2008/06/06 - 2008/06/06
664位(同エリア1113件中)
ニッキーさん
ソウルから次男の友人、K君が来ることになりました。息子がソウルへ行った際は宿泊から観光、食事まで全面的にお世話になった友人です。
勤めがあって迎えに行けない息子に代わり、私が成田空港へ迎えに行き東京を案内することになりました。
若者向けの街は息子が休みの日に案内するでしょうから、私は息子が連れて行かないであろう所を案内したいと思います。
私が選んだのは六義園(りくぎえん)と東京タワーです。
ちょっと渋めですが、喜んでもらえるでしょうか?
と言うよりそれ以前の問題として、若者が友人の母親、それも初対面の外国人の私と東京見物をしたいと思ってくれるでしょうか?
気詰まりではないか、一人で観光した方が行きたい所へ行けて楽なのではないかと、ちょっと不安ながらK君の名前を書いたプレートを持って成田空港へ迎えに行きました。
もし、自分一人で観光すると言うなら無理強いはしないつもりです。
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
私が息子から見せられた顔写真はK君の軍隊時代の写真でした。髪を短く刈った写真です。
いかつい男性を予想していたら、実際到着ゲートに現れたK君はすっかり髪も伸びてマイルドな容貌。あやうく見逃すところでした。
人間、髪型によってこうも印象が変わるのだとわかりました。
K君は息子と同じアメリカの大学へ行っていたため英語ができます。私は韓国語ができる(事情は『ニッキーの旅行記 初めての韓国(妹と)① ソウル4日間前編 https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10473815/』参照のこと)ので、話は英語と韓国語のチャンポンです。
まずは空港リムジンバスで東京バスターミナルへ。
その後荷物を置くため、一旦タクシーで豊洲にある息子のマンションへ向かいます。
写真は豊洲の街並みです。 -
地下鉄の豊洲駅
タクシーの中で「日本で気をつけなければいけないこと」を教えます。
・ 日本では車が左側通行なので、道路を横断する時はまず右側の安全を確認すること。
・ タクシーのドアは自動なので、自分で触らないこと。(これには驚いていました)豊洲駅 駅
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息子の部屋に荷物を置いてカードキーを渡します。
写真は息子のマンションのエントランスです。
エントランスは広いのですが、息子の部屋はいわゆるワンルーム。
ソウル、ロッテワールド近くのオール電化の高層マンションに家族と住むK君、息子の部屋が狭いのできっとびっくりしたことでしょう。
東京では家や部屋は概して狭いのだということを説明します。彼は息子の部屋に3泊するのです。
息子が帰って来るまで私が東京を案内するか、それとも一人で自由にするか聞いてみたところ、K君、意外にも「案内お願いします」。
遠慮したり鬱陶しく思ったりするのではと案じていましたが、なんて素直なんでしょう。
そうと決まったらすぐに出発です。 -
息子のマンションの横から見えた風景があまりにも印象的だったので写真を撮りました。
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これは看板ではありません。
川沿いにあるガラス張りの建物に川の手前の背の高い建物が写っているのです。
ガラスに映ったビルのゆらゆらした虚像と、川の手前にある草・柵・ミラーなどの実像、そしてガラス張りの建物の中の照明が一度に重なって見え、なんとも不思議な光景です。 -
K君に行きたい所があるかどうか聞いたところ、浅草へ行きたいと言います。
浅草。やっぱり東京の観光地というと浅草が上位に入るのですね。
結局、浅草は息子が案内するだろうからと、やはり今日は六義園へ向かうことにしました。
K君にチャージ済みのSuicaを一枚渡します。
地下鉄豊洲の駅から有楽町線→山手線と乗り換えて駒込へ。
六義園は駒込駅から歩いて10分ほどです。 -
駒込に着いたところでK君が「お腹が空いた。何か食べたい」と言い出しました。
六義園の開園時間は午後5時までなので、4時半までに入らなければなりません。六義園の入園時刻を考慮して昼食時間を節約するため、空港へ迎えに行った際カツサンドとペットボトル紅茶を買って行きリムジンバスの中で食べたのですが、食べ盛りの若者にはあれでは足りなかったらしいのです。
六義園の近くでお店を探すも、折りしもランチタイムとディナータイムの間でお店はどこも閉まっています。ようやく見つけて入ったお店は、イスのビニールが破れ壁に焼け焦げがある、うら寂れた中華食堂でした。お客は私たちだけ。隅のテーブルにはタコ糸で縛ったままの焼き豚がうず高く積み上げられ独特の臭いを放っています。
K君にとっては日本へ来て初めての食事なのに、よりによってこんな汚いお店へ案内することになるとは・・・日本の印象が台無しです(汗)。ま、韓国にもこんな雰囲気のお店はたくさんあるからいいっか。
メニューをあれこれ見てラーメンと餃子を注文。私はお昼に食べたカツサンドのせいでお腹が一杯、ほとんど入っていきません。失礼かなと思いながらも「良かったら私の食べる?」と聞いてみると、また意外にも「ハイ」の返事。K君、自分のチャーシュー麺を全部食べたうえ、私のモヤシラーメンの残りを全部食べてくれました。カツサンド食べたのにそんなにお腹が空いていたのかー。日本の若者だったら嫌がって食べないかもなー、なんてちょっと感心。
