1997/12/03 - 1997/12/13
592位(同エリア876件中)
はぴさん
New South Wales州のSydneyから始まったオーストラリア一周の旅。
グレートバリアリーフ満喫後の第三章、どこまでも続く内陸の赤土からパワーを受ける。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
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1997/12/3 Mt.Isa 〜 Alice Springs
朝10時半にMt. Isa出発、13時ごろNorthern Territoryに入り、時計を30分戻す。ひたすら赤茶けた大地を走り抜け、18時半過ぎにTennant Creek到着。ここで5時間の休憩があるというので、てっきり大きな町なのだろうと思い込んでいたのが大間違い。バスのTransit centerは、一応メインストリート付近にあるのだが、スーパーは18時をまわって閉っているし、小さな店舗もごくわずか。東海岸に比べると、Northern Territoryの治安はあまり良くないと聞いていたが、確かにそんな空気を感じる。すでに暗くなっていることもあるし、へたに動き回らない方がいいかもしれない。ケアンズから一緒に移動してきた仲間と時を過ごし、23時半、Tenant Creek出発。今度のバスは新型で眠りやすい!でもエアコンは効き過ぎ。
1997/12/4 Alice Springs
早朝5時すぎにAlice Springs到着。1日置きのバスでの夜明かしは体にこたえるが、宿代が浮くのでがまんがまん。バスのTransit center前にあるバックパッカーにチェックイン。4人部屋だったが、ケアンズから一緒の友人と2人で貸し切り状態になり、すっかりリラックスモード。たまった日記をつけたり手紙を書いたりしている間におちてしまい爆睡。さすがに内陸本場の暑さで、昼間は外に出るとクラクラする。
同室の友人から節約の極意をたまわり、本気で自炊する事を決意。
(今までは軽いものを買ったり、人に作ってもらっていたので・・・)
ここAlice Springsには意外にも大きなスーパーがあるので、調味料を入手。 -
1997/12/5 Alice Springs 〜 Ayers Rock
グレイハウンドパイオニア(調距離バス)主催のエアーズロック3days tour。私がこの旅で通常使用している、バスのキロメーターパスを利用してツアーに参加できるという、新たにお金のかからない方法だ。初日の今日は、Ayers Rock Sunset View。夕焼けに染まるエアーズロックを見るというもの。太陽のパワー不足で、「赤く燃えるエアーズロック」とまではいかなかったけれど、それでも刻一刻と太陽光に対し表情を変えるこの1枚岩の存在感はすごかった。 -
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Ayers Rock内のwave rock。
YHAにチェックインすると、予約していたにもかかわらず、一番安い部屋が満室。シドニーの語学学校で一緒だった友人が偶然同じツアーに入っていたのだが、彼は宿をとらず、敷地内にテントをはるという。私は仕方なく、ちょっと高い部屋に入った。この辺りは完全に観光だけでなりたっている地域なので、どこも宿代が高い。 -
1997/12/6 Ayers Rock 〜 Mt.Orgas 〜 Kings Canyon
ツアー2日目は、早朝からのエアーズロック登頂。TVなどで見たところから想像するに、裏側に階段のようなものがあって、傾斜がきつくないところを登っていくものだとばかり思っていた。ところが、ご覧の通り、途中まで鎖がちょっとついている程度で、かなりの傾斜を自力で登っていかなければならない。おそらく、途中でひとりが転んだら、その下の人達みな道ずれに落ちてしまうのではないかと・・・
新婚さんらしきカップルの女性が泣きそうになっている中、ずんずん進んで行く年輩の方には頭がさがる。私は何度も休憩をはさみながら登ったが、それでもふくらはぎの筋肉が伸びきってしまったような感覚だった。 -
エアーズロック登頂には、厳しい暑さとハエがつきものという事だったが、幸いにも今日は曇っていて風も強く、恵まれている方かもしれない。ハエよけのネットがついている帽子をかぶっている人も多いが(これが結構格好悪い!)、必要なさそうだ。
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一緒に登り始めた語学学校の友人に少し遅れて頂上に到達。そこでなぜか友人はカレーをおいしそうに食べている。「エアーズロックの頂上でカレーを食らう!」という目標があったらしい。私も少々いただいたが、ここオーストラリアの中心で食べたカレーは格別だった。
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エアーズロックからMt.Orgaを撮影しようとしたところ、微妙にフレームインしてきた友人。
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この傾斜、画像でもおわかりいただけるだろうか。
下の車が豆粒サイズ。
登りも大変だったが、下りはもっと大変。 -
次はMt.Orgaへ。巨大な岩のようなものがごろごろと重なりあったような形のもの。この中の一部分が、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」の舞台になっているという。
これが私達ワーキングホリデー仲間でもよく話題になったのだが、本物の風の谷は、かなり奥深いところまで行かないと見えないそうで、私達がこのツアーで見た谷は「ニセ風の谷」だとか。 -
ニセ風の谷!?
