2010/12/06 - 2010/12/06
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世界攻略者さん
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雨崩村にやってきた観光客や巡礼者が必ず訪れるのが「神瀑」と呼ばれる聖なる滝。アクセスがよく、景色もよく、目的も明確。今回、なりゆきで滝近くの茶屋に一泊することになりました。これが少々訳ありの宿なのですが..。
**情報は2010年12月初旬のもの。1人民元=12.2円で計算。
==雲南省・梅里雪山を巡る旅 シリーズ一覧==
①飛来寺の裏街道 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526168/
②明永氷河に行ってみた
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526166/
③あの山の向こう側 - 雨崩村への誘い
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526152/
④カワカブの見える丘
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526135/
⑤神瀑の滝とビニールハウスの夜 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526089/
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[神瀑への道1]
神瀑は、下雨崩村から森を奥に進んだ所にあります(写真)。下雨崩村からは、もうひとつ、「神湖」という見所があります。写真の左側の山のほうにあるらしいのですが、正確な場所は知りません。神湖(4350m)へは道がわかりにくく、たぶん雪で無理だろうということで、おとなしく神瀑見学に出かけることにしました。神様はひとつで十分です。 -
下雨崩村(写真)は近いようで遠い。中間のロッジ街からだと、20分ほど坂を下り橋を渡った先にあります。この橋の手前には馬場があり、馬に乗って神瀑の近くまで行くことができます。 看板によると、神瀑まで片道135元、往復205元。最後のほうは馬が歩ける道ではないので、どこまで馬で行けるかは不明です。
写真: 赤い点が2つの寺院(右上のほうは未確認) -
この橋をスタートポイントとして歩き始めます。下雨崩村の集落を抜けた所に、ゴンパ(写真中央)があります。この寺院は普段閉まっていますが、住み込みの尼さんを尋ねると、中を開けてもらえます(巡礼者はそうしている)。
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ゴンパを過ぎると、しばらくはフラットな森の中の道。マイナスイオンをたっぷり吸いながら、気持ちよく歩いていきます。
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途中、川原に無数に石が積まれた場所(写真)に遭遇します。気分は賽の河原。そのすぐそばにある巨岩や木には石や数珠、私物が巻きつけられ、巡礼者の足跡が見て取れます。この後、道は登り道になり、少しづつ高度を上げて行きます。
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橋から一時間ほど歩いたところで森が終わり、一気に視界が広がります。正面には五冠神山(5470)、左側にはメツモ(6054)がそびえ立っています。この角度から見るメツモはずいぶんと印象が違います。まず、北西の部分しか見えないため、一日中ほとんど日陰。距離が近すぎるため三角形の頂上は見えません。一方正面にある五冠神山はいつも通り、空きっ歯のような造形。近くに来たぶん迫力があります。
この場所には茶屋が2−3軒あり、雨崩村の人が泊まりこみで暮らしています。どの宿もテント型の簡易宿を持っており1ベット30元ほどで泊まれます。 -
[茶屋に宿泊]
神瀑は日帰りできる距離ですが、到着時間が遅かったこともあり、あえてこの場所に泊まることにしました。私は寒いのが苦手なので、最初は、野戦病院のような大型テントのある宿に目をつけていました。残念ながら、その日、その茶屋のオーナーは不在。泊まれるのはビニールで囲まれた風変わりな宿だけでした。
このビニールハウス(写真)、なぜか入り口や横側の壁が一部抜けており、隙間だらけ。この方向から強風が吹き込むことはないとしても、密封性がないため、中の空気は外気と同じ。「こんなのに泊まる人いるの?」と聞いてみると、3日前には団体客が来たとのこと。一応需要はあるようです。 -
主人に泊まることを告げ、夕食の注文をします。客はもちろん私だけ。食事を準備している間、強風が吹いて何度か茶屋の屋根が大きく揺れました。主人に状況を確認すると、「たぶん、村に日本鬼子が来たんだろ」と意外なリアクション。日本人が来ると、雪が降ったり、風が吹いたりするらしい。だとすると私が原因なわけですが、そんな迷信はもちろん気にしません。遭難事故から20年経った今でも、日本人へのネガティブな印象は変わっていないようです。
雨崩村に来る前、日本人であることを隠したほうがいい、とある人にアドバイスされました。そのため、ずっと嘘の国籍で通してきました。西当や雨崩村の宿はネパールの山小屋同様、パスポートのチェックもチェックインの記帳もありません。そのため、このような芸当が可能なわけです。逆に日本人であることを明かせば、登山隊の遭難当時の話や、死体回収のエピソードなども聞けたかもしれません。しかし、茶屋の主人のこのコメントを聞くにつれ、「やっぱり隠しておいて正解だったかな」と思うわけです。
== 宿・売店情報 ==
食事: 肉料理(30元),野菜料理/スープ(15元)、ごはん(5元)、カップヌードル15元、お茶・コーラ10元
電気(水力): 売店のコンセントでカメラ・携帯の充電が可能。
衛星電話(5元/分): 携帯の電波は、ここから神瀑へ向かう途中から入るようになる。飛来寺のアンテナが峠を越えてここまで届く模様。
トイレ: なし。そのへんで。文字通り「随便」。
