ワシントンDCへの旅 その③ －国会議事堂・国立美術館・スミソニアン航空宇宙博物館－

2007/05/19 - 2007/05/24

5月22日はいよいよ発表の日です。午前8時までに指定された位置にポスターを掲示しなければなりません。この日は朝6時前に起床して、上司よりもひと足早くホテルを出発。タクシーでワシントン・コンベンション・センターに向かいました。

エリア ワシントンＤ.Ｃ.(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: その他
• 交通手段: 飛行機
• 航空会社: アメリカン航空 JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝早いので会場はまだ人がまばらです。

日本から持参したポスターを指定された掲示板に画鋲で貼り付けに行きます。以前はPower Pointで作った発表内容をA4版の紙20枚くらいに打ち出して貼り付けていたので、はるだけでも30分以上かかって大変でしたが、この頃から幅約1.5mのトイレットペーパのようなロール状になった印刷用紙に専用の印刷機を使って打ち出せるようになったため、1枚の大きな紙で持ち運べるようになり大変便利になりました。

わずか3分ほどでポスター掲示完了。

これを午前中掲示しておけば、そのあとしばらくは自由に行動できます。正午過ぎから2時間ほどこの前に立って質問者がいればそれに答えます。

ポスターを貼り終えるとコンベンションセンター内のカフェで朝食をすませ、上司が到着するのを待つことにしました。

午前９時に上司も会場に到着して合流。

午前中の学会は私や上司にとって特にこれといったテーマもなく、関心も乏しい講演ばかりだったため、ワシントン市内に観光にでかけることにしました。

まだ訪れていないアメリカ合衆国の国会議事堂(United States Capitol)見学に出かけることにしました。

見学するにはまず議事堂前で整理券を受けとらなければなりません。

午前9時半頃にはすでに長い行列が出来ていました。

この写真はその行列に並んでいる時に撮ったものです。
議事堂までまだまだ遠いです。

行列が徐々に進んで議事堂前の噴水までやってきました。

ようやく中に入れました。

中は絵画やら彫刻などが多数展示されていて、

国会議事堂というよりは美術館のようです。

国立彫像ホール・コレクション（英:National Statuary Hall Collection）

全米50州の歴史の中で著名な人物の栄誉を称えるために各州から寄贈された彫像の展示だそうです。（Wikipediaより引用）

各州２体ずつ合計100体の彫像が展示されています。

天井を見上げると議事堂のドームが。

ジョージ・ワシントンを神格化した天井画なのだそうです。

昼食は中華街に出かけて中華のシーフードランチを頂きました。

所定の時間が来たので、一応自分のポスター前に立って、
もしも質問をしてくる人がいればそれに答えます。
緊張しましたが、海外の同業者は皆とても紳士です。
私のつたない英語でも一生懸命聞いて理解してくれようとします。
おかげでなんとか無難にこなすことが出来ました。

というか英語があまりに下手だったので「あまり質問したらかわいそう」などと思われたのかもしれません。

なにはともあれ発表は終わったのでやれやれです。

午後２時頃から国立美術館(National Gallery of Art)へ行ってみることにしました。

重厚な雰囲気漂う作りです。

興味のある方はご参照ください。
Wikipedia→　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC_(%E3%83%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3)


