光の中で花の終わりを飾る菊たち

2010/12/18 - 2010/12/18

花追い人の私にとって、もったいないを越えてくやしくなるくらいの冬晴れの日。
こんなにすばらしい天気でも、追いかけたい花がありません。
だけど空を見上げたその目を足下に下ろしてみると。
とっくにピークは過ぎている菊の花が、太陽の光でお化粧をして、まだまだ美しさを誇っていました。
いやむしろ、差し込む黄金色のまぶしい斜光と、お化粧をしても衰えの隠せないその乱れた様子が、花の終わりと年の瀬を感じさせて、妙に心に響きました。
流れる時の早さと、うつろいやすい花の命。
斜光と終焉の花が見せる今だけの一瞬の輝きをカメラに収めたくて、家の前の線路脇の菊を追いかけてみました。
そんな私の様子を見ていたすぐそばのご近所さんが、うちの庭にはまだきれいな菊があるわよ、と招き入れてくれたりしました。

エリア 川越(埼玉)

線路の柵にけだるげに寄りかかって花を咲かせる菊

毛糸みたいにふわふわそうな菊

花がくっついて咲いているだけですが、面白い格好になっていました。
この姿から、毛並みがふわふわのワンちゃんも連想しました。

差し込む光でのんびり日向ぼっこ

全力を出しきって今はちょっとよれよれになった踊り子たち

影法師もチャーミング@

線路を向いた花は太陽の恵みをたっぷり浴びて

光を求めてひしめき合う@

花芯がすっかり見えた姿も愛らしい

線路を背景に

まぶしく光る黄色い菊

ミニ・パイナップルみたい！？

線路で写真を撮っていたら、その花を植えたすぐそばのご近所さんに声をかけられ、庭に招かれました。
この花はピーク過ぎていて、もう少し前ならもっときれいだった、と言っていましたけど、いやいや、この状態でもまだまだとてもかわいいです。

スプーン咲きのこの菊はシャーレー菊というらしい@

こういう珍しい菊の方がなかな数が増えない、とこぼしていました。

花芯を顔にみたてると……たてがみがふさふさのライオンのよう！？

菊で華やかな花壇@

細かい花びらが見れば見るほど芸術的

キッスをしようと伸び上がる@

聖母のまなざし

光に透ける花びらの先

光に手を差し出す

小さな丁字菊を見つけた！

再び線路脇にて。
ウーパールーパーを連想してしまいます。

我が家の前の線路沿いの菊たち

なんにもしていないのに長い間きれいな花を見せてくれています。
菊って生命力がありますね。
ピークを過ぎているけど、まだまだ盛況！

枯れ草と一緒のこんなよれよれの花の後ろ姿も絵になると思う@

未来をみつめる

光を浴びるのに忙しくて

はやくも日が翳り始める短い冬の日

もうすでに冬至が過ぎて、これから日が延びていくのだ、と分かっていても、信じられない気分です。
たぶん、これからますます寒くなると思うからでしょうね。

一日の終わりと花の終焉を華やかに飾る

菊を追いかけながらしんみりした気分に浸りつつも、思いがけなくまだまだきれいな花姿をカメラで追うことができたので、大満足！
これでこころおきなく（！？）、夜のイルミネーション撮影に出かけられます。
先週の東武動物公園、昨晩の東京ドームシティと続き、今宵のイルミネーションのターゲットは、昭和記念公園です！