2010/09/19 - 2010/09/22
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Yattokame!さん
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現地でホームステイしながらインドラ・ジャトラの大祭を見学した今回のネパール旅行。祭り見学の合間にホームステイ先のお家があるパタンの街を、ホスト・ファミリーの人と一緒に歩いて見て回りました。
パタンの旧市街の特色は、建物で囲まれたチョークと呼ばれる中庭にあります。旧市街はこのチョークが連続し、建物の下にある狭い通路が中庭を結んでいます。
中庭を囲む家には親戚などが住んでいて、さらに近所のチョークのいくつかで共同体が構成されます。これらの共同体は年中行事を取り仕切り、葬式があれば共同体のみんなが手伝いに出るなど地域の強固なつながりは今でも保たれているのです。民主化や王政廃止で国が混乱したときでも、共同体の助け合いによってチョークの中は普段と変わらない静かな生活を送ることができたそうです。
このように人々の生活を支えてきた共同体ですが、若い人たちにとっては少々窮屈なところもあるようです。たとえば、昔の日本の長屋のように、家の中で何か事件が起きるとまたたく間に共同体に知れ渡ってしまいます。離婚すれば男女とも共同体から白い目で見られるので、夫婦はどんなに仲が悪くても我慢して一緒に暮らすそうです。また、共同体の行事を支えるため、子供は独立しても親の近くで暮らすことが期待されます。最近はよりよい生活のため海外に移住したがる人が増えているそうですが、親元から遠く離れることになるため、海外に行きたい人は葛藤を抱えることになります。
このように変わりつつある価値観の中で従来からある共同体を維持するのは大変なところもあるようですが、旅行者として外の立場からチョークを眺めていると、人々は家族や友人など親しい人に囲まれて顔には笑顔があふれ、伝統的な生活の中で一種の理想的な生活を営んでいるように見えました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空 キャセイドラゴン航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 風の旅行社
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今回は、ホームステイ先のホストの人と一緒に、普通の観光では訪れることのない小さなチョークを歩きながら旧市街の見所を訪れました。
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パタンの住宅の玄関。ネパールの家では、おまじないとして家の入り口に仏画や目などの絵が描かれています。
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あともうひとつ、どこの家も縁起を担ぐため蛇の神様の絵が貼られています。必ず牛のふんで壁に貼り付けるのだそうです。
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街歩きに出かけようとしたら、ホームステイ先の家の前に人だかりができていました。覗いてみると、インド系の行商の人が即席で神様の像を作っていました。面白そうなので、しばらく観察してみます。
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ガネーシャ3分クッキング
まず、原型となるガネーシャの像の周りを土で覆い突き固め、外型を作ります。 -
外型に穴を開けて溶かした金属を流し込みます。ちなみに、材料はお客が家から持ってきたガラクタを火で溶かしたものです。
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金属が冷えればガネーシャの出来上がり。一体160ルピーなり。
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ガネーシャ作りを見たところで、チョークからチョークへと歩いていきます。
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小さな仏塔が置かれたチョーク。
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チョークに置かれた仏像。とても素朴なお姿ですが、お顔の表情の穏やかさに心ひかれます。
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パタンの伝統的な住宅。1階は倉庫や店舗、2階は寝室・居間、3階は客間で、屋根裏のような4階に台所があり、客間のある3階の中央の窓は木彫り彫刻で飾られます。
3階と2階の窓の数にも意味があり、3階の5つの窓は仏教の如来(通常大日如来など5体)を意味し、2階の3つの窓は仏・法・僧を表すそうです。生活のあらゆる場面に宗教が根付くネパールらしい家づくりに感心! -
チョークからチョークへと渡り歩いていたら、池のある大きな広場に出ました。
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広場には、池だけでなくストゥーパ(仏塔)もありました。
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また、建物の下の小さな通路を通って、チョークからチョークへと渡り歩いていきます。
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途中通ったチョークでは、おやじたちがトランプに興じていました。
お前も遊んで行け〜と誘われましたが、わしゃルール知らん…。 -
おやじたちを見守る仏像。
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インドラ・ジャトラ(神々の王「インドラ神」のお祭り)の最中でしたので、インドラ神を縛り付けた柱が街かどに立てられていました。
インドラ・ジャトラについては、別冊でお伝えしたいと思います。 -
街の休憩所で休んでいたおじいさんたち。真ん中のおじいさんは長寿のお祝いをした証の金のイヤリングをしています。このようなおじいさんたちが、長老として共同体の意思決定を行うそうです。
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サキャ族の人たちの家が並ぶチョークに来ました。サキャ族とは、釈迦を輩出した一族の子孫で仏像を作ることを生業としている人々のことです。
街歩きの途中、たまたまホスト・ファミリーの友人であるサキャ族の仏師の人に出会いました。お友達のご厚意で、仏像工房を見学させてもらいます。 -
蝋で作られた仏像。蝋で作るのでディテールを丁寧に表現できます。
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仏像の外型作りの現場。蝋で作った仏像に粘土を貼り付け熱すると、蝋が溶け出して粘土が外型となります。
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外型に金属を流し込んでできた神像。表面を磨いて色を塗ると完成。
パタンは、サキャ族による仏像の制作が盛んな土地で、こういう工房やお店が沢山あります。サキャ族は、昔仏像をチベットに売る交易で繁栄したため、立派な木彫り彫刻を持った家を多く建てましたが、今回の街歩きでも古くて立派な家をよく見かけました。 -
その立派な家に囲まれたチョーク。
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窓を飾る彫刻は、本当に繊細ですね。
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建物下の通路を覗くと、向こうに別のチョークが。
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とても立派な石造りの仏塔に出会いました。
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イチオシ
朝のお参りで近所の人がお供えしたのでしょう、仏塔は花で飾られ美しい姿をしています。
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苔むした小道を歩くと…
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こんな小さなチョークがあり…
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と思えば、このような大きなチョークがあったり…
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大きなチョークには水場があり、子供が遊んでいました。
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今度は表の通りを歩いていきます。
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見えてきたのは、ゴールデン・テンプル。
狛犬、ちょっと何かが違う気がしますが…。 -
ゴールデン・テンプルの門の天井に嵌められた石曼陀羅。黒光りする彫刻に、思わずゾクッときます。
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山門前の狛犬でしょうか?
