京都名庭100選プラス＞2010錦秋の非公開名庭（2）「平岡八幡宮」、「宗蓮寺」

2010/11/17 - 2010/11/17

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金閣寺から「きぬがけの道」を辿り、さらに高尾から「周山街道」を北へ向かうと、北山杉と紅葉が見事なコントラストを醸し出しています。
「平岡八幡宮」（9月17日〜11月30日公開）は、神護寺の守護神として弘法大師(空海)が平安初期に宇佐八幡を勧請し創建したもので、室町時代に焼失したときも足利義満が再建し紅葉狩りにも訪れたといいます。
「花の天井」は、江戸末期に神殿天井に44種の花が描かれたもので、「花の御所」に住んでいた花好きの義光の時に描かれていたとの説もありますが、強引に結びつけたい気持ちも分からぬではない。
また椿が有名で、樹齢200年の紅椿や白玉椿伝説の白椿など約200種の椿もありますが、残念ながら蕾がいっぱいの中にわずかに開花しかけの状況でした。

「宗蓮寺」（拝観自由）は、高山寺から更に北に入るので訪れる人も殆どいませんが、北山杉に囲まれたひっそりした山間にある室町時代に創建されたという山寺です。
ここの魅力は、北山杉と四季折々の花々のコラボレーションです。
最も華やかな時期は10月の秋明菊ですが、春の桜、秋の紅葉も素晴らしい。
秋明菊はわずかに残骸が残っていただけでしたが、紅葉とすすきと北山杉の３ショットが、ここでしか見れない鄙びた秋の景色を演出していました。
案内標識もなく人里離れた京都の山寺でしたが、十分に来た甲斐のあった古刹でした。

エリア 京都

平岡八幡宮

宗蓮寺