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確かにソゾポルは面白過ぎる。<br />だからと云って、本来の目的を忘れちゃいけない。<br />ブルガリアのコーストを北上する。<br />

73 黒海奇行 ブルガリア ヴァルナ

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2010/07/22 - 2010/07/23

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costin

costinさん

確かにソゾポルは面白過ぎる。
だからと云って、本来の目的を忘れちゃいけない。
ブルガリアのコーストを北上する。

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  • 7月23日<br /><br />早朝ソゾポルを発ち、10時発のブルガス-ヴァルナ行きバスに乗車。12レフ<br />到着12:30。<br />

    7月23日

    早朝ソゾポルを発ち、10時発のブルガス-ヴァルナ行きバスに乗車。12レフ
    到着12:30。

  • 【ヴァルナ】<br /><br />ブルガリアの北コーストの基点。<br />サニービーチ、ゴールデンサンドの海岸が至近。

    【ヴァルナ】

    ブルガリアの北コーストの基点。
    サニービーチ、ゴールデンサンドの海岸が至近。

  • 優しいお兄さんが同乗したバスに居て、到着ターミナルからちょっと離れたinternational BUS station迄誘導してくれる。<br />そこでコンスタンツァ行きとかを色々聞いてくれたりしていると後ろから、<br />「Costin、こんなところで何してるんだ?」<br />振り返ると去年モルドバのキシナウでお世話になったホステルのオーナーだ。<br />「あれ? あなたこそこんなところで何してるんだ?」<br />「俺は客のドイツ人親子を迎えに来たのさ、俺ここにもホステルを持ってるんだ。」<br />何よりも俺の名前を覚えていたのには驚いた。<br />年間2000人以上の客の名前を全部覚えているとは到底思えない。<br />何故覚えていたのか?については・・<br />●確かに、去年は特殊な事情で懇願され、俺はオーナーのツァーに参加した経緯があった。<br />●日本人は少ないと思う。それにしたってひと月ひとりやふたりは居る筈だ。<br />●モール4階で一緒に飯食ったとき、俺が面白いことを言ったw<br />他は思い当たらない。<br />こりゃ、このまま「失礼します!」って訳には行かなくなった。<br />「それじゃ、1泊出来るかな?」<br />「勿論さ!」<br />そのまま見覚えのあるキャンピングカーで宿まで連れてってくれた。<br />

    優しいお兄さんが同乗したバスに居て、到着ターミナルからちょっと離れたinternational BUS station迄誘導してくれる。
    そこでコンスタンツァ行きとかを色々聞いてくれたりしていると後ろから、
    「Costin、こんなところで何してるんだ?」
    振り返ると去年モルドバのキシナウでお世話になったホステルのオーナーだ。
    「あれ? あなたこそこんなところで何してるんだ?」
    「俺は客のドイツ人親子を迎えに来たのさ、俺ここにもホステルを持ってるんだ。」
    何よりも俺の名前を覚えていたのには驚いた。
    年間2000人以上の客の名前を全部覚えているとは到底思えない。
    何故覚えていたのか?については・・
    ●確かに、去年は特殊な事情で懇願され、俺はオーナーのツァーに参加した経緯があった。
    ●日本人は少ないと思う。それにしたってひと月ひとりやふたりは居る筈だ。
    ●モール4階で一緒に飯食ったとき、俺が面白いことを言ったw
    他は思い当たらない。
    こりゃ、このまま「失礼します!」って訳には行かなくなった。
    「それじゃ、1泊出来るかな?」
    「勿論さ!」
    そのまま見覚えのあるキャンピングカーで宿まで連れてってくれた。

  • 宿はキシナウと違い、お世辞にもキレイとは言えないぼろアパートの3階部分にあった。<br />宿代はキシナウと同じで11EURO、3泊以上だと10EUROになる。<br />「何か飲む? コーヒー、紅茶、それともビール?」<br />「紅茶の砂糖抜きで。」<br />

    宿はキシナウと違い、お世辞にもキレイとは言えないぼろアパートの3階部分にあった。
    宿代はキシナウと同じで11EURO、3泊以上だと10EUROになる。
    「何か飲む? コーヒー、紅茶、それともビール?」
    「紅茶の砂糖抜きで。」