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寺をぐるっと取り囲むマニ車。
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ゴールデン・テンプルのご本尊。
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象の上に乗ってはしゃぐアホ…、あ、いやお子様は、ゴールデン・テンプルのれっきとした僧侶。
お寺とつながりのある共同体の家族が、子供を出家させてしばらくここで過ごさせるのだそうです。 -
ゴールデン・テンプルは、その名の通り壁に金箔がはられているのですが、残念ながら修復中で足場が組まれていて姿は良く見えませんでした。
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次の日の早朝、プジャ(礼拝)のためホスト・ファミリーと再びゴールデン・テンプルに来ました。
ちなみに、ネパールの人は朝早起き。特に女性はとても早く起きます。ホストの奥さんは5時に起きていました。人々はこうして朝6時前に早起きしたら…
家の掃除(ネパールの人は穢れを嫌うので掃除はとても重要なのです)
↓
近所のお寺や家の神様へのお参り(プジャと言います)
↓
お茶を飲みながら家族としばらくおしゃべり
↓
朝食
大体このような順番で過ごし、仕事のある人は9時くらいに出かけていきます。私なんぞは朝起きたらシャワー浴びて着替えて慌ただしく出勤しますが、それに比べるとネパールの人の朝は充実していますね。 -
本尊の前に、松本人志がいますよ。
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仏様の口は、人々が捧げたお米でいっぱい。もう食べられませ〜ん。
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お参りの時には仏像に灯明を捧げ、赤い染料(ティカ)を額につけます。
早朝まだ薄暗い中人々が捧げる灯明は、あたりをほのかに照らし、幻想的な空気を作ります。街が一日で一番美しい表情を見せる時…。 -
お寺の外には、仏様に捧げる灯明や花を売る人々がいます。
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ネパールの人は朝起きてまず神様にお参りし、その後お茶を飲んでから朝食を作るので、お参りの時はついでに食材を買ったりして家に帰ります。そのため朝早くからお店が開いてました。
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イチオシ
お参りの後、寄り道しながら家に帰ります。
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ダルバール広場まで来ました。
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ヴィシュヌ神の化身であるクリシュナ神を祀るクリシュナ寺院にも、朝の礼拝で人が大勢いました。
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朝日に輝くヴィシュワナート寺院。朝の陽ざしに陰影がくっきり浮かび上がり、別世界を見ているかのようです。
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寺の柱や梁は無数の彫刻で飾られ、いつまで見ていても飽きません。
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寺院の彫刻。
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イチオシ
長い年月を経て顔の表情が分からなくなった神の彫刻は、却ってより凛として見えます。
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昼間は観光客でにぎわうダルバール広場も、朝は生活感が漂います。
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ダルバール広場の南にある展望台からは、広場全体を見渡すことができました。
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まだ朝7時過ぎですが、ダルバール広場の周りはすでに大勢の人で賑わっています。本当にみなさん、早起きですね。
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そろそろ家に戻り、朝のお茶を飲むことにします。
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朝の散歩の帰りも、昨日と同じくチョークからチョークへと歩いて戻りました。小さなチョークに祀られたこのガネーシャも、街の人たちから朝の礼拝を受けたようですね。
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この旅行記へのコメント (7)
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- あんこう鍋さん 2011/02/14 19:15:46
- ネパールはやっぱりいいですね。
- Yattokame!さん、こんばんは!
