67 黒海奇行　始まりはイスタンブール

2010/07/08 - 2010/07/09

黒海の旅。
始めの一歩はイスタンブールから。

エリア イスタンブール(トルコ)

クアラルンプールでトランジット。
モノレールで別のターミナルに移動。

長いバス旅に慣れたせいか?
空の旅も苦痛にならなくなった。

【ISTANBUL】

　魅力的な街なのに・・俺は良く知らないんだ。
都合4回も来ているのに・・博物館・美術館・モスク、どれひとつ碌に観てない。

じゃ何しに来たんだ?

例えば・・・晩秋の旧市街を歩いている。
隣を歩く彼女の口から白い息が漏れる・・短いキリル文字と共に。
その白い息の先に・・ブルーモスクの尖塔が冷ややかに聳えている。
つまり、ちょいと豪華な借景の為に出向いている節も・・全く無いとは言い切れないw

7月10日　　
朝7:00頃到着

イスタンブール・アタテュルク空港のイミグレでの会話。

「日本人か?」
「はい」
その次に、トルコ語の短い単語でボソッと何かを言われた。
俺は解らずキョトンとしている。
イミグレの係官、ちょっと残念そうに
「行って可いよ。」

現地語の挨拶くらい学習してこいよ。俺!

さて、両替だ。
と云ってもATMで現地通貨を下ろすだけだが。
現地の人はトルコドルと呼んでいた。
為替も調べていないw
売店のお兄さんに聞いてみる。
「100$でいくらだ?」
「おおよそ、2000くらいかな。」
それじゃって事で、1500トルコリラ下ろす。

空港の地階にある地下鉄に乗る。
コインのようなチケットの買い方は解るが、使い方がわからない。
どうやらコインを投入するとゲートが開く仕組みらしい。
「さてと・・・どこまで行こう?」
正直迷っていた。
トルコから攻めるか・・後回しにするか?
トルコから攻めるとなれば、自然とグルジアにも行くことになる。
だが、グルジアへは出来れば船で渡りたい。
オデッサから船便があるはずだ。
となると、黒海を時計回りで回るしかない。
そもそもイスタンブールがトルコの西に寄り過ぎている。
これじゃ、すぐブルガリアに入ってしまうじゃないか。

地下鉄と云っても地上を走っているので外の様子は窺える。
バスセンターが見える。
「よし!　とりあえずあそこに行ってみよう。」
ひと駅乗り過ごしたので、引き返してバスターミナルで下車。

地下鉄　1.5トルコリラ

地上に出るとそこは、地下鉄地上駅を中心に大小50-80社のバス会社が円形に駅を取り囲むように広場を形成している。
多分方面別に配置されてはいるのだろうが、どれがブルガリア方面かは見当がつかない。

バールで一息つく。

レモンジュース　1.0TL
サンド　　　　　2.0TL
トルコ地図 9.5TL

チャイ 1.5TL

「レモンジュース1杯、・・・・・・・5\弱か。うほっ、激安だなw」

この頃になると自分が予定額の10倍のトルコ貨幣を下ろした事にうすうす気づく。
7500\相当をおろした心算が、どうやら75000\下ろしたらしいw
どおりでATMの後ろで待っていたCAが目を丸くしていたのに合点がいった。

見覚えのあるEURO LINEに入って聞いてみる。
「地図かルート・マップかある?」
「特に無いわね。」
別の男に同じ質問。
「特には無いが・・これなら。」
と、チケットを挟むペーパーにトルコのルート・マップが略地図で示されている。
見るとブルガス便があるようだ。
「ブルガス迄行けるのか?」
「夜9:00の出発で、朝2:00の到着だ。」
そんな筈はないな、これはEURO LINEが朝便を持たないだけで、どこか別の会社から出ていると睨んだ。
他を当たってみる。
地下鉄地上駅のバールでチャイを啜りながら、ブルガス便を聞いてみる。
逆方向にあるバス会社を示され、
「あの会社に行ってみろ。」
そこでブルガス便を再び尋ねると、60TLだと言う。
しかも9:00出発があるらしい。
仮チケットみたいな物を発行してくれて、
「ついて来い!」
付いて行くと、そこは別会社で正規のチケットを発行してくれた。
見ると55TL。要は5TLの手数料でブルガス行きの会社やバスの発車時間を丁寧に教えてくれた事になる。まぁ・・・好しとしようw

バス会社の1階オフィス。
裏口にバスの発着所がある。

ちなみにトイレは何故か3階。

6-7時間のバス旅らしい。

途中バス駅で客を拾いながら、西へ西へ

バスサービス

KIRKLARELI

野菜を刻む少年の姿が余りにも可愛らしく、ついついケバブを購入。
4TL

右の少年が会計助手をやっていた。
つり銭が発生すると、近所の店を駆けずり回り小額紙幣をかき集めるシステムらしいw

これもサービス

すんなり出国手続きを済ませ、

そして国境を越えた。