2010.9熊本・名古屋・室蘭出張旅行8-白老アイヌ民族博物館，ポロトコタン

2010/09/13 - 2010/09/13

1015中部国際空港発NH705便で新千歳1155着，1234新千歳空港発エアポート125号で1237南千歳着　1248発スーパー北斗12号東室蘭1336着．さてどうしようか．当初はレンタカーを借りて地球岬や白鳥大橋など室蘭近辺を回ろうと考えていたが，列車の中で気が変わる．この7月フィンランドのラップランド奥地，ノルウエー近くのスコルトサーミの村Sevettijarviの博物館の人が，白老であった世界少数民族会議に来たといっていた．サーミの旗があるかもしれない．そーだ，少し戻るが白老に行ってみよう！！http://4travel.jp/traveler/suomita/album/10494071/
1355レンタカーも全く予約していなかったので駅レンタカーに行くと日産マーチがあいていた．それを借りて白老へ．1456ポロトコタン．
白老アイヌ民族博物館見学，アイヌの歴史，民俗文化が効率よく展示され，舞踊の実演もあった．昨年12月に新ひだか町のアイヌ民俗資料館を見学した．アイヌ民俗の歴史と部族，民俗やシャクシャインの乱について非常にためになった．
苫小牧出張旅行3-静内地方のアイヌ文化
http://4travel.jp/traveler/suomita2/album/10409190/
ぜひこのブログも参照して欲しい．
それよりは観光ナイズされていると思った．もう少し深い展示もあっていいのかなとも思った．
しかしアイヌ民族のアイデンティティーについては充分な展示があった．期待したサーメの展示もあった．
和人の侵略と同化政策で，アイヌ民族が氏名も含め日本人化している．以前は旧日本人，縄文人の末裔といわれていたようだが，Y染色体やミトコンドリア遺伝子の研究からは日本人も多数の系統の遺伝子から形成された複合的な民族だ．アイヌ民族はより北方的遺伝子の流入が多い人々にすぎない．遺伝子的にはアイヌ，和人とひとくくりにするのもおかしい．多系統の遺伝子をもった日本列島に住んだ人々のうち和人は古代に統一国家として形成され，アイヌの人々は擦文時代から北海道に住んでいた人々が近世民族として形成されたものとおもう．民族を体現するものは「言語」と思う．歴史も文化も生活感情も言語に集約されている．サーメ語も消滅の危機に陥っているが，公用語の地位を獲得し，保存と伝承が開始されている．日本で死滅寸前の言葉「アイヌ語」「琉球語」「八丈語」などを公用語として格上げして，保存していくべきではないだろうか．

エリア 北海道

• 交通手段: レンタカー ANAグループ JR特急

ＮＨ705便で1015発で新千歳に向かう．ほとんど満席．名古屋市内上空

ほぼ満席，プレミアム無く普通席．

雲が多くて下界が見えない．やっとみえたのはたぶん北アルプス鷲羽岳ふきんかな．少し自信がない．

津軽海峡を越えたら急に晴れた．本日行く室蘭．白鳥大橋がよくわかる

羊蹄山

再度羊蹄山を遠く望む

苫小牧，樽前山，支笏湖

苫小牧

定刻1155新千歳着，気温24度，あの暑い名古屋からは別天地のようだ．

1234新千歳空港発エアポート125号に乗る

1237南千歳

貨物列車，DD51，なつかしい

1248発スーパー北斗12号

南千歳を出るとすぐ原野，昼食はお茶を買って，昨日のピザののこりですます．昨日食べ過ぎてとても入らない．

苫小牧に近づく

苫小牧1303　隣のホーム1316発1471D岩見沢行き

樽前山

樽前山の向こうは恵庭岳かなあ．．？

登別マリンパークニクスという遊園地らしい．デンマークのイーエスコー城をまねたとか．2000年にいったなあ．

1325登別

東室蘭1336着．

1345発478D長万部行き．レールバス．
さてどうしようか．当初はレンタカーを借りて地球岬や白鳥大橋など室蘭近辺を回ろうと考えていたが，列車の中で気が変わる．この7月フィンランドのラップランド奥地，ノルウエー近くのスコルトサーミの村Sevettijarviの博物館の人が，白老であった世界少数民族会議に来たといっていた．サーミの旗があるかもしれない．そーだ，少し戻るが白老に行ってみよう！！http://4travel.jp/traveler/suomita/album/10494071/

1355レンタカーも全く予約していなかったので駅レンタカーに行くと日産マーチがあいていた．それを借りて白老へ．

国道36号線

海岸沿いを走る．交通量が多いため写真を撮る余裕はない

1451白老駅前

1456ポロトコタン駐車場．駐車料300円，しかたないか．．

入場料750円．http://www.ainu-museum.or.jp/index.html

まずコタンコルクルの像が出迎え．

ヒグマが居るが柵が二重で写真がうまく撮れない

サウンチセ（手前の家）で1515からアイヌ古式舞踊（お話と踊り）があるのでそちらから紹介

軽妙な解説．この建物は催し物用なので実際の家（チセ）はこれほど大きくないと．

いろりの上に鮭をほす．

むっくり

古い歌，恋の歌

トンコリ（五弦琴）

イオマンテリムセ（熊の霊送りの踊り）

次はアイヌ民族博物館を紹介

その歴史と信仰，風習，民俗，生業など広く紹介

神々が様々なものに宿り，家の周りにも，中にも神への祈りの神聖な場所があった．

狩り

一日の生活などジオラマで再現

農耕も中世にはあったんだ！部族ごとに入れ墨をし，女性も大人になると入れ墨をする．

装身具

食べ物，鮭やスケトウダラのひものや魚の塩汁．

そして最後に，あった！わがSameの旗と展示

世界の北方民族の分布，イヌイットは広範囲に住んでいる．

オトゥタヌチセ(次の家）

漆器は倭人との交易で得た．

マクンチセ（奥の家）

ポンチセ（小さい家）

伝統工芸の実演を行っている

家の周りに鮭が干してある

プー（食料庫）．サーメの小貯蔵庫にそっくり！

ねずみかえし

同じく食料庫

ペペレセッ（熊の檻）熊は神の使い，熊祭り（イヨマンテ）で神のところに送る．

1615見学終了・

今回はアイヌに関する本ではなく，北方民族，サーメも含めた本を買った．極北で暮らすには，似たような文化になるのだなとおもった．