2009/05/05 - 2009/05/05
232位(同エリア396件中)
ニッキーさん
東京という街は、私の生まれ故郷の京都と違い、日本庭園の名所が少ないと常々寂しく思っていました。
京都と比べること自体東京に気の毒というものですが、そんな東京にも数こそ少ないものの、大規模な日本庭園がいくつかあります。
この日夫と私は、東京で一人暮らしをしていた次男と銀座で落ち合って久しぶりに一緒に昼食を取りました。
食事だけして「はい解散」というのも物足りないし、せっかくなら一緒にどこか庭園を見に行こうという話になりました。
そして訪れたのが、そんな東京の有数の庭園の一つ、清澄庭園です。
もともと三菱財閥の岩崎弥太郎が貴賓や社員をもてなすために計画した庭園でしたが、関東大震災後、東京に寄付されたものだそうです。
入場料は150円という今どき珍しい安さです。
入り口の所で係の人が「少しお待ちいただければ、今日は午後2時から無料ガイドツアーがありますよ」と声をかけてくれました。
自分たちだけのペースで自由に回った方が気楽で楽しいかとも思いましたが、せっかくのチャンスです。少し待ってガイドツアーに参加することにしました。
見終わった後の感想ですが、ガイドをしてもらって本当に良かったと思いました。
たった150円(何度も強調しますが)で実に価値のある庭園鑑賞をさせてもらいました。
なかなか見ごたえのある庭園でした。
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銀座から地下鉄で清澄白川の駅へ向かいます。
この頃から雨がしとしと降り出しました。 -
清澄庭園
清澄庭園は池を中心とした庭園です。
池の周りを散策しながら木や花の美しさを楽しむことができるのはもちろんですが、この庭の特徴は、「石」にあります。
岩崎家が全国から集めた珍しい石、貴重な石が配置されています。
写真は入り口近くにあるナツメ型の水鉢。
園内には全部で11個の水鉢があるそうです。それを探してみるのもおもしろいですね。 -
佐渡赤玉石
この園の中にある石の中でもとりわけ高価な石だそうです。
石は3分の1を地上に出して3分の2を地下に埋めるものだとか。
つまり、実際の石の全体は見かけよりずっと大きなものなのです。
見えない部分の方が大きい。まるで氷山みたいですね。 -
イチオシ
手入れの行き届いた庭
新緑が青々として気持ちいいです。
左下に小さく見えている石は伊豆の磯石です。 -
ガイドさん(先頭の緑の腕章の人)について池の周りを一周します。
ちなみにガイドさんの後ろの人物は私ではありません。
私はカメラで写真を撮っているので、決して画面に入ることはないのです。 -
イチオシ
新緑が目に清々しいです。
右手には雪見灯篭、左手には多重塔 -
涼亭
明治42年、国賓として来日した英国のキッチナー元帥をもてなすために岩崎家が建てたものです。
銅版葺き数奇屋建築というそうで、水面に浮かぶように張り出して造られています。
東京都選定歴史的建造物に指定されています。
内部は27畳の和室(40名収容)になっています。
申し込めば、一回(3時間30分)5,500円で貸し切って利用することができます。
利用は午前、午後、夜間の3部制。
お料理も予約すれば届けてもらえるそうです。
こんな所で集まりができたらすてきですよね。
夫はここで勉強会仲間の夜の集まりに参加したことがあるのだそうです。
和室なのでくつろげて良かったそうです。
ただ、出たごみは捨ててもらえず自分で持ち帰らなければいけない点が大変だったそうです。
建物の傍らに藤棚があるのが見えます。 -
磯渡りと呼ばれている所です。
飛び石をポンポン渡ります。
なんだか楽しい・・・
でも、石が平らでないせいか、あるいは一つ一つが大きめで歩幅が合わないせいか、傘も差しているのでなかなかポンポンとはいきません。
時々水に落ちる人がいるそうで、橋の手すりには浮き輪が掛けてありました。
特に今日のような雨の日にはすべらないよう気をつけて渡るようにと言われました。
こんな所で水に落ちたらそれこそおばさんです。大恥かきですから、足元を確かめながら慎重に渡ります。 -
曲がりくねった飛び石の道が楽しいです。
ここの石はすべるみたいで、飛び石の両側に手すりがついています。 -
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涼亭から池を眺める人
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「古池や かはず(かわず)飛び込む水の音」
松尾芭蕉の俳句を刻んだ石碑がなぜかここにありました。
後ろの石造りの建物は区立図書館だそうです。 -
紫蘭(シラン)の一群がみごとに咲いていました。
我が家の小さな庭にもこれと同じ紫蘭が植わっているのですが、地下茎でどんどん広がり、年々大きな群れとなり、庭での勢力を広げてみごとな花を咲かせます。
ここの紫蘭も元気そうなので、うれしくなって写真を撮りました。 -
片隅に富士山に見立てた築山(つきやま)がありました。
かなり高さのある築山です。
富士山とは言え、山頂に大きな木が植えられています。 -
この石も高価な石だそうです。
名前は忘れましたが、大きな石でした。 -
後ろの建物は文京学院大女子高の建物です。
日本庭園と不釣合いなものが建っているのに、なぜかこれが庭園にマッチしていました。 -
松の木も形良く剪定されています。
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秩父の青石
とても美しい石です。 -
京都の保津川から運んで来た珍しい形をした石。
天然のくぼみがあるため、水鉢として使われています。 -
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神妙(?)にガイドさんの説明を聞く息子
今回、ガイドツアーに参加して回ろうと言い出したのは息子なのです。
同じ庭園を鑑賞するにしても、詳しい説明が聞ければ心に残るものが違うからと。
ところで、ここの飛び石の配置を見てください。
この不規則な並び方・・・。
まっすぐ配置していない所がいいのです。
微妙な間隔で右、左、右、左と足を乗せていけるようになっています。
こういう所が日本の庭のおもしろいところです。
直線で行けば早いのに、あえて曲線を取り入れて遠回りさせることでわくわくする冒険探検の心をくすぐります。 -
イチオシ
清澄庭園には、涼亭のほかにも集会所として利用できる大正記念館という大きい建物があります。
収容人数は150名。
ステージと控え室(和室)もあり、利用料金は3時間半で25,900円です。
イスやテーブルがあり、清澄膳、深川膳などを1,500円〜3,500円で予約することもできます。
それにしても、東京のあちらこちらに広い庭園や屋敷を構えた岩崎弥太郎はやはりすごい人物だったんだなと思います。
そしてまた、この庭園を東京にぽんと寄付した岩崎家(三菱)の度量の大きさ、というのにも感心しました。
実は、関東大震災の時にこの庭園は避難所となり、多くの人命を救ったそうです。大都市における庭園の持つ防災機能の重要性という観点から、東京市(当時)の要請により三菱が寄付したものだということです。
5月5日、新緑の美しいこの時期に訪れた清澄庭園。
飛び石を跳んで池を一周するだけなら軽く見て回れます。
でも、この日はたまたまガイドツアーの時間に行ったため、おかげでひと味違う、一層見ごたえのある散策となりました。
何度も言いますが、入場料150円でこのすばらしい庭園を見られるのです。
皆さんも一度行ってごらんになってはいかがでしょうか?
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