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チュ−リヒ・・・ 道連れのセ−ルスマン<br /><br />久し振りに早朝五時半起床。今日は七時三十五分発の列車でスイスのチュ−リヒへ行き、そこで一泊の予定である。ここはユングフラウヨッホへ移動するための通過地点で、特に目的はない。ウィ−ンから九時間の長旅である。一等コンパ−トメントは、相変わらず乗客少なく空いている。一人で座っていると、かばんを持った五十歳ぐらいの紳士が入ってくる。あいさつを交わすと、早速会話が始まる。彼もたどたどしい英語ながら、なんとかコミュニケ−ションが取れるので大いに助かる。彼がインスブルックで降りるまでの五時間、いろいろと話に花が咲く。<br /> <br /><br />彼はバツイチで二度目の結婚。最初の結婚は恋愛結婚で、十七年間続いたが意思疎通がうまく行かずに離婚、七年間独身生活を送った後再婚したという。子供は三人いて、今ではみんな結婚独立している。現在、ウィ−ン郊外の緑ゆたかな美しい地に住んでいる。石造りの家で五年前に二五〇万シリング=二、四四〇万円で購入したもので、今では七〇〇万シリング=六、八三二万円に値上がりしている。固定資産税は、それほど高くない。<br /> <br /><br />共稼ぎで妻は週五日制、自分は休みなしの働きずくめである。今日はインスブルック(二度の冬期オリンピックがあったところ)で開かれる会議に出席のため出張している。百科事典など特殊なシリ−ズ本のセ−ルス販売で、給料は五十%が出来高制になっている。税金は上限の五十%を課税されている。<br /> <br /><br />ウィ−ンから一時間ぐらい走ったところに差しかかると、この地域が自分の生まれ育ったところだと車窓から指差して教えてくれる。そこは美しい田園地帯である。学校まで一時間かかり、地元の子と一緒に裸足で通学していた。両親はウィ−ンで戦火に焼け出され、この地に来て貧乏暮らしを強いられたが、その後ウィ−ンに戻った。自分は昼間働き、夜は夜間大学へ四年間通って苦学したという。<br /> <br /><br />オ−ストリア国では定年は六十五歳になっているが、六十歳で引退する者が多い。国からの年金は少ないので、自分で年金を掛けている。平均結婚年齢は二十五〜三十歳ぐらいで、昔は二十〜二十五歳だった。最近は結婚しても子供を持ちたがらず、そのため年々若者が減少傾向にある。結婚祝いは一般的に品物でプレゼントする。結婚式への招待者が決まるとプレゼントのリスト表が郵送で回覧され、それぞれがだぶらないように各自のプレゼントを記入して次へ回す。なかなか合理的だが、最後のほうに順番が来た人はプレゼントを考えるのに苦労するという。ホテルなどで祝宴を上げ、その後一部の連中が花嫁を連れ出して飲み食いして回る。新郎は花嫁を探し回って見つけなければならず、探し当てて連れ戻すのに高い飲食代の付けを払わされるという。<br /> <br /><br />自分たちの生活費は、旅行やレジャ−費用を除いて十五万〜二十万円ぐらいである。消費税は十%〜二十%だが、ほとんどの場合が二十%である。ガソリン一リットルの値段は一〇シリング=九七円。ウィ−ンでは、日本のマツダが自動車のシェアNO1だという。<br /> <br /><br />列車が走っていると、ここがチロル地方だと車窓から教えてくれる。特に産物収入はなくて、もっぱら夏と冬の観光収入に頼っているという。オ−ストリアは五〜六月が一番よい季節で、秋は短く十二月〜一月には一メ−トルぐらい雪が積もるという。車窓からの眺めは、相変わらず美しい田園風景が続き、その向こうには白い雪を頂いた山の連峰がどこまでも続いている。彼が下車してから一人になり、持ち込みの牛乳とサンドイッチで昼食とする。車内ではコ−ヒ−一杯と間を置いてからジュ−スを買って飲む。スイス国境近くになって、パスポ−トの検閲がる。<br /> <br /><br />チューリヒ到着<br />午後四時半、チュ−リヒ中央駅に到着。<br />この街はチュ−リヒ湖にのぞむスイス最大の商工都市である。この駅の両替所ではコインも両替してくれるというので確認したら、出して見せよという。そこで、これまで回ってきた十ヶ国のコインをまとめて差し出すと、北欧三ヶ国のコインはだめで、その他の分も百単位以上のコインは替えてくれたが、小口のコインは交換してくれない。それでもコインの枚数が少々減ったので、重さが軽くなって助かる。その後、駅近くのホテルを探し歩き、一軒目に当たると満室でダメ、二軒目のホテルでチェックインする。一泊一〇〇スイスフラン=七、二八〇円(朝食付き)、部屋は三ツ星マ−クのホテルにしては少々お粗末である。<br /> <br /><br />早速、リマト川沿いにチュ−リヒ湖まで歩いてみる。さすが商業都市だけあって、メインストリ−トの商店街やデパ−トなどはきれいな店がそろっている。さざ波の立つチュ−リヒ湖には、たくさんのヨットが白い帆を見せて遠く沖合に浮かんでいる。<br /><br /><br />これといった観光ポイントもないので、疲れないうちにホテルへ引き返す。夕食はホテル前の小さな中華食堂で焼き飯とワンタンス−プ、ビ−ルを取ってすませる。ここの焼き飯がとてもおいしく、これまでのナンバ−ワンである。そのことをいってほめてやると、店の主人が喜んで笑顔を見せる。でも値段のほうは二三・八〇スイスフラン=一、七三〇円と高い。今日は上天気で気温が上昇し、汗だくの一日である。<br /><br /><br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br /><br />

