３日間で世界遺産４ヶ所巡る北京の旅

2009/10/25 - 2009/10/27

2009年10月25日朝10時30分
JAL羽田−北京線が開設となりました。
記念すべき第1便にいちばん乗り！

北京にある4つの世界遺産を
3日間で巡った記録です。

写真は開設便搭乗記念にもらった
JAL機体の携帯ストラップ。
パッケージの花文字が可愛いんですよ〜

エリア 北京(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 近畿日本ツーリスト

開設記念第1便ということで
国土交通大臣やらＪＡＬ社長やら中日親善大使やらが
わらわらやってきて
いきなりテープカットセレモニーが始まり
カメラクルーも入って、狭い搭乗口前は大混乱！

お客さんみんなビックリしてました。
そんなこんなで予定より15分遅れで離陸。

シートベルト着用サインが点いてるうちから
ハンバーグの機内食が配られ始め
ＣＡさんが気さくなんだか開き直ってるんだか
「ファミレスみたいなメニューでごめんなさい」って
そう笑顔で言われてもぉ。（笑）

機内が終始バタバタと慌しく
大好きな香港映画も途中でブッツリ打ち切られ
約3時間で北京国際空港へ到着。近いなー

ガイドは日本語堪能な男性の劉さん。
私たちのツアーはたったの2組4人！

ご一緒したカップルの女性が
黒龍江省出身の方で
なにかと通訳していただいて
有難いやら申し訳ないやら・・・
今回も楽しい旅になりそうです。

最初の観光は世界遺産の天壇公園。
東門より入場してすぐ七十二長廊があり
老人憩いの場になっていて、
みんな踊ったり歌ったりカード遊びをしたり
すごく賑やか！

祈年殿　高さ38ｍ　直径30ｍ
明代の永楽帝が15世紀半ばに建設した
五穀豊穣を祈った場所。1860年に再建。

北京で最も大きい壇廟建築で
釘は1本も使われていません。

ほかにも皇穹宇・回音壁・圜丘壇があり
全体が大きな公園になっています。

とくに圜丘壇の天心石という丸い石の上が、
北京最大のパワースポットとして有名。
実際、上に立つとなんかポカポカした感じ！？

物凄い順番待ちのため撮影出来ず残念・・・

丹陛橋
この人ごみ！迷子になったらエライこっちゃです。
中国の観光シーズンと重なって
国内ツアーのお客さんだけで、この日12万人も来園。
人の数もケタ違いだぞ、中国。

入場料：天壇公園15元　
　　　　　天壇・皇穹宇・祈年殿20元
　　　　　通し券は35元　
営業時間：朝8:00〜夜8:00（建物は夕5:00まで）
冬場は料金と営業時間が変わります

