2010/12/14 - 2010/12/14
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世界攻略者さん
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麗江古城から歩いて数分の場所にとっても美しい公園があります。現地民と古城維持費を支払い済みの善良な旅行者は、無料で公園内の景色を満喫できます。それ以外の人は..この旅行記を読んでから訪問することをお勧めします。
**情報は2010年12月のもの。1人民元=12.5円で計算。
==麗江逃票日記 シリーズ一覧==
① 古城維持費なんていらない(獅子山公園、万古楼、木府)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527829/
② 旅人は郊外をめざす(束河古鎮、白沙鎮、拉市海、ドクターホー)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10529215/
③ 私の大好きな黒龍潭公園(玉泉公園) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10528121/
④ 長江第一湾の極上の展望台(石鼓)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10528734/
⑤ ならず者のための玉龍雪山案内 (氷川公園、雲杉坪、ヤク坪)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527815/
⑥ 理想じゃない村 宝山石頭城
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10532864/
==石頭城外伝 シリーズ一覧==
① 正面から見たければ対岸に渡れ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10534262/
② 太子関はどこですか
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10534264/
③ 宝山郷バオバオ・トレック(郷政府への道)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10534460/
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[目次]
黒龍潭公園
4つの入口
公園内の風景
象山トレック
まとめ -
[黒龍潭公園]
麗江古城で特徴的なのが、南北に流れる複数の水路(写真)。その水源を担っているのが、古城のすぐ北側にある大きな池 - 黒龍潭。そして、その周辺を整備して造られたのが黒龍潭公園(玉泉公園)。市民の憩いの場であり、風光明媚なため観光客も多く訪れます。
現在、入場は市民も旅行者も無料。ただし、観光客は、例の「麗江古城維持費」のレシートを提示しなければなりません。支払いを拒否する人は、中の美しい風景を見ることができない。旅行者にとってはハードルの高い踏み絵といえます。
** 係員がいない朝7時前や夜7時以降は問題なく入れるとのこと。 -
[4つの入口]
もちろん私は古城維持費を払っていません。これだけ広い公園、必ず抜け穴がはるはず。それを信じて公園に向かいます。
古城から一番近い入口が南門。水車近くの玉河広場から徒歩で数分。水路(写真)に沿ったこの道は、玉河走廊と呼ばれ古城の延長のような場所です。 -
== 南門 ==
南門(写真)に到着。入場者の様子を観察します。一人の中国人女性がキョロキョロしながら、中に入って行きます。入口で誰かに呼び止められたようで、中に入らずに帰っていきました。やはり古城維持費のチェックは行われているようです。
次に抜け道の可能性を探ります。門の右側の斜面を歩けば中に入れるように見えます。実際に行ってみると、間に水路が流れており、渡れそうな所にはわざわざ壁が設けてありました。相手も本気です。
南門の近辺には、入場をあきらめた旅行者を目当てに、「30元(380円)で入場する方法教えるよ」と客引きしているおばさんがいます。 -
== メインゲート ==
そのオバサンから話だけを聞き、裏道の目安をつけます。恐らく抜け穴があるのかな..と正門の方に歩いてみたものの、それらしい場所を見つけることができません。ついでに正門の入場の様子を見てみると、仕事熱心な係員の女性が片っ端から客をとめてチケットをチェックしています。この入口から入場するのはまず無理でしょう。
写真: 正門。バスの駐車場もあり一番出入りが激しい。市民用の入場レーンも用意されています。 -
==北門==
抜け道は一体どこだ! と考えながら南門の方に戻ると、さきほどのオバサンが客を連れて、こちらの方に歩いて来ました。「あんたも付いてきなさいよ!」と合図を送るのでとりあえず後を追うことにします。
おばさんはスタスタ速歩きで道路を先に進み、正門を過ぎ、北門近くの橋まで来て止まりました。北門を指差し客にこう伝えます。「あそこから入れるから。怪しまれないように、カメラをしまって」 さらに、リュックを持っている人には布の買い物袋を手渡し、中に入れるように促します。
つまり、北門(写真)のチェックは甘いので現地人のふりをしろ、そういうことです。おばさんには「こんな情報提供で30元(相場)は高すぎる」と言い残し、10元だけ渡してゲートの方に向かいます。この方法はほぼ確実な方法で、怪しい風貌の私も難なく中に入ることができました。
写真: 北門。段差がないため、障害者用の出入り口にも指定されています。一見「関係者オンリー」風ですが、現地人は主にこのゲートを利用しています。他のゲートと違い、係員は小屋の中にいるので、出てくるのが面倒なのでしょう。 -
==さらに北の門==
入場のコツもわかり慣れてきた頃、北門のさらに北側の道路を歩いていると、公園の柵が開いている場所を見つけました(写真)。2ヶ所ほどあり、いつ行っても開いています。朝行くと、柵の内側で、現地のオジサンが体操していました。この公園のような場所と黒龍潭公園は中で繋がっています。途中、内部のチケット小屋の前を通りますが、まずチェックされません。というわけで、北門よりさらに確実な入口を見つけたわけです。 -
後日、例のおばさんと再会した時、この入口の話をすると、そこでも確実ではないと言い張ります。じゃあ、もし公園のスタッフに止められたらどうやって身分証明するのか尋ねると、「身分証は家に置いてあるから..。ナシ語を話すか、身分証番号教えて、コンピューター上の顔写真を
確認してもらうわ」となかなな融通のきく対応。実際のところ、正門を除き、入口で止められる市民は皆無でしょう。
