1997/11/02 - 1997/12/03
10237位(同エリア15495件中)
はぴさん
New South Wales州のSydneyから始まったオーストラリア一周の旅。第2章はQueens land。グレートバリアリーフの海を潜る、潜る。
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1997/11/2 Surfers Paradise
今回、ランドリーが無料という事で選んだこの宿では、まず洗濯をすませ、のんびり町探索。そしてこの町一番の自慢であろう長いビーチでお昼寝。曇っていて少し風があるのが最高に気持ちよかった。
1997/11/3 Surfers Paradise~Brisbane~hervy Bay
朝8時25分、チェックアウトしようとレセプションに行くと「7時半からなんだけど!」と怒られてしまった・・・?
シドニーを出発する日、New South Walesではサマータイムが始まったのだが、ここQueenslandにはサマータイムがないのだった。つまり1時間時計の針を遅くしなければいけなかったのに、気づかないまま過ごしていたのだ。
時計を修正したところで、再び長距離バスで移動。本来滞在すべき所であるBrisbaneだが、乗り継ぎ待ちの間にMuseumに寄ったただけでさらに次の目的地、Hervy Bayへ。翌朝からのフレーザー島キャンプの予約を受けてつけてくれた宿に、23時着。
1997/11/4 Hervy Bay〜Fraser Island
ここでようやく写真にたどりつく。
6時前に起こされ、たいした説明もないまま4WD車に乗って、砂でできているという、オーストラリアで最大の島、フレーザー島へ。1台の車に9人×2台の計18人が運命共同体となる。
もう1台の車には日本人が乗っていたのだが、英語が堪能なようで皆と盛り上がっている。それにひきかえ私は英語が怪しい上に前日の打ち合わせにも参加していないため、全くうちとけられず。夜のBBQ後に伝言ゲームをやったが、かなりしんどい思いをした。こんな状態で2泊3日はつらいなぁと思いつつ初日終了。孤独感はあったけれど、それでもこの島の自然には感動した。
そして満点の星空。オリオン座がさかさまに見えた。 -
1997/11/5 Frasier Island
フレーザー島キャンプ2日目。昨夜はテントの中が息苦しかったため、寝不足。
今日の一カ所目の目的地は、「シャンペンプール」という名の通り、岩に囲まれた部分に海からの波が流れ込んで泡立つ、なんとも美しい場所。ここで、生まれて初めてのビキニ着用。まわりの白人のお姉様方が縦横共に大きいので、そこに混ざったら体型とか気にならなくなる(ような錯覚におちいる)。
ランチは果てしなく長いビーチで。ここで食したサンドイッチとパイナップルは、普通の食材にもかかわらず、格別に美味だった。
宿泊ポイントに着くと、雨がひどく降ってきたので急いでみんなでテントをはる。なぜか今夜は夕食係にされてしまったので、用意されていた食材を使って、パスタの具材を炒める。料理が苦手な私がおろおろしながら調理をしていると、親切なドイツ人カップルが手伝ってくれた。出来上がったのは、いたってノーマルなミートソースだったけれど、みんなから「Japanese ボロネーズ It's good!」となかなかの評判で嬉しかった。それまであまり相手にしてくれなかった人達も、心無しか親切になったような気がする。やはり、胃袋をつかんでしまえば、国境は関係ないのだろうか!? -
1997/11/6 Fraser Island~Hervy Bay
フレーザー島最終日。同じツアーに入ったみんなと、ようやくうちとけてきた頃に終了。最初はどうなることかと思ったキャンプの旅だが、非常に良いヒアリングの勉強になった。
宿に戻り、夕食を食べながら、同じグループだったドイツ人カップルと、一人旅のドイツ人女性、そして、よく紅茶をすすめてくれたイギリス人のおじいちゃんと話をした。全てを理解できたわけではないが、言葉の壁を越えて、同じ旅を、素晴らしい自然を共有した仲間として語り合えたことが嬉しかった。
1997/11/7 Hervy Bay〜Bundaberg
昨晩語り合った仲間と感動の別れをして、ひとりビーチへ。フレーザー島での3日間分の日記をつけた。通りすがりのユーゴスラビア人のおじさんに声をかけられ、この3日間でちょっとだけ進歩したであろう英語でお話。
長距離バスを待っている間に出会った日本人の女の子と意気投合、行き先が同じバンダバーグということで、同じ宿に決めた。
彼女も含め、このバンダバーグに滞在している人のほとんどが、フルーツピッキング(野菜や果物の収穫、荷詰めなど)をしている。話によると相当ハードらしく、私にはできないかと思ってしまった。でもここの宿は今までの中で1番と言っても過言でないほどの清潔感。長居するのに悪くない場所だと思った。 -
1997/11/8 Bundaberg〜Lady Musgrave Island〜Bundaberg
当初Lady Elliot島に行きたいと思っていたが、費用と時間節約のため、Lady Musgrave Islandの1day tourに入ることにした。バンダバーグの町から船着き場まで1時間半、船に乗って2時間半でようやく辿り着いた場所は、完全なるエメラルドグリーンの海。世の中にこんなにきれいな海があるのかと目を疑ってしまった。そう、これが世界のグレートバリアリーフなのだ!