公衆トイレ多数　洋式あり・紙あり・水洗
鍵はほとんど壊れてます

夕食に麻婆豆腐・回鍋肉・担々麺など
四川料理をお腹一杯食べたあとで
市内メインストリートの夜景を見る。

ＶＩＰ御用達ホテルの「北京飯店」
すごい！キンキラキン！！ゴージャス！

後で恐る恐るお茶だけしに行きましたが
コーヒーショップの営業が終わってて残念。

2日目

朝8時に天安門広場にやって来ました。
広〜い！

右の柱は建国60周年を記念して
新たに建てられた「民族団結柱」

中国全土には56部族が居住していて
各部族の伝統衣装を着た男女が
赤い柱に描かれとてもきれいでした。

国家が少数民族に配慮している姿が伺えて
なんかちょっと嬉しくなった。

天安門の正面には毛沢東の肖像画。
撥水性に優れた特殊インクを使ってます。

何十枚も予備があって
汚れたらすぐ架け替えるのだそう。

雲ひとつない青空に
五星紅旗がよく映えて爽やかな朝。

人民英雄記念碑と人民大会堂

まだ早朝なのに
団体ツアー客を乗せた大型バスが次々と到着。

中国地方在住者にとって北京旅行は夢。
ここ天安門広場は
一生に一度は訪れたい場所なんですよ、と
ガイドさんが教えてくれました。

天安門広場を散策していたら
物凄い人数の観光客になってきました。

そろそろ世界遺産の故宮へ
入場したほうが良さそうです。

午門、太和門、太和殿、中和殿、保和殿
鐘表館、九龍壁、珍宝館、暢音閣、乾隆花園
珍妃井、外東路、神武門

全部見るとかなり歩くことに。頑張るぞ〜

うっひゃぁ！
中に入ったらもっと人がいました。

太和殿　中国に現存する最大の木造建築。
北京五輪前にお色直しが終わったばかりで
まだとってもきれい〜♪

東西750m、南北960mに及ぶ故宮の敷地は
高さ10mの城壁と幅50mの濠に囲まれています。

早朝なので憲兵さんが鍛錬中。

全員身長185センチ以上。
中国全土から選りすぐりの
超・超・エリート集団です。

ユニフォームフェチの私には
たまらんものがありました・・・
カッコいいのなんのって！

故宮と言うより
映画「ラスト・エンペラー」の舞台にもなった
紫禁城と言ったほうがわかりやすいかも。

当時の玉座も現存しています。

獅子

日本の狛犬のようにお対になっています。

京劇舞台櫓

西太后は京劇が大好きで
ご贔屓役者を厚遇しては散財し
宦官たちが頭を痛めたようです。

閉ざされた環境にいれば
そのぐらいのお楽しみがあっても
いいと思うんだけど・・・

故宮東側にある九龍壁

珍宝館入ってすぐの場所にあり
北京三大九龍壁のひとつ。
あとの２つってどこにあるの？？？

1771年の製作で
9頭の龍は7色の瑠璃で描かれています。
1頭だけ白龍がいるんですよー。
これには理由が諸説あるようです。

博物院のお宝　その1

清の時代　珊瑚で作られた獅子。
よぉく見ると・・目が怖い！

博物院のお宝　その2

清の時代　翠臥牛。
こぉりゃ可愛いぞ。ちんまりしてますね。

博物院のお宝　その3

出ました白菜！
故宮博物館といえばこれ。

玉は金銀より勝る宝と言われ
中でも翠玉は最高峰。
光緒帝の妃である瑾妃が
嫁入りで持参した翠玉白菜が有名です。

でも・・・台湾に運んでしまったので
北京にあるのは翠白菜式花挿。
ちょっとランクは落ちるかな？

これに限らず
目を見張るお宝は
ほとんど台湾へ持ち去られてますが
ガイドさんが言うには

「台湾に貸してます」

ああ、そういう解釈なのね。

つ、疲れた〜
とても午前中だけの時間じゃ
全部見られません。

昨年の北京五輪のために
大改修工事をやったばかりで
太和殿や神武門はピカピカでした。

入場料：60元　
営業時間：朝8:30〜夕5:00（博物館は夕4:00まで）
冬場は料金と営業時間が変わります

敷地内に改修済み水洗トイレ多数あり
珍宝館内のトイレが洋式・水洗・紙あり・施錠ＯＫ
凄くきれいで女性にはおススメ

景山公園は時間がなく入口写真のみ。
上まで登って故宮を一望したかったなー

車で北京郊外へ。
途中飲茶の昼食を挟んで
本日の最後の世界遺産は万里の長城。

故宮でクタクタだったけど
八達嶺を目前にしたら
俄然登る気力が沸いて来た〜！

10月末でも気温25度あります。
西日を受けて意外と暑い。
でも、風はそれなりに冷たいので
長袖の羽織りものは必要です。

みんな緩やかな女坂に向かって
ゾロゾロつながって歩いてます。

緩やかな女坂とはいえ・・・

途中からけっこうな急勾配。
いちばん上付近は段差もかなりあり
女性はスカートやワンピースで行こうなんて
思わないほうがよろしいかと。

石畳で足元もそんなによくないので
必ずスニーカーでどうぞ。
徒歩がしんどい人には
ロープウェイがありますよー

反対側の男坂を見渡す。

男坂は坂の勾配が急で
山登り仕様の完全武装が必要。

このあたりで
遠足の子供たちに囲まれて
大撮影大会に！
アニメ世代は日本大好き。

私立の小学校のようでみんな英語が堪能。
