2010/12/04 - 2010/12/04
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世界攻略者さん
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雨崩村(ユーボン村)。なんとも魅力的な名前の響き。梅里雪山山群の中に隠れるように存在するこの村へは未だに道路が通っていません。つまり、やる気のある旅行者だけが泊りがけで行く、そんな場所です。もちろん私も、好奇心と共に峠を超え、ユーボン村へ行ってきました。
**情報は2010年12月初旬のもの。1人民元=12.2円で計算。
==雲南省・梅里雪山を巡る旅 シリーズ一覧==
①飛来寺の裏街道
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526168/
②明永氷河に行ってみた
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526166/
③あの山の向こう側 - 雨崩村への誘い <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526152/
④カワカブの見える丘
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526135/
⑤神瀑の滝とビニールハウスの夜
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526089/
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[山の向こう側]
飛来寺から梅里雪山までは、かなり距離が近い。各ピークも十分大きく見えます。が、そこで満足せずに、さらに欲張って山の近くまで行くこともできます。手前に見える山と奥のメツモ、五冠神山(写真)の間には観光客を受け入れている村があります。その村の名は雨崩(ユーボン)村。中国語の当て字から判断すると、ちょっと天気の悪そうな名前です。村には道路が通じていないため、正面に見える山を越えていかなくてはいけません。この山の裏側の様子、ぜひ見てみたいと思いませんか。雨崩村へのトレッキングの始まりです。 -
[西当温泉への道]
登山道が始まるのは西当温泉から。まずは、道路のある西当や西当温泉まで車で移動することになります。
バス: 徳欽から西当まで飛来寺経由で一日一本。ただし、午後3−4時頃の発車なので西当や西当温泉で一泊する必要があります。
タクシー: 飛来寺から約一時間。相場は知りませんが、200元くらいでしょうか。
私の場合、氷河を観光した後、西当まで歩いていくことにました。明永から西当まで何時間で行けるのか気になっただけです。明永村の集落から、道路に沿って川のほうまで降りて行くと、1時間ほどでチケット売り場近くの橋に到着しました。道路はかなり遠回りに造られており、近道に気づけばもっと早く行けました。さて、このまま真っ直ぐ進んで西当へ...という所にタイミングよく西当行きのバスがやってきました。だいたい5時ごろ。迷わずバスに乗り込み、西当に移動します(10元)。というわけで、明永-西当間の所要時間はわからずじまいです。だいたい3時間くらいと予想しておきます。
写真: 赤い点は右から、明永、チケット売り場、西当、西当温泉。
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橋から西当の道路はあちこち工事中で、バスも待たされます。村の中に入ってからも客を降ろしたり、村の中での荷物の移動だけに乗り込む人などいて、これまた時間をとられます。30分くらいで行けるところを一時間半もかかった感じです。
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ともあれ、バスは西当の村の端まで行き、そこが終点。そこにはゲストハウスらしきものがあります(Karma House - 25元)。帰りのバスですが、朝8:30AM頃から、村の中を巡回し始め、9:30頃に徳欽に向かって出発します。このゲストハウスのある場所から出発するわけではないので、確実に座りたい場合は、村の下のほうに降りて早めにバスを捕まえたほうがいいでしょう。
バスは終点で客を降ろした後、屋根の上の荷物を降ろして、待機していたトラックに載せ変えています(写真)。この車は西当温泉まで行くというので、ただで乗せてもらえることになりました。これはかなりラッキーです。というのも、帰りに気づいたのですが、ここから登山道の始まる西当温泉までの道は結構長い。少なくとも一時間はかかる気がします。 -
[西当温泉]
西当温泉に着いた時にはもう日が暮れていました。ここには、宿が2軒と、雨崩村へのチケットを管理する職員が住んでいるだけです。宿(写真中央)はベット25-35元。写真左側の白い建物の中には、温泉が流れ出るパイプがあり、一応温泉シャワーを浴びることができます。