スイス:チューリッヒの旅

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1994/06/08 - 1994/06/08

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yasyas

yasyasさん

チュ−リヒ・・・ 道連れのセ−ルスマン

久し振りに早朝五時半起床。今日は七時三十五分発の列車でスイスのチュ−リヒへ行き、そこで一泊の予定である。ここはユングフラウヨッホへ移動するための通過地点で、特に目的はない。ウィ−ンから九時間の長旅である。一等コンパ−トメントは、相変わらず乗客少なく空いている。一人で座っていると、かばんを持った五十歳ぐらいの紳士が入ってくる。あいさつを交わすと、早速会話が始まる。彼もたどたどしい英語ながら、なんとかコミュニケ−ションが取れるので大いに助かる。彼がインスブルックで降りるまでの五時間、いろいろと話に花が咲く。
 

彼はバツイチで二度目の結婚。最初の結婚は恋愛結婚で、十七年間続いたが意思疎通がうまく行かずに離婚、七年間独身生活を送った後再婚したという。子供は三人いて、今ではみんな結婚独立している。現在、ウィ−ン郊外の緑ゆたかな美しい地に住んでいる。石造りの家で五年前に二五〇万シリング=二、四四〇万円で購入したもので、今では七〇〇万シリング=六、八三二万円に値上がりしている。固定資産税は、それほど高くない。
 

共稼ぎで妻は週五日制、自分は休みなしの働きずくめである。今日はインスブルック(二度の冬期オリンピックがあったところ)で開かれる会議に出席のため出張している。百科事典など特殊なシリ−ズ本のセ−ルス販売で、給料は五十%が出来高制になっている。税金は上限の五十%を課税されている。
 

ウィ−ンから一時間ぐらい走ったところに差しかかると、この地域が自分の生まれ育ったところだと車窓から指差して教えてくれる。そこは美しい田園地帯である。学校まで一時間かかり、地元の子と一緒に裸足で通学していた。両親はウィ−ンで戦火に焼け出され、この地に来て貧乏暮らしを強いられたが、その後ウィ−ンに戻った。自分は昼間働き、夜は夜間大学へ四年間通って苦学したという。
 

オ−ストリア国では定年は六十五歳になっているが、六十歳で引退する者が多い。国からの年金は少ないので、自分で年金を掛けている。平均結婚年齢は二十五〜三十歳ぐらいで、昔は二十〜二十五歳だった。最近は結婚しても子供を持ちたがらず、そのため年々若者が減少傾向にある。結婚祝いは一般的に品物でプレゼントする。結婚式への招待者が決まるとプレゼントのリスト表が郵送で回覧され、それぞれがだぶらないように各自のプレゼントを記入して次へ回す。なかなか合理的だが、最後のほうに順番が来た人はプレゼントを考えるのに苦労するという。ホテルなどで祝宴を上げ、その後一部の連中が花嫁を連れ出して飲み食いして回る。新郎は花嫁を探し回って見つけなければならず、探し当てて連れ戻すのに高い飲食代の付けを払わされるという。
 

自分たちの生活費は、旅行やレジャ−費用を除いて十五万〜二十万円ぐらいである。消費税は十%〜二十%だが、ほとんどの場合が二十%である。ガソリン一リットルの値段は一〇シリング=九七円。ウィ−ンでは、日本のマツダが自動車のシェアNO1だという。
 

列車が走っていると、ここがチロル地方だと車窓から教えてくれる。特に産物収入はなくて、もっぱら夏と冬の観光収入に頼っているという。オ−ストリアは五〜六月が一番よい季節で、秋は短く十二月〜一月には一メ−トルぐらい雪が積もるという。車窓からの眺めは、相変わらず美しい田園風景が続き、その向こうには白い雪を頂いた山の連峰がどこまでも続いている。彼が下車してから一人になり、持ち込みの牛乳とサンドイッチで昼食とする。車内ではコ−ヒ−一杯と間を置いてからジュ−スを買って飲む。スイス国境近くになって、パスポ−トの検閲がる。
 

チューリヒ到着
午後四時半、チュ−リヒ中央駅に到着。
この街はチュ−リヒ湖にのぞむスイス最大の商工都市である。この駅の両替所ではコインも両替してくれるというので確認したら、出して見せよという。そこで、これまで回ってきた十ヶ国のコインをまとめて差し出すと、北欧三ヶ国のコインはだめで、その他の分も百単位以上のコインは替えてくれたが、小口のコインは交換してくれない。それでもコインの枚数が少々減ったので、重さが軽くなって助かる。その後、駅近くのホテルを探し歩き、一軒目に当たると満室でダメ、二軒目のホテルでチェックインする。一泊一〇〇スイスフラン=七、二八〇円(朝食付き)、部屋は三ツ星マ−クのホテルにしては少々お粗末である。
 

早速、リマト川沿いにチュ−リヒ湖まで歩いてみる。さすが商業都市だけあって、メインストリ−トの商店街やデパ−トなどはきれいな店がそろっている。さざ波の立つチュ−リヒ湖には、たくさんのヨットが白い帆を見せて遠く沖合に浮かんでいる。


これといった観光ポイントもないので、疲れないうちにホテルへ引き返す。夕食はホテル前の小さな中華食堂で焼き飯とワンタンス−プ、ビ−ルを取ってすませる。ここの焼き飯がとてもおいしく、これまでのナンバ−ワンである。そのことをいってほめてやると、店の主人が喜んで笑顔を見せる。でも値段のほうは二三・八〇スイスフラン=一、七三〇円と高い。今日は上天気で気温が上昇し、汗だくの一日である。


(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )



旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
一人旅
交通手段
ヒッチハイク
旅行の手配内容
個別手配
  • チューリッヒ駅<br />

    チューリッヒ駅

  • チューリヒ湖<br />

    チューリヒ湖

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