萩旅行　幕末の志士を訪ねて①

2010/10/15 - 2010/10/17

元々幕末から明治にかけての日本史が好きでしたが、２０１０年の
大河ドラマ「龍馬伝」でその気持ちが再燃し、長州の志士達の軌跡
を見ようと萩へ行ってきました。
天気にも恵まれ、絶好の歴史散策日よりでした☆

エリア 萩(山口)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車
• 利用旅行会社: JTB

広島から車で萩へ。
まずは萩、道の駅しーまーとにあるレストラン来萩さんにて
ランチ。お寿司は普通においしいです。

たこの唐揚げ。
これは美味しかった☆

腹ごしらえをし、しーまーと内の市場で帰広日（←広島に帰るという意味です）に買うお土産の下見をさくっとしたら、目的地の一つ、松陰神社へお参りと見学に来ました。

“親思う心にまさる親心けふのおとずれ何ときくらん”

松下村塾出身の伊藤博文と野村靖が中心となって神社創建を請願したそう。
現在の社殿は昭和３０年に新しく建てられたようです。

この日は金曜で平日にも関わらず、龍馬伝の影響もあってか、本当に沢山の方がバスツアーなどで訪れていらっしゃいました。

身分や階級にとらわれずに門下生を受け入れた松下村塾。

松下村塾で学んだ長州志士達の写真。
久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿、入江九一、伊藤博文、山県有朋、前原一誠など。尊王攘夷、倒幕の流れはここから始まったんですね。
江戸幕府からしてみれば、反政府ゲリラ、テロリスト養成所という感じか・・

松陰神社敷地内にある吉田松陰歴史館の蝋人形。
外国船に乗り込もうと、船を漕いで近づこうとしているところ。

外国留学する為にロシア帝国の軍艦に乗り込もうとするが、失敗。
翌年、米ペリー艦隊に密航したい旨を訴えるが拒否される。
幕府にばれる前に自首し幽閉される！
この時代になんというチャレンジャーでしょうか。
最後は安政の大獄で２９歳の若さで斬首されますが、その意志を継いだ弟子達の活躍により近代日本が作られました。

山口出身の歴代首相の蝋人形・・
初代首相の伊藤博文に始まり、山縣有朋、桂太郎、寺内正毅、田中義一、岸信介、佐藤栄作・・す、すごいな。個々の功績の賛否は別として、これだけの首相が山口から誕生したのも松陰先生と松下村塾があったからこそでしょう。

安倍元首相の像はありませんでした。
そういえば現首相の菅直人も、元々は山口の宇部出身かあ。
いつかここに飾られるのかなあ・・。
いや、なさそうだな。（失礼！）

こちら吉田松陰を祀る神社。
お参りに来たら、日本の為に生涯命がけで奔走されたことを感謝し、現在の日本政治の不甲斐なさを詫び、今後の日本の平和と繁栄を祈らずにはいられない気分になりました。

↓は松陰先生が獄中で死刑前に詠んだ句です。
“身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂”

命がけで国家国民の為に精一杯生きてこられた思いが伝わってきます。

境内に沢山吊るされている絵馬をちらっと見たのですが（すみません）「ＯＯ君と付き合えますように！」など個人的なお願いばかりだったのですが、国を思い無念の内に処刑された人にそういうお願いをするもんなんかなあ・・

こういうところに来ると何だか神聖な気分になり、私はあまり俗世的な
お願いは出来ないです・・

キャッキャッ言いながらおみくじの恋愛運を比較しあう女の子のグループを横目に見ながら「まあ、そんなもんなんかな」とつぶやき神社を後にしました。

さてと、２日間お世話になる旅館へチェックイン。
今回お世話になるのは「萩焼の宿　千春楽」さんです。
直前に萩行きが決まったので限られた宿からのチョイスでしたがそれなりに良かったですよ。

部屋は普通の部屋ですが、清潔で広さも十分な和室で部屋から海が見えてとてもきれいでした！

ユニットバスがついていますが、こちらは暗いです。

夕食の一部。特筆すべきものはなく、一般的な旅館の夕食といったところでしょうか。味は美味しかったです。
部屋食ではありませんが、なぜか二日間とも個室（畳に椅子とテーブル）でいただけたのが嬉しかったです。

