2008/12/28 - 2008/12/28
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ニッキーさん
暮れも押し迫った12月28日、夫の提案で、トライアングルというところがやっている「YOKOSUKA軍港めぐりクルーズ」に参加しました。
横須賀のアメリカ海軍第7艦隊と海上自衛隊の船を見て回る45分のクルーズです。
毎日11時から一時間おきに4便が出ていますが、念のためインターネットで予約してから行きました。料金は1200円。
日によって出払っている船もあるので、どの船が見られるのかは当日行ってみないとわかりません。多少当たりはずれ(?)があるようです。
私たち、できれば原子力空母「ジョージ・ワシントン」が見たいです。誰しもそうでしょうが・・・。(ちなみに夫は縁あって、過去に米軍の空母、インディペンデンスとニミッツを乗艦見学したことがあります)
〜*〜*〜*〜*〜
なお、この旅行記を書くにあたって調べて書くようにはしましたが、なにぶん特に軍事に詳しい訳ではありませんので、違っている所がありましたらご容赦ください。
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軍港めぐりツアーは汐入桟橋から出発です。
桟橋へ行くとオレンジ色の券売車が止まっています(ホットドッグ売りとまちがえそうですよ)。インターネットで予約しておいたので、ここでお金を払ってチケットを受け取ります。
スタート前、軍艦が停泊しているのが見えて、早や興奮モード。
普通の港とは明らかに違う雰囲気です。 -
白いおしゃれな遊覧船に乗ってしゅっぱ〜つ。
最初に見て回るのはアメリカ海軍施設側です。
見えてきた黒い水門は江戸時代から船のドックとして使っていた設備だとかそんな説明がありました。
今は米軍が使っている部分なので、使用されているのかどうかはわかりません。
この向こう一帯はすべてアメリカ側の施設です。
体育館のような建物も見えます。 -
この2隻は海上自衛隊の潜水艦です。
米海軍基地側に泊まっていたのでちょっと驚きです。
どうして自衛隊の潜水艦が米軍側に泊まっているのか?
分け合って使用しているのか、一時的にちょっと泊めさせてもらっているのかわかりません。
本物の潜水艦の黒い姿、
やはり異様に感じました。
でも、思ったより小さい。あの中に大勢が乗り込むのですよね。 -
別の角度からもう一度、自衛隊の2隻の潜水艦。
後ろは米海軍側の施設です。 -
アメリカ海軍のアーレイバーク級イージス艦、DDG-62「フィッツジェラルド」です。
イージス艦というのはイージス・システムを搭載した船のことで、従来の防空システムでは対処できないような飛行機やミサイルによる大量の同時攻撃にも対処できる高度な探知、対空防御力を備えた艦船です。
イージス艦の対空防御能力は非常に高いので、イージス艦が4隻あれば外部の攻撃から日本列島全体を守れるとすら言われているそうです。
そんな高い防御能力を備えたイージス艦ですが、この横須賀港にはたくさん係留されていました。
私が見ただけでも米軍の62「フィッツジェラルド」、63「カウペンス」、56「ジョン・S・マケイン」、自衛隊の174「きりしま」の4隻。
これは相当安心ということなんじゃないですか?(冗談です) -
イージス艦の見分け方は簡単です。
船のどこかの四面に八角形の板の形をしたフェーズドアレイ・レーダーがついているのがイージス艦です。
あいにくフィッツジェラルドは両サイドの八角形のレーダー部分に白いカバーがかけられ足場まで組まれていました。 -
これはアメリカのAPL40という船です。
他の船とは形が違いますね。
それもそのはず、兵士たちを宿泊させることを第一目的とした宿泊支援船です。
できるだけ宿泊スペースを大きく取るためエンジンを持たず、移動するときは他の船に曳航してもらうそうです。 -
ドックとその向こうにはアメリカ海軍横須賀海軍施設があり、米軍第7艦隊に所属する人やその家族2万人を越える人が生活しています。
小、中、高、大学をはじめ病院、郵便局、映画館、競技場などもあるそうです。 -
3隻めの潜水艦
