イタリアとエジプトの歴史を感じる旅　viaイスタンブール　④（サンマリノ）

2010/08/12 - 2010/08/21

ヨーロッパによくある小国。そのなかでもイタリアという大国のまっただなかにあるサンマリノ。面積61Km、人口3万人弱、世界で5番目に小さい国家であり、最も古い共和国である。

外務省ホームページによると、「4世紀初頭、ローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるため、マリーノという石工がこの地にたてこもり、信徒を集め共同体を作ったのが建国の伝説とされている。中世にも天然の要塞を利用し外敵の侵入を防ぎ、自由と独立を守り続けた。1631年にローマ法王により独立的地位を認められた。1862年にイタリアとの友好善隣条約を結び近代国家としての主権と独立を確立した。」とのことである。

こんな小国が大国イタリアのど真ん中にあって、何故いままで独立できているのか、ということを肌で感じたかった。行ってみるとよくわかるが、確かに天然の要塞となっており、攻めにくいのだろう。いまでは観光地化されていて、世界遺産ということもあり、とても多くの人々がここを訪れている。平和そのものである。


【全行程】
①関空⇒
②⇒イスタンブール⇒ミラノ（以後レンタカー）⇒パルマ⇒ピサ
③ピサ⇒フィレンツェ⇒サンマリノ
④サンマリノ⇒ペルージャ⇒ローマ
⑤ローマ
⑥ローマ⇒カイロ
⑦カイロ
⑧カイロ
⑨カイロ⇒イスタンブール⇒
⑩⇒関空

エリア サンマリノ(サンマリノ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

フィレンチェを16時過ぎに出発し、250km以上はなれたサンマリノへ向かう。
大雨が続いており、なかなか早く進めない。

フィレンチェから北のボローニャに向かい、アドリア海方面である東に向かう。山道を通れば近そうだったが、雨だし安全に高速を通る。

ルートは簡単と思っていたが意外にややこしく、ボローニャから逆方向に向かってしまうしで（世界遺産のモデナまで行ってしまう）、結構時間がかかる。時間に余裕があればボローニャにも寄ろうと思っていたが、素通り。

そして、サンマリノの玄関口のリミニ南ICでおりる。この時点で19:30、陽が長くてよかった。

リミニ南ICを降りると、すぐにサンマリノの標識がある。

あとは標識にしたがって走っていくだけ。ほぼ一本道だ。
この船のようなゲートがサンマリノの入り口のようだ。

走っていくとすぐにホテルが見つかった。リミニから30分弱で到着。できたばかりなのか、とても綺麗だ。
ベストウェスティン系列の、パレスホテル。

部屋は綺麗だし、山の中腹にあるわで景色もよし。

窓からはこんな感じで見える。

時間の関係で泳ぐことができなかったが、プールもある。

ホテルの外観。
ホテル内にはレストランがなかったので、車で近くのレストランへ行く。
ホテル前には現地の若者達が、ディナーに行くためにおめかしして集まっていた。

これがレストラン。
あまり食事するところがないのか、超満員だ。

レストランに貼ってあったポスター。
イタリア美人で思わず撮影。

さすがイタリア。パスタはどこにでもある、というか食べれそうなものはパスタしかなかった。
２日目ぐらいまでは、ずっとパスタの食生活にも満足だったのだが・・・。

満腹になりホテルに帰る。
部屋からはこんな感じで見える。

そして翌朝。
同じ角度での風景。

ベストウェスティンは朝食メニューが多くて、とても満足。

たまごは生のままおいてあり、それを10分ほどゆでてゆで卵にする必要があったが、わからず生のままぱっかりあけてしまった。自分でゆで卵を作るというのも、なかなか珍しい。

遠くにアドリア海が見える。いい天気になってよかった。

そろそろ出発しようかと思っていたら、何やら黒い煙を発見。

うおっ、絶対燃えてるやん！火事だ！

マジか〜と思っていたら、すごいサイレンが鳴り始め、消防車やら救急車やらがかけつけていた。幸い類焼などはなかったようで何よりだ。家の人が無事であればよかったのだが。

気を取り直して出発！
いい天気で気持ちいい！

ホテルからさらに車であがると15分ほどでサンマリノだ。
だんだんとサンマリノの城跡が見えてきた。

ロープウェイ乗り場があるが、素通り。

サンマリノの城壁が見えてきた！

車をおいて城の中に向かう。
景色を見ていると、ポルトガルのモンサントやマルバオンを思い出す。モンサントやマルバオンは独立しなかった（できなかった？）のに対し、サンマリノは国となっている。当初の村が出来る過程は同じように思うが、何が違ったのだろうか。

モンサント
http://4travel.jp/traveler/goripon/album/10229745/

マルバオン
http://4travel.jp/traveler/goripon/album/10229949/

横断歩道を渡ると、城の入り口になる。
おまわりさんが歩行者優先で交通整理している。

これが門。

ここから街にはいってく。いきなりのぼりだ。

細い路地がうねうねしている。
道を折り返して進みながら、だんだんと高いところにいけるようになっている。

こんな写真撮影もあった。
羽がある服で撮影待ちしている少女。

コンサートができそうな広場がある。

サンマリノの国旗もなびいている。

こうやって見ると、高いところにあると感じる。

のどかである。

ロープウェイ乗り場近くからの風景。
街並みが美しい。遠くにはアドリア海も見えている。

こちら側も美しい。

屋根の色がいいんだろうね。

誰かの銅像もある。

こんな店もかわいいのだ。

これがリベルタ広場。
奥が政庁であり、この前に衛兵がいる。

さらに上へ向かう。

坂道を上りきると城の入り口がある。
大人３ユーロ。

城の中は綺麗に整備されている。

城に入る自動改札のチケット。
雰囲気でてる。

裏側は簡単な地図になっている。
今いる城はA。Bまで行こうと思えば、さらにお金を払う必要がある。
暑かったし、距離がありそうだしで、Aだけにした。

この本丸に突入！

こんな細いところを急角度で上るので、結構危ない。
狭いから、のぼりとくだりで交互に行き来するしかない。

入り口付近の景色。

こっち側の風景は素晴らしい。
さっきの地図のB方面だ。

何気に見える風景も素晴らしい。

景色に満足して、本丸から中庭部分におりる。

昔はこれで国を守ったんだろう。

インフォメーションにいけば、記念にスタンプをパスポートに押してくれる。そのとき切手もはってくれる。
１人５ユーロなり。

お腹すいたので、このレストランによる。
やはりメニューはパスタかピザ。いい加減、飽きてきた。

最後にもう一度、リベルタ広場へいってみる。

衛兵さん発見！
写真をパチパチ撮られていた。
交代は見ることができなかった。

サンマリノを後にする。
滞在時間は４時間ほどだったが、満足度の高いものだった。

昨夜泊まったホテル前のガソリンスタンドでガス補給。
１リットルが1.316ユーロだから、140円強といったところか。

リミニに戻って高速にのる。

リミニで高速のって横を見ると、サンマリノが見えた！
ひときわ目立つ山である。

さて、今からペルージャ経由してローマに向かう。
サンマリノから400Kmあるから、気が遠くなる。
すでに16時だし、ローマに着くのは何時になるのか！？
まー、安全運転でいくとするか。

～⑤につづく～