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 この日は午後からガルニ神殿とゲカルド修道院を見学しました。エレヴァンから南東に30キロほど離れたところにあるガルニ神殿は、紀元前3世紀に築かれた、アルメニア王の夏の離宮として使われていた場所で、再建された「太陽の神殿」のほか、当時の浴場の跡などを見学することができます。黒と青の玄武岩で築かれた石造りの神殿は、現在でも堂々たる威容を誇っています。エレヴァンの人々にとって特別な場所である、ここガルニ神殿には、結婚式を迎える何組ものカップルが、付き添いの人々と共に、次々と訪れていました。<br /><br /> ガルニ神殿から、山道をさらに6キロほど進むと、ゲカルド修道院があります。4世紀からの歴史を刻む洞窟修道院で、アルメニアの建築家と石工が巨岩を掘り抜き、装飾を施して聖堂や廟などを築いたものです。主要な建築は13世紀のものだそうですが、暗闇をぼんやりと照らすロウソクの灯は、太古の歴史に私たちを引きこんでくれます。内外のたくさんの観光客が集まっていましたが、なかでも、社会科見学の中学生の団体が目立ちました。自国の誇り高い歴史を学ぼうということでしょう。アルメニアは世界一の美女の国だと誰かが言っていましたが、将来のアルメニア美人たちに、記念撮影をせがまれ、シャッターを切りました。

アルメニア渡航記(後編)

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2010/01/31 - 2010/02/03

113位(同エリア135件中)

JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

 この日は午後からガルニ神殿とゲカルド修道院を見学しました。エレヴァンから南東に30キロほど離れたところにあるガルニ神殿は、紀元前3世紀に築かれた、アルメニア王の夏の離宮として使われていた場所で、再建された「太陽の神殿」のほか、当時の浴場の跡などを見学することができます。黒と青の玄武岩で築かれた石造りの神殿は、現在でも堂々たる威容を誇っています。エレヴァンの人々にとって特別な場所である、ここガルニ神殿には、結婚式を迎える何組ものカップルが、付き添いの人々と共に、次々と訪れていました。

 ガルニ神殿から、山道をさらに6キロほど進むと、ゲカルド修道院があります。4世紀からの歴史を刻む洞窟修道院で、アルメニアの建築家と石工が巨岩を掘り抜き、装飾を施して聖堂や廟などを築いたものです。主要な建築は13世紀のものだそうですが、暗闇をぼんやりと照らすロウソクの灯は、太古の歴史に私たちを引きこんでくれます。内外のたくさんの観光客が集まっていましたが、なかでも、社会科見学の中学生の団体が目立ちました。自国の誇り高い歴史を学ぼうということでしょう。アルメニアは世界一の美女の国だと誰かが言っていましたが、将来のアルメニア美人たちに、記念撮影をせがまれ、シャッターを切りました。

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  •  エレヴァンに戻り、夕食はスーパーで食料品を買うことにしました。驚いたのは、お菓子などの加工食品の多くは、ロシアなどからの輸入品だったことです。しかし、さすがにワインとブランデーは、アルメニア特産のものでした。お酒が飲めない自分が、本当に惜しく感じられました。<br /><br /> 翌日は、アルメニア正教の総本山であるエチミアジン大聖堂を訪問しました。アルメニアは、西暦301年に世界ではじめてキリスト教を国家宗教として認めた国ですが、ここエチミアジン大聖堂は、その2年後、303年に創建されたものです。つまり、世界最古の公式教会であり、2000年には世界遺産に登録されています。大聖堂の内部には宝飾館があり、磔にされたキリストの脇を刺したというローマ兵の槍、ノアの箱舟の破片、キリストの遺骨が納められているという、黄金の右手などが展示されていました。これらはアジア各地にある「仏舎利(釈迦の遺骨)」と同じく、世界中あちこちに本物と称するものがありますが、場所が場所だけに、何やら本物らしい気にさせられます。

     エレヴァンに戻り、夕食はスーパーで食料品を買うことにしました。驚いたのは、お菓子などの加工食品の多くは、ロシアなどからの輸入品だったことです。しかし、さすがにワインとブランデーは、アルメニア特産のものでした。お酒が飲めない自分が、本当に惜しく感じられました。

     翌日は、アルメニア正教の総本山であるエチミアジン大聖堂を訪問しました。アルメニアは、西暦301年に世界ではじめてキリスト教を国家宗教として認めた国ですが、ここエチミアジン大聖堂は、その2年後、303年に創建されたものです。つまり、世界最古の公式教会であり、2000年には世界遺産に登録されています。大聖堂の内部には宝飾館があり、磔にされたキリストの脇を刺したというローマ兵の槍、ノアの箱舟の破片、キリストの遺骨が納められているという、黄金の右手などが展示されていました。これらはアジア各地にある「仏舎利(釈迦の遺骨)」と同じく、世界中あちこちに本物と称するものがありますが、場所が場所だけに、何やら本物らしい気にさせられます。