コレクションの検索などが出来ます。
National Gallery of Art→　http://www.nga.gov/

レオナルド・ダ・ヴィンチ ; ジネヴラ・デ・ベンチの肖像

フィリッポ・リッピ;東方三博士の礼拝（1445-1450年頃）

ルノワール ; Girl with a hoop,1885

同じくルノワール；Young Woman Braiding Her Hair, 1876

誰のなんという作品か忘れてしまいました。

知っている方がおられましたらお教えください。

彫刻もあります。

Madonna and Child

続いてスミソニアン航空宇宙博物館へ。

ここは様々な航空機やロケット、スペースシャトルなどが展示されています。

1903年に世界初飛行に成功したライト兄弟のライトフライヤー号の実物。

Wikipedia→　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8

スミソニアン国立航空宇宙博物館公式サイト→　http://www.nasm.si.edu/

ライトフライヤー号。

第二次世界大戦で活躍したアメリカのP-51 Mustang

P-51Mustang

こちらは日本の零式艦上戦闘機52型、通称ゼロ戦も展示されています。

この博物館、うわさには聞いていたのですが、展示されている物の大きさや数、質がいずれもすごすぎます。宇宙ロケットにミサイル各種。


そしてこんなものまで、、、

アメリカ軍が誇る巡航ミサイル・トマホーク。

他にも
スピリット・オブ・セントルイス―チャールズ・リンドバーグが大西洋を横断に成功した最初の一人乗り用有人飛行機の実物。

アポロ11号宇宙船司令室―月面着陸に人類史上初めて成功したアポロ計画有人ミッションの司令室。

エールフランス航空コンコルド―イギリスとフランスの両国による共同開発で作られた超音速旅客機。

エンタープライズ (オービタ)―スペースシャトルの実験機。宇宙飛行を遂げたコロンビア号はこの次の2号機にあたる。

月の石の標本―極めて小さいが、触ることも出来る。

これは日本人としてはあまり見たいとは思いませんが、
エノラ・ゲイ―第二次世界大戦時に広島に原爆を投下したB-29長距離通常爆撃機。（すべてWikipediaから引用）

なども展示されていて大変見ごたえがあります。
正直なところここは1日がかりで見学したいところでしたが、
夕方から研究会に参加しないといけないため泣く泣く出てきました。

夕方からはワシントン市内のホテルで開かれた研究会に参加しました。

ディナーつきでした。

海外の参加者らと同席で少し緊張しました。

研究会の風景。

熱心に聞き入ります。最先端の話しが聞けてこちらはこちらで充実していました。

このあと上司とともにバーに一件立ち寄って一杯飲んでワシントンでの最後の夜を満喫してホテルに帰りました。

翌日は朝のアメリカン航空機でロナルド・レーガン空港からシカゴに向かいました。

シカゴでJAL009便に乗りかえ。

東京-ワシントン間はANAの直行便が就航していますが、
今回は満席だったのと、長年JALのマイルを貯めていたためシカゴ経由でのワシントン往復となりました。

実際訪れた感想としては、ワシントンは緑が豊かで歴史的な建造物やモニュメントが大変多く存在し、街全体がアメリカの自尊心を凝縮したような街でした。行く先々でアメリカ人の誇り高き精神が伝わって来るようなエネルギーのようなものを感じました。

博物館や美術館などは大変見ごたえもあり、ワシントンに行く前までは個人旅行で訪れるには決して優先順位の高い場所ではなかったのですが、またいつか行ってみたい、そう思える場所となりました。

この旅行記へのコメント （6）

• crossさん 2012/04/13 21:39:43

  スミソニアン博物館には行ってみたい！

  Mill Reefさん、こんばんは♪
  
  いつもありがとうございます。
  アメリカは大好きなのですが、ワシントンはまだ行ったことがないのです。
  Mill Reefさんは、学術の発表で行かれたんですね。
  特にスミソニアン博物館のロケット類は見たいと思ってるんですが、
  いつも違う場所になってしまいます。
  ワシントン＋αで計画を立てないと時間を持て余す気がしますね。
  
  cross

  Mill Reefさん からの返信 2012/04/14 22:46:42

  RE: スミソニアン博物館には行ってみたい！

  Crossさん、こんばんは☆
  
  こちらこそありがとうございます。
  ワシントン、そうですよね。
  私も何か他の目的（仕事など）でもないと
  この先行く機会がまずないだろうと思いまして、
  この時は迷わずワシントン行きを決めました。
  
  スミソニアンは美術館にしても航空宇宙博物館にしても
  あまりに巨大すぎてとても１日で回れるものではありませんでした。
  見たいものはいくつもあったのですが、
  下調べせずに行ったのでとても全部は見られませんでした。
  事前にターゲットをしっかり絞って行かれることをお勧めします。
  