到着してから気づいたのですが、ピックアップ・トラックの運転手は、チケット管理の職員。一緒にただ乗りしてきた三人のうち、一人は雨崩村のロッジのスタッフ。残りは巡礼に来たチベット人のおばさん二人組み。私を含めた4人は同じバスに乗り合わせ、明日、雨崩村に行くためだけにこの何もない西当温泉にいるわけです。 -
ここ西当温泉で泊まった宿は、今までに経験したことのないタイプの宿で、自分の常識が次々と覆されます。まず、キッチンがあるのに食事がない。最初はメニューがないだけだと思い、いろいろ話しているうちに、どうも食事自体を提供していないことに気がつきました。キッチンにある野菜を指差すと、「わしはわからん。自分で調理してくれ」とこんな感じ。基本的には、チベット人の巡礼者は固いパンなど、食べ物を持参してきています。そうでない人は売店でインスタントヌードル(7元)やお菓子を買って食べる。こんな感じ。バター茶だけはタダで飲ませてもらったが、これはおそらくチベット人のおばさんが持ち込んだものだろう。
写真: 運命共同体の3人( + 私) -
[雨崩村への道]
朝起きると、すでに3人はいなくなっていた。それどころか、宿の主人も見当たらない。途中売店が営業しているとのことなので、朝食抜きで出発します。道なりに進むと、ひとつ上の宿と馬場があり、そこで道が3本に分岐しています。その真ん中の道を選んで進めば、後は迷うことはないでしょう。
写真: 雨崩村へのルート前半。右側の赤い点が西当温泉、左側が南宗峠。 -
1時間ほどで最初の茶屋に到着。ここまでは近道が結構あるので、積極的に利用したい。なぜそうなっているかというと、馬も歩ける幅広の道は大きくS字を描きながら高度を上げていくのに対し、徒歩の人にはより直線的な道があるわけです。
ちなみに西当温泉からの乗馬の料金は、看板によると、南宗峠まで185元、雨崩村の馬場までで225元。2.5キロ以上のカバンは無料ですが、それ以上の重さになると追加料金がかかります。乗馬と言っても馬を引く人がつくため、現地人より速く歩ける人(例えば私!!)にとってはあまり意味がありません。
写真: 村まで道路がないため、油、食料などの生活必需品は馬やラバが運びます。 -
1時間ほどで2つ目の茶屋に到着。オフシーズンのためか営業していません。西当、西当温泉(2650m)やこのトレイルは、飛来寺から谷を挟んで斜め前にあります。つまり、時々飛来寺が見えるわけです(写真)。最初は飛来寺(3400m)を見上げる感じですが、南宗峠(3800m)が近づくにつれ、飛来寺の高さを追い抜きます。各村の標高は、資料によっててんでばらばらなので、参考程度で。
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2つ目の茶屋から40分ほどで南宗峠の茶屋に到着。天気がよければ正面にメツモ(写真)が見えますが、決して眺めのいい場所ではありません。ここから5分ほどわき道に入った先に梅里雪山の山々が見渡せるビューポイントがあります。この場所については次の旅行記でお話します。
ここまで来ればあとは下るだけなので楽勝です。時間的にはここでランチにするのがいいかもしれません。インスタントヌードル 10元。 -
ここからは、登ってきた道とは逆に、右下に向かって山を下りていきます。下るにつれ、メツモや五冠神山、下雨崩村が見えてきます(写真)。その後、マーペンゼンデウーショ(次の写真)、最後に上雨崩村が見えてきます。カワカブ峰はちょっとだけ見えますが、言われなければ気づかないでしょう。
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村に着くすこし手前にチケットオフィスがあります。ここは、(恐らく)雨崩村への入域チケット(80元 + 5元保険)のチェックと一人5元のゲスト管理費の徴収のためにあるのだと思われます。滞在中観察していると、どうも午後にしか人がいません。団体が到着する時間帯に合わせているようです。私は西当温泉で、職員からチケットを買っているので関係ありませんが、2つのチェックポイントを通過する時間帯さえ選べばタダで入域できた気がします。
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[雨崩村]
峠から40分ほどで、上雨崩村と下雨崩村の分岐点に到着します。右に進めば、すぐに上雨崩村(写真)に到着。村の背後には巨大なマーペンゼンデウーショ峰。青い屋根の建物は小学校です。分岐を左に進むと、2つの村の中間の斜面にあるロッジ街を経て、下雨崩村に至ります。 -
下雨崩村(写真)は、上雨崩村から見える場所にありますが、結構遠い。150メートルほど下り、川を渡った先にあります。村のすぐそばにはメツモ峰。谷の底という場所もあって陽の当る時間は短めです。
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2つの村、その中間のロッジ街、それぞれいくつかゲストハウスがあります。村の雰囲気を味わうのなら村の中のほうがいいですが、景色を考慮するとロッジ街(写真)がお勧めです。この場所からは、右側にマーペンゼンデウーショと上雨崩村、左側にメツモ・五冠神山と下雨崩村、両サイド見られるからです。ロッジ街といっても斜面の道沿いに2−3軒ゲストハウスがあるだけ。現在建築中のものが2,3軒あったので、中国の旅行ブームに乗って数は増えていくでしょう。