売店: 飲み物、スナックの他、生理用品、懐中電灯、歯ブラシ、電池などもあり。 -
食事を終え、早い時間の就寝。ハウスの中には私と主人の二人だけ。なるべく壁の隙間から離れたベットを選び、毛布二枚、布団二枚に加え、お湯を入れたペットボトルで念入りに寒さ対策をします。布団に入り上を見上げると、視線の先にはビニール越しに満天の星空。田舎の夜空はどこもきれいですが、寝ながら見る機会はそうそうありません。頭を布団の中に入れ、自分の息と体温で内部の空気を暖めます。その結果、自分でも意外なほどあっさりと眠りにつくことができました。
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気持ちよく熟睡した後、ふとんから顔を出すと、いつの間にか朝になっていました。後ろを振り向くと、すでに五冠神山に太陽が当っています。朝焼けは逃したものの、ダイナミックな朝の景色が楽しめました。
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隣のベットに置いておいた私物を見てびっくり。リュックサック、靴下、ペットボトル、MP3プレイヤーなどにがっつり霜が下りています。当然、私の掛け布団の上にも霜が..。顔を出して寝ていたらどうなっていたのでしょう。ちょっと興味があります。
ペットボトルの中の水は見事に凍っています。温度計を見るとマイナス8度。自然の摂理には逆らえません。その一方、防寒対策さえしていれば氷点下でも野宿できることを身をもって学びました。 -
[神瀑への道2]
谷に日が当たり始める10時半ごろを待って、神瀑へトレッキング開始。道の左側には、氷河のような雪だまりがあります(写真)。道の周りにタルチョが巻かれていることが多いため、遠くからでもルートがわかります。 -
実は、茶屋から神瀑までの道のりはけっこうきつい。あるタルチョに着いたかと思うと、さらに遠くに別のタルチョがあり、それの繰り返し。結局、五冠神山のすぐ前の岩壁までつらい登りの道は続いているのでした。最後のほうになると、狭い道がタルチョだらけになり、タルチョをくぐりながら歩くことになります(写真)。
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茶屋から45分ほど歩いて目的地(3600m)に到着。そこにあるのは高さ数メートルほどのしょぼい滝。「なんかイメージと違うな」と考えていると、すぐそばに、ドカドカと雪が落ちてくるではありませんか(写真左)。
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なるほど、実はこれが本物の神瀑。この時期水が流れていない代わりに、岩壁のてっぺんから押し出された雪が定期的に落ちてきます。これはこれで趣があります。
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そういえば..と思い雨崩村の入場チケットを取り出して見ると、そこには水のある季節の神瀑の様子が描かれていました(写真)。ここの岩壁は結構高いので、水の多い時期には、「神瀑」の名に恥じないダイナミックな光景が見られることでしょう。
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帰り、滝と茶屋の間にあるチベット寺院に寄ってみました。岩山の中腹の奇妙な場所にその寺院はあります。12時ごろ訪問すると、下雨崩村の尼さんが寺院のカギを開けに来ていました。推測ですが、彼女は毎日、下雨崩村の2つの寺院とこの寺院の世話をしているのではないかと思います。一日3時間以上の歩きです。中に入ると本尊にグル・リンポチェ。ということは、ニンマ派でしょうか。
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[ルートまとめ]
雨崩村からの日帰りトレックに最適なこのルート。朝食後、9時ごろ宿を出るとちょうどいい時間帯に到着できると思います。写真の赤い点は、下から順番に橋、下雨崩村のゴンパ、茶屋、神瀑の滝。
入場料: なし
目安時間:
橋 -> 茶屋 行き 1.5時間 帰り 1時間
茶屋 -> 神瀑 行き 1.5時間 帰り 1時間
乗馬: 片道135元、往復205元。 -
[ラストスパート]
雨崩村では、一通りやりたいことはやり終えたので、その日のうちに西当に帰ることにしました。実は、南宗峠を越えずに川沿いの村を回るルート(雨崩村-5時間->尼農(ニーノン) -3時間-> 西当)を狙っていたのですが、道が迷いやすく、現地人の付き添いなしで行くのは難しいとの話です。また、危険な箇所もあり外国人が2人亡くなっているそうです。
そういう訳なので、素直に、神瀑 -> 雨崩村 -> 南宗峠 -> 西当温泉 -> 西当と来た道を戻り、翌朝のバスで飛来寺に帰りました。これで、「梅里雪山を巡る旅」は終了です。充実の数日間でした。 -
[リンク集]
==中国旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=2&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==雲南旅行記==
虎跳峡の歩き方 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10523702/
麗江逃票日記 全6+3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527829/
元陽棚田トレック 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551785/
瑞麗の向こう側 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537955/
雲南 少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
中国国境のカジノタウン 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/
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