到着後すぐにダイビング。ランチをとって2本目ダイブ。たくさんの魚達とカメに出会えた。波もほとんどなく、透明度も高く、初心者の私にさえとても楽なダイビングだった。 -
1997/11/9 Bundaberg〜Gladstone
バス待ちの時間を利用してバンダバーグの町を観光。と思ったら、今日は日曜日ということで、どこも閉っている。
そしていよいよダイバーの夢のHeron Islandへの玄関、Gladstoneへバス移動。しかしここで体調不良。私にとって超高級リゾートであるHeron Islandには万全の体調で挑みたいので、ここはひとまず飛ばして北上を決意。明日は次の目的地RockHamptonに行こう。
1997/11/10 Gladstone〜Rockhampton
Rockhamptonに行くバスが夕方までないので、美術館や図書館などを巡っていると、大々的に転んでしまった。Byron Bayで自転車で転んだ傷がやっと癒えたところだというのに・・・2日前、Lady Musgrave Islandでダイビングした時にできた靴擦れならぬ「フィン擦れ」もあり、絆創膏だらけになってしまった。消毒薬を求めて薬局へ行くと、お店の人が手厚く介護してくれた。きっと子供だと思われたのだろう。
バスで1時間北上してRockhampton到着。ここではYHAに宿泊。バス停からえらく遠いけれど、なかなかキレイで快適。 -
1997/11/11 Rockhampton
目覚まし時計が壊れてしまったので、適当なものを探していると、G-shock風のDivers Watch発見。目覚ましにもなって海でも使えれば一石二鳥と、格安30ドルのDivers watch購入。
この町にあると言われる南回帰線の塔(画像)を探して道を尋ねると、偶然そのお店にいた他のお客さんが親切にも「同じ方向だから送ってあげるわ」と。そんなつもりはなかったけれど、この旅で2回目のヒッチハイク。本当にオーストラリアには親切な人が多い。
帰りがけ、バスを待っていると、そこにやって来たのはごく普通のハイエースのようなバンだった。いかにバスの利用者が少ないかということだろう。 -
1997/11/12 Rockhampton〜Yapoon
アボリジニのカルチャーセンター「Dream Time」に行く。
体調不良と言いつつも、ついつい動き過ぎてしまい、さらに暑さもあいまって完全にバテてしまった。体を休めるべく、リゾート島であるGreat Keppel Islandへ移動を決意。船着き場があるYapoonという町の宿から、無料ピックアップサービスがある事を知り、まずはそこへ向かうことにした。安宿冊子などにも載っていないマニアックな宿だけあって、かなり汚いが、以前他の町で出会った旅人との再会などもあり、少し体調も回復してきた。 -
1997/11/13 Yapoon〜Great Keppel Island
ちょっとした手違いでGreat Keppel Islandのフェリーに乗り遅れる。仕方なく昼の便に変更。驚いたことに桟橋がないため、島への上陸は船からはしごをおろしていきなりビーチにおりたつ。店らしい店もなく、ただただのんびりできる島のようだ。この島で出会った日本人は、Rockhampton在住の大学生で(こんなところに日本人が留学するような大学があったとは!)明らかに私達貧乏ワーホリ族とは違う雰囲気だった。 -
夕方サンセットを満喫していると、観光客をのせたラクダがやってきた。なんとも画になる。。。
陽がおちてからパブへ。ここで初めてXXXX(フォーエックス)というQueens Landで最も有名なビールを飲んだ。運良く弾き語りがある日だったらしく、海の音とギターの音が混ざりあって、とても贅沢な気分を味わえた。