よく潜水艦をクジラにたとえますが、なるほど。
潜水艦には名前や番号が書いてないため、どの潜水艦なのかわかりません。 -
アメリカ海軍の軍艦
一番手前はミサイル駆逐艦(イージス艦)DDG-56「ジョン・S・マケイン」 -
後ろから前の方へ回り込んで行きます。
小さく見えますが、大きいんですよ。
なにせ全長153.8メートルですから。
この写真ではわかりにくいのですが、ブリッジの下の壁面に八角形の板状のレーダーがついています。 -
一番右が先ほどのイージス艦「ジョン・S・マケイン」です。
後でWikipediaで調べると、2010年現在イージス艦を所有しているのはアメリカ(79隻)、日本(6隻)、スペイン(4隻)、ノルウェー(4隻)、韓国(2隻)だけだとか。
米、ス、ノ、韓は現在新たに建造中で、オーストラリア、台湾も計画中ということです。
その他にも、イージス・システムではないけれどそれに匹敵するような他のシステムを搭載した艦船を所有している国はあるそうです。 -
アメリカ海軍ミサイル巡洋艦(イージス艦)CG−63「カウペンス」
前部と後部の壁の側面に八角形の板状のレーダーがついています。これがイージス艦の特徴です。
前部の八角形は陰になってしまい写真では見えにくいですが、後ろの八角形の方はかろうじて見えますね。 -
イチオシ
航空母艦専用埠頭12号バースに停泊中の原子力空母、ジョージ・ワシントン
全長333m。全幅76.8m。排水量10万4178トン。搭載機85機。乗員5680名。
横須賀基地を母港としています。
あまりに大きすぎて最初、船だと気づきませんでした。
クレーンが建っていたりガラスの温室のような建物が見えたりしたので、ずっと岸壁だと思っていました。
空母だと気づいて慌てて写真を撮りましたが、大きすぎてカメラに全景が収まりません。
実はこの後、アメリカ軍の巡視ボートが見張りに出て来て、私たちの船をそれ以上そばへ寄らせないかのようにぐるぐる旋回を始めました。
このクルージングは許可を得たうえで行っているものですから、必要以上に接近しない限り心配はないのですが、ちょっと緊張感が走りました。
おかげで空母の写真はこれ一枚です( 涙)。
でも、一番の大物が見られてラッキーでした。 -
外海へ出ると、自動車を海外へ輸送する自動車船が沖へ向かっているのが見えました。
横須賀港には日産自動車の追浜工場があるため、そこから自動車船が出ているのです。
一度にたくさんの自動車を運べるように背が高くなっています。
これ、相当大きな船です。 -
住友重機械マリンエンジニアリングの横須賀造船所です。
紅白のゲートのような物は造船のためのクレーンなんだそうです。 -
日産自動車の追浜(おっぱま)工場
よく見ると手前の広場に自動車がたくさん並んでいます。
先ほど見た自動車船はここで自動車を積み込んで出航して行ったんですね。
今度は海上自衛隊のある長浦港へ向かいます。 -
はしけ船
物を運んだり、はしけのような役割をしたり、便利に使えるようです。
花火大会の時は米軍と一緒に使って協力して花火を打ち上げたりもするそうです。やっぱり仲良くやってるのかしらん。 -
イチオシ
ここからは自衛隊の基地に沿って進みます。
自衛隊の艦船は役割によりナンバーのけた数が分けられているそうです。ナンバー2けたは特殊任務の船、3けたは主力戦闘艦、4けたは観測などに用いられる船だそうです。
写真の船、ナンバー123は護衛艦「しらゆき」
2950トン、全長130m、全幅13.6m
ヘリコプターも搭載できます。
なお、自衛隊は軍隊ではないため、戦艦とか駆逐艦、巡洋艦という言葉を使わず、すべて護衛艦と呼ぶようです。 -
私たちの船は「しらゆき」の脇を通り過ぎます。
機関砲や速射砲といった武器を備えているそうです。
ほかに魚雷も搭載しています。
左手の高いところにある白いドーム状の筒はいざという時破裂して弾丸の煙幕のようなものを作り、ミサイルが着弾するのを防ぐそうです。 -
手前が125、護衛艦「さわゆき」
大きさや兵器は「しらゆき」と同じです。
右奥の船はちょっと名前を忘れました。
船体後部が大きく開くようになっているようなので、輸送船でしょうか?