でも風の谷っぽいでしょう。
夕方Kings Canyon近くに移動。ここの宿もまた高めだが、選択の余地はない。TV、冷蔵庫、ポット付きで、まるでイギリスのB&Bのよう。一緒にエアーズロックを登った友人は、また外でテントをはったのだが、夜中の豪雨でテントが水浸しになり、大変なことに・・・ -
1997/12/7 Kings Canyon 〜 Alice Springs
早朝6時からKings Canyonへ。昨日のエアーズロックに比べると、ちゃんとウォーキングトラックなど整備されているので、楽しく散策できる。ただ想像を絶する大きな代物であるため、場所によっては似たような景色が果てしなく続き、簡単に迷子になってしまいそうだ。改めて、自然が作り出すアートに魅せられた。個人的には、エアーズロックよりも面白いと思う。 -
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ひな鳥達、そんな所で危ないよ。
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Kings Canyonを満喫後、一路Alice Springsへ。これで3日間のツアー終了。今回のツアーに関しては、Greyhound Pioneerのバスの運転手がガイドも兼ねているため、車内放送の聞き取りに苦労してしまった。特にケアンズ以降、仲良くなった日本人の仲間とばかり行動をともにしてぬくぬくと生活してきたため、ちょっと英語力が落ちてきたような気がする。
そんな反省をしつつ宿に入ると、この3日間同じツアーで過ごした日本人の友人がやってきた。長距離バスのパスに関してトラブルがおきたらしい。すでに時間も遅いので、今後の対策を練るくらいの事しかできなかったが、話によるとバス会社ではなく、シドニーの代理店に問題がありそう。うまく話がまとまると良いのだが。 -
1997/12/8 Alice Springs 〜 Darwin
ツアー間ずっと早起きだったので、久しぶりに朝寝坊。今日は14時半出発のバスで長丁場の移動となるので買い出しに行き、Anzac Hillという小さな丘にも登ってみた。最近登ってばかりいるので、登り癖がついたのかも!?
Cairns出発後ほぼ一緒に行動してきた2人の友人達とはここでお別れ。バス出発時見送りに来てくれて、なんだかとてもせつなくなった。
バスチェックイン時、間違えて上着を預けてしまい、クーラーがんがんの中震えながら、経由地Tenant Creekまで行くはめに。しかも、今回は映画無し。
(長距離移動バスは、昼間映画を流している事が多い)
はずれのバスだなぁと思いつつ、窓の外に果てしなく続く地平線を眺めていると、車体を叩き付けるような豪雨。そして思いがけず虹のプレゼント。
1997/12/9 Darwin
バスは予定より少し遅れて、朝9時Darwin到着。19時間の移動は長かった。。。
ここはすっかり雨期のはずの地域だが、青空きわまりなく、とにかく暑い。日なたにいると焦げてしまいそうだ。地図を片手に歩いていると、一人のアボリジニに声をかけられた。酔っぱらっているようだったが、害はなさそうだったのでしばらくお話していると、パトカーが現れて「飲み過ぎだ!」と彼は連れ去られてしまった。ただ話していただけなのに・・・。あまりに唐突な事で、何もできなかった。もしかすると、私に害を与えるのではないかと心配されてのことかもしれないけれど、人種差別的なものを感じずにはいられなかった。
そうこうしていると、突然の雨。やっぱり雨期なのか。図書館であまやどり。
Darwinには2.5ドルのディナーを出している店がある、という情報を得ていたため、それらしき店を探して街歩き。見つけられぬままYHAに戻ると、YHAの隣に住んでいる日本人の女の子に声をかけられ、夕日がきれいに見えるポイントや、お目当ての2.5ドルパブに連れて行ってもらえた。しかもなぜか21時以降ビールが無料という訳のわからないシステム。いろんな国のみなさんと踊ったりして、楽しい〜。
なんか、いいなぁDarwin。 -
1997/12/10 Darwin 〜 Kakadu
今回も、キロメーターパスから距離を差し引く事で支払いの代わりとするGrey hound Pioneer(長距離バス会社)主催のツアー「Kakadu National Park Tour」に参加。ツアーと言っても、ダーウィンからカカドゥまでの往復バスと、半日のガイド&水上ボートがついているだけなのだが。 -
世界遺産に登録されているKakadu National Parkでは、5万年も前に描かれたという古代アボリジニ達の壁画を目にすることができる。
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とにかく、ここではハエがすごい。Tシャツの背中ににじむ汗にたかられるのは勿論の事(誰しも背中に5、6匹しょってる状態)、サングラスの内側まで奴らはやってくる。エアーズロックでは、ハエよけネットをかぶった人達を少々馬鹿にしていたものだが、ここではそのネット、絶対に必要!!みんな、もらったパンフレットで顔をぱたぱた扇ぎ続けている。
頼むから、顔はやめなよ、ボディにしな。。。
基本的に虫は苦手な方だが、ここではかなり鍛えられた気がする。
ボートに乗り、湿地帯を行くと、水面を歩く小さな鳥。
そしてその先には・・・ -
待望の野生クロコダイル!!