  •  夜はアルメニア料理を楽しみました。ロシアなどでシャシリクと呼ばれる串焼き肉は、こちらではホロバツと言います。牛も豚もありましたが、肉質が軟らかく、他のどこよりもおいしく感じられます。これをラワシという薄皮のパンで包んで食べるのがアルメニア風。また、ぶどうなどの葉にご飯を包んだトルマは、トルコにもありますが、もともとはアルメニアのものだったそうです。料理の味付けに、あんずや干しぶどう、ざくろなどの果物を加えるのもアルメニア料理の特徴だそうです。<br /><br /> 翌日、エレヴァン市内のマテナダラン(古文書保管所)、パラジャーノフ博物館に足を運びました。マテナダランは、エレヴァン市内を一望する高台に建っています。古くから、トルコをはじめとする異民族の侵略を受けてきたアルメニア人にとっては、言語と宗教を守ることが、民族性を守ることにつながるとして、エレヴァンでも最も良い場所にこの建物を建てたそうです。ここにはアルメニアの古文書だけでなく、日本をはじめとする世界各国の古文書も保管されているそうで、それらの学術的価値はとても高いものであると聞きました。<br /><br /> 次に、アルメニアが生んだ世界的に有名な映画監督、セルゲイ・パラジャーノフの博物館です。彼の生涯や足跡をたどる展示ももちろんですが、彼が5年間を過ごした収容所で描いた絵や、映画製作の合間に作った前衛的なオブジェなどがたくさん展示されており、実に不思議な雰囲気の博物館でした。

     夜はアルメニア料理を楽しみました。ロシアなどでシャシリクと呼ばれる串焼き肉は、こちらではホロバツと言います。牛も豚もありましたが、肉質が軟らかく、他のどこよりもおいしく感じられます。これをラワシという薄皮のパンで包んで食べるのがアルメニア風。また、ぶどうなどの葉にご飯を包んだトルマは、トルコにもありますが、もともとはアルメニアのものだったそうです。料理の味付けに、あんずや干しぶどう、ざくろなどの果物を加えるのもアルメニア料理の特徴だそうです。

     翌日、エレヴァン市内のマテナダラン(古文書保管所)、パラジャーノフ博物館に足を運びました。マテナダランは、エレヴァン市内を一望する高台に建っています。古くから、トルコをはじめとする異民族の侵略を受けてきたアルメニア人にとっては、言語と宗教を守ることが、民族性を守ることにつながるとして、エレヴァンでも最も良い場所にこの建物を建てたそうです。ここにはアルメニアの古文書だけでなく、日本をはじめとする世界各国の古文書も保管されているそうで、それらの学術的価値はとても高いものであると聞きました。

     次に、アルメニアが生んだ世界的に有名な映画監督、セルゲイ・パラジャーノフの博物館です。彼の生涯や足跡をたどる展示ももちろんですが、彼が5年間を過ごした収容所で描いた絵や、映画製作の合間に作った前衛的なオブジェなどがたくさん展示されており、実に不思議な雰囲気の博物館でした。

  •  わずか4日のエレヴァン滞在はあっという間に過ぎ去り、2月3日、モスクワに戻る日となりました。実は、この日になるまで、天気に恵まれず、アルメニア人の心の故郷・アララト山(現在はトルコ領になっている)を一度も見ることができていませんでした。しかし、市内から空港に向かう道でやっと、かすかに、アララト山の頂上が、雲の間からちらりと姿を見せてくれました。同行していたスタッフ女史曰く、「またエレヴァンにおいでと、アララト山が挨拶してくれたのですね」。<br /><br /> エレヴァン11時ちょうど発のアエロフロート航空SU196便にて機上の人になりました。<br /><br /> 念願の機内食に舌つづみを打ちつつ、ふと窓を眺めると、雲海に見事なアララト山が浮かんでいます。再び、アルメニアを訪れることができることを願いました。<br /><br />http://www.jic-web.co.jp/study/jclub/info.html

     わずか4日のエレヴァン滞在はあっという間に過ぎ去り、2月3日、モスクワに戻る日となりました。実は、この日になるまで、天気に恵まれず、アルメニア人の心の故郷・アララト山(現在はトルコ領になっている)を一度も見ることができていませんでした。しかし、市内から空港に向かう道でやっと、かすかに、アララト山の頂上が、雲の間からちらりと姿を見せてくれました。同行していたスタッフ女史曰く、「またエレヴァンにおいでと、アララト山が挨拶してくれたのですね」。

     エレヴァン11時ちょうど発のアエロフロート航空SU196便にて機上の人になりました。

     念願の機内食に舌つづみを打ちつつ、ふと窓を眺めると、雲海に見事なアララト山が浮かんでいます。再び、アルメニアを訪れることができることを願いました。

    http://www.jic-web.co.jp/study/jclub/info.html

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