二隻に見えますが、確か3隻重なっていたと思います。
桟橋に二重三重に接岸することで、内側の船を「通り道」にして外側の船に乗り移るようです。 -
「さわゆき」のそばを行き過ぎます。
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これは何でしょう?
石油掘ってる?
そんなわけないし・・・
わかりません。 -
向こうに白く見えている建物は自衛艦隊司令部です。
海上自衛隊の艦船すべて、航空機すべてを指揮する司令部です。
右手一番手前の船は170護衛艦「さわかぜ」
はい、後ろ姿の二人は私たち夫婦ではありませんよー。
私はここでカメラを構えてますからねー。 -
先ほど見た3隻重なっている所を再び通ります
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自衛隊関係の建物
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一番手前の5105は海洋観測船「にちなん」
4けたのナンバーは観測船でしたよね。
その向こうの赤い船、5002は砕氷船「しらせ」です。
「しらせ」は南極観測船として有名ですよね。 -
「しらせ」
1万1600トン、全長134m、全福28m
氷を砕いて進むため船体は傷だらけです。
今はもう引退しているそうです。
なじみのある船だけに、皆しみじみと眺めていました。
お疲れさま〜。
自衛隊の船とは知りませんでした。勉強不足でした。 -
-
桟橋の左の三隻は右から順に
111護衛艦「おおなみ」
110護衛艦「たかなみ」4650トン、全長151m、全幅17.4m
171護衛艦「はたかぜ」4600トン、全長150m、全幅16.4m
そんなに大きく見えませんが、全長150メートルって相当長いですよね。 -
これらの船はヘリコプターなどを積むことができるようです。
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右側から
102「はるさめ」
6102 試験艦「あすか」
桟橋をはさんで
143 「しらね」
174 護衛艦(イージス艦)「きりしま」
107 「いかづち」4550トン、全長151m、全幅17.4m -
イチオシ
イージス護衛艦「きりしま」がこんな所にさりげなく泊まっているなんてもったいない。
174の船。写真を撮り損ねるところだったではありませんか。
「きりしま」は最新鋭のイージス・システムを搭載した護衛艦です。
日本を守る先頭に立つ船です。
詳しい人やファンの人なら「キャーっ」と叫ぶかもしれません。
イージス艦の特徴、ブリッジの下に八角形の板の形が見えます。 -
海上自衛隊横須賀地方総監部
写真の岸辺にはヘリコプター10機搭載護衛艦(軍隊式に言うとヘリ空母ということになるのでしょう)が係留できる施設を造る予定だということでした。
今日のクルーズは、これで終わりです。 -
岸に見えるのはヴェルニー公園です。
帰りはヴェルニー公園でひと息するも良し、近くでネイビーバーガーか横須賀海軍カレーを食べてどぶ板通りでも散策して帰ってはいかがでしょうか?
ネイビーバーガーは「横須賀ネイビーバーガー」で検索すると店が調べられますよ。
軍港めぐりクルーズ、なかなかできない体験ができておもしろかったです。今回はよくわからないまま回ったため、写真もいまいちポイントを押さえられていませんでしたが、旅行記を書こうと調べているうちにかなり詳しくなりました。知識が入ったところで、もう一度ぐらい行ってみたいなと思います。2度めは写真もばっちり上手に撮れると思います。
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