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夕刻、雨期がその姿をあらわにしてやって来た。太陽を覆い隠すように、突然の雷。
このツアーには、とても楽しい日本人3人が参加していたけれど、彼らはみな日帰りだったため、夜は久しぶりにひとりになった。
雨期スペシャル価格でYHAが妙に安いことから想像はしていたが、とにかく人が少ない。おかげで今夜はひとりで一部屋貸し切り状態!日本のみんなに手紙をしたためる。
しかしながら・・・持参した食糧がクラッカーだけで、ひもじい。。。
1997/12/11 Kakadu 〜 Darwin
久々の一室独占により、かなり熟睡することができた。が、部屋を出るとあいかわらずハエとの攻防。Darwinに戻るまでのバスを待つ間に何度か雨が降ったおかげで、少し暑さはやわらいだ。そして今後の旅程を練っていると、私と同じく、クリスマスをPerthですごす予定だという女の子に出会った。今日のところは私が一足先に出発するのだが、この後、しばらく行動をともにする事になる。
バスに乗り込む直前に、オージーのおじいちゃんから、自分の車で別ルートでDarwinまで行かないかと誘われた。私の目には、悪人には見えなかったけれど・・・ここは安全を優先して予定通りバスで移動。
Darwinに戻り、今日も2.5ドルのお店でおなかいっぱい。 -
1997/12/12 Darwin
Tunnel museum。第二次大戦中の石油貯蔵トンネル跡。
1941年、日本軍がハワイの真珠湾を攻撃し太平洋戦争が始まると、オーストラリアも日本に対し宣戦布告。1942年、日本軍は連合軍の基地として使用されていたダーウィンを攻撃。オーストラリア本土が、他国の軍から攻撃を受けたのはこれが初めてだったらしい。。。 -
「日本とオーストラリアが戦っていた」という認識をこれまで全くもっていなかった私はショックだった。まだ100年も経っていないというのに、それでも現在の日本人に対し寛容でいてくれるオージーは、本当に懐が深い。
トンネルからほど近いwharfで、おいしいと評判のフィッシュ&チップスを食べた。イギリスで食べた物とはずいぶん違ったが、魚がとても新鮮で美味しかった。
その後、美術館に向かおうとすると、昨日KakaduでDarwin行きのドライブにさそってくれたオージーのおじいちゃんに会ってしまった。ちょっとバツが悪かったが、美術館まで送ってもらってしまった。昨日は疑ってゴメンね。
そしてYHAに戻ると、過去に他の地域で出会った旅人達に遭遇。そしてまた彼らもそれぞれ別の土地で出会っていて皆知り合いという友達の輪な状態に。その中の数人で、どろんこ遊びさながらに餃子を皮から作って餃子パーティーとなった。
1997/12/13 Darwin 〜 Broom
朝7時45分Darwin発。昨日楽しく飲み過ぎてしまったため、少々寝坊してバタバタしながらみんなに別れを告げ、バスターミナルへ。Kakaduで出会った、「クリスマスをperthで」計画の女の子と早くも再会し、最長記録となる移動に挑む。時刻表上では24時間の移動ということなのだが、時差もあり、行けども行けども進んでいない気持ちになる。しかも、東海岸と違い、西側ではバスの運行が週に3本と少ないため、乗車率が高い。にもかかわらず、私の指先からは、昨日ニンニクをみじん切りしたおかげで、スパイシーな匂いがぷんぷん。周りのみなさん本当にごめんなさい。
22時頃、何もないところでバスが止まった。外にはFlood wayという標識。バスを降りて見に行くと、道路が川で分断され、向こう岸にも車が何台か止まっていた。雨期で道路が封鎖することがある、という話を聞いてはいたが、それは街を出発する前に、事前にわかることだろうと思っていた。まさか、こんな時間に立ち往生することになるとは。。。バスの運転手は慣れたもので、水の流れに石を投げたりして様子をみている。2時間ほどたって、バスは動き始めた。
Western Australia篇につづく。。。
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