いつもご訪問ありがとうございます。
パタンの街もそうですが、ネパールの街を歩いていると、
小さな発見がたくさんあって、いつまでも居たいっていう気になりますね。
寺院や一般家屋の小さかったり大きかったりする彫刻も
とてもさりげなくて・・・
ガネーシャ3分クッキング、思わず笑ってしまいました。
私もやっぱりネパールが好きなんです。
Yattokame!さんのシリア・ヨルダン旅行記もまた
ゆっくり拝見させてください。
あんこう鍋
- Yattokame!さん からの返信 2011/02/15 02:52:27
- RE: ネパールはやっぱりいいですね。
- あんこう鍋さん
こんばんは。こちらこそ、いつもありがとうございます。
ネパールの町々は、似たところがありながらもそれぞれの個性があって、どの町も飽きないですね。カトマンズやパタンも、1回とは言わず何回でも言ってみたいなと思います。変化しながらも、人々が自分たちの伝統を大切にしているのが伝わってきますし、さり気ないところにも独自の信仰や文化が根付いていていいですねえ。
これからもよろしくお願いします。
Yattokame!
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- KOA08さん 2011/02/03 01:22:43
- ホームステイ
- はじめまして。
旅行記、楽しく読ませていただきました。
GWにネパール旅行を計画しているのですが、現地の生活を実感するのには、やっぱりホームステイして現地人にじっくり触れてみるのが一番良いのかな、と考えています。かと言って、好き勝手行動したいな、という面もあり、全部フリーで個人手配しようかという案もあり。。。迷っています。
国によってはホームステイでも宿として提供するだけ、という感じのところもありますが、ネパールは一般的にどうなんでしょうか。
こういうところはホームステイならではの良いところ、という点がありましたら、教えてください。
- Yattokame!さん からの返信 2011/02/03 02:43:40
- RE: ホームステイ
- KOA08さん
はじめまして。
今回の旅行はインドラ・ジャトラのお祭りを観ることがメインでしたので、ホームステイ先の人たちと過ごすのは朝と夜が中心でしたが、それでも朝一緒にプジャ(神様へのお参り)に出かけたり、食事の手伝いをしたりとホームステイらしいこともいろいろありました。
ホームステイ先の人とは今日あるいは明日はどうやって過ごしますかと話しあって行動決めてましたので、希望すればもっと日常にフォーカスすることができたと思います。
私の申し込んだ旅行社(風の旅行社)では、ネパールだけでなくほかでもホームステイのツアーがあるようですが、頼めばいろいろアレンジしてくれそうでした。気になるところはいろいろ答えてくれると思いますので、ご興味があれば一度お問い合わせされることをお勧めします。
Yattokame!
- KOA08さん からの返信 2011/02/04 00:30:48
- RE: RE: ホームステイ
- こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
けっこう柔軟に予定決められるんですね。
風邪の旅行社、HP見てみましたが、いろいろあるんですね。
まだ先なので、いろいろ見て、ゆっくり考えてみます。
KOA08
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- c.makotoさん 2010/11/22 07:31:57
- ネパールって標高が高いですよね?
- こんにちわYattokame!さん
ネパールと言えば、エベレスト登山の印象が
自分には、強いんだけど標高って高いですよね?
パタンでは、高山病にはならなかったのですか?
仏教の国だけに、狛犬ぽい石造を見ると
日本に伝わったのがうなずけます。
沖縄のシーサーも同じ感じなのかなぁ〜
もしかしたら、狛犬ぽい石造は
大昔にシルクロードで
エジプトのスフィンクスから伝わってたりして
伝言ゲームのように変化して
最終的に日本の狛犬のように.....
ありえんかなぁ〜
そう思うとエジプト行って見たいなぁ〜
- Yattokame!さん からの返信 2010/11/23 02:07:54
- RE: ネパールって標高が高いですよね?
- c.makotoさん
こんにちは。書き込みありがとうございます。
> ネパールと言えば、エベレスト登山の印象が
> 自分には、強いんだけど標高って高いですよね?
> パタンでは、高山病にはならなかったのですか?
世界最高峰に囲まれたネパールですが、カトマンズあたりは比較的標高が低く千数百メートルくらいなので、高山病にはならなかったですが、それでもやはり標高が高いのでアクティブだと息が切れますね。カトマンズ近郊までサイクリングもしましたが、アップダウンがあって結構ばてました。
> 仏教の国だけに、狛犬ぽい石造を見ると
> 日本に伝わったのがうなずけます。
> 沖縄のシーサーも同じ感じなのかなぁ〜
> もしかしたら、狛犬ぽい石造は
> 大昔にシルクロードで
> エジプトのスフィンクスから伝わってたりして
> 伝言ゲームのように変化して
> 最終的に日本の狛犬のように.....
> ありえんかなぁ〜
実は日本の狛犬の起源は、古代オリエントの獅子にあり、西方から中国を経て伝わったと言われています。なので、スフィンクスも直接的なつながりはないですが、聖域を護る獅子という点では類似点があり、必ずしも無縁というわけではなさそうです。エジプトはうへ〜と唸るものが山ほどあって素晴らしいですよ。あの国で見るものは大きさと言い、歴史と言いスケールが違います。ただ、個人旅行で行くと、超ぼったくりのタクシーや頼みもしないのに勝手にガイドをして高額のチップを請求してくる輩が多すぎて、個人で旅行すると結構疲れますねえ。
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