摂津有岡城址

2010/10/12 - 2010/10/12

戦国時代の美少年として有名な、織田信長の小姓、万見仙千代が戦死した城ということや、鬼武蔵こと森長可の奥さんが、有岡城のお姫様（有岡城主　池田恒興の娘）だったりと、エピソード満載の有岡城址へ行ってきました。

このお城は、南北朝時代地元の豪族の、伊丹氏の城だったのがはじまりで、１５７４年に伊丹氏を破り、信長家臣の荒木村重が入城。城の名前も有岡城に改名。以後、摂津の軍事戦略の中心地だったが、事もあろうに、荒木村重は信長の敵の石山本願寺と手を結んでしまった。で、1578年、信長の荒木村重征伐が起こる。その際に、出陣した万見仙千代は石垣に登りこんだところで、あっけなく、槍でつかれて戦死。　その後も戦いは長期戦となり、荒木氏は籠城作戦を決め込むが、結局本人は逃げて、翌年、残った家族や配下の人達は皆殺しにされてしまったらしい。　荒木氏の後釜として城主となったのが池田氏だが、池田氏が美濃へ配属になって廃城となったらしい。で、近代になって、電車の線路が敷かれたり、都市開発で、城郭どんどん壊されて行ったが、その際に色々出土されて、発掘調査が行われ、JR伊丹駅前は跡地として結構キレイに整備されていた。元々、町全体が城郭となっていたので、町中歩いていても、堀跡等があり、興味深い。

<行き方>JR伊丹駅降りてすぐ

エリア 伊丹(兵庫)

伊丹のマンホール。

この辺りで子供達遊んでいました。こういう所、岐阜の加納城址みたいな感じ。

普通に町中なんですけど、通りにちょっとだけこういう歴史ある街並っぽいことも書いてあります。

（番外編）地図とか、観光関連のものないのかな？とふらーっとはいった、伊丹商工プラザで見つけた伊丹に工場がある企業のブース。　もちろん、観光の説明とかは何もなかったです。尚、伊丹の観光については、事前に伊丹市のホームページから地図等ダウンロード出来すると便利です。

商工プラザからまっすぐ宮ノ前通りを通ると、伊丹郷町の氏神様、猪名野神社があります。スサノオの尊が奉ってあるとか。ちなみに、このあたりは、有岡城の岸の砦があったそうです。

伊丹は江戸時代、将軍家の御前酒になる等酒造が有名。ということで、かつてのなごりか、酒蔵が素敵な通りがありました。

墨染寺。

墨染寺

上田南嶺（1858〜1943）は画家で、昭憲皇太后やロシアの皇太子に献上する絵を描いたりしたそうで、伊丹の小西新右衛門の招きにより、古城跡の麓に永住の地としたそうで、その碑。

「このたびは、汽車も電車もいらぬ旅、ただ六文で弥陀の浄土へ」が絶世の句ってかっこいいなあ。

駅おりてすぐのところの有岡城の説明書き。