  • 隣のペッドがオランダから来た女だった。<br />190cmはあろうかという大女なんだが、スレンダーで美形なので左程異様には感じない。<br />そんな彼女にリビングで聞かれる。<br />「あなたこれから何処行くの?」<br />「黒海をグルリと廻ろうと思っている。」<br />彼女はイスタンブールからアジアに入ると言っていたので、俺とは逆ルートになる。<br />俺もひとつ質問してみた。<br />「かなりスレンダーだけど、お茶は砂糖抜きで飲んでる?」<br />「勿論! ベジタリアンじゃないけど肉類もあまり好きじゃないの。」<br />「だろうね。西欧人でその体型を維持するには、そうでもしないとね。」<br />「私の家族はみんな太っているから、その反動かしらね?w」<br />彼女が紅茶のカップをテーブルに置く。そしてちょっと身を乗り出して、<br />「日本人って・・長寿って聞くけど・・本当なの?」<br />「統計によると、・・世界一らしいw 自殺者も年間3万も出てるんだが、物の数では無いらしいw」<br />「その・・・長寿の理由って何?」<br />「そうねぇ・・・少なめの程好い食事wとお茶・医療保険制度w。」<br />「お茶も?」<br />「日本茶は砂糖抜きが基本だからね。コクがあるので、慣れるとストレートが美味いんだよ。」<br />「砂糖の摂りすぎが良くないのは判るけど・・・」<br />「それに無駄な油分を分解してくれる酵素があるらしい。」<br />「日本食って油をそんなに使わないでしょ?」<br />「そうね、種類にもよるけど他国と比べたら使用は少ないだろうね。」<br />「やっぱり? 中華の油分の多い料理は苦手だったけど、日本食はOKだった筈ね。」<br />「あと習慣として、畜肉を過食しないのも健康には良いかもしれない。」<br />「習慣として・・・?」<br />「食習慣として、日本人は基本が魚食いだからね。畜肉と違い油の凝固点が低いんだ。つまり、コレステロールが溜まり難かったり動脈硬化にもなり難い。」<br />「? どういうこと?」<br />「家畜の体温は大体何度くらいだ?」<br />「36〜37度?」<br />「だろう? 魚の体温は?」<br />「判らないわ。」<br />「海水温より若干高い程度、そんなもんだろう。多少変温するにしたって人より高くはならない。つまりは人の体内で凝固することは無いに等しいって事だよ。」<br />「・・・・・w 納得させられてしまったw」<br />その内、日本についても色々聞いてくる。<br />俺も下手な英語を駆使して対応するが、<br />「勿論、日本も良い点・悪い点ある。そして長所・短所もある。」<br />「例えば?」<br />「君のそのカメラ・・日本製だろ? それだって日本の技術水準の高さを示す美点ではある。」<br />「でも・・他のアジア・アフリカと比較して、どうして日本だけ特別だったの?」<br />「どうしてだろうねぇw 例えばアフリカだって伝統や歴史はある。ただ日本の伝統的技術・考え方は西欧の『近代』を受け入れる必要十分条件を満たしていた。だから、移植がスムーズに行えた。」<br />かなりややこしい話になって来たので、<br />「すまないが、俺の英語力ではこれ以上の上手い疎通は無理だ。この辺でやめとこうw」<br />ちょっぴり不満顔の彼女を尻目にそそくさと退散する日本男児だったw<br />

    隣のペッドがオランダから来た女だった。
    190cmはあろうかという大女なんだが、スレンダーで美形なので左程異様には感じない。
    そんな彼女にリビングで聞かれる。
    「あなたこれから何処行くの?」
    「黒海をグルリと廻ろうと思っている。」
    彼女はイスタンブールからアジアに入ると言っていたので、俺とは逆ルートになる。
    俺もひとつ質問してみた。
    「かなりスレンダーだけど、お茶は砂糖抜きで飲んでる?」
    「勿論! ベジタリアンじゃないけど肉類もあまり好きじゃないの。」
    「だろうね。西欧人でその体型を維持するには、そうでもしないとね。」
    「私の家族はみんな太っているから、その反動かしらね?w」
    彼女が紅茶のカップをテーブルに置く。そしてちょっと身を乗り出して、
    「日本人って・・長寿って聞くけど・・本当なの?」
    「統計によると、・・世界一らしいw 自殺者も年間3万も出てるんだが、物の数では無いらしいw」
    「その・・・長寿の理由って何?」
    「そうねぇ・・・少なめの程好い食事wとお茶・医療保険制度w。」
    「お茶も?」
    「日本茶は砂糖抜きが基本だからね。コクがあるので、慣れるとストレートが美味いんだよ。」
    「砂糖の摂りすぎが良くないのは判るけど・・・」
    「それに無駄な油分を分解してくれる酵素があるらしい。」
    「日本食って油をそんなに使わないでしょ?」
    「そうね、種類にもよるけど他国と比べたら使用は少ないだろうね。」
    「やっぱり? 中華の油分の多い料理は苦手だったけど、日本食はOKだった筈ね。」
    「あと習慣として、畜肉を過食しないのも健康には良いかもしれない。」
    「習慣として・・・?」
    「食習慣として、日本人は基本が魚食いだからね。畜肉と違い油の凝固点が低いんだ。つまり、コレステロールが溜まり難かったり動脈硬化にもなり難い。」
    「? どういうこと?」
    「家畜の体温は大体何度くらいだ?」
    「36〜37度?」
    「だろう? 魚の体温は?」
    「判らないわ。」
    「海水温より若干高い程度、そんなもんだろう。多少変温するにしたって人より高くはならない。つまりは人の体内で凝固することは無いに等しいって事だよ。」
    「・・・・・w 納得させられてしまったw」
    その内、日本についても色々聞いてくる。
    俺も下手な英語を駆使して対応するが、
    「勿論、日本も良い点・悪い点ある。そして長所・短所もある。」
    「例えば?」
    「君のそのカメラ・・日本製だろ? それだって日本の技術水準の高さを示す美点ではある。」
    「でも・・他のアジア・アフリカと比較して、どうして日本だけ特別だったの?」
    「どうしてだろうねぇw 例えばアフリカだって伝統や歴史はある。ただ日本の伝統的技術・考え方は西欧の『近代』を受け入れる必要十分条件を満たしていた。だから、移植がスムーズに行えた。」
    かなりややこしい話になって来たので、
    「すまないが、俺の英語力ではこれ以上の上手い疎通は無理だ。この辺でやめとこうw」
    ちょっぴり不満顔の彼女を尻目にそそくさと退散する日本男児だったw