YHAの部屋に戻ると誰もいない。私と入れ違いに、みんな帰ってしまったらしい。ベッドが10個ある部屋を独り占めというのは贅沢かもしれないけれど、やっぱり寂しい・・・ -
1997/11/14 Great Keppel Island
朝、YHAで出会ったイギリス人の女の子、アンが、ブッシュウォーキングをしてMonkey Beachに行くと言うので、ついて行くことにした。宿泊施設が並ぶビーチとは反対側になるため、ほとんど人もおらず、筆舌しがたい美しさ。グレートバリアリーフに浮かんでいる島なのだと、改めて認識させられた。
遠浅で、足元には魚が泳いでいる。海に浮かびながら、「This is a life」とアンが言っていた。なんて贅沢な時間なのだろう。 -
宿にいたロリキートという野生の鳥。
(でもこのロリキート、実はシドニーにもいるのだった)
今日1日一緒に過ごしたアンが、夕方のフェリーで帰ってしまうので見送りに行った。彼女はとてもフレンドリーで、私の怪しい英語にも親切に接してくれた。楽しい時間をありがとう。 -
夜になり話し相手もいなくなってしまったので辞書を読んでいると、新しくやってきた同室の女の子が、「ポッサムがいるからカメラを持って来い」と教えてくれたので、見に行った。ポッサムというのはこの島では有名な有袋類。そのルックスは、ねずみとプレーリードッグの間といった感じ。
1997/11/15 Great Keppel Island〜Rock Hampton〜Gladstone
この島のビーチの素晴らしさに油断してしまったせいか、日焼けで体のあちこちが痛い。でも体調は完全回復、ということで、当初の目的地であるHeron Islandへ向かう。今日のところはまずその玄関口であるGladstoneまで南下。同じバスに乗っていたカナダ人の女の子二人組もHeron Islandに向かうということで、部屋も一緒になった。彼女達もとてもフレンドリーなのだが、カナダのアクセントに慣れていない私にはヒアリングが難しい。 -
1997/11/16 Gladstone〜Heron Island
いよいよ憧れのHeron Islandへ。早朝Gladstoneの旅行代理店で予約。2泊3日で338ドルとは貧乏ワーホリ族には泣けるお値段だが、こればっかりは仕方がないので、めいっぱい楽しまなければ!!
船での移動は約2時間。少し揺れがきつかったが、なんとか眠ることができ無事到着。この島ではサマータイムが起用されているので、また時計を1時間進める。到着後間もなくランチ。オーストラリアの地を踏んで以来、最高のごちそうだ。カニや海老など、シーフードがふんだんに使われたバイキング。こんなに豪華なのは日本でもそうそう食べられないのではないだろうか。食費も(アルコール以外は)旅費に含まれているので、たらふく食べてしまった。
部屋に入ると、2人のルームメイト。いかにもキャリアウーマンで、陽気で豪快、姉御肌のアメリカ人Patと、船に弱いので飛行機でやってきたというイギリス人のNicky。よろしくお願いしまーす。
Dive shopで明日の予約をし、暗室で説明を受けているうちに、うとうと・・・(まぁ英語の説明なのでどうせ話半分だし)
そうこうしているうちに夕食の時間。お昼を食べ過ぎたのであまりお腹がすいていないのだけれど、ここは元をとるためにコース料理を完食。食後には望遠鏡でJupiterを見せてもらった。 -
1997/11/17 Heron Island
欲張って今日は3ダイブ。9時のボートで15分の移動。昨夜食べ過ぎたせいで、明らかにお腹が重い。ボート上でセッティングしていると、エア漏れの音。タンクを交換してもらっている間に出遅れてしまい、インストラクターがバディ(相方)になってくれた。ラッキー。視界は良いし、相手に気をつかわなくていいので、かなり気楽なダイビングだった。昼食後のダイブはちょっと頼りないバディだったので、どちらかというと私の方が助ける側になってしまった。しかも、私のエアはまだ全然減っていないのに、バディのエアがなくなってしまったため、早々に浮上しなければならず、残念。