一人っ子なので親が教育熱心な様子。
引率の先生たちも
日本が大好き！日本に遊びに行きたい！
と言ってくれました。

嬉しいなぁ・・・

上の見晴らしは格別でした！

万里の長城は全長約6000km。
北からの騎馬民族の侵入防御で造られたので
北側の壁が少し高くなっているそうです。

最高のお天気で最高の眺望。満足！

入場料：45元（ロープウェイは片道40元 往復50元）
営業時間：朝6:00〜夜10:00

トイレは入口と途中のろし台にあり
洋式あり・水洗・紙あり・施錠OK

帰りは入口横の中国茶芸館に立ち寄って
無料のお茶をいただき
きれいなトイレを利用したほうがいいかも。
何も買わないで出ても全然OKでした。

車は北京市内へ戻りました。
オリンピック記念公園を見学。

国家水泳センター 通称「水立方」
ウォーターキューブの愛称も。

建物の屋根と壁はフッ素樹脂加工。
模様が葉っぱの細胞膜みたいです。

北京国家体育場　通称「鳥の巣」
北京五輪のメインスタジアム。

この冬からはなんと！
人工スキー場になるんだとか・・・
使い方間違ってませんかぁ？

建築デザインを担当したAi Weiwei氏は
知る人ぞ知る社会活動家でもあります。

近くにそびえる
自称７つ星ホテルの「盤古大観」
龍の姿に見えます？

「鳥の巣」と「水立方」の
迫力ツーショットの傍らには龍のホテル。
なんともまぁ大陸的なスケールの大きさ。

外の売店でコーヒーを買ったら
ネ●カフェでした・・・むむむ。

夕食は北京ダック！
新興勢力の名店に案内されました。

美味しそう〜♪

最新の食べ方は
パリッとした皮と一緒に
ジューシィな身もいただくんです。

脂こくなくサッパリ味で
これはいくらでもイケるぞ。
この一羽を4人で食べ切りました。

ほかにも酢豚や白身魚の炒め物など
4品ぐらい出てきてお腹いっぱい！！

このツアー、39,800円なのに全食事付き。
二晩の夕食はみんな最新グルメ店。
羽田−北京線開設記念特別価格とはいえ
たいへん申し訳ないような充実ぶりです。

ホテル近所の停留所から公営バスに乗って
王府井をブラブラ散策。

街の治安は驚くほどよく、
若者が夜中まで遊んでいます。

老舗高級ホテルが
ずらーっと並ぶ中心地。

王府井は銀座みたいな感じかな？
オシャレなTOPブランドのお店が
並んでいます。

大きな書店ではDVDが激安。
華流マイブームの私は
大陸ドラマや大陸映画を6元〜13元で購入。

ええっと・・・たぶん・・・
コ●ー商品だと思いますので
すべて自己責任でどうぞ。
リージョンが違うのでPCでしか見られませんよー

今月はじめの国慶節にあった
建国60周年記念軍事パレードのDVDも
早くも売っておりました。

3日目

最終日は早起きして北京動物園へ。
朝8時に入場したのには訳がありました。

この子のお食事タイムだったのです！

こ〜んなにいるんですよぉ♪

まだ1歳ほどの子パンダたち。
四川大地震で被災した7頭を
いま北京動物園が預かっているんです。

可愛い！たまらん！！
1匹カバンに詰めて帰りたい。

ご飯が終わってご機嫌で
コロコロころころ・・・
本当におもちゃのよう。

いちばん可愛い盛りをたっぷり見られて
ラッキーでした。

こっちは北京にいつもいる大きい子です。

この子も愛想がよくてねぇ。
屋外に放牧状態なので
人とすごく近いんですよ。

おいで〜と呼んだら
ホントにすぐ近くまで来てくれました！
おっきいです。

早朝でお客さんほとんどいなくて
私がこの子をほぼ独占状態・・・

なんという贅沢。

何もくれないとわかって
去っていきました。あららら・・・

パンダのしっぽって白いんですね。
知ってました？

金糸猿のカップル

孫悟空のモデルですね。
とても綺麗なお猿さんです。
なかなかこっち向いてくれない。

朱鷺

崇高な雰囲気を漂わせてましたよー
希少動物がたくさんいました。
虎館に時間がなくていけず残念。

入園料: 20元 パンダ館入館料5元
営業時間：朝7：30〜夕6：00
冬場は料金と営業時間が変わります

パンダ館は早朝8時前後の入園がおススメ！
可愛いパンダがみんな起きて動いてます。

トイレは水洗・洋式あり・紙あり・施錠OK
象館近くとパンダ館のトイレがきれい

最後の観光は
世界遺産の頤和園

どこでも激しい入場口付近の物売り攻勢を
一緒のツアーの女性が
中国語でピシャッと追っ払ってくれるので
たいへん助かる。

東側にある、東宮門が正門で
この狭い間口から入ります。

仁寿殿

光緒帝や西太后が
政務を執り行ったところです。

頤和園は290万?の北京最大の庭園。
敷地面積の4分の3は
杭州の西湖をモチーフにした
人工湖の昆明湖です。

湖面にはお魚を採る船も出ていて
のんびりゆっくりいい感じ♪

頤和園の正殿「排雲殿」

1860年　英仏連合軍により
ほとんどが破壊されたけれど
後にここが大好きだった西太后が
