ) 一覧に戻る
昨日は長い一日だった。まだ太陽の昇る前の真っ暗なうちから町を出て、殆ど深夜に帰館した。道中乾燥した大地に上る朝日と沈む太陽、二つの燃える太陽を見、感動した。この新大陸においてしばしば太陽を身近に感じ、その大きさを実感したものだった。<br /><br />今朝またもう一度その大きな太陽にまみえるべく、まだ暗いうちにGHを出る。歩いて5−6分のところに丁度手ごろな小高い丘があり、その丘に登って旭陽を仰ぎたい。<br /><br />知らない土地、全くと言ってよい程人通りのない町を歩くのは心配だ。だがそれ以上に大地に上る太陽を見たい。小高い丘の登り口を薄暗い中で漸く見つけ、人の歩いた踏み跡を辿って頂上に向かう。ちょっとした丘と思っていたが、けっこう高く100m以上の高さはあるだろう。<br /><br />まさか毒蛇はいないと思うが、タイのように野犬に吠えたられなくてよい。しかし何か人の声か動物の声か判然としないが、真っ暗なブッシュの方からうめき声が聞こえ、一瞬怯み、今登ってきたパスを一旦下に降り、いつでも逃げだせる体制で暫らく様子を見ていると、そのうめき声も止まってしまって、向こうもこちらを警戒しているのかも知れない。<br /><br />異様なうめき声でアボリジニの誰かがこの山中をねぐらにしているのかも知れない。その安眠を妨げ、当方に対し、「あっちへ行け!」と唸っているのかも知れない。そこでその声の方向を少し迂回し、眼下に町の街灯が見える側に回り、襲われたらいつでも大声の出せるパスを通って、頂上に向かった。<br /><br />小高い丘の頂上は人工造成されていて、平坦になっていて、360度の展望が開けている。もう6時になるが、町にはまだ夜の帳が降りている。時々通る車のヘッドライトが周辺を明るくしている。<br /><br />暫らく待っていると西の空が明るんできた。この町では太陽は西から上がるのか?その赤みがどんどん増してきて、如何にも西から太陽が昇る風情である。しかし、東の方を眺めると、そちらの空は赤くはなっていないが、空が明るくなってきている。そうだ、矢張りどうしても太陽は東から上がらなければならない。<br /><br />空がどんどん明るさを増し、一条の光線が地平線上に現れ、瞬く間に太陽が顔を出す。山の上で又海上で、幾度と見た日昇。その度の感動があり、力のエネルギーが得られる。死と再生。一日一日を太陽は繰り返し、人々に再び新たな活力を与えてくれる。このアボリジニの大地で、ゴンドワナの地で、今日再び地球に顔を出した太陽に最大の感謝した。<br /><br />

『燃える大地』<ゴンドワナの大陸を旅して>(145)アリススプリングスの夜明け。

1いいね!

2010/04/25 - 2010/05/10

29位(同エリア55件中)

0

12

ちゃお

ちゃおさん

昨日は長い一日だった。まだ太陽の昇る前の真っ暗なうちから町を出て、殆ど深夜に帰館した。道中乾燥した大地に上る朝日と沈む太陽、二つの燃える太陽を見、感動した。この新大陸においてしばしば太陽を身近に感じ、その大きさを実感したものだった。

今朝またもう一度その大きな太陽にまみえるべく、まだ暗いうちにGHを出る。歩いて5−6分のところに丁度手ごろな小高い丘があり、その丘に登って旭陽を仰ぎたい。

知らない土地、全くと言ってよい程人通りのない町を歩くのは心配だ。だがそれ以上に大地に上る太陽を見たい。小高い丘の登り口を薄暗い中で漸く見つけ、人の歩いた踏み跡を辿って頂上に向かう。ちょっとした丘と思っていたが、けっこう高く100m以上の高さはあるだろう。

まさか毒蛇はいないと思うが、タイのように野犬に吠えたられなくてよい。しかし何か人の声か動物の声か判然としないが、真っ暗なブッシュの方からうめき声が聞こえ、一瞬怯み、今登ってきたパスを一旦下に降り、いつでも逃げだせる体制で暫らく様子を見ていると、そのうめき声も止まってしまって、向こうもこちらを警戒しているのかも知れない。

異様なうめき声でアボリジニの誰かがこの山中をねぐらにしているのかも知れない。その安眠を妨げ、当方に対し、「あっちへ行け!」と唸っているのかも知れない。そこでその声の方向を少し迂回し、眼下に町の街灯が見える側に回り、襲われたらいつでも大声の出せるパスを通って、頂上に向かった。

小高い丘の頂上は人工造成されていて、平坦になっていて、360度の展望が開けている。もう6時になるが、町にはまだ夜の帳が降りている。時々通る車のヘッドライトが周辺を明るくしている。

暫らく待っていると西の空が明るんできた。この町では太陽は西から上がるのか?その赤みがどんどん増してきて、如何にも西から太陽が昇る風情である。しかし、東の方を眺めると、そちらの空は赤くはなっていないが、空が明るくなってきている。そうだ、矢張りどうしても太陽は東から上がらなければならない。

空がどんどん明るさを増し、一条の光線が地平線上に現れ、瞬く間に太陽が顔を出す。山の上で又海上で、幾度と見た日昇。その度の感動があり、力のエネルギーが得られる。死と再生。一日一日を太陽は繰り返し、人々に再び新たな活力を与えてくれる。このアボリジニの大地で、ゴンドワナの地で、今日再び地球に顔を出した太陽に最大の感謝した。

旅行の満足度
4.0
  • オーストラリアの国内時差の関係で、朝の6時になってもまだ夜の帳が降りているアリススプリングスの街並み。

    オーストラリアの国内時差の関係で、朝の6時になってもまだ夜の帳が降りているアリススプリングスの街並み。

  • 真っ暗な道も分からないようなパスを通って丘の山頂に向かった。

    真っ暗な道も分からないようなパスを通って丘の山頂に向かった。

  • 今日の月は下弦。月明かりがしてようやく山道を歩くことができた。

    今日の月は下弦。月明かりがしてようやく山道を歩くことができた。

  • 東の空がだんだん明るくなってきた。

    東の空がだんだん明るくなってきた。

  • 西の方の空の水蒸気に上る前の朝日が反射し、西の空が夕焼けのように赤くなってくる。

    西の方の空の水蒸気に上る前の朝日が反射し、西の空が夕焼けのように赤くなってくる。

  • まだ町は死んだようにもの静かだ。

    まだ町は死んだようにもの静かだ。

  • 北のダーウインに向かう空も明るくなってきた。

    北のダーウインに向かう空も明るくなってきた。

  • もう間もなく日の出だ。

    もう間もなく日の出だ。

  • 出た!太陽が顔を出した!一条の光!

    出た!太陽が顔を出した!一条の光!

  • まばゆい光線に目もくらむ。

    まばゆい光線に目もくらむ。

  • 天の恵みの太陽。人々は感謝してもし切れない。

    天の恵みの太陽。人々は感謝してもし切れない。

  • 太陽が中空に上がっていくのを見届け、この丘を下山した。

    太陽が中空に上がっていくのを見届け、この丘を下山した。

この旅行記のタグ

1いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

オーストラリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストラリア最安 305円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

オーストラリアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP