ポルトガル　−　栄光を偲び、今を旅して　−　　文化が混在する町　シントラ　

2010/06/06 - 2010/06/06

リスボンから、半日で行けるシントラは、ムーア人が8世紀に
宮殿をつくり、12世紀にはキリスト教徒がこの地を奪回し、
以後　歴代の王家は、ここに離宮をおいたという名所。
天正遣欧少年使節も招かれて着物を着て訪問したという
記述が残っている町・・
リスボンのロッシオ駅から電車に乗って出かけたのは
滞在四日目の午前中

エリア シントラ(ポルトガル)

ロッシオ駅ホーム

メトロと直結　リスボン交通のかなめ

シントラの駅

駅を降りると　ほとんどの人は、町の中心

「レプブリカ広場」に向うバスに。

パルファン一行は、タクシーで広場に。

広場の前は、王宮（パラシオ・レアル）

うん？　これが王宮？　と言ってよい程シンプル

観光のプチトレンが止まっている

次に待っていたのは

馬車！　　あぁ〜　やっぱり馬車の方が似合うかなぁ〜

さて、王宮の中に。

14世紀後半、ムーア人の城跡に

ジョアン1世が中央の建物をたて、以後

何度も増改築されたそう・・

中庭を覗き込むと、アラビック風でありながら

ポルトガルの特徴ありで、いい雰囲気！

後ろの塔は、厨房の排気塔。

無粋なものが王宮の特徴となっているわけですね。

建物の窓から山側をみると、豪華な館。

王家の離宮と同時に建てられ点在しているそう・・

天井に白鳥が描かれ、「白鳥の間」と言われている

この王宮は外からはシンプルに見えたのだが

中の各部屋は随分細やかな装飾に満ちている・・

そして、天正遣欧少年使節が、宿泊所の修道院で

着物に着替え赴いたという部屋。

カササギの間

暖炉の周りはタイルで覆われて・・

そして、天井はカササギの絵

カササギの絵

この絵にちなむ逸話はしゃれている♪

＜　カササギはpot bem（善意で、という意味）と書かれた

　　　　　紅バラをくわえている。

これは、ある時、ジョアン1世が女官にキスしているところを

　　　　　王妃に見つけられた。　

　　王妃は何も言わなかったが、噂は女官たちの間で

　　　　　広まってしまった。

　　　　王は、「おしゃべり」という意味のある鳥、

　　　　カササギを　部屋の装飾に用い

　かつ　王妃の実家ランカスター家の紋章である

　　　　紅バラを描かせた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Wikipediaより　＞

ポルトガル全盛時代を築いた

マヌエル一世の象徴ともいうべき部屋

しつこ過ぎるマヌエル様式は余りなく

気品のある落ち着いた部屋

この王宮で一番魅了される部屋☆

アズレージョがふんだんに取り入れられた部屋

思わず息をのむ！

開け放された窓からは、アズレージョを照らす

光がふんだんに・・

モチーフは王宮で遊ぶ様、狩など・・

紋章の間

マヌエル一世が、貴族の紋章と自身の紋章

の計72個を　描き飾ったという木製の天井

アラビック風が色濃い中庭

王宮正面に立って♪

山が迫ってき、夏の離宮といっても広い

庭園があるわけでもない・・

1910年まで離宮として使われていた王宮も　

共和国樹立と同時に、国の文化財となったそう☆

「1509年頃、画家ドゥアルテ・ダルマスの描いたシントラ宮殿」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Wikipediaより

