ソ連時代の秘密都市　イジェフスク紀行

2007/08/17 - 2007/08/19

ロシア連邦ウドムルト共和国首都・イジェフスク市は、カラシニコフ銃をはじめとする、武器工場の町で、ソ連時代には、地図にすら、載っていませんでした。

エリア その他の観光地(ロシア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

ロシア連邦バシコルトスタン共和国の首都ウファから、ロシア連邦ウドムルト共和国の首都イジェフスクに、向かいます。
途中で、カマ川を、フェリーで渡河します。
ここはまだ、ロシア連邦バシコルトスタン共和国です。

ロシア連邦ウドムルト共和国です。
検問所も何も、ないです。

途中の古い教会です。
ドライバーのオレッツクさんは、バシキール人で、カフカスのナリチクで、学校の先生をしていました。
私が、「チェチェンに近いので、危険じゃないか」と尋ねると、
オレックさんは、「ソ連時代は、カフカスでは、民族問題など、なかったよ。チェチェンにも行ったし、アブハジアのガグラにも行った。ガグラは、本当に、美しい町だった。日本人が好きな、ゴルバチョフさんが、国を壊したんだ。アンドロポフさんが、もう少し長生きしていてくれたら、こんなことにはならなかった」と、言っていました。
私が、「スターリンは？」と尋ねると、スターリンは否定しました。

イジェフスクに入りました。
住民の１か月の平均サラリーは、ウドムルト共和国は、４００ドル、バシコルトスタン共和国は、６００ドルとのことです。
ウドムルト、バシコルトスタンとも、石油を産出しますが、ウドムルトは、産出のみ。バシコルトスタンは、精製までやるので、その分、豊かだと。

以前、モスクワのガイドさんが、ウドムルト人は、まん丸の顔をしていると。
確かに、この町は、まん丸の顔の人が多いです。
ただ、自分のことを。ロシア人だと、思っている人も、まん丸です。
恐らく、ウドムルト人の血が、混じっているのでしょう。
ウドムルト人は、赤毛とのことです。
一番右の方は、まん丸です。

ウドムルトの国章です。

デパートです。

カラシニコフさんの像です。

新しく建った、美しい教会です。

カラシニコフさんです。

ツェントラリナヤ・ガスティニツァ（セントラル・ホテル）です。３つ星です。
あまり、いいホテルではないです。
でも、私が泊まるので、日の丸が、掲げてあります。

ウドムルト共和国庁舎です。
あの、ウドムルト事件のあったところです。
ウドムルト共和国のボスが、エリツィンさんを、「低脳大統領」と。

まん丸の顔ですね。

いかにも、ソ連的。

レーニンさんと、イジマーシ武器工場。

イジェフスク駅です。
スターリン様式です。

アレクサンドル・ネフスキー寺院を、リフォームです。
ソ連時代は、博物館でした。

スターリン時代に、この教会の聖職者は、全員殺害されました。
当時、この出来事は、「血に飢えた小人」と恐れられた、秘密警察長官ニコライ・エジョフと、その取り巻きがやったことで、同志スターリンは、関与していないと、イジェフスク市民は信じていました。

なお、このニコライ・エジョフに直接会ったという人が、２００７年８月のモスクワ観光のガイドさんでした。
エジョフについて尋ねると、「紫色の美しい目をした、この世で最も悪い人間」と、言っていました。

スターリン批判までは、この博物館とされた建物の前に、スターリン像が、ありました。
スターリン時代の粛清の最高責任者は、ニコライ・エジョフではなく、スターリンだった事を、イジェフスク市民は知りました。
市民たちは、スターリン像を引き倒し、目の前のダム湖に沈めました。
それゆえ今でも、スターリンの像は、湖底に眠っています。

友好の碑です。
階段を、降りていきます。

生粋のウドムルト人です。
髪が赤いのが特徴です。

ウドムルト共和国は、ウラルのスイスと言われています。
この湖は、スイスのレマン湖と、似ているのでしょうか。

イジマーシ武器工場です。

イジマーシ武器工場入口です。
レーニンさん、健在です。

周囲には、ソ連の鎌とハンマーのついた柵が。

ダムの発電で、イジマーシ武器工場を、稼動させます。

町の人々の表情は、明るいです。
でも、ここの町で作られた、カラシニコフ銃が、アフリカの少年兵に渡り、内戦に。
また、イラクやアフガニスタンにも。

笑顔がいいです。

エカテリーナ２世統治下のウラル地方です。

偽皇帝プガチョフは、ウファでも、イジェフスクでも、肯定的に評価されています。

民族村の村長さんです。
お顔が、まん丸です。