写真: 公園のゲートマップ。赤:ゲートとチケット小屋。青:オススメルート。 -
[公園内の風景]
逃票の話はこれくらいにして、公園内の景色を紹介しましょう。池はいくつかに区切られていますが、メインは正門から入ってすぐにある透明度の高い大きな池。池の真ん中に橋(五孔橋)と塔(得月楼)があります。南側から眺めるのが定番で、池の後ろには玉龍雪山が見えます。
ツアー客もこの公園にやってきますが、すぐに帰ってしまうのであまり混雑している感じはありません。大きすぎず、小さすぎず、込みすぎず、ちゃんと管理されている。とても居心地のいい公園です。 -
これが、シンボルの得月楼。
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この時期(12月中旬)は紅葉真っ盛りで、特に木々が美しく感じられました。
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[象山トレック]
この公園はのんびりするだけでなく、ちょっとしたハイキングも体験することができます。公園の東側にある小山 - 象山には、山頂に上って尾根を歩いて横断するトレイルが整備されています。そのことを知識として知っていても、実際に登ったことのある旅行者は少ないのではないでしょうか。
登り口は2つ。ひとつは北門近くから、もうひとつはトンパ文化研究所の脇から道が続いています。ほとんどの人は、北門から登って降りる、または尾根を歩いて、トンパ側から降ります。
写真: ルート。赤の点:休憩パビリオン。左上のものがメインの展望台。
黄色の点:左から分岐、アンテナ塔、トンパ文化研究所。 -
登山を決行したのはたまたま日曜日の朝。現地人のカップルや家族連れが次々と象山に登って行きます。入口の看板には「森林法に則り、必ず登記してから登ること」「安全のため4人以上で行動すること」などと書かれています。が、この程度の高さの山にそんな面倒くさいことをする人は皆無です。
北門側の登山口手前には、登記所兼チケット売り場があるので要注意です。ここで、登記のついでに古城保護費を調べられる可能性もあります。小屋の前を、現地人風に手ぶら、念のためジョギングしながら通り過ぎます。この関門を突破したら、あとは上を目指して石段を登るのみです。
なぜだか知りませんが、現地の人は全力で登って行きます。ちょっとした運動コースなのでしょうか。そうなれば私も本気を出さざるを得ません。登れば登るほど景色が良くなっていきます。
写真: 公園西側の新市街の眺め。中央下にあるのが、北門へと続く橋。 -
20人ほど抜いて17分ほどで峰の上に到着。途中、2つほど休憩パビリオンがありました。ここは分岐になっており、左に行けば展望パビリオンに、右に進めば、峰を横断して逆側の出口に向かいます。まずは5分ほど歩いて北端のパビリオン(写真)に到着。二階が絶好の展望ポイントになっています。
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北側を眺めると、新興団地や貯水池、玉龍雪山とその麓の村々(写真)が見えます。白沙村や束河古鎮も(行ったことがあれば)確認できます。西側には、新市街の街並み。山の向こうに拉市海の湖が少し見えます。南側の古城も見えまが、この方面は山の逆端に移動してからのほうがよく見えます。
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来た道を分岐まで戻り、尾根沿いにを歩きます。分岐から5分もかからずアンテナ塔に到着。
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アンテナ塔を過ぎると、あとは下るだけ。南側の景色を見下ろしながらのさわやかトレッキング。古城の西側に新市街が広がっているのが確認できます。遠くに湖のようなものも見えます。
写真: 下り始め。さらに山の左側に続く道もあります。 -
このあたりからの古城の眺めは最高です。双眼鏡を使い、街のレイアウトと頭の中の地図と照らし合わせます。
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アンテナ塔から15分ほどで丘を下り、再建中のトンパ文化研究所の脇を通って黒龍潭に戻りました。
==象山トレック目安時間==
北側の登山口 -> 分岐: 30-40分
分岐 -> 北端の展望台: 10分
分岐 -> アンテナ塔: 5分
アンテナ塔 -> 黒龍潭: 20分
パビリオンでの休憩含めて一時間半くらい。 -
[まとめ]
黒龍潭公園は場所が近いこともあり、古城滞在中、何度も訪れました。ある日、北門から入場するのが面倒になり、試しに南門から入ってみると...、なんと簡単に入れてしまいました。恐らく、私の振る舞いが現地人化していたからでしょう。それ以来、南門から入場するようになりました。きょろきょろせずに手ぶらで、すんなり入場。このレベルまで来たら、あなたも麗江の達人です。
80元の古城維持費には、他の旅行者も悩まされているようです。正門を出たところで、「高すぎるね。これ何とかならないの」と中国人のオバサンに相談されました。もちろん、私が蓄積したノウハウを伝授したのは言うまでもありません。
麗江に来たならぜひ黒龍潭公園へ。実質無料のすばらしい眺めがあなたをお待ちしています。 -
[リンク集]
==中国旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=2&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==雲南旅行記==
虎跳峡の歩き方 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10523702/
梅里雪山を巡る旅 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526168/
元陽棚田トレック 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551785/
瑞麗の向こう側 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537955/
雲南 少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
中国国境のカジノタウン 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/
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