これより80年あと、

天正遣欧少年使節はこの地に来たわけで・・

このような、全く違う文化に触れた

少年たちの感慨ってどんなだったのでしょう？

広場に出てくる路地

ウワ〜　路地が埋まりそう〜

広場前のカフェ

ランチをとりながら、スケッチ

この一区画もスケッチしたい感じ♪

カフェの左の道に入ったところで

バスに乗り向ったのはペガ宮殿。

路線バスから、更に宮殿に入る専用バスに

乗り換えて・・

可愛い小花♪小花♪

上を見ると、さぁこれがペガ宮殿！

え〜これ、な〜に〜と思うでしょう〜

1885年、ポルトガルでアーチスト王と

いわれたフェルデナンド二世によって完成。

様々な建築様式で、思い思いに建てられて・・

子供が積み木で作ったような？

漫画に出てくるような門をくぐって

上へ上へと登ってきて、対面にみえるテラス

上階には落ち着いたチャペル

テラスに出て・・

風が強かったけど眺めは抜群

向こうの山頂に見えるのはムーア人の城跡

微かに城壁がみえるのだが・・

瀟洒な館があちこちに・・

外形の建物に似合わぬ

慎ましやかなチャペル

ここは、何の部屋かな？

天井といい柱といいマヌエル様式！

この門にも圧倒されて・・

一つ一つの造りは素晴らしいのに

しつこいのですね！

遠く山頂に立っている彫像は誰かな？

この城は　部分部分を撮るとおさまりがいい？

帰りの門はまた違って・・　図柄は、昆虫のタイル

国の芸術振興を図ったという

フェルデナンド二世は、

「ノイシュヴァンスタイン城」を建てた

フリートリッヒ二世と　いとこという・・

あちらは統一が取れているが、偏狭的に　

見えるのは共通要素があるのかなぁ〜

半日のシントラの二つの城巡りを終えて

リスボンにもどったのは、昼下がり・・

ポルトガル滞在、残すはあと一日！

この旅行記へのコメント （5）

• yunさん 2010/12/06 22:47:09

  偶然に　わぁーー

  パルファンさん
  
  こんばんは♪　　　yunです。
  
  実は、ポルトガルについて調べたくて…
  いつもの如く４Tｒを彷徨っていたら、パルファンさんの旅行記発見。
  しかも、2010年！今年のご旅行！
  
  先日、南西フランスの旅行記で参考にさせて頂いたばかりなのに
  ポルトガルでも期せずして拝見。
  
  関心の旅先一致に思わず「わぁーー」と声を上げてしまいました。
  一度に拝見は勿体無いので、少しずつお邪魔して勉強させて頂きます♪
  シントラ　訪れてみたいです。
  
  ご迷惑でなければ「お気に入り」ご承認くださいませ('-'*)
  
  yun
  
  

  パルファンさん からの返信 2010/12/07 21:13:56

  RE: 偶然に　わぁーー

  こんばんは、yunさん♪＾＾
  
  やってくれましたね〜〜　ガーミン報告♪
  まだ、時間があるからと、ガーミンに関し気になったページをお気に入りに入れている段階。
  ヨーロッパ地図のSDカードもまだ買ってないし・・
  ヨーロッパドライブ中、日本語でナビしてくれるなんてホットするでしょうね！
  
  yunさんは、アルザス、ブルゴーニュも走ってるのですよね。
  パルファンもアップする以前ですが、連れ合いがミシュラン地図でナビしてくれよく走りました・・
  今回、フランス外なのでガーミンのお世話になろうかと・・
  
  ポルトガルも車ですか？　縦長の国なのでレンタカーがあったら便利だろうなぁと
  つくづく思ったのですが・・
  ポルトガルの旅行記、少しでもお役にたてたら幸いです。
  
  では、ガムテープでくっつけたガーミンの報告ありがとうm(._.)m
  また、寄せて頂きますね。
  

  yunさん からの返信 2010/12/07 21:56:16

  ありがとうございます

  パルファンさん
  
  早速にご承認をありがとうございます。感謝(_ _*)
  そして、私もお仲間に加えていただき重ねて感謝です。
  
  これからもお邪魔して、何かとお世話になります。
  知っている景色が「絵」で拝見できる事が、とっても楽しみです♪♪
  
  ガムテープ！格好悪いですね〜。
  では、また。
  
  yun
  

• かとくみさん 2010/09/25 21:19:43

  シントラ拝見しました。

  パルファンさん、こんばんは！
  シントラ旅行記、何度か拝見していたのですが、
  子どもが具合悪くなったりしてバタバタしていて（回復しました）
  コメントがすっかり遅くなってしまいました。
  
  シントラってこんなに豪華な館が点在する町だったんですね〜。
  ほとんど記憶になくて…。
  木立の中に建つ瀟洒な建物を見ていると、
  ヴェルサイユとかあのあたりのイメージと重なります（勝手な想像）。
  観光客も多そうで、町は賑わっているみたいですね。
  小さな路地に並ぶお土産物屋さん（？）、楽しそう♪
  
  統一性のないバラバラなお城（ベガではなく「ペナ」城…です）、
  やっぱり「え〜っ？！」と思いますよね。
  作った人のセンスを疑うというか。
  私が行った頃より、さらにどぎつくなっているような気が…。
  久々に見るからかな？
  
  遠くの岩の上に立つ像は「中世の騎士像」と聞いたことがあります。
  
  私の中では、「ポルトガルらしくない町」という印象のシントラですが、
  パルファンさんはどうでした？

  パルファンさん からの返信 2010/09/26 22:24:38

  RE: シントラ拝見しました。

  かとくみさん、毎回旅行記のコメントありがとうございます。
  
  シントラもリスボンからは近いし何度か行かれたのでしょうね。
  
  お城とかの部屋、調度品に余り興味はなく、
  （興味がないというよりも、時間が限られている旅行で、
  何を主におくか、といった時の序列で言えば、後になる、
  という意味かな）
  
  で、シントラ・ぺナの王宮は珍しくきちんと見た方なんですよ〜
  （ペナをベガなんて！・・これはミスタッチではないヨ〜）
  
  > 私が行った頃より、さらにどぎつくなっているような気が…。
  
  塗りかえられ、更にどぎつくなったのかしらね？
  
  > 遠くの岩の上に立つ像は「中世の騎士像」と聞いたことがあります。
  
  「中世の騎士像」ですか・・　近くで見てみたいものですね。
  
  > 私の中では、「ポルトガルらしくない町」という印象のシントラですが、
  > パルファンさんはどうでした？
  
  シントラ行きは、ポルトガル旅行を決めた時、リスボン・ポルトに続いて
  決めたわけ・・少年遣欧使節が訪れたということと、リスボンにも近いということで・・
  オビドスとかトマールも候補にあがったのですが・・
  街歩きが好きなパルファンにはシントラは期待はずれだったかな。
  
  かとくみさんは、オビドスとかトマールには行かれました？
  
  季節の変わり目、シュー君はじめ皆さん気をつけてくださいね♪＾＾
  
  　　パルファン