夕食のフルコースは、同室のPat達と一緒に楽しく完食して、ウミガメの産卵を見にそっとビーチへ行った。一生懸命穴をほっている姿は母の強さを思わせた。 -
1997/11/18 Heron Island〜Gladstone〜Airlie Beach
昨夜Patが「サンライズを見に行こう」と言っていたので5時半に起きたのだが、同室の2人はすでにいない。あわててビーチに行くと2人を発見。一緒に水平線からの日の出を楽しむ。まさしく絶景。がんばって起きたかいがあった。帰り道、産卵を終えて海に帰ろうとしているウミガメを発見。すでに引き潮なので、海まで戻るのが大変そうだ。きっと初めての産卵で、引き潮のタイミングがわからなかったのだろう、とPatが言っていた。 -
朝食をとり、帰り支度をすませてから、この島でのラストダイブ。今回のバディは「ついて来い!」って感じの人だったので、ひたすらついていったが、このダイブは私の経験上最高のダイビングとなった。
最後の豪勢なランチをとり、チェックアウトで現実に引き戻された。Dive boat代は別料金だったのだ。最高の3日間だったので、もちろん後悔はないが、ここから少し財布のひもを閉めてかからなければ。
ということで、今夜は宿はとらずに、バスで朝まで北上。
1997/11/19 Airlie Beach
初めてバスで夜を明かした。早朝チェックインした宿は当初予定していたところではなかったが、「朝食付き」というのにつられてしまった。町から少し離れているが、キレイで居心地が良さそうだ。
到着早々フリーの朝食をいただいて、すぐさま予約を入れたダイビングの1day tourに出かける。このツアーはダイビング講習のついでに連れて行ってもらうファンダイビングなので、格安らしい。
約15人をのせたヨットは、約1時間半ほどのクルーズで目的地へ。となりに座っていたアメリカ人の男の子はトムクルーズばりのルックスで、しかもひとりでツアーに入っている私を気遣っていろいろ話しかけてくれた。う〜ん。もうちょっと英語ができれば・・・
ダイビングは連続して潜っているため、さすがに少し上達してきた気がする。
宿に戻ると、Great Keppel Islandで一緒だったアンと再会。彼女の仲間と一緒に飲みに行き、明け方までpoolをしたり踊ったりして楽しんだ。 -
1997/11/20 Airlie Beach〜Towns Ville〜Magnetic Island
画像はAirlie Beachで宿泊したバックパッカーにいるカンガルー。
朝から小雨が降っていたため、予約していたスカイダイビングがキャンセルになってしまった。ここではハートリーフ(ハート型をした島)を見下ろすダイビングが有名なのだが、あきらめて別の場所で飛ぶことにする。
次の目的地、Magnetic Islandに行くには、Towns Villeでバスから船に乗り継ぐのだが、またちょっとしたアクシデントにあい、島に到着したのは夜だった。 -
1997/11/21 Magnetic Island
初の乗馬に挑戦。実際に乗るまでは、Scuba Divingの時のように「やめておけば良かった」と不安でいっぱいだったっが、いざ乗ってしまうととても楽しい。意外に落ちないものなんだなと思った。私の馬はIdaと言って牝馬なのだが、文字通り「道草」を食ってもたもたしていた。また水が怖いのか、インストラクターに引っ張られても意固地になって海に入ろうとしない出来の悪い感じがかえって愛おしく感じた。キャンターという、いわゆる「パカラッ、パカラッ」という体が完全に宙に浮く走りは、自分が飛んでいるような感覚でなんとも心地よく、ずっとそうしていたい位だった。ビーチを走り、気分はすっかり暴れん坊将軍。