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[ゲストハウス]
私が泊まったのは中間ロッジ街の「徒歩者之家」(写真)。部屋数の多い大型のゲストハウスです。ロケーションがいいというのもありますが、西当温泉で一緒だった男がここで働いているというのが大きな理由です。部屋はベット20元。バスルーム付きの標準間が部屋が120元 -
私は2つベットのある部屋を貸切って40元で泊まりました。部屋の窓は大きく、景色がよく見えます(写真)。ただ..造りが甘く、壁の木材の間には隙間が.. さらにはカーテンがない! 2ベット分の布団を使ってもまだ寒い(朝、室温2.5度)ため、本来なら標準間にしかない電気毛布を貸してもらいました。
部屋: コンセントあり。テレビは食堂のみ。
電話: 峠を越えてからは携帯は使えない。衛星電話 1分5元。
ネット: 村で見たことがない。
売店: ゲストハウスや各村にあり。水5元。 -
車が来れないこともあり、売店の商品やゲストハウスでの食事は割高。徳欽や飛来寺でもすでに物価が高いのだから、押して知るべしです。宿での食事は肉料理が35元。野菜料理30元?、スープ15元。
食事をしていると、西当温泉で一緒だったおばさん二人組がやってきました。どうも他の宿が気に入らずここに移ってきたようです。巡礼者も小金持ち旅行者も同じような宿に泊まる、ということに少し新鮮さを感じます。それでも、巡礼者は巡礼者。旅行者とは旅のスタイルが違います。彼女たちは、今朝3時に宿を出発して峠に着いた時に夜明けを迎えました。その日のうちに神瀑まで行き、上雨崩村のゴンパにもお参りしています。荷物は最低限のものだけ。着替えも雨具もなし。極めてストイックなスタイルです。しかも、カワカボ内院の巡礼は今回で3度目というから、これはもう旅行ではなく任務のようなものです。 -
他の宿では、豚の丸焼きを団体客に提供していました。
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[村の生活]
雨崩村は、基本的には、村の雰囲気を味わうというよりは、自然を満喫する所。朝、8時前に部屋やテラスから梅里雪山の朝焼けを見て(写真)、朝食後、神瀑の滝やカワカブのベースキャンプに日帰りトレックする。こういう日程の旅行者が多い。この時期、寒さもあって旅行者は少なく、一日3グループ程度しか見かけなかった。日帰りトレックについては、この次の旅行記で紹介します。 -
村では、牛、ヤク、馬、ヤギ、豚などの家畜が放し飼いにされており、牧歌的なムード。ここには、携帯電波、車という現代社会の必要悪がないため、昔のベーシックな時代に戻った感覚が味わえます。車はないものの、トラクターと小型耕運機はあります。農作業用の牛も健在です。
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[まとめ]
時間、費用的な情報をまとめるとこうなります。お役立てください。
飛来寺 -> 西当 車で1 - 1.5時間
雨崩村入場料: 80元 (+5元保険、+5元 ゲスト管理費)
目安時間:
西当 -> 西当温泉: 行き 1.5時間 帰り 1時間
西当温泉 -> 南宗峠: 行き 4時間 帰り 2時間
南宗峠 -> 分岐: 行き 1時間強 帰り 2時間
分岐 -> 下雨崩村: 行き 30分 帰り 40分
乗馬: 225元 (西当温泉 -> 雨崩村馬場) -
[リンク集]
==中国旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=2&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==雲南旅行記==
虎跳峡の歩き方 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10523702/
麗江逃票日記 全6+3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527829/
元陽棚田トレック 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551785/
瑞麗の向こう側 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537955/
雲南 少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
中国国境のカジノタウン 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/
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