入園リミット時刻が迫っているのではらはらしましたが、なんとか間に合い六義園に入場できました。 -
イチオシ
六義園は江戸時代に徳川五代将軍綱吉の側用人だった柳沢吉保が造った回遊式築山泉水庭園です。
和歌に造詣が深かった柳沢吉保が万葉集や古今和歌集、中国の古典の世界を再現しようとして造ったと言われています。すばらしい趣味の世界ですね。
明治に入って三菱の創設者、岩崎弥太郎の所有になりましたが、その後東京市(当時)に寄付されたものです。
造園当時から小石川後楽園と並び称される江戸の名園で、今も東京の名勝として四季を通じて見学客が訪れます。実は私も来るのが初めて。密かに楽しみにしていました。
ここには「六義園八十八境」と言われる鑑賞ポイントがあるというのですが、そのうち32か所は鑑賞ポイントを示す石碑が残っていると言います。できることなら和歌とつき合わせて風流に鑑賞したいものです。 -
庭の一隅に高い築山があります。築山に立つと庭園が一望の下に見下ろせます。絶景です。
柳沢吉保が徳川綱吉からもらった土地に造った庭園ですが、これほどの規模の庭園を個人が造ったというのは驚嘆に値いします。
ところがここまで来て、K君が日本庭園に何の関心も見せないことに気づきました。ただ散策路を歩き階段を登ることにしか集中していない様子。特に立ち止まって辺りを眺めることも写真を撮ることもありません。日本人のように、相手を気遣って関心を持っている振りをする様子もありません。
外国人には日本情緒たっぷりで珍しいかと思ったのですが、やはりちょっと渋すぎましたかねー(泣)。
とにかく私一人が六義園のすばらしさに感動し、彼とその感動を分かち合えないのを残念に思いながら庭園を回りました。 -
広々とした池。
色とりどりの錦鯉が泳いでいます。
池にはいくつかの中ノ島があり、見る角度によって異なった景色を見せてくれます。 -
イチオシ
昼なお暗い、せせらぎの小道。
六義園はほとんどの散策路が広く池を見渡せるようにできています。でも、隅の方にはこんな小道もありました。
日陰の下草が生い茂る小道を、小川の中に不規則に置かれた飛び石の上を伝って歩いて行きます。
私はこの雰囲気がとても気に入りました。
手入れされ計算され尽くした日本庭園には関心を示さなかったK君も、さすがにこの道には興味を引かれたようです。
K君を誘って写真に見える千鳥橋を渡ってみました。木で作った土台に土をかぶせた手作り風の素朴な橋です。 -
きれいに刈り込まれた芝生。
池の周りには点々とツツジが植えられています。そして、一本一本丁寧に枝振りが形づくられた松。
カエデがあるかと思えば雑木林のようになっているところもあります。
すばらしいお庭ですが、K君と一緒なのであっさりと回ってしまいました。
飛び石の一つ一つ、階段や石畳の、場所により異なる表情など、もっともっと見どころがたくさんあったはずです。
いずれまた自分が鑑賞するために来たいと思いました。 -
心泉亭(しんせんてい)。今は集会所になっています。
この建物の前まで来た時、K君がこの建物に強い興味を示しました。
道すがら、将軍の側近だった人がこの庭を造ったことなどを説明していましたが、この心泉亭を見て、これが主人が住んだ家なのかと聞きます。
この建物に住んだ訳ではない。庭を鑑賞するために造られた建物だと説明。日本で好まれた洗練されたシンプルさを体感するためにわざと簡素に造られていることなどと説明しましたが、庭には関心のなかった彼が、建物には強い関心を示したことがおもしろかったです。 -
六義園を出た後、電車で東京タワーへ向かいます。
街を歩きながら、K君が「ゴミが落ちていませんね」と感心して言いました。そう言えば、東京はきれいで清潔な街です。
増上寺の前を通ったとき、「あっ、これは何ですか?」と、K君が増上寺の三門に強い関心を示しました。質問したり写真を撮ったり・・・。
そうっか、古い建築物に関心があったのか。やはり最初から見たいと言っていた浅草を案内してあげれば良かった。お節介にも自分の判断で日本庭園の見学を押しつけるのではなかったと思いました。 -
東京タワーの展望台では、六本木ヒルズや、この後行くレインボーブリッジなどを見ました。展望台は床が一部透明になっていて真下が見えます。
東京タワーを降りてお台場へ行こうとバスで新橋へ向かう途中、息子から「仕事が終わった」とメールが入りました。新橋で合流、夜は3人で汐留を散策したり、ゆりかもめに乗ってお台場へ行き、観覧車に乗って夜景を見たりお好み焼きを食べたりしました。
その後二日間、息子が浅草も含めて東京中を案内し、おいしいものをたくさんごちそうしたそうです。K君、私にとても感謝していたとか。
最後に息子がK君に「日本で食べたもので何が一番おいしかった?」と聞いたら「ニッキーさんと食べたラーメン」という答えが返って来たそうです。息子はステーキやらお寿司やら豪華なものをたらふくごちそうしたのに、とがっかりしていましたが、私は心の中で「やったー!」と喝采しました。
以上、ちょっと失敗だった六義園案内顛末記ですが、六義園へはいずれまたゆっくり見に行きたいと思います。
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