午後は海で泳いだ後、コアラパーク(画像)までかなりの距離を歩いた。炎天下にもかかわらず、水を忘れてしまったので途中干涸びそうになり、道ばたの家のおじいさんに水を求めた。すると、なんとご飯までごちそうしてくれたのだが、だんだん話が他国の悪口になってきたので、おいとますることにした。しかし外はもう暗くなりはじめていて、バスが来る気配はない。とりあえず、自分の宿の方角に歩きはじめたが、1時間歩いてもバスは現れない。途中にある山越えも覚悟して歩き続けていると、途中のバス停に人影が。ドイツ人の女の子3人組で、彼女達もバスが来ないのを待ちくたびれて座り込んでいたらしい。少しほっとして一緒に待たせてもらった。バスが来たのはその30分後だった。
1997/11/22 Magnetic Island〜Towns Ville〜Mission Beach
昨日の乗馬で全身筋肉痛。さらに歩き過ぎもあって、体が重い。
午前中のうちにTowns Ville行きのフェリーにのり、長距離バスターミナルに行くと、シドニーの語学学校で同じクラスだった友人に再会。オーストラリアって広いようで狭い。 -
1997/11/23 Mission Beach〜Cairns
タリー川でのラフティング。思っていたよりスピードがあって楽しい。そして結局みんな最終的には川に落とされるようになっている。
社員旅行でケアンズに来たという4人組と新婚さんとのチームだった。私のようにひとり旅をしているワーキングホリデー中の旅人がたくさんいるという話をすると、みなさんとても驚いているようだった。
夕方、ケアンズに向けてバス移動。宿を予約せずに到着したため、バスターミナルでの呼び込みがすごくて選ぶのに困ってしまった。夕食のフリーミールがついているバックパッカーがあるという噂を聞いていたので、それを最優先に宿をチョイス。夕食込み13ドルというvalue価格。町から若干距離があったけれど、2段ベッドではないのがとても嬉しかった。そしてフリーミールをもらいに提携しているパブに行くと、これまた語学学校の友人と再会。
1997/11/24 Cairns
船上2泊3日でSCUBA DIVINGのアドバンスドライセンスを取得するコースを予約。3日後出発予定になった。そしてAirlie Beachでやるはずだったスカイダイビングを予約。
1997/11/25 Cairns
大雨により、またもやスカイダイビング延期。縁がないのだろうか。仕方なく、図書館でSCUBA DIVINGの勉強。 -
1997/11/26 Cairns
スカイダイビング予定の今日、またも雲行きが怪しいけれど、明日から3日間ダイビングトリップに出てしまうので、何が何でも飛ばなければならない。この日飛んだ中で東洋人、しかも女性は私ひとりだけだった。たいして学ぶことはないので問題ないけれど、日本語パンフレットがたくさん出回っているわりには、ショップでの日本語フォローは全くなかった。
ふところの事情により、私は一番安い8000フィートから飛ぶことにしたが、他のみなさんは1万フィート超えを選んだため、違う飛行機になった。パイロットの席と、わずかな空間しかないような、本当に小さな飛行機。8000フィートに達し、ドアを開けられた瞬間が一番怖かった。勿論、インストラクターと私の体は固定されているので、言われるがままに体をのりだし、飛び出してから3秒位は上下左右の感覚なく気持ち悪かった。雲がきれ、眼下に町が広がってからは、フリーホールを満喫。景色に見とれている間に、突然パラシュートの衝撃があり、その操作をさせてもらった。かなりのドキドキ感だったけれど、もう少し安ければまた飛びたいくらいの爽快感だった。 -
1997/11/27 Cairns
待ちに待ったAdvancedライセンス取得 船上2泊3日コース!