  • 中国人を『蛇足を知る人々』と評したことがある。<br />日本人はどうだろう?<br />日本人は、意識的、無意識どちらにせよ、大いに『蛇足を書いてしまう人々』じゃないかと思う。<br />確かに『過ぎたるは、及ばざるが如し。』だ。<br />が、表面上は及ばないように見えても、その『過ぎたる』が次世代に役立つことが多々ある。<br />足を描かれた蛇は、間違いなく蛇ではない。<br />しかし時として『幼龍』である可能性も皆無ではない。<br />

    中国人を『蛇足を知る人々』と評したことがある。
    日本人はどうだろう?
    日本人は、意識的、無意識どちらにせよ、大いに『蛇足を書いてしまう人々』じゃないかと思う。
    確かに『過ぎたるは、及ばざるが如し。』だ。
    が、表面上は及ばないように見えても、その『過ぎたる』が次世代に役立つことが多々ある。
    足を描かれた蛇は、間違いなく蛇ではない。
    しかし時として『幼龍』である可能性も皆無ではない。

  • 荒れ模様の黒海。<br />雷には流石に引く。

    荒れ模様の黒海。
    雷には流石に引く。

  • バルナ鉄道駅

    バルナ鉄道駅

  • 教会をカメラに収めていると・・<br />「ハロー、マイフレンド!」<br />『また、妙なのが来た。』<br />「どこから来た? フィリピンか?」<br />『これは初だ。フィリピンと言われたのははじめてだ。』<br />「ところで・・」<br />「両替は不要。宿も決まっている。散歩してるだけだからタクシーも不要。」<br />「いや、もし持っていたらだが火を貸してくれないか?w」<br />

    教会をカメラに収めていると・・
    「ハロー、マイフレンド!」
    『また、妙なのが来た。』
    「どこから来た? フィリピンか?」
    『これは初だ。フィリピンと言われたのははじめてだ。』
    「ところで・・」
    「両替は不要。宿も決まっている。散歩してるだけだからタクシーも不要。」
    「いや、もし持っていたらだが火を貸してくれないか?w」

  • バスターミナルに隣接する巨大モール。<br />だがテナントの空店率が3割。<br />金融危機の影響は大きい。

    バスターミナルに隣接する巨大モール。
    だがテナントの空店率が3割。
    金融危機の影響は大きい。

  • ほう〜、オランダやスペインまで直行便のバスが出てるんだ。

    ほう〜、オランダやスペインまで直行便のバスが出てるんだ。

  • 14:00発のオデッサ行きに乗り込む。<br />だが、切符はルーマニアのコンスタンツァまで。<br /><br />コンスタンツァからは、黒海としばしお別れして内陸へと進む予定。<br />そうなんだ。<br />シギショアラのマルガやトランシルバニアの姉妹とも再会したいからね。

    14:00発のオデッサ行きに乗り込む。
    だが、切符はルーマニアのコンスタンツァまで。

    コンスタンツァからは、黒海としばしお別れして内陸へと進む予定。
    そうなんだ。
    シギショアラのマルガやトランシルバニアの姉妹とも再会したいからね。

  • バスはルーマニアへと突入する。

    バスはルーマニアへと突入する。

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