軍費を投げ打って修復しました。

この風景！

中国の古装片（歴史ドラマ）でよく登場する
お馴染みの場所ですねー

この日も歴史装束に身を包んだ女優さんが
撮影をやっていました。

徳和園
3階建ての大戯楼では
胡弓の演奏がありました。

頤和園はゆったりしていて
とっても癒される
すごくいい感じの場所なんです。

女性に大人気の観光地だと
ガイドさんも言ってました。

湖の周り
728ｍの長廊をぬけて行きます。

約8000枚もの飾り絵がいかにも中国風。
水辺なので涼しくて気持ちいい〜

地面に大筆で書を書いていたおじさん。
普段はいつもここにいるそうです。

商売ではなく健康のためだって。
カッコいいお年寄り！

うまい！達筆ですねー

みんなが老師（lao shi）と呼んでました。
尊敬されている様子。
書の大家なのかな？

記念に私の名前を紙に書いてもらえないか
ガイドさんに聞いたのですが

「それはたいへん失礼です」

ご、ごめんなさい！ですよねぇ、すみません。

湖水の浮島までは
8元で連絡船が出ています。

北京最後の観光がここで良かったな〜
とても美しいところで感激しました。
ゆっくりゆっくり時が流れています。

入場料：30元
開館時間：朝6:30〜夕5:00

トイレはどこも観光地いち清潔
水洗・洋式あり・紙あり・施錠OK

楽しかった北京の休日は
あっという間に終わってしまいました。
世界遺産を4カ所巡り、北京ダックを堪能し
パンダにまみれた3日間。

五輪を契機に美しく生まれ変わった
大都市、北京。

名物だった自転車はほとんど見かけず
高級輸入車で広い道路は大渋滞。
恐れていたニーハオ・トイレもなく
立ち並ぶ高層マンションや有名ブランド店は
東京と同じ風景です。

抗日感情をいちばん心配していたけど
まったくの杞憂でみんな親切。
たった3日で何がわかると言われれば
そうなんだけど・・・

実際行って自分の肌で感じてもらうのが
いちばんかな？と思います。
私は中国や中国の人に対する個人感情に
劇的な変化がありました。

おまけ

頤和園のお土産屋さんで
たった2元で買った“大拉翅"

真ん中の大きな造花“絨花"は
身分や地位を表し
節季によって付け替えたとか。

これは子供用？おもちゃなので
ヘアバンドになっていて
なんちゃって西太后ごっこが
私と友人のお気に入り♪

Special Thanks！

Mrs.Yoshida

knt!
http://holiday.knt.co.jp/dynsrc/SearchList.aspx

この旅行記へのコメント （3）

• きり太郎丸さん 2010/10/09 22:31:05

  トイレ

  こんばんは　きり太郎丸です。はじめまして。
  
  10月25日に北京に行くのですが、写真みると着てるものは様々ですねえ。寒いとか聞いたのでちょっと冬っぽく用意したけど、半そでの人もいるし、トレーナーとか案外軽装ですよね。両方用意したほうがいいのかな？25度とか書いてありましたもんね。日本とかわらない支度でもいいみたいな気もする。どうなんだろ？なんて質問コーナーになっちゃいましてすみません。
  
  　それから、たくさんのトイレ情報うれしいです。女子にとってトイレは重要事項ですから。紙とか大事だよね。あるかないかで気持ちが違う！
  　あ、でもニーハオトイレ入ってみたいです。現地の方と並んでしてみたいかもなぁ（笑）小さい頃友達と学校帰りにに並んでお外でして、なんか楽しかったことを思い出しました。あんな感じかな？すみません　田舎もんでして。
  　そして　自分もまた制服フェチなので萌え〜でした。楽しい旅行記でした。西太后ごっご加わりたいです。
  
  　

  美々さん からの返信 2010/10/10 12:18:12

  RE: トイレ

  きり太郎丸さん　はじめまして。
  旅行記にご訪問ありがとうございました。
  
  昨年の北京は10月末でも日中は25℃ぐらいありました。
  昼夜の寒暖差が激しくて、夜は10℃以下になりましたね。
  日中は軽装で大丈夫ですが、風が冷たいので
  ウィンドブレーカーやフリースは
  お持ちになられたほうがいいと思います。
  
  私が帰国して1週間後には、初雪が積もったと聞きます。
  天候が急変する季節らしいのでお気をつけ下さい。
  
  女性にとってトイレ事情って大切ですよねー
  キレイか汚いかで民度の高低がわかったりして。
  トイレ自体は改装されていても
  使う側のマナー問題もありますよね。
  
  楽しんでいらして下さいね、
  西太后ごっこのお写真待ってまぁす♪

  きり太郎丸さん からの返信 2010/10/10 23:34:01

  RE: トイレ

  お返事ありがとうございました。とても参考になりました。実際に同じ時期に行ってる方の情報を知りたかったのでとてもうれしいです。
  　2週間後ですが、わくわくで胸がいっぱいです〜。行ってきま〜す。