まず、グレートバリアリーフまでの移動ボート(日帰りの人達はこれに乗って戻り、宿泊の人達は沖で宿泊施設のある大きな船に乗り換える)で2回のファンダイブ。地形の説明を受け、インストラクター無しでバディと潜る。さすが、世界のグレートバリアリーフ、その美しさにすっかり癒される。しかし2本目では潮に流され、とんでもなく遠くまで行ってしまった。迷路のようなreefの隙間から流れて来る潮流に行く手を阻まれ、水中ではどうあがいても戻れない状況に陥ってしまった。仕方なく海面に上がりバディと相談して、結局ボートで迎えに来てもらう羽目に。オージーのインストラクターに怒られてしまった。
宿泊用の大きな船に移動してからは、アドバンスコースの方位磁針を使ってのナビゲーションダイブ、その後初めてのナイトダイブ。夜の海は昼間とは違った幻想的な世界。1メートル位ある細長い謎の物体はクラゲなんだろうか。そして安全停止の間にクラゲにやられた。。。
1日に4本も潜ったのは初めてだが、とにかく眠い。アドバンスの講義を受けつつも、ふぁぁ〜。。。
1997/11/28 Cairns
船上2日目。朝食をとり、8時半頃からの1本目はDeep Dive。特別なスキルは必要ないけれど、深さを経験するという意味で、Advanceコースの必須項目である。水圧が高くなる事によって、私達が呼吸する空気内の窒素量も増えるため、思考能力がにぶる。水深30メートル地点で名前をローマ字で後ろから書いてみたり、3桁のかけ算をしたりするのだが、思考能力が低下しているを身を以て経験できて面白かった。
2本目はFun Dive。2種類のサメに遭遇。こちらから攻撃しなければ大丈夫とは聞かされていても、大物を見るとやっぱり怖い。
3本目、アドバンスの選択科目の中からサーチ&リカバリーを選択。紛失物を見つけて引き上げる作業。円形サーチ・・・ひとりが円の中心でロープを持ち、もうひとりがロープの先を持って円を描きながら泳いて探す。スパイラルサーチ・・・ひとりがコンパスをつけて2キック、90度曲がって3キック、90度まがって4キックという用にナビゲートし、もうひとりがその後ろを泳ぎながら探す。
私はついていく方だったため、泳ぎの早いバディに追いつくのが大変だった。
重たい物という想定で、紛失物とバルーンをロープでつないで持ち上げるのだが、私もバディもロープの結び方を予習していなかったため四苦八苦。
4本目、ナイトのファンダイブ。夜光虫がキラキラして幻想的。クルーの誕生日らしく、ダイブ後のデザートにケーキが出た。基本的に、オーストラリアのケーキは激甘なのだが、1日に4本も潜っていると、とにかくお腹がすくのでぺろり。よく動き、よく食べ、よく眠り・・・もしかして、今が生涯で一番健康的かも!?
1997/11/29 Cairns
船上3日目。あたま2本はファンダイブ。すっかり慣れて海を満喫。視界30メートルで、魚いっぱい、珊瑚もキレイで最高!
このツアーでのラストダイブは選択科目の中の Under Water Photography。つまり、水中写真をとるだけ。テキストにはカメラの露出がどうのとか難しい事が書かれていたが、渡された水中カメラはシンプルなもの。楽しく撮影しまくり。
そして沖から一緒にCairnsの町に戻ったインストラクターやダイバーと共に打ち上げパーティー。スノーケルでのビール一気大会。いろんな国の人達が集まっての大宴会となった。3日間お世話になったバディ、インストラクター、ダイブマスターのみなさん、ありがとう!!
1997/11/30 Cairns
Sydney在住時の友人宅オーナー、Cairns在住のDonさんにドライブに連れて行ってもらう。他のCairnsの見所も気になるところだが、クリスマスを西海岸のPerthで過ごそうという私のスケジュール上、そろそろ出発しなければ。
1997/12/1 Cairns〜Mt.Isa
今回は18時間の長距離移動という事で果物を買い込んでバスに乗ったのだが、生態系ピラミッドを守るため、果物や野菜に潜んでいる他の地域の虫を持ち込まないようにとの決まりから、途中、関所のような所でフレッシュフードは全て没収となってしまった。半分はお腹に入れたものの・・・もったいない。でも、オーストラリアの自然に対する意識の強さに脱帽。 -
1997/12/2 Mt.Isa
朝7時過ぎ、ようやくMt.Isa到着。
噂で聞いていた、'Kenのツアー' に参加すべく、宿内を捜索。'Ken'というのは、この宿に住むおじいちゃんで、自分の気に入ったお客を無料でドライブに連れて行ってくれるというのだ。
いくつかコースがあるようだったが、私達が連れて行ってもらえたのは、一番の人気コースで、この、絵の具で塗ったような青い湖。こんなところで泳げるなんて!!
昔、鉱山として掘られていた場所に雨水がたまり、地質の中の鉱物が溶け出して、こんな色になったとか。正式名称Mary Kathleen。
Sydneyを出発してから、海沿いをずっと北上してきただけに、初めて見るこの赤土の内陸の景色は壮大に感じる。時々、道路脇にカンガルーの死骸がころがっているのがなんとも生々しい。こんな大自然の中に、こつ然と採掘工場が現れ、大きな煙突がそびえている。夜になると、その真っ暗な大陸の中の一部だけが照明などで宇宙ステーションのように浮かび上がり、なんとも不思議な光景だった。
Northern Territory 篇に続く。。。
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