１泊２食付で一人13,400円は安い！
(JTBにて平日価格）

朝食。朝は大広間でしたが、こちらも畳に椅子の席です。
朝食も普通に美味しいといったところ。

土曜の朝はそうでもないですが、日曜の朝は非常に混んでました。
少しせわしい感じなので時間をずらしてもいいかも。

朝食を食べたらちょっと外に出てみます。
こちらが部屋から見えた菊が浜と日本海。
夏は海水浴場になるようです。
湾になっているので波は全く高くありませんでした。
左手には指月山、萩城跡があります。

おっ、遠くから柴犬らしい犬が２匹。
柴犬が大好きなので見つけるとウキウキします。
（因みにコーギーが２番目に好きです♪）
話しかけたい・・と、じーっとこちらに来るのを
待っていたら・・

飼い主のおばちゃんの方から「こんにちはー」って声をかけてくださり、いっぱい撫でさせていただきました。

ああ、かわいい・・。

こちらは黒い柴犬ちゃん。
見返り美人ですねー。

実は次の日また、こちらのワンちゃんと会うことに！！

海岸から萩城跡に向けて歩いていたら、今度は自転車に乗った年配男性が声をかけてくださいました。
萩の方は観光客に優しいですね。

萩に城が残ってないのは、城は藩と藩の争いの象徴だから、日本が一つになって近代的な世の中を作る為にも率先して城を取り壊したそうです。城がなくてこそ萩の証しだと。

なるほど、さすが長州。
でも残っていないのは少し残念ですけどね・・。

このおじいさん、御歳９３歳？（正確な歳を忘れました）とおっしゃってビックリ！何せ自転車も元気にこいでいらしたし、萩の説明も事細かにしてくださいましたから・・。

日本のご年配の方は本当に元気だなあ。
私達があの歳になった時、果たして今のご年配の方のように元気なのだろうか・・健康ってすばらしい！

お堀には鯉とカメがいて、こういうののエサやりが大好きな私は早速付近のお店でエサを買ってLet's feeding!

そのうちあまりにも沢山寄ってきて、カオスというか地獄絵図のような状況になりました^_^;

おいおい、どさくさに紛れて明らかにウェスタンなデザインのカメがいるぞ！しかも結構たくさん！
生態系を守るためにも無責任な放流はして欲しくないですね。

萩城跡を一通り散策した帰り道、鳩が一列に並んで細ーい窓枠でお昼寝
してて、あまりの可愛さに一枚撮りました☆

おー、またまた柴犬！多いなあ。
こういう城下町には柴犬が本当によく似合う。

少し日差しは強いけど、天気も良く気候も穏やか。
散策にはぴったりの日です。

こちらは萩博物館。
萩の歴史や文化、産業を知ることができて楽しいです。
見どころ満載で１時間くらい居たような・・。

特別展かな？
昔懐かし昭和グッズ、広告、新聞などの展示がしてありました。

こちら萩博物館で買った夏蜜柑ソースがかかったソフトクリーム。
３００円くらいしましたが、めちゃくちゃ美味しい！
食べる価値ありです。

菊屋横町に寄た後、高杉晋作さんの生家に来ました。

龍馬伝で伊勢谷友介さん演じる高杉晋作、超格好良かったですね。
（特に三味線弾きながら謳うとこ）
でも実際の高杉さんは相当派手に遊んでたようですね^_^;
松陰先生とは対照的な感じですが、異国から日本を守る為に、短い生涯を奔走し続けたことに変わりはありません。

高杉さんとツーショットです（笑）
窓口で「ここに伊勢谷友介さんは来ましたか？」と聞いたら「今月末に高杉さんの銅像除幕式があってその時来られるみたいですよ。」
とのこと。
ああ・・来るの少し早まった・・・。

私が見た時、その会場（晋作さん家の向い）はこんな状態で、除幕式に間に合うのかなと思っていましたが、２週間で無事完成されたんですね。

萩市長、伊勢谷さんと高杉さんの銅像
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/457777/slideshow/363020/

そろそろお腹も空いてきたので、庭園カフェ畔亭に。
古いお屋敷をカフェレストランにしたお店なので、誰かの家を訪問するかのように、引き戸を開け靴を脱いであがります。
部屋や調度品は非常に趣があります。
庭園カフェというだけあって、席から見渡す庭も素晴らしい。

畔亭特製ハンバーグランチが売り切れとのことで、他にあったメニューの２つを頼みました。
こちらは鶏の照り焼き丼・・だったかな？

定食。
名前は忘れました。
定食はなかなか美味しかったです。でも気分は完全にハンバーグだっただけに残念！
またカフェで利用してずっと庭を眺めていたいですね。

ご主人様を待つワンちゃん。
近所の方は犬の散歩がてら、こんなところでお茶できていいなあ！

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