  実際行った感想としましては、
  ワシントンって結構見どころあるなと。
  
  ニューヨークをはじめて訪れた時、
  「あぁ世界（経済）の中心にやってきたんだ」
  という感動を覚えたものでしたが、
  ワシントンに行った時も
  「世界（政治）の中心にやって来たんだ」という、
  ただそれだけなのですがなぜか不思議な感動を覚えました。
  
  ワシントンだけで１週間とか10日間くらい過ごすとなると
  さすがに時間を持て余すでしょうが、
  ニューヨークやボストン、ナイアガラ、オーランド
  などを組み合わせれば十分充実した旅行を満喫できると思いますよ。
  好きな方はスポーツ観戦などを組み合わせてもよいでしょうね。
  また是非行ってみたい街です。

• Gruss Gott さん 2011/11/25 05:44:50

  おはようございます

  Mill Reefさんおはようございます。
  少し遅くなりましたが、当方の旅行記にご訪問・投票ありがとうございました。
  さて、ワシントン旅行記、拝見しました。
  学会参加!!って、かっこいい!
  「研究会参加」って、かっこいいい!
  でも実際はそれまでのご準備が大変なのでしょうね。
  
  さて、スミソニアン、ぜひ行ってみたい博物館です。
  見させていただいて、まだ行ったことのないワシントンにも思いが広がりました。
  ありがとうございます。

  Mill Reefさん からの返信 2011/11/26 00:39:20

  RE: おはようございます

  Gruss Gottさん、こんばんは♪
  
  こちらこそご訪問、ご投票、書き込みありがとうございました♪
  学会も研究会も世間様からご評価頂けるほど大したことはしておりません。
  けどワシントンDCに行けたことはとても貴重な体験でした。
  東海岸ならニューヨークやボストンくらいまでなら行こうとは思っても、
  こんな機会でもないとなかなかワシントンDCに行こうって気にはならなかったでしょうから。
  
  スミソニアン博物館や国立美術館はとても見ごたえがありましたよ。
  今回は十分に見てまわる時間がなかったのが非常に残念で悔やまれますが、
  楽しみはこの先に取っておこうと思います。
  
  Gruss Gottさんも是非ご訪問してみてください！
  また訪問させて頂きますのでよろしくお願いしますね。

• jun1さん 2011/06/21 11:21:29

  こんにちは〜♪

  Mill Reefさん
  
  
  私の「兄弟に冬の富士山を見せたかったのにぃー」旅行記に訪問＆投票頂いて、
  ありがとうございます！
  
  昨年、私もワシントンに行きました。Mill Reefさんも「ワシントン塔」に登ったんですね。
  私は国会議事堂に入らなかったので、中がこんなに沢山の像が有ってまるで美術館のよう〜。
  美しい建築様式ですねぇ〜。
  
  いよいよ、来週グランドサークルに出発です。
  初めてハイウェイを走るのでドキドキです。
  私は運転出来ないので主人がですが。
  
  帰ったら旅行記作りますので〜♪
  
  jun1

  Mill Reefさん からの返信 2011/06/21 15:11:05

  RE: こんにちは〜♪

  jun1様　お久しぶりです！
  
  来週いよいよアメリカに出発ですか。
  楽しい旅になればいいですね！
  
  私もラスベガスからレンタカーでレイク・ラスベガス、ミード湖、
  フーバーダムなどを走ったことがありますが、
  慣れない左ハンドルがおっかなかったですね。
  何よりもしも事故を起こしたらどうしようと、
  それが一番の不安だったので日本ではあり得ないくらい慎重に走っていました。
  
  おかげで何度か後ろから鳴らされました(^^;
  決して後続車の迷惑にはならないように、
  車の流れには乗って、周囲に気を使って走っていたのですが…
  気の短いドライバーは日本よりも多いような気がします。
  
  jun1様のご主人様は私よりももっと長い距離を走ることになるでしょうから
  十分労わってあげてくださいませ(^^)
  気をつけて行ってきて下さいね。
  旅行記を楽しみにしております。